音楽の世界は技術の進歩によって常に進化しています。その中で、ミュージシャンや音楽愛好家の間で注目を集めているのが「Moises」アプリです。既存の音楽データからボーカルや楽器の音を個別のトラックに分離する機能が特に秀逸で、音楽制作のプロセスを画期的に効率化することができます。
この記事では、Moisesの基本的な使い方から、音源データのアップロード方法、さらには使用時の注意点まで、初心者にも分かりやすく解説します。
Moisesとは?
Moisesは、ミュージシャンや趣味で音楽を制作する人々に向けた革新的なアプリケーションです。楽曲のボーカルや楽器のトラックを分離する機能が特に優れており、楽器演奏の練習をはじめ音楽制作やパフォーマンスに関わるプロセスを画期的に変革します。
Moisesのユーザーフレンドリーなインターフェースと高度な音声処理技術を組み合わせることで、プロレベルのオーディオ編集が誰にでも手軽に実現可能になります。
アプリの基本機能
Moisesの核となる機能は、音楽トラックからボーカルや特定の楽器を抽出する能力です。この機能により、ユーザーは伴奏のみのトラックを作成したり、曲の中の特定のパートを強調することができます。
さらに、テンポ調整、キーの変更、ループセクションの設定など、演奏練習やパフォーマンスに役立つ多くの機能も備えます。これらの機能は音楽教育や楽器練習において特に有用です。
対象プラットフォーム
PCやWebブラウザをはじめiOS/Androidなどの幅広い環境で利用でき、ユーザーは自分のデバイスを使用してどこでも簡単に音楽作業ができるようになります。
アプリは各OSの最新バージョンに最適化されており、安定したパフォーマンスと優れたUXが提供されます。定期的なアップデートを通じて新機能の追加や既存機能の改善も行われています。
Moisesを実際に使ってみた!曲の入れ方も徹底解説!
Moisesを使用した音楽制作の第一歩は、アプリに曲をアップロードすることです。このセクションでは、Moisesアプリで曲をアップロードして編集する方法を、ステップバイステップで解説します。
こちらはiOS用アプリを使用した解説となります。他プラットフォームでの利用においても、基本的には同様です。なお、初めて使用する場合はサインアップが必要です。また、無料プランで試用しているため、いくつかの機能制限があります。
曲のアップロード
曲のアップロードは、ダッシュボードの「+ 追加」ボタンで行います。
アップロードは2つの方法が選べます。
- デバイスのローカルファイル:ファイルアプリ、カメラロール、iTunesから曲を選択しアップロード
- クラウドストレージ:クラウド上のファイルをURLを指定してアップロード
いずれの場合も、ファイル形式は主要なオーディオフォーマット(MP3, WAV, FLAC, M4A, MP4, MOV, WMA)に対応しています。
基本的な編集機能の使用
曲の選択が完了したら、Moisesの様々な編集機能を使用してトラックのカスタマイズが可能になります。まずは楽曲のオーディオ分離から始めます。
無料プランで使用可能なオーディオ分離は上の2つ、「ボーカル, ドラム, ベース, その他」の4トラックと「ボーカル, インストゥルメンタル」の2トラックのみです。
アップロードした楽曲の内容に応じた選択をします。カラオケトラックを作りたい場合は、ボーカル抽出だけ行う後者を選ぶと良いでしょう。今回は4トラック分離を選択します。
しばらく待つと、このように曲の追加が完了します。追加された曲を選択し、編集機能を使用していきます。
選択した楽曲を再生すると、画面上部にAIが解析したコードが表示され、分離したトラックを個別にミュートしたりボリューム調整することができます。
左下のボタンでスマートメトロノーム機能を呼び出せます。AIが検出した楽曲のテンポに合わせメトロノームを鳴らすことができます。テンポの変更も可能です。
右下のボタンでキー変更機能を呼び出せます。楽曲オリジナルのキーを変更することが可能です。
編集結果のエクスポート
オーディオ分離やテンポ変更、キー変更などを行なった楽曲データのエクスポートが可能です。2種類のエクスポート方法を選択できます。
- 分離したトラック:編集画面で選択したトラックを別々のファイルにエクスポート
- オーディオミックス:編集画面で選択したトラックをミックスして1つのファイルにエクスポート
いずれかを選択するとシェアシートが表示されるので、保存先を指定すればエクスポートが開始されます。エクスポートしたファイルは汎用的なオーディオファイルなので、様々な方法での活用が可能です。
iTunesからMoisesへアップロードする方法を解説!
このセクションでは曲のアップロードをiTunesから行う方法を解説します。
まず前提として、Apple MusicやSpotifyなどストリーミング型サービスで配信される曲はMoisesにアップロードすることはできません。iTunesで購入した楽曲をローカルデバイスにダウンロードしてあることが前提になります。
ダッシュボードの「+ 追加」ボタンで「iTunes」を選択すると、ミュージックライブラリが表示され、そこからアップロードする曲を選択します。ここで、iTunesで購入済みかつローカルにダウロード済みの曲を選択します。
曲を選択するとオーディオ分離画面に進み、アップロードと解析処理が開始されます。
Moisesの危険性についても解説!
Moisesアプリは多くのミュージシャンや音楽愛好家にとって価値あるツールですが、その使用には注意が必要です。特に著作権に関する問題や、データの安全性とプライバシーについての理解が不可欠です。
このセクションでは、Moisesを安全に使用するためのガイドラインと、注意すべきリスクについて解説します。
なお、本記事の解説では、楽曲のニ次使用をしない前提で著作権のある楽曲を使用しています。また、別記事でMoisesを使用する場合の注意事項について詳しく解説しています。是非参考にしてください。
Moisesの危険性について徹底解説!著作権や商用利用は? | Romptn Magazine
著作権と法的問題
Moisesで作業を行う際に最も注意が必要なのは、著作権に関する問題です。アプリを使用して曲を分解したり編集したりすることは、楽曲の著作権を侵害する可能性があります。特に以下の点に注意してください。
- パブリックドメインやライセンスフリーの楽曲のみを使用する:自分が著作権を所有しているか、または著作権フリーの楽曲を使用している場合を除き、商用目的での使用は避けてください。
- 演奏権と複製権を理解する:演奏権や複製権についての知識も重要です。特定の使用が許可されているかどうかを確認する必要があります。
- 著作権で保護されている楽曲の使用には許可が必要:他人の作品を使用する場合は、必ず許可を得るか、適切なライセンスを取得してください。
Moisesの使い方まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事では、Moisesを使用方法について詳しく解説しました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- Moisesはミュージシャン向けの音楽制作を支援する先進的なアプリケーション
- モバイルをはじめPCやWebブラウザなど幅広いプラットフォームで動作
- オーディオ分離機能をはじめテンポ調整やキー変更など高度な編集機能を装備
- iTunesから曲をアップロードでき編集した曲はエクスポートが可能
- 著作権など法的な問題を理解し抵触しないよう注意する必要がある
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