【動画生成AI】Viduの使い方!料金・商用利用・日本語対応について解説 | romptn Magazine

【動画生成AI】Viduの使い方!料金・商用利用・日本語対応について解説

AIツール

中国の技術企業Shengshu Technologyと清華大学が共同開発した動画生成AI「Vidu」が、世界中で話題を集めています。テキストや画像から簡単に高品質な動画を作成できるこのツールは、OpenAIのSoraよりも先に一般公開され、アニメ風やリアル風など様々なスタイルの映像を生み出せるのが特徴です。

多くの人が「Vidu AIの使い方がわからない」「無料で使えるの?」「商用利用はできるの?」といった疑問を持っているようです。この記事では、Vidu AIの基本情報から実際の使い方、料金プラン、商用利用の可否まで、初心者でもわかりやすく解説していきます。

今回の記事で分かること
  • Vidu AIとは?
  • Vidu AIの使い方
  • Vidu AIの料金プラン
  • Vidu AIの活用事例
  • Vidu AI利用時の注意点と商用利用について
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Vidu AIとは?

Vidu AIは、テキストや画像から高品質な動画を生成できるAIツールです。中国発のこの技術は、U-ViT(Universal Vision Transformer)という独自の視覚変換モデルを採用しています。

技術の仕組みと特徴

Vidu AIは以下の革新的な技術を使用しています。

引用
  • U-ViT技術: 「拡散モデル」と「トランスフォーマーモデル」を組み合わせた独自のアーキテクチャ
  • 拡散モデル: ぼんやりとした画像から徐々に細部を描いていく技術
  • トランスフォーマーモデル: ChatGPTのベースとなっている、正確な文脈理解を可能にする技術

この組み合わせにより、Vidu AIは次のような優れた特徴を持っています。

  • たった1-3枚の参照画像で高品質な動画生成が可能
  • 複数キャラクターの自然な動きと表情を表現
  • 驚くほど短時間での動画生成(4秒動画なら約1分)
  • アニメ風とリアル風、両方のスタイルに対応
  • 高度なカメラワークや照明・影の表現

Vidu AIでできること

Vidu AIでは主に以下の3つの方法で動画を生成できます。

公式より
  1. Text to Video: テキストプロンプトのみで動画を生成
  2. Image to Video: 1枚の画像を元に動画を生成
  3. Reference to Video: 最大3枚の参照画像を元に動画を生成

これらの機能を使って、アニメーション、リアルな人物の映像、SF世界の映像など、様々な動画コンテンツを数分で作成可能です。

Vidu AIの使い方

Vidu AIはカンタンな操作性が特徴で、プログラミングやデザインの知識がなくても簡単に利用できます。早速、基本的な使い方を見ていきましょう。

アカウント登録方法

Vidu公式サイトにアクセスする

②右上の「Try Vidu」ボタンをクリック

③Googleアカウント、メールアドレス、または電話番号でアカウント作成

④無料プランなら即座に80クレジットが付与され、すぐに利用可能

登録画面は英語と中国語のみですが、Google翻訳などを使えば問題なく操作できます。

Text to Video(テキストから動画生成)の使い方

①ログイン後、画面左タブか右の「Text to Video」をクリック

②プロンプト入力欄に日本語または英語で指示を入力

例:「パンダが芝生で遊んでいる様子」「A futuristic robot enjoying sushi」

③必要に応じて設定を調整(後述)

④「Create」ボタンをクリック

約1分待つと動画が生成されます!

プロンプトの書き方に悩んだ場合は、「Inspire Me」や「Try Samples」をクリックすると自動でプロンプト例が表示されます。

Image to Video(画像から動画生成)の使い方

①ログイン後、「Image to Video」をクリック

②画像をドラッグ&ドロップまたは「Select Image」で画像をアップロード

③プロンプト欄に、どのような動きにしたいかを入力し、詳細を設定します

④「Create」ボタンをクリック

約1分待つと動画が生成されます!

アップロードする画像の品質が高いほど、より良い動画が生成されます。背景がシンプルな画像が特に効果的です。

Reference to Video(複数画像から動画生成)の使い方

①ログイン後、左タブから「Reference to Video」をクリック

②最大3枚の画像をアップロード

③プロンプト欄に詳細な指示を入力

Two anime characters sitting in a traditional Japanese garden, gentle conversation under cherry blossoms, soft spring breeze moving their hair and clothes, koi fish swimming in a small pond nearby, dappled sunlight through tree branches, peaceful atmosphere with subtle camera movement

訳:伝統的な日本庭園に座る2人のアニメキャラクター、桜の木の下での穏やかな会話、髪と服を優しく揺らす春の風、近くの小さな池で泳ぐ錦鯉、木の枝を通して差し込む木漏れ日、繊細なカメラワークのある平和な雰囲気

④「Create」ボタンをクリック

複数の画像を使うことで、キャラクターの特徴をより正確に反映した動画が生成できます。例えば、同じキャラクターの異なるアングルの画像や、複数のキャラクターの画像を組み合わせることも可能です。

動画の設定オプション

動画を生成する際に調整できる主な設定は以下の通りです。

  • Duration(尺): 4秒または8秒(無料プランは4秒のみ)
  • Style: アニメーション風かリアル風か(Text to Videoのみ)
  • Resolution(解像度): Speed、720p、1080pから選択
  • Movement Amplitude(動きの大きさ): Auto、Small、Medium、Largeから選択
  • Aspect ratio(アスペクト比): 16:9、9:16、1:1から選択

これらの設定を調整することで、より自分の理想に近い動画を生成できます!

Vidu AIの料金プラン

Vidu AIは無料プランと複数の有料プランを提供しています。2025年3月現在の料金体系を見ていきましょう。

月額プラン(日本語訳)
プラン料金クレジット数動画の長さ透かし商用利用解像度アップスケール同時タスク数
Free無料80/月4秒あり不可不可1つ
Standard10ドル/月800/月4秒or8秒なし可能可能2つ
Advanced35ドル/月4000/月4秒or8秒なし可能可能3つ
Premium99ドル/月8000/月4秒or8秒なし可能可能4つ
※年間払いの場合、上記価格から20%割引されます。

各プランの特徴と違い

  • 無料プラン: 毎月80クレジットが付与され、4秒の動画であれば約20本生成可能。ただし透かしが入り、商用利用はできません。
  • Standardプラン: 透かしが除去され、8秒動画の生成と商用利用が可能になります。
  • Advancedプラン: より多くのクレジットと同時タスク数が増え、新機能の優先アクセス権が付与されます。
  • Premiumプラン: 最も多くのクレジットが付与され、複数の動画を同時に生成できます。

1動画の生成には基本的に4クレジットが必要で、高解像度設定にすると追加クレジットが消費されます。

Vidu AIの商用利用について

商用利用に関しては明確なルールがあります。

  • 無料プランでは商用利用不可: ビジネスや収益化目的には使用できません
  • 有料プラン(Standard以上)では商用利用可能: マーケティング素材、ソーシャルメディア投稿、広告など、ビジネス目的で使用できます

商用利用を検討している場合は、Standard以上のプランへの加入が必要です。

Vidu AIを実際に使ってみた感想と生成例

実際にVidu AIを使って様々な動画を生成してみました。その体験と生成した動画の品質について紹介します。

テキストのみでの動画生成例

以下のようなプロンプトで動画を生成してみました。

A group of superheroes enjoying sushi at a Japanese restaurant.
(日本食レストランで寿司を楽しむスーパーヒーローたち)

生成された動画は、まるで80年代のスーパーヒーロー映画の一場面のようなクオリティでした。顔の細部や表情は若干の一貫性に欠ける部分もありましたが、全体として印象的な出来映えでした。

画像からの動画生成例

ある侍のイラストを用いて、以下のプロンプトで動画を生成しました。

The samurai walking entering to restaurant
(レストランに入る侍)

元の画像のキャラクターの特徴をしっかり捉えながら、自然な動きを持った動画が生成されました。カメラワークに若干の違和感はあったものの、静止画が動き出す様子は非常に魅力的でした。

複数画像からの動画生成例

3Dアニメ風、リアル風、クレヨン風という全く異なるテイストの3枚の画像を使用し、以下のプロンプトで動画を生成しました。

A whimsical forest scene drawn in crayon art style with bright colors, childlike trees and animals, hand-drawn texture, simple shapes, and colorful scribbles in the background

明るい色、子供っぽい木や動物、手描きの質感、シンプルな形、背景にカラフルな落書きが描かれた、クレヨンアート風の気まぐれな森の風景

すごいですね!異なるスタイルの画像を組み合わせても、それぞれの特徴を活かしながら一貫性のある動画が生成されました。

Vidu AIの活用事例

Vidu AIは様々な用途で活用できます。以下に代表的な活用事例を紹介します。

①アニメ制作

専門的なスキルがなくても、簡単にオリジナルのショートアニメを制作できます。

従来のアニメ制作と比べて、以下のようなメリットがあります。

  • 制作コストを大幅に削減
  • 制作時間を短縮
  • キャラクターの表情や動きを自動で生成

個人クリエイターや小規模スタジオにとって、アイデアを形にする便利なツールになります。

②CM・広告制作

架空の製品CMやコンセプト動画を短時間で作成できます。

  • 撮影や編集の手間を削減
  • 低コストで映像制作が可能
  • アイデアの壁打ちやプレゼン用素材に最適

特に、事前のイメージ確認や企画段階での資料作成に役立ちます。

③AIシンガー・キャラクター制作

Viduと音声生成AIを組み合わせることで、キャラクターに歌わせたり話させたりすることも可能です。

  • イラストの女の子に歌を歌わせる
  • オリジナルキャラクターによる解説動画の作成
  • バーチャルインフルエンサーの素材作り

教育コンテンツやエンターテイメント分野での応用が期待されています。

④ソーシャルメディアコンテンツ制作

短尺で注目を集めるSNS投稿用の動画を簡単に作成できます。

  • TikTokやInstagramリール用の短い動画
  • YouTubeショート向けの魅力的な映像
  • プロモーション動画の素早い制作

特に、Standard以上のプランなら透かしなしで商用利用も可能です。

Vidu AIのデメリットと利用時の注意点・商用利用

Vidu AIは優れたツールですが、いくつか注意すべき点や弱点もあります。

主なデメリットと課題

  • 動画の長さに制限: 現状では最大8秒の動画しか生成できない
  • 細部の一貫性: 人物の顔や細かい部分が途中で変化することがある
  • テキストの描画が不正確: 文字や看板などの描写が不自然になりがち
  • 複雑な動きの表現: 多くの人物や激しい動きがある場面では違和感が出やすい
  • プロンプト依存: 理想の結果を得るためには適切なプロンプト入力が必要

また、Vidu AIの操作画面は英語と中国語のみで、日本語のインターフェースはありません。ただし、

  • Google翻訳などを使用すれば問題なく操作可能
  • プロンプト入力は日本語にも対応しているため、動画生成自体に支障はない

著作権・商用利用と利用規約について

Vidu AIを利用する際の著作権と利用規約については、以下を確認しておきましょう!

  • 生成された動画の著作権は基本的にユーザーに帰属
  • 無料プランでは商用利用が禁止されているため注意が必要
  • 他者の著作物を参照画像として使用する場合は著作権侵害となる可能性あり
  • アップロードした画像や入力したプロンプトはAIの改善のために使用される可能性あり

こちらの情報は2025年3月時点の情報ですので、適宜公式サイトをチェックしてください!

Vidu AIとKLING AIの比較:どっちがおすすめ?

中国発の動画生成AIとして、Vidu AIとKLING AIがよく比較されます。

最後に、両者の違いを見ていきましょう!

機能と料金プランの違い

項目Vidu AIKLING AI
料金無料と有料プランあり無料プランのみ
商用利用有料プランで可能不可
動画の最大秒数8秒(無料は4秒)5秒
1動画に必要なクレジット4クレジット10クレジット
無料プランのクレジット80/月66/日
機能テキスト・画像から動画生成テキスト・画像から動画生成、テキストから画像生成

それぞれ良い点がありますので、ご自身の使用用途でメリットがある方を選ぶと良いでしょう。

どんな用途に向いているか

Vidu AIが向いているケース

  • 商用利用を検討している場合
  • より長い動画(8秒)を作りたい場合
  • 解像度の高い動画が必要な場合
  • 複数の画像を参照して動画を作りたい場合

KLING AIが向いているケース

  • 毎日多くの動画を生成したい場合(日単位でクレジット更新)
  • 画像生成と動画生成の両方を使いたい場合
  • 無料で使えるツールを探している場合

※Kling AIについては、下記記事で詳しく解説しています!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Vidu AIの基本情報から実際の使い方、料金プラン、商用利用の可否、さらには活用事例まで詳しく解説してきました。

この記事で紹介したことをまとめると次のようになります。

  • 無料プランでも月80クレジットあり、約20本の4秒動画が生成可能
  • テキスト、画像、複数画像からの3種類の動画生成方法がある
  • 有料プランなら透かしなし、8秒動画、商用利用が可能になる
  • 日本語のプロンプトでも問題なく動画が生成できる
  • アニメ制作やCM制作、SNSコンテンツなど様々な用途に活用できる

動画制作の知識やスキルがなくても、Vidu AIを使えば誰でも簡単にプロクオリティの動画を生成できる時代になりました。無料から試せるので、ぜひ自分のアイデアを形にする第一歩として活用してみてください!