Runwayは商用利用できる?公式規約・料金プラン・注意点をまとめて解説

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Runwayを使って動画を作ってみたいけれど、「YouTube収益化に使っていいの?」「案件で納品しても問題ない?」「無料版でも商用利用できる?」など、商用利用まわりで迷っている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、Runwayの商用利用について、公式規約の根拠、料金プランごとの実用上の違い、商用利用時に注意すべきポイントまでまとめて整理します。読み終えるころには、Runwayを仕事や収益化に使う前に何を確認すべきかがひと通りわかるはずです。

内容をまとめると…

  • Runwayは無料版を含む全プランで商用利用が認められている。

  • ただし無料版はウォーターマーク付き・125クレジット限りで実務には不向きなため、本番制作にはStandard以上の有料プランが前提。

  • クレジット表記は不要ですが、API利用時は「Powered by Runway」の表示が必須。

  • 入力素材の権利確認、実在人物の肖像利用禁止、AI学習へのデータ利用(Enterprise以外オプトアウト不可)などに注意。

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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Runwayは商用利用できる?公式規約の結論

Runwayには無料版と有料プラン(Standard / Pro / Unlimited / Enterprise)があります。

結論から言うと、Runwayは無料版を含むすべてのプランで商用利用が認められています公式ヘルプセンターの「Usage rights」ページには、次のように書かれています。

「As a user on any of our plans (Free, Standard, Pro, or Unlimited) you retain complete commercial rights to all content generated or edited using Runway.」
(Free・Standard・Pro・Unlimitedのいずれのプランでも、Runwayで生成・編集したすべてのコンテンツに対する完全な商用利用権を保持する。)

つまり、KlingやSoraなど一部のAI動画ツールとは異なり、Runwayでは無料版ユーザーでも規約上は商用利用が可能です。また、クレジット表記(Runway名の表示)も不要です。

しかし、Runwayと競合するサービスの開発・提供を目的とした利用は禁止されています。また、APIを利用して自社アプリケーションに組み込む場合は「Powered by Runway」の表示とrunwayml.comへのリンクが必要な点に注意が必要です。

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Runwayの料金プランと商用利用における実用上の違い

Runwayでは全プランで商用利用が認められていますが、使える機能やウォーターマークの有無、クレジットの量はプランによって大きく異なります。ここからは、各プランの特徴と料金を具体的に比較します。

プラン月額料金年契約時月間クレジットウォーターマーク主な追加機能
Free(無料版)$0125(初回のみ・更新なし)ありGen-4 Turbo(Image to Video)のみ
Standard$15$12/月625/月除去可能全モデル利用可、ワークフロー、4Kアップスケール
Pro$35$28/月2,250/月除去可能Standardの全機能+カスタムボイス作成
Unlimited$95$76/月2,250/月+Explore Mode(無制限生成)除去可能Proの全機能+クレジット消費なしの無制限生成
Enterprise要問い合わせ要問い合わせカスタム除去可能SSO、AI学習除外、優先サポート、ワークスペース分析
※料金は2026年3月時点の公式サイト掲載情報です。最新の料金はRunway公式の料金ページをご確認ください。

無料版は体験用で本番制作には不向き

無料版は、Runwayの操作感や生成品質を確認するには十分ですが、使い切りの125クレジット付与という制限に加え、生成物にウォーターマークが自動挿入されます。さらに、Gen-4 Video(テキストから高品質動画を生成する主力モデル)やGen-4.5のモデルは無料版では利用できず、ストレージも5GB、プロジェクト数も3件までに制限されています。

規約上は商用利用可能とはいえ、ウォーターマーク入りの動画を仕事で使うのは現実的ではありません。無料版はあくまでRunwayを試すためのものと考え、本番制作は有料プランに切り替えるのが安全です。

有料プランは目的に応じて選ぶ

有料プランは、仕事や収益化を前提に動画を作りたい人向けです。Runwayでは以下の3つの有料プランが用意されており、継続的に使うならこちらが基本になります。

  • Standard:個人の副業やYouTube収益化のスタートに向いている。
  • Pro:案件対応や継続的な動画制作に適している。カスタムボイス作成(リップシンク・テキスト読み上げ用)にも対応。
  • Unlimited:大量のバリエーションを試したい場合や、生成量が多い業務向け。また、Explore Mode(クレジット消費なし・リラックスレートでの無制限生成)が利用可能。

有料プランでは共通して、ウォーターマーク除去、全てのモデルへのアクセス、解像度アップスケール、ワークフロー機能、クレジットの月次更新、クレジットの追加購入が利用可能です。まずはStandardで始め、クレジットが足りなくなったらProへアップグレードするという使い方がおすすめです。

Enterpriseプランは機密案件・大規模運用向け

組織向けのEnterpriseプランには、他のプランにはない大きな違いが2つあります。1つはユーザーの入力・出力データがRunwayのAI学習に使用されないこと。もう1つはSSO(シングルサインオン)や高度なセキュリティ・コンプライアンス対応が含まれることです。

機密性が求められる案件や、組織としてデータ管理を徹底したい場合はEnterpriseプランの検討をおすすめします。

Runwayの商用利用で注意すべきポイント

Runwayで生成した動画はすべてのプランで商用利用が認められていますが、それとは別に注意すべきポイントがいくつかあります。Runwayの利用条件をクリアしているかどうかと、素材や表現の権利リスクは分けて考えることが重要です。

入力素材の権利を確認する

他人の画像、ロゴ、キャラクター画像、写真素材などを入力して動画化する場合は、元素材の権利関係を確認しておく必要があります。Runwayの利用規約でも、入力コンテンツについて必要な権利・ライセンス・許可をすべて保持していることはユーザーの責任とされています。入力時点で権利が曖昧な素材は使わない方が安全です。

実在人物の肖像は許可なく使えない

Runwayでは、公人・私人を問わず、許可なく個人の肖像を使用することが明確に禁止されています。芸能人やインフルエンサーに寄せた動画はもちろん、取引先の担当者など実在人物の画像を入力して動画化する行為も規約違反となります。広告や収益化目的での肖像利用は特にリスクが高いため注意してください。

既存作品との類似やスタイル模倣に注意する

特定のアニメ、映画、CM、ブランド動画に強く似た表現を狙うと、著作権侵害や模倣とみなされるリスクが高まります。さらに、Usage Policyでは存命のアーティストのスタイルを模倣したコンテンツの生成も禁止事項に含まれています。世界観や演出の方向性を参考にするにしても、特定の作品やアーティストに寄せすぎないように注意しましょう。

入力・出力がAI学習に使われる(Enterprise以外オプトアウト不可)

Runwayでは、ユーザーの入力(プロンプトやアップロード画像)と出力(生成された動画・画像)がRunwayのAIモデルの学習・改善に使用されます。これはFree・Standard・Pro・Unlimitedのすべてのプランに適用され、オプトアウト(学習利用の拒否)は現時点ではできません。Enterpriseプランのみ、顧客データを学習に使用しない別条件が適用されます。

AI生成物の著作権の扱いを理解しておく

Runwayの規約では生成物の所有権はユーザーに帰属するとされていますが、これはプラットフォームとしてユーザーの権利を制限しないということです。一方、現状の多くの国(特に米国)では、AIが自律的に生成した部分には著作権が認められないケースがあります。

案件で納品する場合、著作権はどちらに帰属するのかをクライアントから聞かれる可能性があるため、AI生成物の法的な立ち位置を事前に把握しておくことが大切です。

クライアント側のAI利用ルールも確認する

Runway側で商用利用が認められていても、発注元や納品先が生成AIの利用を制限していることがあります。広告代理店や大手企業の案件では、AI利用の事前申告や社内承認フローが必要になることも珍しくありません。納品後にトラブルにならないよう、制作に入る前の段階でクライアントにAI利用の可否を確認しておくことが重要です。

Runwayの商用利用に関するよくある質問

ここでは、Runwayの商用利用に関してよくある質問をまとめました。

Q
他のAIツール(ChatGPT、Midjourney等)で作った画像をRunwayに入力して動画化した場合、権利はどうなりますか?
A

生成物の権利はRunwayの規約と入力素材側の規約の「両方」に縛られます。たとえばMidjourneyの無料版は商用不可なので、それを元にRunwayで動画化しても商用利用はできません。複数ツールを組み合わせる場合、もっとも制限が厳しい規約がボトルネックになります。

Q
同じプロンプトを入力したら他のユーザーと同じ動画ができますか?独占的に使えますか? 
A

AI生成は確率的なプロセスのため、同一プロンプトでも完全に同じ出力にはなりませんが、類似した結果が生まれる可能性はあります。Runwayの規約上、生成物に対する独占的利用権(排他的ライセンス)は付与されません。他のユーザーが似た動画を生成・使用することを止める手段はない点を理解しておく必要があります。

Q
Runwayのウォーターマークは消せますか?
A

Standard以上の有料プランであれば、エクスポート時にウォーターマークなしで書き出せます。無料版の生成物にはウォーターマークが付きますが、有料プランにアップグレードした後に同じ動画から除去することも可能です。なお、外部の除去ツールを使う方法もネット上では紹介されていますが、Runwayの規約上グレーゾーンになり得るほか、画質劣化のリスクもあるため推奨しません。

Q
解約後もそれまでに生成した動画は商用利用し続けられますか?
A

はい。利用規約上、生成物に対する権利はユーザーに帰属するため、サブスクリプション解約後もすでに生成・ダウンロード済みの動画は引き続き商用利用できます。ただし、解約するとRunway上のプロジェクトやアセットにアクセスできなくなる場合があるため、必要な素材は事前にダウンロードしておいてください。

まとめ|Runwayを商用利用する前に確認したいこと

最後にこの記事の内容をまとめます。

  • Runwayは無料版を含むすべてのプランで商用利用が規約上認められている
  • ただし無料版はウォーターマーク・クレジット・機能面の制約が大きく、実運用では有料プランが前提
  • 商用利用できても、入力素材の権利確認・実在人物の肖像禁止・存命アーティストのスタイル模倣禁止・既存作品への類似・AI生成物の著作権・クライアント側のルール確認は別で必要
  • 入力・出力がAI学習に使用される(Enterpriseプラン以外はオプトアウト不可)。機密性の高い案件ではEnterpriseプランを検討すべき
  • Runwayの競合サービスの開発・提供を目的とした利用は規約で禁止されている
  • クレジット表記は不要。ただしAPI利用時は「Powered by Runway」の表示が必要
  • 無料版は体験用、有料プランは本番制作用という使い分けが基本

Runwayは高品質なAI動画を作れるツールで、すべてのプランで商用利用が認められている点は他のAI動画ツールと比べても大きな強みです。ただし、商用利用の可否だけでなく、どんな素材を使うか、どこで公開するか、誰に納品するか、AI学習への利用をどう考えるか、そしてAI生成物の法的な扱いまで整理しておくことが大切です。

なお、利用規約は随時更新される可能性があるため、公開や納品の前にはRunway公式の利用規約を改めて確認しておきましょう。自分の目的に合ったプランを選んで、安心してRunwayを活用してください。

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