【日本語◎】画像生成AI『ImageFX』の使い方!商用利用やプロンプトのコツも解説 | romptn Magazine

【日本語◎】画像生成AI『ImageFX』の使い方!商用利用やプロンプトのコツも解説

AIツール

Googleが新たに公開した画像生成AI「ImageFX」をご存知でしょうか?Imagen3という最新のAIモデルを採用したこのツールは、テキストプロンプトから瞬時に高品質な画像を生成できる無料サービスです。

日本語にも対応し、ブラウザから簡単にアクセスできるImageFXは、個人のクリエイティビティを解放するだけでなく、プロフェッショナルな用途にも応用可能な便利なツールとなっています。

本記事では、このイノベーティブな画像生成AIの使い方や、効果的なプロンプト作成のコツ、さらには商用利用の可能性まで詳しく解説していきます。

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ImageFXとは?

ImageFXの画面

GoogleのImageFXは、テキストプロンプトから高品質な画像を瞬時に生成してくれる無料のAIツールです。

以下に、ImageFXの主要な特徴と利点をまとめました。

  1. アクセシビリティ
    • Googleアカウントで簡単にログイン
    • 完全無料で利用可能
    • ブラウザベースで、特別なソフトウェアのインストール不要
  2. 高度な技術
    • 最新のImagen3モデルを採用
    • テキストの文脈やスタイルを深く理解し、精密な画像生成が可能
  3. ユーザーフレンドリーな機能
    • 「エクスプレッシブチップス」機能搭載
      • 様々なスタイルやバリエーションを簡単に試せる
      • より直感的な画像生成プロセスを実現
  4. 多言語対応
    • 日本語インターフェースあり
    • プロンプトは英語使用推奨(より精度の高い結果を得るため)
  5. 出力画像の特徴
    • 高解像度で高品質な画像生成
    • ダウンロードや共有が可能
    • SynthID技術による透かし入り(AI生成であることを証明)

このようにImageFXは、個人の創造性を引き出すだけでなく、プロフェッショナルな用途にも適した多機能ツールです。直感的なインターフェースと高度なAI技術の組み合わせにより、ユーザーは自分のビジョンを簡単に視覚化できます。

ImageFX他のAI画像生成ツール
価格無料有料プランあり
アクセスGoogleアカウントのみさまざまな登録方法
使用モデルImagen 3DALL-E, Stable Diffusion等
特殊な機能エクスプレッシブチップス機能
(※後ほど解説)
ツールによって異なる
透かし技術SynthID
(※後ほど解説)
ツールによって異なる

この表は、ImageFXと他のAI画像生成ツールの主要な特徴を比較しています。ImageFXの独自性や利点が一目で分かるようになっています。

SynthIDとは

Google Cloudが開発したSynthIDは、AI生成画像の世界に革新をもたらす先進的な認証技術です。この技術の核心は、AI生成画像に不可視のデジタル透かしを組み込む能力にあります。SynthIDは、急速に発展するAI画像生成の分野において、真正性と透明性を確保するための重要なツールとなっています。

※ImageFXのモデルとなっている「Imagen 3」については、下記でも解説していますので参考にしてください。

ImageFXの始め方

まずは、ImageFXにGoogleアカウントでログインしましょう!

こちらのページにアクセスし、右上の「Googleでログイン」をクリックします。

「G ログイン」をクリックし、お持ちのGoogleアカウントでログインします。

マーケティングメールの受信または調査案内メールの受信を希望する場合はチェックを入れて、「次へ」をクリックします。

Googleのプライバシーポリシーを確認したら、「次へ」をクリックします。

最後に利用規約に「同意して続行」します。

以上で、ImageFXへのログインは完了です!

ImageFXの使い方

ImageFXにログインが出来たところで、早速画像を生成してみましょう。

こちらが操作画面になっています。

まずは、左側に生成したい画像の内容をプロンプトで入力します。

今回は試しに、下記プロンプトを入力してみます。

Futuristic cyberpunk cityscape with neon lights and flying cars

訳:ネオンライトと空飛ぶ車のある未来的なサイバーパンクの都市景観

詳細設定を行う場合は、下部の「設定」をクリックします。

  • モデル:2024年9月現在は、「最高のモデル(Imagen 3)」のみとなっています。
  • シード:シード値を固定して生成すると、同じ顔・似たような画像を生成できます。

プロンプト入力と詳細設定が完了したら、「生成」ボタンをクリックして画像を生成しましょう!

大体20秒ほどで画像が3~4枚生成されます。

結果が気に入らない場合は、もう1度生成ボタンを押すことで生成しなおすことも可能です。

また、生成された画像の一部を変更したい場合は、画像左下の編集マークをクリックします。

変更したい部分を塗りつぶし、プロンプトを入力すると選択部分のみ変更した画像が生成されます!

画像をダウンロードする場合は、画像の下部にある「ダウンロード」ボタンをクリックすることで自動保存されます。

【エクスプレッシブチップ機能】プロンプト入力のコツ!

ImageFXでは、画像生成後にプロンプトの一部がドロップダウンメニューに変化します。この機能が、前述した「エクスプレッシブチップ」機能です。

ImageFX側から似たようなプロンプトを提案してくれるので、参考にしてみるのも良いでしょう。

ImageFX提案のプロンプトで生成した画像

ImageFXと他の画像生成との比較結果

GoogleのImageFXは、最新のImagen 3モデルを採用し、画像生成AIの世界に新たな基準を打ち立てています。他の主要な画像生成AIツールと比較すると、ImageFXには際立った特徴がいくつか見られます。

まず、ImageFXの最大の強みは、驚くほどリアルな人物画像の生成能力です。例えば、以下のプロンプトに対して、ImageFXは非常に現実的で自然な画像を生成します。

Japanese woman in a swimsuit on the beach

訳:海辺にいる水着の日本人女性

特に手の形や表情の細かい表現において、他のAIツールを凌駐する精度を示しています。この高いリアリティは、映画やドラマの宣伝画像と見間違うほどのクオリティを実現しています。

ImageFXで生成したものと、他の画像生成AIで生成した画像を比較してみましょう。

ImageFXで生成した画像
Midjourneyで生成した画像
FLUXで生成した画像

いかがでしょうか?ImageFXの自然さやクオリティの高さは一目瞭然ですよね。

一方で、二次元イラストの生成に関しては、Midjourneyに搭載されているNiji Journeyモデルの方が優位性を保っています。また、機能面ではImageFXはまだ発展途上にあり、画像のアスペクト比変更や詳細なパラメータ調整など、Midjourneyが提供する高度な編集機能には及びません。

以下のプロンプトで、比較してみましょう。

illustration , ponytail, upper body , view straight on , smile

まずは、ImageFXで生成した画像です。

ImageFXで生成した画像

続いて、Midjourneyで生成した画像です。

Midjourneyで生成した画像

いかがでしょうか。質感がやはりMidjourneyで生成した画像の方がきれいですよね。

今後の展望としては、ImageFXがGoogleのGemini Advancedと統合される可能性が高く、より高度な画像生成能力が一般ユーザーにも提供されると予想されます。また、AI画像生成技術全体としては、多機能化、生成速度の向上、プロンプト理解度の改善、多言語テキスト生成の精度向上などが期待されています。

総じて、ImageFXは特にリアルな人物画像の生成において優位性を示していますが、他のAIツールもそれぞれの強みを持っています。ユーザーの目的や好みに応じて、適切なツールを選択することが重要です。

ImageFXの料金プラン

2024年9月現在は、ImageFXは完全無料で利用できます。

ImageFXの商用利用について

GoogleのImageFXは、その商用利用に関しては現在のところ明確な公式声明が出されていません。しかし、いくつかの要因を考慮すると、ImageFXで生成された画像の商用利用が許可される可能性は高いと推測されます。

まず、GoogleのAIエコシステムにおける一貫性を考えると、ImageFXの利用規約はGeminiと類似している可能性が高いです。Geminiで生成された画像は商用利用が許可されているため、ImageFXもこの方針に従う可能性が大いにあります。

特筆すべき点として、ImageFXには独自のSynthID技術が実装されています。この技術は、生成された画像にAIによって作成されたことを示す不可視の透かしを埋め込みます。この機能は、画像の出所や作成過程の透明性を確保する上で非常に重要です。

SynthIDの存在は、商用利用を前提とした設計であることを示唆しています。なぜなら、この技術により以下のような利点が生まれるからです。

  1. 著作権の明確化:AIが生成したコンテンツであることが明示されるため、著作権に関する混乱を防ぐことができます。
  2. 信頼性の向上:商業的に使用する際、クライアントや顧客に対して画像の出所を明確に示すことができます。
  3. 法的保護:AIが生成した画像であることを証明できるため、潜在的な法的問題から使用者を守ることができます。

しかし、商用利用が許可されたとしても、使用者は以下の点に注意を払う必要があります。

  • 適切な帰属表示:ImageFXを使用して生成された画像であることを明記すること。
  • 倫理的配慮:生成された画像の内容が適切で、誤解を招かないものであることを確認すること。
  • 法的遵守:各国の著作権法や関連法規を遵守すること。

最終的に、ImageFXの商用利用に関する正式な方針が発表されるまでは、慎重なアプローチを取ることが賢明です。利用を検討している場合は、Googleの最新の利用規約や条件を確認し、必要に応じて法的アドバイスを求めることをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

画像生成AI『ImageFX』の使い方について解説してきました。

今回のポイントは、以下の通りです。

  • GoogleのImageFXは、テキストプロンプトから高品質な画像を瞬時に生成してくれる無料のAIツール
  • ImageFXの主要な特徴と利点
    • Googleアカウントで登録でき、完全無料
    • 最新のImagen 3モデルを搭載
    • 「エクスプレッシブチップス」機能搭載
    • 多言語対応
  • ImageFXは、イラスト系画像よりもリアル系画像の生成が得意
  • GoogleのImageFXは、その商用利用に関しては現在のところ明確な公式声明が出されていない

現在のところ完全無料で誰でも簡単に利用できるので、ぜひ1度試してみてください!

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