「要約してほしいのに、長すぎてエラーが出る」「回答している途中で停止した」
そんな経験をしたことはありませんか。
実は、一工夫するだけで、無料で文字数制限を突破できます。
この記事では、ChatGPTの文字数制限を克服・回避する解決法を解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
※2024年5月13日に、ChatGPTの新しいLLM「GPT-4o(オムニ)」が登場しました!以下の記事で詳しい概要や使い方について解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
ChatGPTで文字数制限はなぜ起きる?
そもそも、ChatGPTで文字数制限はなぜ起きるのでしょうか。
有料で解除できたりするのでしょうか。細かく調べてみました。
ChatGPTで文字数制限は解除不可能!?
結論、現在ChatGPTで文字数制限を解除することはできません!
ChatGPT Plusという有料プランに加入することで緩和することはできますが、完全になくすことはできません。
しかし、文字数制限の仕組みとChatGPTについて知ることで、裏技的に文字数制限を突破できます。
ChatGPTのトークンって何?
試しに、ChatGPT自身に文字数制限について聞いてみましょう。
入力では、
- GPT-3.5:3000から3500文字まで
- GPT-4/GPT-4 Turbo/GPT-4o:6000~7000字
が限界とのことです。
では、トークンとは何でしょう。トークンとは「意味を持つ最小単位、証拠」という意味を持ちます。
今回の場合は、「ChatGPTが、テキストを分割して保存する際の最小単位」という意味です。
【実験】ChatGPTの限界は何文字?文字ごとに比較
トークンを計算することで何文字で制限がかかるか分かります。しかし、毎回そんなことして調べるのは面倒くさいですよね。この記事では、ひらがな、漢字、アルファベットの3種類の文字で限界がどれくらいの文字数か調べてみました。
ひらがなの場合
ひらがなは、1文字=1トークンといわれています。
下記のように、50音を58回繋げたものをChatGPTに入力しました。単純計算なら、72×58で4176トークンのはずです。しかし、ChatGPTはエラーになりませんでした。
入力量を2倍に増やしたところ、エラーを吐きました。
因みにエラー内容的には、1分待てみたいな感じなのですが、リトライすると、永遠と空白が生成されるので、実質、文字数制限といえます。
結果、5325文字~5396文字の間でエラーを吐きました。4096トークンは嘘だったのでしょうか。
漢字の場合
漢字は、1文字=2~3トークンといわれています。真鰯がちょうど5トークンなので、真鰯を使って調べていきます。
409回繰り返しましたがエラーになりません。4096トークンを突破しました。
結果、3600文字~3840文字の間でエラーを吐きました。4096トークンはやはり嘘らしいです。
アルファベットの場合
アルファベットは、1単語=1~2トークンといわれています。「How are you?」がちょうど4トークンなので、「How are you?」を使って調べていきます。
1024回繰り返しましたがエラーになりません。やはり4096トークンを突破しました。
3072単語の時に、初めてのエラーが出ました。長すぎたようです。
結果、2048単語~3072単語の間でエラーを吐きました。4096トークンは完全に嘘みたいです。
文字数制限は文字の種類に依存する
ひらがな、漢字、アルファベットを用いた検証では、文字数制限は文字の種類に関係があることが分かりました。
検証結果をトークンで換算すると、ひらがなは5325トークン以上、漢字は9000トークン以上、アルファベットは2048トークン以上であると検証から分かりました。4096トークンまでというChatGPT自身の回答は、間違いだったみたいです。
【発展】プログミングコードの場合
プログラミングコードの場合どうなるのでしょうか。
今回は、unity(ゲーム開発エンジン)で使っていた、C#で試してみました。写真では4行しか書いていませんが、実際は1025単語ほど書かれています。また、このコードは、9割以上英語で、一部に漢字が使われてます。
余裕で、回答されました。
徐々にコードを増やしていった結果、2300単語~3000単語程度でエラーを吐きました。
【発展】APIの場合
続いてapiでも試してみましょう。
Google Colabで以下のコードを使い、検証してみました。
しっかり回答できているのが分かります。
それでは、文字数制限について調べていきましょう。アルファベットの時に使った、「How are you?」を使います。とりあえず、4096トークンより少し多い4107トークンになるように、「How are you?」を繰り返しました。
結果、4096トークンより多いため実行できない、というエラーを吐きました。
4096トークンにしてもう一回、実行してみます。
しっかりとした回答が、返ってきました。
APIに関しては、4096トークンが文字数制限の上限みたいです。
【発展】ChatGPT Plus(有料版)の場合
ChatGPT-3.5だとひらがな:5325文字~5396文字、漢字:3600文字~3840文字、アルファベット:2048単語~3072単語までしか入力できないことがわかりましたが、有料版のChatGPT Plusでは文字数の制限をどこまで回避できるのでしょうか?
ひらがなの場合
5000文字までは回答することができましたが、5500文字打つと回答できなくなったので、ひらがなのおおよその文字数制限は無料版と変わりませんね。
漢字の場合
こちらは意外な結果で、漢字はひらがなよりトークン数を消費するにも関わらず、5000文字までは回答をしてくれました。ひらがなと同じく5500文字打つとエラーになったので入力可能な文字数はひらがなと変わりませんね。
英語の場合
こちらは無料版より少し多く入力でき、2490~2905単語の間でエラーが出ました。
結果としては、無料版より有料版のChatGPT Plusの方が若干入力できる文字数は多いみたいですね。
ChatGPTで文字数制限を突破する方法
ここでは、簡単にできる、文字数制限を突破する方法を3つ紹介します。
どれも簡単にできるので、試してみてください。
ChatGPTで文字数制限を突破する方法①:テキストを分割して一気に読み込もう
まずは、入力で使える、文字数制限を突破する方法です。
最初に、以下の例のように、複数回のプロンプトを入力することを指定することで、複数のプロンプトを一気に処理することが可能になります。
ChatGPTで文字数制限を突破する方法②:Continue generatingを使おう
次は、出力で使える、文字数制限を突破する方法です。
以下の例のように、途中で出力が終わった場合、「Continue generating」と表示されます。
これをクリックすることで、続きを出力することができます。
他にも、直接プロンプトに、「続けてください」や「go on」といった指示を与えても、同じことができます。
ChatGPTで文字数制限を突破する方法③:質問を分けよう
最後は、入力・出力どちらでも使える、文字数制限を突破する方法です。
一気に質問するのではなく、段階的に質問することで、プロンプトも回答も短くすることが可能です。
こうすることで、文字数制限に引っかかる可能性が、大きく減ります。
コツは1文1文を簡潔にまとめることです。
ChatGPTの文字数制限に関するよくある質問
もしかしたら、この記事を読んでみて、「自分の知りたいことと少し違う」と思った人もいるかもしれません。
そこで、以下では
- ChatGPTで文字数指定をしたい
- ChatGPTで長文を要約したい
といった質問にお答えします。
ChatGPTで文字数指定・文字数カウントがしたい
「うまく文字数の指定ができなくて困っている」「700~800文字程度って指定したのに、文字が足りない」そんな経験はありませんか。
以下の記事では、文字数指定や文字数カウントについて、分かりやすくまとめられています。
ぜひご覧ください。
ChatGPTで長文を要約をしたい
「長文を要約したいのにうまくいかない」「いろんな形式の文章を要約したい」そんな経験はありませんか。
以下の記事では、長文や様々な形式の文章の要約ついて、分かりやすくまとめられています。
ぜひご覧ください。
まとめ
この記事をまとめると、
- 文字数制限は有料・無料共に、解除する方法はない
- 文字の種類によって、文字数制限がかかる文字数が変わる
- 文字数制限を突破するには、3つの解決法がある
でした。
この記事で紹介した解決法で、文字数の上限を克服し、よりうまくChatGPTを活用していきましょう。
- ChatGPTで〇〇を効率化したい
- スライドを作るならどのAIツールがおすすめ?
- おすすめのGPTsが知りたい
同じ悩みを解決した人がいるかもしれません。ぜひ質問してみてください!