Perplexity Enterprise Proとは?料金・機能・導入メリットを解説

AIツール

「PerplexityのPro版を社内でも使っているが、セキュリティが不安」

「全社導入を検討しているが、Enterprise Proとは何が違うのか?」

個人向けプランの優れた検索・要約能力を体験し、全社的に活用して生産性を高めたいと考える担当者の方も多いのではないでしょうか。

しかし、法人利用となるとセキュリティや管理体制、既存の社内データとの連携が大きな課題です。

そこで、本記事ではPerplexity Enterprise Proについて、以下の点を詳しく解説します。

📖この記事のポイント

  • Enterprise Proは法人専用のAI検索プラットフォーム
  • AI検索だけでなく、社内データ検索も可能
  • リサーチ業務中心の社内運用に組み込むならEnterprise Pro一択
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最後まで読めば、Perplexity Enterprise Proが自社の課題を解決するソリューションとなり得るか、明確な判断材料を得られるので参考にしてください。

監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Perplexity Enterprise Proの概要と特徴

Perplexity Enterprise Proは、企業が安全かつ大規模にAI検索を活用するために設計された、法人向けプランです。

個人向けプランの検索・要約能力をベースに、カスタマイズ機能が追加されています。

Enterpraice Proについて以下の3点を解説します。

  • Enterprise Proの基本機能と構成
  • セキュリティ・管理機能の強化ポイント
  • 日本での提供体制とソフトバンクとの関係性

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Enterprise Proとは?

Enterprise Proは、企業専用のセキュリティを備えたAI検索プラットフォームです。

最大の特徴はWeb上の情報検索だけでなく、社内のナレッジベースやクラウドストレージと統合し、社内外の情報を横断的に検索できる点にあります。

従業員が必要な情報が社内にあるかWebにあるかを意識することなく、単一のインターフェースから最適な回答を得られるのが特徴です。

さらに、法人利用に不可欠な権限管理、チーム間での検索結果の共有機能なども標準で搭載されており、単なる検索ツールを超えた企業の知識エンジンとして機能します。

セキュリティ・管理機能の強化ポイント

引用:Perplexity公式サイト

企業がAIを導入する上で最大の懸念となるセキュリティとガバナンスが、Enterprise Proでは大幅に強化されています。

最も重要な点は入力された企業データや検索履歴が、PerplexityのAIモデルの外部学習に一切使用されないところです。

AI利用によるデータの外部流出を未然に防げるため、機密情報を含む検索も安心して行えます。

また、SOC2認証を取得しているためセキュリティポリシーと管理レベルは業界水準だと証明されているのも信頼性が高いです。

日本での提供体制 — ソフトバンクの関与

海外製SaaS導入の障壁となりがちな言語やサポート体制についても、日本では強力な体制が整いつつあります。

一例としてソフトバンク株式会社がPerplexity社と業務提携を結び、日本国内における販売パートナーとしてEnterprise Proの提供をしています。

国内でも大きな業界シェアを誇るソフトバンクが提携したことにより、より一層日本語による手厚い導入支援や運用サポート、日本円での請求対応などが期待できるでしょう。

料金・契約プランの仕組み

Perplexity Enterprise Proの料金体系は、利用するユーザー数や必要な機能、サポートレベルに応じて柔軟に設定されます。

個人向けプランのような固定価格ではなく、企業の規模や要件に合わせた見積もりとなるのが基本です。

料金体系の概要

Enterprise Proの料金は、利用するユーザー単位での課金であり、1ユーザーあたり月額40ドル、または年額400ドル(月額換算で約33.3ドル)です。

より大規模な導入(数百〜数千人規模)や、SAMLベースのSSO連携、高度なセキュリティ要件、専用の導入支援が必要な場合は、Enterprice Maxプランも用意されています。

最低契約人数については明記されていませんが、法人向けプランの特性上、一定数からの契約が前提となる可能性があるため、詳細は問い合わせましょう。

契約・導入プロセスの流れ

まず公式ウェブサイトや国内販売パートナー(ソフトバンクなど)へ問い合わせをしましょう。

次に、担当者によるヒアリングを経て、製品デモや機能説明を受けます。多くの企業では、自社の環境でどの程度の効果が見込めるかを検証するため、限定的なトライアルやPoCからスタートするケースが多いです。

PoCを通じて導入効果やセキュリティ要件を確認した後、正式な見積もりが提示され、契約へと進む流れが一般的です。

契約プランには導入時のオンボーディング支援や、導入後の運用定着化サポートを含むパッケージが用意されている場合もあります。

他プラン・他ツールとの比較

Perplexity Enterprise Proの導入を検討する上で、既存の個人向けプランや市場に存在する他の法人向けAIツールとの違いを明確に理解しておく必要があります。

特に「検索精度」と「セキュリティの高さ」は企業において、重要なポイントです。

個人向けプラン(Pro/無料版)との違い

多くのユーザーが現在利用しているであろうPro版や無料版と、Enterprise Proとの間には決定的な違いがあります。

個人向けプラン(無料版/Pro版)の主目的は、「個人のWeb検索と要約の体験」です。Google検索やYahoo検索に変わる、次世代の検索プラットフォームとして活用されています。

Enterprise Proは「企業の知識活用とセキュリティを最大化」することに主眼が置かれています。

Pro版にはない「社内データ連携」「SSOなどの高度なセキュリティ」「チーム共有機能」が追加されており、組織利用を前提とした設計が個人プランとの大きな違いです。

他社ツールとの比較(ChatGPT Team/Gemini Businessなど)

競合する法人向けAIツールと比較した場合、Perplexity Enterprise Proは「検索と透明性」において優位性があります。

たとえば、ChatGPT Teamは対話型の文章生成や要約に強みを持ちますが、最新情報の検索や情報源の明示はPerplexityほど得意ではありません。

また、Gemini Business(GoogleWorkspace)はGoogleエコシステム内での連携に強みがありますが、「出典の明示による情報源の透明性と回答の信頼性はやや苦手です。

ビジネスシーンでのファクトチェックにおいて、Perplexityは頭1つ抜けて優秀と言えるでしょう。

Perplexityの導入メリット

Perplexity Enterprise Proを導入することで、企業は「セキュリティの担保」「生産性の向上」といった課題を解決できます。

主な導入メリットは以下の3点です。

  • 高いセキュリティとプライバシー保護
  • チームコラボレーションと情報共有の強化
  • 業務効率化と意思決定のスピードアップ

それぞれ解説します。

高いセキュリティとプライバシー保護

引用:Perplexity公式サイト

Enterprise Pro導入において最大のメリットは、企業の機密情報を安全に守りながらAIの恩恵を受けられる点です。

入力データがAIの学習に利用されない設計により、社内の機密情報や顧客データを扱う検索も安心して行えます。

SAMLベースのSSOや詳細なアクセス権限設定により、「誰が」「いつ」「どの情報に」アクセスしたかを厳密に管理できる点は大きな強みです。

情報漏洩リスクを最小限に抑えつつ、これまでAIの利用が難しかった法務、経理、人事といった機密情報を扱う部署でも、安全なAI活用ができます。

チームコラボレーションと情報共有の強化

Enterprise Proは個人の生産性向上だけでなく、AIによる検索結果や重要なインサイトをチーム内で簡単に共有できる『Spaces』機能が搭載されています。

Spaces機能により、プロンプトなど優れた検索方法や有益な回答をチームのナレッジとして蓄積し、再利用するといった工程がスムーズです。

特定の担当者しか知らない情報やノウハウといった情報の属人化を防ぎ、組織全体の情報リテラシーと生産性を底上げするナレッジマネジメント基盤を構築できます。

業務効率化と意思決定のスピードアップ

引用:Perplexity公式サイト

社内文書、CRMデータ、チャット履歴、そして最新のWeb情報を、Enterprise Proの単一の検索窓から横断的に検索できます。

AIが膨大な資料を瞬時に読み込み、要点を整理して提示するため、情報収集や分析にかかる時間が短縮できます。

たとえば、競合の最新動向と自社の過去の類似プロジェクトの成果を組み合わせて分析し、次の戦略を立てるといった作業などです。

経営層や管理職の人で言えば最新かつ正確な社内外の情報に基づき、意思決定を迅速に下すためのサポートを得られると言えます。

活用シーン

Perplexity Enterprise Proの「社内外の情報を横断検索し、出典付きで要約する」能力は、企業のあらゆる部門・業務で活用できます。

特に情報検索や分析に多くの時間を費やしているシーンで、性能を発揮します。

社内情報検索・ナレッジ共有ツールとして

Enterprise Proは、「社内版Google」のようなナレッジ共有ツールとして利用できます。

社内Wiki、FAQ、議事録フォルダなどあらゆる文書を一括検索し、「昨年の〇〇プロジェクトの最終報告書を要約して」「△△のトラブルシューティング手順を教えて」といった自然言語での問いに、AIが最適な回答を瞬時に出力してくれます。

過去のやり取りや会議内容もAIが要約するため、新入社員のオンボーディングや、担当者が不在の際の引き継ぎもスムーズに行えるでしょう。

社内全体で統一的な知識活用ができるため、業務効率の改善や生産性の向上につながります。

研究開発や技術情報の探索

研究開発部門では、日々膨大な量の専門的な情報をインプットする必要があります。

Enterprise Proを活用すれば、最新の学術論文、特許情報、技術レポートといった外部データと、自社の過去の研究データを同時に横断検索できます。

「Aという技術とBという素材を組み合わせた最新の研究動向」といった、複雑な検索もAIがサポートしてくれるため、活用幅は広いです。

情報収集の網羅性を高め抜け漏れを防ぐことで、効果的な議論やイノベーション創出のスピードを加速する効果が期待できます。

マーケティング・営業での情報収集

マーケティング部門や営業部門では、常に最新の市場動向や顧客情報を把握する必要があります。

Enterprise Proを使えば、競合他社の動向、業界ニュース、顧客企業の最新プレスリリースなどをAIが収集・整理してくれます。

営業担当者のケースであれば、訪問前に「顧客A社の最新の課題と、それに対する弊社の過去の類似提案事例」を瞬時に検索し、商談の準備がスムーズにできるでしょう。

市場分析レポートや提案資料の作成に必要な情報収集が効率化され、より説得力のある資料作成やアウトプットに時間を費やせます。

まとめ|Perplexity Enterprise Proは「企業の知識エンジン」

Perplexity Enterprise Proは、個人向けプランの優れたAI検索能力を、法人利用に必要なセキュリティと管理機能で包み込んだ、まさに「企業の知識エンジン」と呼べるソリューションです。

  • Enterprise Proはセキュリティと管理機能を備えた法人専用プラン
  • Web情報と社内データを横断検索可能
  • 入力データがAIの学習に使われない高いプライバシー設計
  • チームでの情報共有機能により、ナレッジの属人化を解消

個人向けPro版が個人の情報収集を効率化するツールであるのに対し、Enterprise Proは『組織の知識資産』を最大活用し、全社の生産性を引き上げるツールです。

セキュリティの懸念からAI導入に踏み切れなかった企業や、社内に散在するナレッジを有効活用できていないと感じている企業にとって、Perplexity Enterprise Proは強力な解決策となりうるでしょう。

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