Stable Diffusionで「Pony Diffusion」を導入する方法・使い方! | romptn Magazine

Stable Diffusionで「Pony Diffusion」を導入する方法・使い方!

Stable Diffusion

Stable Ⅾiffusionで画像を生成する際に必要になるモデルですが、モデルを探す際にこんなお悩みはありませんか?

かわいいアニメ画像が生成できるモデルを知りたい

人気のPony Diffusionってどんなモデル?

モデルの商用利用が出来るか知りたい

いかがでしょうか。こういったお悩みをお持ちの方はやはりたくさんいらっしゃいますよね?

今回は、人気のモデル『Pony Diffusion』のインストール方法から商用利用の可否までわかりやすくご紹介します。

この記事を最後まで読んでいただくと、今までにないクオリティーのアニメ画像を簡単に生成できるようになります。Pony Diffusionのインストールから画像生成まで初心者の方でも簡単にできます!

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「Pony Diffusion V6」とは?

Pony Diffusion V6とは、Stable Diffusionで画像を生成する際に使用するアニメ系のモデルの1つになります。他のモデルに比べて、130万枚もの高精度なキャプション付き画像でトレーニングされており、複数のキャラクターの配置や構図の破綻が少ないのが特徴です。

このモデルは元々『My Little Pony』というアニメのイラスト生成に特化して開発が始まりましたが、現在では幅広いアニメ調のイラストを生成できる汎用的なモデルへと進化しています。また、通常のStable Diffusionモデルとは異なり、独自のスコアタグシステム(score_9、score_8_upなど)や、画像の種類を指定するソースタグ(source_anime、source_cartoonなど)を備えているのが特徴です。

基本設定としては、CLIPスキップ2、Euler aサンプラー、25ステップ、1024×1024ピクセルでの生成が推奨されています。また生成した画像を公開する際は「generated by pony diffusion V6(trained by PurpleSmartAI)」というクレジット表記が必須となっています。

モデルの特性上、そのまま使うと西洋的な絵柄になりがちですが、適切なタグ設定や派生モデルを使うことで日本的な絵柄も表現可能です。現在も活発に開発が続けられており、V6.9やV7への進化も予定されているなど、今後の発展が期待されるモデルと言えます。

Stable Diffusionのモデルとは、AIが画像を生成するために様々な要素を学習させたファイルの事です。

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「Pony Diffusion V6」の導入(インストール)方法

Stable Diffusionで使用するモデルは、以下の2つのサイトから無料でインストールすることが出来ます。

これらのサイトには、今回紹介している「Pony Diffusion V6」のモデル以外にも実写系モデルや風景モデルなど様々なモデルをインストールできるので、お気に入りのモデルを見つけてみてください。

今回は、画像からモデルを選ぶことも出来て、簡単な操作でインストールができる『Civitaiでのインストール方法を解説していきます。

Civitaiでは、モデルのダウンロードだけならアカウントの作成が必要ありません。※NSFW(18禁)関連の画像を見る場合にはアカウントの作成が必要になります。

それでは、Pony Diffusion V6のインストール方法を解説していきます。

Civitaiからモデルをインストールする方法

1.「Civitai」にアクセスする

2.モデルをダウンロードする

下記のURLから「Civitai」にアクセスします。

CivitaiのURL:https://civitai.com/models/257749/pony-diffusion-v6-xl

このような画面になると思います。

上の方に複数のバージョンが表示されているので、「V6」を選んでください。

ダウンロードマークが書いてあるボタンを押したらモデルのダウンロードは終了になります。

※『civitai』の使い方について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

プロンプトジェネレーターで画像生成プロンプトの参考に!
  • Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
  • 画像生成が思ったようにできない
  • 色々なプロンプトを探したい
など、画像生成AIのプロンプトに関する疑問が解決するかもしれません。

【Google Colab】Stable Diffusionの立ち上げ方法

いったんここで、「Pony Diffusion V6」を利用するにあたって必要となる、Stable Diffusionの立ち上げ方について説明していきます!

ここでは、1番メジャーなGoogle Colab(Googleドライブ)でStable Diffusionを立ち上げる方法について説明していきます!

Googleドライブを使ってStable Diffusionを立ち上げる時には、『fast-stable-diffusion』を使います。

①Google Colabを開いてファイルから“ノートブックを開く”をクリック

②GitHubタブで、“https://github.com/TheLastBen/fast-stable-diffusion.git”を入力する

③ノートブックが開くので、上から実行ボタンを押していく。

④URLを開くと、立ち上げが完了

①Google Colabを開いてファイルから“ノートブックを開く”をクリック

②GitHubタブで、以下のURLを入力する

https://github.com/TheLastBen/fast-stable-diffusion.git

(画像の順番で操作してください!)

③ノートブックが開くので、メニューバーの「ランタイム」から『ランタイムのタイプの変更』をクリックし、ハードウェアアクセラレータを“GPU”にする

④上から実行ボタンを押していく。

緑枠で「done」と出れば、実行完了です。

上部にある『ドライブにコピー』を押して、コピーしたノートブックを使ってください。

●『Connect Google Drive』

Googleドライブへのアクセス許可を求められるので、“Googleドライブに接続”をクリックしてください。

続いてファイル共有も許可してください。

●『Install/Update AUTOMATIC1111 repo』

●『Requirements』

この2つは特に設定することはないので、そのまま進めてください。

●『Model Download/Load』

アップロード方法は、下記の「Pony Diffusion V6の使い方」に詳しく記載しています。

●『ControlNet』

ControlNetとは、Stable Diffusionで利用できる拡張機能です。

ControlNetをインストールするには21GBもの容量が必要なため、使いたい機能だけ選択して実行ボタンを押しましょう!

●『Start Stable-Diffusion』

実行すると、最後にURLが表示されます。

このURLにアクセスすることで、立ち上げが完了です!

※Stable Diffusionの詳しい使い方については、以下の記事を参考にしてください。

また、他にも「Conoha AI Canvas」という上記で紹介したような立ち上げ不要でStable Diffusionを簡単に利用できるツールもありますので、気になる方は以下を参考にしてください!

「Pony Diffusion V6」の使い方

ここからは、ダウンロードしたPony Diffusion V6のモデルをどのように使用するか解説していきます。

下記の2通りの利用方法を解説していきます。

  • Google Colab(仮想環境)で利用する場合
  • PC(ローカル環境)で利用する場合

Google Colab(仮想環境) を利用する場合

1.Googleドライブにアクセスする

2.「マイドライブ」→「Colab Notebooks」→新しいフォルダーを作る

「+新規」→「新しいフォルダ」→フォルダの名前を決める→「作成」で上記のように新しいフォルダが出来ます。

※フォルダ名は好きな名前で大丈夫です。わかりやすい名前をおすすめします。

3.新しく作ったフォルダに先ほどインストールしたPony Diffusion V6のモデルをアップロードします。

「+新規」→「ファイルのアップロード」

これで、Google ColabにPony Diffusion V6のモデルをアップロードできました。

あとは、Google ColabでWebUIを立ち上げる際、Model Download/LoadにPony Diffusion V6のモデルを忘れずに選んでください。導入の仕方はこちらを参考にしてください。

WebUIが立ち上がったら、一番左上のStable Diffusion checkpointを『Pony Diffusion V6』にして画像を生成すれば完了です。

PC(ローカル環境)で利用する場合

Stable Diffusion‐Webui」→「models」→「Stable-Diffusion」で先ほどインストールしたPony Diffusion V6を設置し、WebUIを起動します。後は、先ほどと同じ工程が画像を生成できます。

実際に「Pony Diffusion V6」を使って画像を生成してみた!

では、実際に「Pony Diffusion V6」を使って画像を生成した画像を紹介していきます!

アニメ系イラスト

呪文(プロンプト)

(Best quality , 8K , masterpiece) , Best illustration ,1 girl , blue hair , Bob hair , uniform , red ribbon ,happy smile

ネガティブプロンプト

((worst quality , low quality )) , bad anatomy , normal quality , missing limbs , missing fingers , extra fingers , extra limb , bad face , NSFW , text

呪文(プロンプト)

(Best quality :1.4) , 8K , (masterpiece:1.3) , 1 girl , pink hair , long hair , Japanese style Yukata , fireworks , smile

ネガティブプロンプト

((Worse quality , low quality )) , normal quality , NSFW , missing limb , missing arm , extra limb , extra fingers , disconnected limbs  , bad face , bad anatomy 

呪文(プロンプト)

(Best quality :1.4 , masterpiece:1.3) , 8K , Best illustration , Super fine illustration , 1 girl  , swimwear , wearing big hat , beach , detail eyes , long hair , yellow hair , cute girl , upper body 

ネガティブプロンプト

(worse quality , low quality :2) , normal quality , ugly , missing limbs , missing fingers  , extra arm, disconnected limbs , bad face , bad anatomy , text 

画像の破綻が少ないだけあって、手の描写がとても上手ですね。

「Pony Diffusion V6」のライセンス・商用利用について

CivitaiやHuggingFaceからモデルをダウンロードする際は、「商用利用」についてしっかり確認しておきましょう。

Pony Diffusion V6については、ベースのCreativeML Open RAIL++-Mライセンスに加えて、独自の利用規約があります。最も重要な点として、生成した画像を公開する際には必ず「generated by pony diffusion V6(trained by PurpleSmartAI)」というクレジット表記が必要です。

生成した画像の商用利用については、PurpleSmartAIへの連絡が必須となっています。これはPony Diffusion V6から派生した全てのモデルにも適用される条件です。ただし、これは収益化を目的としたアプリケーションやサイトでの推論利用を指しており、生成した画像自体の収益化については制限がないという解釈も存在します。

以下が主な利用条件になります。

This model permits users to(このモデルは、ユーザーに以下のことを許可します)

  • Use the model with crediting the creator(制作者のクレジットを記載してモデルを使用する)
  • Share merges using this model(このモデルを使用してマージモデルを共有する)
  • Sell images they generate (with contact)(PurpleSmartAIへの連絡を行った上で生成画像を販売する)

なお、マージモデルに本家と異なる許諾をつけることは禁止されているため、派生モデルも全てクレジット明記が必須となります。

モデルの商用利用については、予告なく変更されることがあります。生成画像を商用利用する際は、ライセンスを必ずチェックするようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、Stable Diffusionでアニメ画像を生成できるモデル『Pony Diffusion V6』の導入方法から利用方法まで詳しく解説しました。

  • Pony Diffusion V6とは、130万枚もの高精度なキャプション付き画像でトレーニングされており、複数のキャラクターの配置や構図の破綻が少ない人気のモデル
  • Pony Diffusion V6モデルをCivitaiからインストールする方法
  • Google Colab(仮想環境)とPC(ローカル環境)で利用する方法

アニメ系の画像を作ってみたい、どのモデルがいいか分からないという方は、今回の記事を参考にぜひ、『Pony Diffusion V6』を使ってみてください。

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