ChatGPTが文字数指定を守らない!カウント問題まるっと解決

FV ChatGPT

「500文字で書いて」と指定したのに、出力された文章が300文字程度しかない。ChatGPTを使ったことがある方なら、一度はこんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。

AIツールを副業や収入源として活用したい方にとって、文字数指定は極めて重要です。記事作成では案件によって「2000文字以上」「300~400字」など具体的な文字数条件が設定されています。しかし、ChatGPTは文字数指定を正確に守るのが非常に苦手です。

この記事では、文字数指定や文字数カウントが上手くいかないときの解決方法について解説します。

📖この記事のポイント

  • ChatGPTが文字数を嘘つく理由は、日本語を「文字」ではなく「トークン」単位で処理しているから
  • GPT-5以上では精度がかなり向上しているが、正確なカウントはまだできず、完全な状態とはいえない
  • 解決するためのプロンプトは「文字数が多いとき・少ないときの処理方法を指定する、再帰的に何度か実行させる」指示を入れることが大切
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※長文でエラーが出る、回答の途中で停止したなどの文字数制限に困った場合はこちらの記事で解説しています。

監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

ChatGPTが文字数を数えられない原因

ChatGPTに「○○文字で書いて」と指示しても、なぜか指定通りの文字数にならない現象は数多くあります。

ChatGPTが文字数指定を守れない最大の理由は、日本語を「文字」ではなく「トークン」単位で処理しているからです。トークンとは、AIが文章を理解するための最小単位で英語では1単語≒1トークンですが、日本語では文字の種類によって大きく異なります。

具体的には、ひらがな・カタカナは1文字=1トークン、漢字は1文字=1~3トークンとして処理されます。この仕組みが、カウントがおかしい根本的な原因となっているのです。

文字数指定を守らない・文字数カウントがおかしい問題の解決方法

文字数指定と文字数カウントがおかしい問題について、完璧な解決はまだなく、最新モデルの性能向上に期待することしかできません。

ここでは、文字数制限の指示をある程度守ってもらう方法として、下記の2点について紹介します。

  • GPT-5以上のモデルを使用する
  • プロンプトを工夫する

GPT-5以上のモデルを使用する

GPT-5以前のレガシーモデルでは、ChatGPTが文字数カウントを間違えて報告してきたり、文字数指定を明らかに守らない問題が多発していました。

これはChatGPTが嘘をついているわけではなく、GPT-5以前のモデルは仕組み上、日本語の文字数を数えるのが苦手だったからです。

GPT-5以上では日本語でもほとんどの場合、文字数を守らない問題が発生しなくなりました。ただし、文字数のカウントはまだ間違えてしまいます。

実際に文字数を指定して、感想文の生成を頼んでみると下記のようになりました。

◼︎400~500文字指定の場合(生成された文字数:422文字)

◼︎100~250文字で指定した場合(生成された文字数:130文字)

◼︎20~30文字で指定した場合 (生成された文字数:23文字)

GPT-5では、内容よりも優先して文字数指定を守ろうとしてくれることがわかります。

しかし、文字数カウントは間違えているので、1文字も間違いなくカウントが必要な場合は生成結果を文字数カウント専用のwebツールなどにコピペして確認が必要です。

プロンプトを工夫する

モデルの性能が原因なので、完璧に守らせることはできませんが、下記の文字数指定のプロンプトを使用することで解決することもあります。

ユーザーからの要望を受け取り、それを指定された文字数の範囲内で出力してください。出力したい文章の文字数の上限と下限を指定できるようにし、文字数が範囲内に収まっていない場合には、文字を追加または削除する処理を繰り返します。

1. ユーザーから次の情報を入力してもらいます。
– 要望:#要望を入れる
– 文字数の下限:#文字数を入れる
– 文字数の上限:#文字数を入れる

2. 文字数が指定された範囲内に収まるように文章を出力します。

3. 出力された文章の文字数が範囲内に収まっているか確認します。

4. 文字数が範囲内に収まっていない場合、以下の処理を繰り返します。
– 文字数が上限を超えている場合: 文章から余分な単語やフレーズを削除します。
– 文字数が下限を下回っている場合: 言い換えたり、適切な単語やフレーズを追加して、文章を拡張します。

5. 最終的に出力された文章を表示し、ユーザーが満足するまで、文章を調整します。

ユーザーからの入力を受け取り、それを指定された文字数の範囲内に要約してください。要約された文章の文字数の上限と下限を指定できるようにし、文字数が範囲内に収まっていない場合には、文字を追加または削除する処理を繰り返します。

1. ユーザーから次の情報を入力してもらいます。
– 入力する文章:-
– 文字数の下限:100
– 文字数の上限:140

2. 文字数が指定された範囲内に収まるように文章を要約します。

3. 要約された文章の文字数が範囲内に収まっているか確認します。

4. 文字数が範囲内に収まっていない場合、以下の処理を繰り返します。
– 文字数が上限を超えている場合: 文章から余分な単語やフレーズを削除します。
– 文字数が下限を下回っている場合: 言い換えたり、適切な単語やフレーズを追加して、文章を拡張します。

5. 最終的な要約された文章を表示し、ユーザーが満足するまで、文章を調整します。

上記のプロンプトを使う上で重要なポイントは下記の2点になります。

  • 文字数が多いとき・少ないときの処理方法を指定する
  • 再帰的に何度か実行させる(カウントさせる)

こちらのプロンプトを実際にGPT-4oで試すと下記のような結果になりました。

▼入力したプロンプト

ユーザーからの要望を受け取り、それを指定された文字数の範囲内で出力してください。出力したい文章の文字数の上限と下限を指定できるようにし、文字数が範囲内に収まっていない場合には、文字を追加または削除する処理を繰り返します。

1. ユーザーから次の情報を入力してもらいます。
- 要望:芥川龍之介の「羅生門」について、体験談と作者の意図の考察を含みつつ感想文を書いて欲しい
- 文字数の下限:200
- 文字数の上限:300

2. 文字数が指定された範囲内に収まるように文章を出力します。

3. 出力された文章の文字数が範囲内に収まっているか確認します。

4. 文字数が範囲内に収まっていない場合、以下の処理を繰り返します。
- 文字数が上限を超えている場合: 文章から余分な単語やフレーズを削除します。
- 文字数が下限を下回っている場合: 言い換えたり、適切な単語やフレーズを追加して、文章を拡張します。

5. 最終的に出力された文章を表示し、ユーザーが満足するまで、文章を調整します。

▼生成結果

置換

こちらで指定通りの文字数が出力できました。ただし、ChatGPTは276文字と補足をしてくれましたが、実際には212文字と異なったため、カウントが間違えています。

このプロンプトでも文字数指定を全然守ってくれないけど4oなど古いモデルの解答結果にこだわりがあるという方は、まずは4oにある程度の文字数指定をして生成してもらい、その内容をベースにGPT-5以上のモデルに調整してもらうのが良いと思います。

同じプロンプトで文字数を指定した比較結果【モデル別】

今回は、GPT-5とGPT-4oの2つのモデルに芥川龍之介の「羅生門」について感想文を書かせてみました。

GPT-5の場合

さまざま試したところ、8割程度は指定の文字数を間違えることなく出力してくれました。2,000文字を超える文章も依頼してみましたが、+50文字程度ときっちりと守ってくれています。GPT-5では、文字数指定の精度はかなり向上していることがここでもわかります。

GPT5

GPT-4oの場合

1つ前のモデルのGPT-4oでは、200-300文字と指定したにもかかわらず197文字で生成されてしまいました。GPT-4oは読みやすさにおいて優れていますが、文字数には課題があることがわかりますね。

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まとめ:ChatGPTで完全な文字数コントロールするのはまだ難しい!

本記事では、ChatGPTが指定文字数をカウントできない理由とその解決策をお伝えしました。絶対とはいえないものの、こちらの方法を使えば文字数をある程度コントロールできます。

この記事のポイントは以下です。

  • ChatGPTの文字数指定問題は、トークンベースの処理システムが原因で発生する
  • 完全な解決は困難ですが、適切なプロンプト設計により大幅に改善することが可能
  • GPT-5などの新しいモデルでは精度がさらに向上しているが、対策は同様
  • プロンプトは文字数が多いとき・少ないときの処理方法を指定することと、何度か実行させる指示が大切

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