【ChatGPT】GPT-1からGPT-4までの歴史を振り返ろう!ChatGPTは将来的にどうなるかも考察 | romptn Magazine

【ChatGPT】GPT-1からGPT-4までの歴史を振り返ろう!ChatGPTは将来的にどうなるかも考察

ChatGPT

ChatGPTは2022年に公開された対話型AIで、まるで人間と話しているような高性能な文章を自動的に生成できます。しかし、ChatGPTは最初から今のような性能の高さを有していたわけではありません。

この記事では、ChatGPTの遍歴と歴史について、詳しくまとめています。併せて、ChatGPTが今後どうなるかの考察もまとめました。ChatGPTの導入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

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ChatGPTとは?

ChatGPTとは、OpenAIが開発した対話型のAIサービスです。入力した指示文に従い、AIが回答文を自動的に生成してくれます。

ChatGPTは自然な会話のやり取りだけでなく、情報収集、自分の代わりに文章を作成してもらうなど、幅広い使い方が可能です。

基本的に無料で利用が可能で、一般の人だけでなく、さまざまな企業でも使われています。手間と時間をかけずに文章生成ができるので、企業では業務改善や業務効率アップを目的として利用が広がっているのです。

※ChatGPTの詳しい概要や使い方については、以下の記事で解説しています。

ChatGPTの変遷と歴史

ChatGPTは2022年11月公開された後、アップデートを経て進化していきました。現在も、ChatGPTは日々進化しているのです。

ここでは、ChatGPTの遍歴とその歴史について紹介します。

①GPT-1

GPT-1は、2015年に設立したOpenAIから発表されました。OpenAIはXの買収などで注目を浴びているイーロン・マスクと、投資家でプログラマーのサム・アルトマンが設立した非営利研究機関です。

GPT-1の元となっているのが、Googleが2017年に公開したTransformerです。Transformerは機械学習モデルで、GPT-1のデコーダ部分はTransformerをベースにして作られました。

GPT-1の登場により、NLP分野において技術の飛躍的な向上が起こりました。海外だけでなく、日本国内でも影響を及ぼし、スタートアップ企業の誕生やAI研究の促進など、業界全体に大きな刺激を与えたのです。

②GPT-2

GPT-2は、GPT-1に続いて2019年に発表されたモデルです。従来モデルに比べて、言語コーパスは10倍に増加し、高い精度の文章生成が実現しました。アテンション機能を利用することで、入力した指示文の中から関連性の高い部分に自動的に焦点を当て、正確な回答が可能となったのです。

従来モデルより飛躍的に機能が向上したGPT-2ですが、その精度の高さから議論が起こりました。例えば、GPT-2で生成した文章に少し手を加えるだけで、特定の思想を擁護できる文章が簡単に生成できるようになったのです。

悪意のあるユーザーが活用すれば多くの人に影響を及ぼすという懸念が広がり、GPT-2のリリース時には一般社会に大きな影響を与えました。

③GPT-3

GPT-3は、45TBの膨大なテキストデータから情報を収集します。このデータにいくつか前処理を施し、 膨大な数の単語予測モデルを学習することにより、従来のデータ学習量をはるかに凌駕する巨大な言語モデルを形成しているのです。

膨大なデータを即座に処理できるため、GPT-2と比べて文章生成能力がかなり向上しています。例えば、広告に使うキャッチコピーなど人間らしさが求められる文章で、GPT-3は違和感のない文章を生成できるようになったのです。

GPT-3は、従来モデルができなかった新しい応用方法も可能としています。例えば、料理レシピの自動生成や公的な場でも使えるプレゼン資料の作成、プログラミングコードの自動生成など、日常生活や業務で使う文章の生成が可能となったのです。

これにより、従来の事務作業や文章を作成する仕事で、業務時間の短縮が可能となりました。将来的に、文章の生成はAIに任せられるのではと考えられています。一方で、文章を作成する仕事全般や、ホワイトワーカーのデスクワークの大部分がなくなるのでは、という懸念も出ています。

ただし、GPT-3の時点ではまだ完璧な文章は作成できないので、人間による添削などの作業が必要です。

④GPT-4

GPT-3やGPT-3.5の上位モデルとして発表されたGPT-4は、従来モデルと比べて高い精度の出力が特徴です。複数の指示を含む応用的な入力文章に対して、AIが意図を汲み取り対応できます。出力スピードはそこまで早いものではありませんが、1回の入力で精度の高い文章を生成可能です。

また、GPT-4では誤字脱字がかなり減ったため、入力側がチェックする手間も少なくなりました。さらに、長文での入力が可能とっています。

機能が向上したGPT-4を使えば、カスタマーサポートや購買サポート、マーケティングやデータ分析が可能です。企業の業務効率化にGPT-4は革新的なツールで、実際にとある大手企業では、ChatGPTを使った社内AIチャットシステムで、業務効率化が進められました。

その他にも、企業のSNS投稿文の生成、デジタル広告のオペレーションにかかる作業時間の削減など、デスクワークを中心に活用され、業務効率のアップにつながっているのです。

GPT-4の利用がさらに広まれば、デスクワークの時間は大幅に削減され、他の業務に費やす時間や余暇の時間が増えると考えられます。

ChatGPTはこれからどうなる?

ChatGPTは現在も開発が進められており、従来モデルよりさらに進化した新しいモデルが、今後もリリースされると考えられています。今後のモデルは今までより複雑な対話も可能となり、人とのコミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。

ただし、技術の進化により、それを利用する人間側の倫理的な問題が懸念されています。例えば、悪意のある人間がChatGPTを利用し、多くの人が信じてしまうような説得力のある文章を生成し、フェイクニュースとして広めてしまう可能性があるのです。

技術の進化により便利になる一方で、利用側の倫理観も求められています。また、従来の仕事がAIに奪われることにより、雇用の問題も発生するでしょう。ChatGPTの進化の前に、人間側がこれらの問題を正確に捉え、早期に対処する必要があります。

また、ChatGPTはインターネット上から情報を収集し、文章を生成するという性質上、偏見を含んだ情報も含めてタスクがおこなわれてしまいます。これにより、生成した文章がきっかけとなり、社会問題を引き起こす可能性があるのです。

いい影響だけでなく悪い影響も与えるケースもあると念頭に置き、利用者側が適切に対処する必要があるでしょう。

まとめ

ChatGPTの利用は世界中に広まっており、現在も機能向上のため開発が進められています。しかし、搭載されているAIに関しては、情報が不正確だったり誤解を招く回答をするなど、多くの課題が残っている状態です。

ただし、現時点においてもChatGPTの能力はかなり高く、今後ますます利用が広がっていくでしょう。課題は残っていますが、上手く活用すれば業務効率のアップなど、様々なメリットが得られます。早期に導入して、ChatGPTを最大限に活用してみてはいかがでしょうか。

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