Geminiの日本語対応レベルは?チャット・画像・動画生成に分けて徹底解説

Gemini

Googleが提供する最先端AI「Gemini」。その登場以来、日本語でどの程度実用的に使えるのか、多くの注目が集まっています。特にChatGPTなどの先行するAIと比較し、その性能に関心を持つ方も多いでしょう。

しかし、「Geminiは日本語でどこまでできるの?」「チャットは優秀と聞くけど、画像生成や動画生成も日本語で問題なく使える?」といった疑問をお持ちではないでしょうか?この記事では以下のような内容について解説していきます!

  • チャット機能の日本語精度は本当に高いのか?
  • 画像生成で日本語の「字幕」や「文字」を入れたいけど、文字化けしない?
  • 動画生成で「日本語の音声」「日本語字幕」は実用的なレベルなの?

この記事では、Geminiの日本語対応レベルについて、「チャット」「画像生成」「動画生成」「Workspace連携」の4つの主要機能ごとに、現在の最新の対応状況と実用性を徹底的に解説します。

読み終わる頃には、Geminiの得意なこと・苦手なことが明確になり、あなたがどのような場面でGeminiを日本語で活用すべきか、その判断ができるようになっているはずです。

📖この記事のポイント

  • Geminiのチャットの日本語対応はほぼ完ぺき
  • 画像生成での日本語字幕などは文字化けしてしまう
  • 動画生成での日本語音声は自然ではないが聞き取れる
  • 得意不得意を理解し、Geminiを日本語で副業に利用することは十分に可能
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Gemini日本語対応レベルの早見表

まず結論からお伝えすると、Geminiの日本語対応レベルは「機能によって大きな差がある」のが現状です。

チャット(対話)やGoogle Workspace(Gmail, Docsなど)との連携は「ほぼ完璧な実用レベル」に達しています。一方で、画像や動画といった「生成(クリエイティブ)系」の機能では、日本語の扱いにまだ課題が見られます。

機能分野具体的な機能日本語対応レベル(実用性)
チャット(対話)Gemini★★★★★(完璧)
画像生成 (Imagen)日本語プロンプト(指示)★★★★☆(高精度)
画像内の日本語テキスト生成☆☆☆(課題大)
動画生成 (Veo)日本語プロンプト(指示)★★★☆(対応中)
生成動画の日本語音声☆☆☆(課題アリ)
生成動画の日本語字幕★☆☆☆☆(課題大)
Workspace連携Gmail, Docs, Meetなど★★★★★(完璧)

①チャット(Gemini)の日本語レベル

まずはGeminiのメイン機能であるチャットの日本語対応のレベルについて見ていきましょう。

日本語の理解力と応答の自然さ

Geminiの核となるチャット機能は、現在日本語に完璧に対応しています

最上位モデルである「Gemini Pro」は、日本語の複雑なニュアンス、文脈、さらには行間の意図まで正確に読み取ることが可能です。ChatGPT-5と比較しても遜色ない、あるいはそれ以上の自然な日本語を生成します。

ビジネスメールの作成、難解な専門用語の要約、ブログ記事の執筆など、あらゆる日本語タスクを高精度で実行できます。また、翻訳調の不自然さがほとんどなく、日本の文化や慣習を踏まえた回答を生成してくれます!

100万トークンの文脈理解と日本語

Gemini Proの最大の特徴は、100万トークン(日本語で約70万〜80万文字)という膨大な情報を一度に処理できることです。

これは、分厚い長編小説や、数百ページにわたるPDFの業務マニュアルを丸ごと読み込ませても、その内容をすべて記憶したまま日本語で対話できることを意味します。この長文処理能力は、日本語のままで問題なく機能します。

②画像生成(Imagen)の日本語レベル

Geminiに搭載されている画像生成AI「Imagen」は、現在日本語のプロンプト(指示文)に正式対応しています。

日本語プロンプト(指示)の理解度は高い

「渋谷の交差点を歩く柴犬、サイバーパンク風」といった日本語の指示(プロンプト)を高い精度で理解し、意図した通りの画像を生成できます。この点において、画像生成のハードルは大きく下がりました。以下は実際の生成結果になります。

〇プロンプト

渋谷の交差点を歩く柴犬、サイバーパンク風

〇生成結果

このようにしっかりと要望通りの画像を生成してくれました!

課題は「画像内の日本語テキスト」

一方で、画像内に日本語の文字(テロップ、看板、字幕など)を生成させようとすると、実用レベルには達していません。

ユーザーからの報告や実際の検証では、以下のような問題が頻発します。

  • 文字化け: 意図しない記号や、存在しない漢字が生成される。
  • 誤字: 簡単なひらがなや漢字を間違える。
  • 不自然なフォント: 日本語として不自然なフォントやレイアウトになる。

例えば、「『営業中』と書かれた看板」と指示しても、看板の文字が正しく表示されないケースが多く見られます。英語のテキスト生成は精度が向上していますが、日本語のテキスト生成は大きな課題が残っています。

日本語で指示して「文字を含まない」画像を生成する用途では優秀です。しかし、画像に日本語のテキストを入れたい場合は、現状のGeminiでは期待通りの結果を得るのが難しいでしょう。

以下は実際の生成結果です。

〇プロンプト

草原の中央に日本語で「ここから先、立ち入り禁止」と書かれた看板がある画像

〇生成結果

「ここから」までは正しく表示されていますが、以降の「立ち入り禁止」が文字化けしてしまっています。1文字や2文字なら正しく生成できることがありますが、長い文章はまだ十分に対応していない印象でした。

③動画生成(Veo)の日本語レベル

Googleの最新動画生成AI「Veo」も、Geminiを通じて利用可能ですが、動画内の日本語の対応はまだ発展途上です。

日本語プロンプト(指示)の対応状況

画像生成と同様に、「東京の街並みをドローンで撮影した10秒の映像」といった日本語の指示には十分対応しています。カメラワークや動画の内容の指示は日本語でも正確に伝わり、思った通りの動画を生成してくれます。

日本語音声や日本語字幕を含まない動画生成に関しては十分実用的なレベルといえます。以下は実際の生成結果です。

〇プロンプト

森の中にある大きな1本の木を下から上にカメラを移動させて撮影した映像。

〇生成結果

このように指示通りの景色とカメラワークを実現してくれます。

課題①:生成される「日本語音声」の不自然さ

ユーザーが指摘する最も大きな課題が「音声」です。Veoや関連するAI技術で日本語のセリフやナレーションを生成させようとすると、以下のような問題が発生します。

  • 発音: 一部の単語の発音が不明瞭、または間違っている。
  • イントネーション: 抑揚がなく機械的であったり、不自然な箇所で声が高くなったりする。
  • 指示の無視: 語尾を勝手に変えてしまったり、プロンプトで指定したセリフを正しく話してくれないことがある。

短い日本語音声に関して、イントネーションは完璧ではないですが聞き取れるレベルです。ただ、長いセリフを話させると発音やイントネーションがおかしくなりやすいです。ナレーションなどでの長いセリフを話させる使用はあまり現実的ではありません。

〇プロンプト

ニュース番組の映像で、アナウンサーが日本語で「今日の天気は晴れ時々曇りで、最高気温は30°です。熱中症に注意しましょう。」と言っている動画

〇生成結果

このようにギリギリ聞き取れますが、発音やイントネーションがおかしくなってしまっています。また、Veoの日本語音声で語尾を勝手に「~ですね、~ね」と変えてしまうことがよくあります。

課題②:生成される「日本語字幕」の精度

動画内にテロップや字幕(テキスト)を生成する場合も、画像生成と同様の課題を抱えています。動画内の看板やテロップの日本語は、文字化けや誤字が発生しやすく、正確な表示は期待できません。

Veoでの日本語の「指示」は可能ですが、生成される動画に「日本語の音声」や「日本語の文字」を高い品質で求めるのは、現在ではまだ少し難しい状況です。

実際に生成結果を見てみましょう。

〇プロンプト

イベント告知動画を生成してください。また、その際に日本語で字幕を生成してください。具体的な内容は、「動物ふれあいイベント」で日時は12月1日、場所は中央公園、参加費は無料です。

〇生成結果

このように、動画の趣旨はしっかりと理解できているようですが、生成された字幕が文字化けしてしまっていて正しく読むことができません。もし、字幕を入れたい場合は英語で入れるようにしましょう。

④ Google Workspace連携の日本語レベル

チャット機能と並んで、Geminiの日本語対応が最も優れている分野が「Google Workspace(Gmail, Docs, スプレッドシートなど)」との連携です。2024年10月頃から日本語に本格対応し、業務で即戦力となるレベルに達しています。

Gmail:

  • 受信した日本語の長文メールを瞬時に要約する。
  • 「A社への見積もりお礼メール、丁寧な文面で」といった指示で、精度の高い日本語のメール下書きを作成する。

Googleドキュメント:

  • 会議の議事録を読み込ませ、要点と「次のアクション(ToDo)」を日本語で抽出する。
  • ブログ記事の構成案を日本語で作成し、本文を執筆させる。

Google Meet:

  • (順次対応中)会議の音声をリアルタイムで日本語字幕に変換。
  • (順次対応中)会議終了後に日本語で議事録を自動生成する。

これらの機能はすべて、自然な日本語でシームレスに動作します。Googleサービスを日常的に使うユーザーにとって、Geminiの日本語対応は非常に大きなメリットです。

まとめ:Geminiの日本語対応は「得意分野」を見極めて活用しよう

この記事のポイントをまとめると以下の通りです。

  • チャット(対話): ほぼ完璧。日本語の理解力・生成能力ともに最高水準。
  • 画像生成 (Imagen): 指示(プロンプト)はOK。ただし、画像内の「日本語テキスト」生成は文字化けが多く実用的ではない。
  • 動画生成 (Veo): 「日本語音声」は聞き取れるが、イントネーションや発音が不自然。日本語字幕は文字化けがひどく実用には課題が残る。
  • Workspace連携: 完璧。GmailやDocsでの業務効率化に即戦力。

Geminiは、「日本語での対話や文章処理」は圧倒的に得意ですが、「日本語を含む画像や動画の生成」はまだ苦手という、得意・不得意がはっきりしたAIです。

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