【完全版】Midjourneyでアニメ風イラストを作る方法!プロンプト例と生成のコツを徹底解説

Midjourney

Midjourneyでアニメ風のイラストを作ってみたいけど、「どんなプロンプトを入れればいいの?」「思い通りのアニメ調にならない…」と悩んでいませんか?

実は、Midjourneyにはアニメ風イラスト生成に特化したNijiモデルがあり、プロンプトのコツさえ押さえれば、誰でも以下のような高品質なアニメイラストを作ることができるんです!

今回は、Midjourneyでアニメ風イラストを作る方法について、プロンプトの基本から応用テクニックまで、実例を交えながら詳しく解説していきます!

📖この記事のポイント

  • Nijiモデル(–niji 6)の使い方と設定方法
  • アニメ風イラスト生成に使えるプロンプトの構成要素
  • キャラクター・背景・表情などシーン別のプロンプト例
  • 画像生成・写真加工のようなAI活用は、もはや当たり前。これからは「AIに仕事をさせる側」になるための知識が重要!
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Midjourneyを使い始めたばかりの方でも、この記事を読めばアニメ風イラストの生成方法がしっかり理解できますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Midjourneyでアニメ風イラストを作る基本

Midjourneyでアニメ風のイラストを作るには、まずNijiモデルを使うことが最も重要なポイントです!

通常のMidjourneyモデルでは写実的な画像が生成されやすいのですが、Nijiモデルを使うことで、アニメ特有の線画や色彩表現を簡単に再現できるようになります。

アニメ風生成の鍵!Nijiモデル(–niji)とは?

Nijiモデルは、MidjourneyとSpellbrushが共同開発した、二次元イラスト生成に特化したモデルです。

通常のMidjourneyモデルと比べて、以下のような特徴があります。

比較項目通常モデルNijiモデル
画風写実的・芸術的アニメ・漫画風
線の表現やわらかいはっきりとした輪郭線
色彩自然な色味アニメ特有の鮮やかな色
向いている用途風景・リアル系キャラクター・二次元系

Nijiモデルを使えば、プロンプトに「anime」と書かなくても自動的にアニメ風の画像が生成されるので、初心者の方でも簡単に理想のイラストを作ることができますよ!

Nijiモデルの設定方法

Nijiモデルの設定方法は、Discord版とWeb版で少し異なります。それぞれ詳しく見ていきましょう!

Discord版Midjourneyでは、コマンドを使って設定を変更します。

設定コマンドを入力:チャット欄に上記コマンドを入力して送信

   /settings

設定画面で変更

表示された設定画面上部の黒い枠(モデル選択欄)をクリックし、「Niji Model V6」「Niji Model V5」「Niji Model V4」から選択します。

Web版Midjourneyでは、画像生成前にモデルを変更するだけでOKです。

Midjourney公式サイトにログイン

設定画面を開き、モデルを選択

プロンプト入力欄の右側にある設定ボタンをクリックし、設定画面左下の「Model」→「Version」を確認しましょう。

「Niji 6」「Niji 5」「Niji 4」から希望のバージョンを選択できます。

その他の設定を調整(任意)

  • Quality:高品質な画像を生成したい場合は「High quality」を選択
  • Style:より表現豊かにしたい場合は「Style very high」を選択
  • Personalize:好みに合わせた画像生成をしたい場合はONに切り替え

Web版なら視覚的に設定できるので、Discord版より分かりやすいかもしれません!

※Web版Midjourneyの詳しい使い方については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。

基本的なプロンプトの構成例

Nijiモデルを設定したら、次は実際にプロンプトを作ってみましょう!アニメ風イラスト生成の基本的なプロンプトは、以下のような構成で考えるとスムーズです。

[キャラクター] + [外見の特徴] + [表情・ポーズ] + [衣装] + [背景] + [雰囲気] --niji 6

具体例①:シンプルなキャラクター生成

1 girl, long black hair, blue eyes, smiling, school uniform, classroom --niji 6

このプロンプトだけで、黒髪ロングで青い目の、制服を着た笑顔の女の子が教室にいるイラストが生成されます!

具体例②:もう少し詳しく指定する

1 girl, twin tails, pink hair, sparkling green eyes, cheerful smile, magical girl costume, flying in the sky, sunset glow --niji 6 --ar 16:9

髪型や衣装、背景の雰囲気まで詳しく指定することで、よりイメージに近いイラストが生成できます。

また、--ar 16:9 でアスペクト比を横長に指定しているので、背景が広がりのある構図になりますよ!

※アスペクト比の詳しい使い方は、こちらの記事をご覧ください。

アニメ風プロンプトの構成要素

アニメ風イラストをうまく生成するには、プロンプトを「構成要素」に分けて考えるのがコツです!それぞれの要素を組み合わせることで、自分の思い描いたイラストに近づけることができますよ。

ここでは、アニメ風プロンプトを作る際に押さえておきたい6つの構成要素について、具体例を交えながら解説していきます!

キャラクターの指定方法

まずは、イラストの主役となるキャラクターを決めましょう。

①性別・年齢層の指定

キャラクターの基本情報として、性別や年齢層を最初に指定します。

プロンプト意味
1 girl女の子1人
1 boy男の子1人
young woman若い女性
teenage boy10代の男
child子供

複数人を描きたい場合は、2 girls1 boy and 1 girl のように指定できます!

※同じキャラクターの生成方法については、こちらの記事も参考にしてください。

②髪型・髪色の指定

アニメキャラの個性を決める重要な要素が髪型と髪色です。

髪型の例long hair (ロングヘア)
short hair (ショートヘア)
twin tails (ツインテール)
ponytail (ポニーテール)
bob cut (ボブカット)
braided hair (三つ編み)
髪色の例black hair (黒髪)
brown hair (茶髪)
blonde hair (金髪)
silver hair (銀髪)
pink hair (ピンク髪)
blue hair (青髪)

アニメならではの派手な髪色も再現できるのが楽しいところですね!

※髪型プロンプトについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

③瞳の色・表情の指定

目の色や表情を加えることで、キャラクターに感情や個性が生まれます。

瞳の色の例blue eyes (青い目)
green eyes (緑の目)
red eyes (赤い目)
golden eyes (金色の目)
sparkling eyes (キラキラした目)
表情の例smile (微笑む)
cheerful smile (明るい笑顔)
gentle smile (優しい笑顔)
wink (ウインク)
surprised expression (驚いた表情)
shy expression (恥ずかしそうな表情)

複数の要素を組み合わせることもできます。例えば blue eyes, gentle smile なら「青い目で優しく微笑む」という表現になりますよ!

ポーズ・構図の指定

キャラクターのどの部分をどんなアングルで見せるかを決めます。

①全身/上半身/顔アップなどの見える部分

画角を指定することで、キャラクターの見せ方が大きく変わります。

プロンプト意味おすすめの比率
full body全身–ar 9:16(縦長)
upper body上半身–ar 1:1または16:9
portrait肩から上–ar 1:1
face focus顔のアップ–ar 1:1
cowboy shot腰から上–ar 9:16

全身を描きたい時は縦長の比率に、背景を広く見せたい時は横長の比率にすると、バランスの良いイラストになります!

②視点・アングルの指定

見る角度を変えることで、イラストにドラマチックな印象を与えられます。

  • from front (正面から)
  • from side (横から)
  • from behind (後ろから)
  • looking up (見上げる角度)
  • looking down (見下ろす角度)
  • dutch angle (斜めの構図)

特に dutch angle はアニメでよく使われる演出なので、動きのあるシーンを作りたい時におすすめです!

背景の指定方法

背景を具体的に指定することで、キャラクターが存在する世界観が表現できます。

自然系の背景blue sky with white clouds (白い雲が浮かぶ青空)
cherry blossom trees (桜の木)
sunset glow (夕焼け)
starry night sky (星空)
flower field (花畑)
都市・建物系の背景school classroom (学校の教室)
city street at night (夜の街並み)
rooftop (屋上)
cafe interior (カフェの店内)
modern city skyline (現代的な都市の景観)

背景を詳しく指定する時は、background: 〜 という形で記述すると、AIが背景として認識しやすくなりますよ!

雰囲気・画風の指定

イラスト全体の雰囲気やテイストを決める要素です。

雰囲気の例kawaii (可愛らしい)
cool (クールな)
elegant (エレガントな)
fantasy (ファンタジックな)
nostalgic (ノスタルジックな)
dreamy atmosphere (夢のような雰囲気)
時代やスタイルの指定modern anime style (現代的なアニメスタイル)
90s anime style (90年代アニメ風)
shoujo manga style (少女漫画風)
shounen manga style (少年漫画風)

これらの要素を組み合わせることで、より具体的なイメージを表現できます。例えば kawaii, dreamy atmosphere, pastel colors なら「ゆめかわいい雰囲気のパステルカラー」というイメージになりますね!


構成要素の組み合わせ例

最後に、これらの要素を組み合わせた実践的なプロンプト例を紹介します。

1 girl, long silver hair, blue eyes, gentle smile, white dress, 
standing in flower field, sunset glow, dreamy atmosphere, 
kawaii --niji 6 --ar 16:9

このように各要素を組み合わせることで、「銀髪ロングで青い目の女の子が、白いドレスを着て夕焼けの花畑に立っている、ゆめかわいい雰囲気のイラスト」という具体的なイメージを生成できます!

最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か試していくうちに、自分なりのプロンプトの組み立て方が見えてくると思いますよ。

【Midjourney】シーン別のアニメ風プロンプト例を紹介

ここからは、実際にどんなプロンプトでどんなイラストが生成できるのか、具体例を交えながら紹介していきます!

シーン別に分けて解説するので、自分の作りたいイメージに近いものを参考にしてみてくださいね。

アニメ風美少女のプロンプト例

可愛らしい女の子キャラクターを生成したい時は、kawaiicute といった言葉を加えるのがポイントです。

プロンプト例①:学園もの風

1 girl, long brown hair, bright eyes, cheerful smile, 
school uniform with ribbon, standing in school hallway, 
natural sunlight, kawaii, anime style --niji 6 --ar 9:16

制服姿の明るい女の子が廊下に立っている、王道の学園アニメ風イラストが生成できます!

プロンプト例②:ファンタジー風

1 girl, twin tails, pastel pink hair, sparkling blue eyes, 
magical girl costume with ribbons, holding magic wand, 
starry night background, dreamy atmosphere, 
cute --niji 6 --ar 16:9

魔法少女風の華やかなキャラクターが作れますよ。夜空を背景にすることで、幻想的な雰囲気が出ます!

アニメ風美少年のプロンプト例

男性キャラクターを生成する時は、coolhandsome といった言葉を入れると、よりイケメン風に仕上がります。

プロンプト例

1 boy, short black hair, sharp eyes, confident expression,
school uniform with tie, leaning against wall,
urban street background, cool, anime style --niji 6 --ar 9:16

クールな印象の男子高校生風キャラクターが生成できます。壁にもたれるポーズを指定することで、カッコいい雰囲気が出ますね!

ちびキャラ・デフォルメキャラのプロンプト例

可愛らしいデフォルメキャラを作りたい時は、chibicute tiny character という言葉が効果的です。

chibi character, 1 girl, large round eyes, small body, 
pink dress, happy expression, simple background,
cute, kawaii, anime style --niji 6 --ar 1:1

頭身の低い、丸っこくて可愛らしいキャラクターが生成されます。アイコンやスタンプ用にも使えそうですね!

アニメ風自然風景のプロンプト例

アニメでよく見る印象的な空や風景を作ってみましょう。

プロンプト例①:夏の青空と入道雲

clear blue sky, large fluffy white clouds, 
green grass field, bright sunlight, 
anime background style, vibrant colors --niji 6 --ar 16:9

夏の爽やかな空と草原が広がる、某有名アニメ映画のような風景が生成できます!

プロンプト例②:夕焼けの街並み

city skyline at sunset, orange and pink sky,
buildings silhouette, golden hour lighting,
anime background style, warm atmosphere --niji 6 --ar 16:9

ノスタルジックな夕暮れの風景は、アニメの名シーンでよく使われる演出ですよね。

プロンプト例③:満天の星空

starry night sky, milky way, countless stars,
dark blue night, peaceful atmosphere,
anime background style --niji 6 --ar 16:9

満天の星空は、ロマンチックなシーンやファンタジー作品にぴったりです!

アニメ風都市・室内風景のプロンプト例

日常系アニメでよく見る、学校や街の風景も作れます。

プロンプト例①:放課後の教室

school classroom, afternoon sunlight through windows,
empty desks and chairs, blackboard, 
warm lighting, nostalgic atmosphere,
anime background style --niji 6 --ar 16:9

放課後の静かな教室は、青春アニメの定番シーンですね!

プロンプト例②:夜の繁華街

busy city street at night, neon signs, 
reflections on wet pavement, urban atmosphere,
anime background style, vibrant colors --niji 6 --ar 16:9

ネオンが輝く夜の街並みは、現代的なアニメ作品によく登場する背景です。

特定のアニメスタイルを再現する方法

有名なアニメ作品の画風に近いイラストを作りたい場合、特徴的な要素をプロンプトに含めることで雰囲気を再現できます。

ただし、作品名や作者名を直接プロンプトに入れることは避けましょう。著作権の問題になる可能性があります!

代わりに、その作品の特徴的な要素(色使い、構図、雰囲気など)を言葉で表現することがポイントです。

ジブリ風の生成例

1 girl, simple design, soft facial features,
natural countryside scenery, lush green grass,
blue sky with fluffy clouds, gentle sunlight,
hand-drawn animation style, warm colors,
peaceful atmosphere --niji 6 --ar 16:9

自然豊かな背景と、柔らかい色使いがポイントです。hand-drawn animation style (手描きアニメ風)という言葉を入れることで、温かみのある雰囲気が出ますよ!

新海誠風の生成例

1 girl, detailed character design, expressive eyes,
standing under bright blue sky, beautiful clouds,
highly detailed background, photorealistic lighting,
cinematic composition, vibrant colors,
emotional atmosphere --niji 6 --ar 16:9

photorealistic lighting (写実的な光)や highly detailed background (非常に詳細な背景)といった言葉で、背景の美しさを強調するのがコツです!

90年代アニメ風の生成例

1 girl, retro anime style, bold outlines,
flat color shading, simple background,
1990s animation aesthetic, nostalgic feel,
vintage anime art --niji 6 --ar 4:3

bold outlines (太い輪郭線)や flat color shading (平面的な色塗り)で、昔のアニメ特有の雰囲気を再現できます。アスペクト比を4:3にするのもポイントですね!

少年漫画風の生成例

1 boy, spiky hair, determined expression,
dynamic pose, energy effects around character,
bold linework, high contrast shading,
action scene, dramatic composition,
shounen manga style --niji 6 --ar 9:16

dynamic pose (動きのあるポーズ)や energy effects (エネルギーのエフェクト)で、バトル漫画のような迫力が出ます!

これらのプロンプト例を参考に、ぜひ自分だけのオリジナルイラストを作ってみてくださいね。最初は例をそのまま使って、慣れてきたら少しずつアレンジを加えていくと良いと思いますよ!

Nijiモデルのスタイル指定を使いこなす方法とは?

Nijiモデルには、さらに細かく画風を調整できるスタイル指定機能があります!--style パラメーターを使うことで、同じプロンプトでも全く違った雰囲気のイラストを生成できるんです。

ここでは、Nijiモデルで使える4つのスタイルについて、それぞれの特徴と使い分けのコツを解説していきます!

Nijiモデルでは、以下の4つのスタイルが用意されています。

スタイル名プロンプト特徴
Original Style–niji 5 –style originalバランスの取れた標準的なアニメスタイル
Expressive Style–niji 5 –style expressive表情豊かで感情表現が強調される
Cute Style–niji 5 –style cute可愛らしさが際立つポップなスタイル
Scenic Style–niji 5 –style scenic背景の美しさが引き立つスタイル
※niji 5でしか使えない機能なので注意!

スタイル指定をしない場合(--niji 6 のみ)は、自動的にバランスの取れた標準スタイルが適用されます。

それでは、それぞれのスタイルについて詳しく見ていきましょう!

①–style original(オリジナルスタイル)

最もバランスの取れた、王道のアニメスタイルです。キャラクターも背景も適度に描き込まれていて、どんなシーンにも使いやすいのが特徴です。

こんな時におすすめ
  • キャラクターと背景のバランスを重視したい時
  • 標準的なアニメ作品のような仕上がりにしたい時
  • 迷った時の基本スタイルとして

プロンプト例

1 girl, long hair, school uniform, smiling, 
classroom background, natural lighting --niji 5 --style original

キャラクターの表情や背景の描写が、ちょうど良いバランスで描かれます!

②–style expressive(表現豊かなスタイル)

キャラクターの表情や感情表現が強調されるスタイルです。目の描き込みが細かくなり、表情が生き生きとした印象になります。

こんな時におすすめ
  • キャラクターの感情を強く表現したい時
  • ドラマチックなシーンを作りたい時
  • ポートレート(肖像画)風のイラストを作りたい時

プロンプト例

1 girl, close-up face, sparkling eyes, 
surprised expression, dramatic lighting --niji 5 --style expressive

目がキラキラと輝き、感情が豊かに表現されたキャラクターが生成されます。表情の描写にこだわりたい時にぴったりですね!

③–style cute(可愛いスタイル)

全体的に丸みを帯びた柔らかいデザインになり、可愛らしさが強調されるスタイルです。色使いも明るくポップな印象になります。

こんな時におすすめ
  • ゆるキャラ風のイラストを作りたい時
  • 子供向けアニメのような雰囲気にしたい時
  • SDキャラやちびキャラを作りたい時

プロンプト例

1 girl, chibi character, big round eyes, cute pose, pastel colors, kawaii --niji 5 --style cute

頭身が低めで、目が大きく、全体的に可愛らしいキャラクターが生成されます。アイコンやスタンプにも使えそうですね!

④–style scenic(風景が美しいスタイル)

背景の描写が非常に細かくなり、風景の美しさが際立つスタイルです。キャラクターよりも背景に重点が置かれた仕上がりになります。

こんな時におすすめ
  • 背景をメインにしたイラストを作りたい時
  • 映画のワンシーンのような構図にしたい時
  • 風景とキャラクターを調和させたい時

プロンプト例

1 girl, standing in field, wide shot, beautiful sunset sky, detailed landscape, cinematic composition --niji 5 --style scenic --ar 16:9

キャラクターを含みつつも、背景の空や風景が美しく描き込まれます。横長の比率(–ar 16:9)にすることで、より映画的な雰囲気が出ますよ!

スタイルなし(–niji 5のみ)との違い

スタイル指定をしない場合、つまり --niji 5 だけを使った場合は、4つのスタイルの中間的なバランスで生成されます。

特にこだわりがない場合や、最初に試してみる時は、スタイル指定なしで生成してみて、そこから「もっとキャラクターの表情を強調したい」「背景をもっと美しくしたい」と感じたら、適切なスタイルを追加していくのがおすすめです!

スタイルの使い分けのコツ

最後に、どのスタイルをどんな時に使えば良いか、簡単にまとめておきますね。

作りたいイラストおすすめスタイル
バランスの取れた標準的なアニメ--style original またはスタイル指定なし
表情豊かなキャラクター--style expressive
可愛らしいデフォルメキャラ--style cute
背景が美しい風景イラスト--style scenic

同じプロンプトでも、スタイルを変えるだけで全く違った印象のイラストが生成できるので、ぜひいろいろ試してみてくださいね!

自分の作りたいイメージに合わせて使い分けることで、より理想に近いアニメ風イラストが作れるようになりますよ。

Midjourneyでさらにクオリティを上げるコツ

基本的なプロンプトの作り方が分かったら、次はさらにクオリティを上げるための応用テクニックを試してみましょう!

ここでは、アニメ風イラストをより理想に近づけるための4つのテクニックを紹介します。

コツ①:スタイルリファレンス(–sref)で画風を統一する

スタイルリファレンス(–sref)は、特定の画風やテイストを指定できる機能です。

Midjourneyには膨大な数のスタイルコードが用意されていて、それを指定することで一貫した画風のイラストを生成できます!

使い方は、プロンプトの最後に –sref と数字のコードを追加するだけです。

例:1 girl, long hair, smiling, school uniform --niji 6 --sref 1234567890

ここでは、アニメ風によく使われるsrefコード例をいくつか紹介します!

コードスタイルの特徴
–sref 166160516書き込みが多めの現代アニメ風
–sref 4233758526今どきのアニメスタイル
–sref 3097784953劇場版アニメのような作画風
–sref 832376749カートゥーン調のアニメスタイル

同じキャラクターを別のシーンで描く時や、シリーズもののイラストを作る時に、srefコードを統一することで画風を揃えることができますよ!

※srefコードは非常に多くの種類があるので、いろいろ試してみて、自分好みのスタイルを見つけてくださいね。

コツ②:アスペクト比(–ar)の使い分け

アスペクト比(–ar)は、生成される画像の縦横比を指定できる機能です。

シーンや用途に合わせてアスペクト比を変えることで、より魅力的な構図のイラストが作れます!

よく使われるアスペクト比は、以下の通りです。

アスペクト比用途特徴
–ar 1:1SNSアイコン、正方形の作品バランスが取りやすい
–ar 16:9横長の風景、背景メイン映画やアニメのような構図
–ar 9:16縦長のキャラクター、全身図スマホ壁紙に最適
–ar 4:3昔のアニメ風、レトロな雰囲気90年代アニメを再現

例えば、こんなプロンプト例があります。

1 girl, full body, standing --niji 6 --ar 9:16

全身を描きたい時は縦長(9:16)に、背景を広く見せたい時は横長(16:9)にするのがおすすめです!

※アスペクト比についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

コツ③:Stylize(–s)とChaos(–c)の調整

さらに細かく調整したい時に使えるのが、Stylize(–s)Chaos(–c)というパラメーターです。

Stylize(–s)とは?

Midjourneyの美的センスをどれくらい反映させるかを調整するパラメーターです。

設定値効果
–s 0プロンプトに忠実だが、シンプルな仕上がり
–s 100デフォルト値。バランスが良い
–s 500より装飾的で芸術的な表現
–s 1000最大値。非常に細かく美しい描写

プロンプト例

1 girl, detailed dress, elegant --niji 6 --s 500

細かい装飾や美しい描写を求める時は、値を大きくすると良いですよ!

Chaos(–c)とは?

生成される画像の多様性を調整するパラメーターです。

設定値効果
–c 0安定した結果。似た構図が生成される
–c 50適度なバリエーション
–c 100最大値。予測できない個性的な結果

プロンプト例

1 girl, fantasy costume --niji 6 --c 50

いろいろなバリエーションを試したい時は、Chaosの値を上げてみましょう!

コツ④:Seed値で同じキャラを生成する

Seed値は、画像生成の「種」となる数値です。

同じSeed値を使うことで、似たようなキャラクターや構図を再現できるので、連作を作る時に便利なんです!

Seed値の確認方法はこちらです。

1. 生成した画像にリアクション絵文字「✉️」を付ける

2. MidjourneyボットからDMで画像情報が送られてくる

3. メッセージ内に記載されているSeed値をメモする

そして、プロンプトの最後に –seed と入手した数値を追加するだけです。

同じSeed値を使いつつ、ポーズや表情だけを変更することで、同じキャラクターの別バージョンを作ることができますよ!

※Seed値の詳しい使い方については、こちらの記事で解説しています。

これらのテクニックを組み合わせることで、より自分好みのアニメ風イラストを作れるようになります!

最初から全部使いこなす必要はないので、まずは基本のプロンプトに慣れてから、少しずつ試してみてくださいね。

Midjourneyで写真・画像からアニメ風イラストを生成する方法

Midjourneyには、既存の写真や画像を読み込んで、それをアニメ風に変換する機能があります!

自分の写真をアニメキャラ風にしたり、実写の風景をアニメ背景風にしたりと、いろいろな使い方ができるんです。

ここでは、画像読み込み機能の使い方と、アニメ化する際のコツを解説していきます!

画像読み込み機能の使い方

Midjourneyで画像を読み込む方法は、とっても簡単です。

①メッセージ入力欄の左にある「+」ボタンをクリック

②「ファイルをアップロード」を選択

③アニメ化したい画像を選んでアップロード

④アップロードした画像を右クリックして「画像アドレスをコピー」

⑤「/Image」でプロンプト入力欄にURLを貼り付け、スペースを空けてプロンプトを追加

anime style illustration, detailed, vibrant colors --niji 6 [URL]

Web版ではさらに簡単です!

①プロンプト入力欄の右側にある画像アイコンをクリック

②画像をアップロードまたはドラッグ&ドロップ

③画像が挿入されたら、続けてプロンプトを入力

プロンプトがシンプルなので少し雰囲気は変わりましたが、大体のイメージは似たものが生成できました!

画像URLとプロンプトの間には、必ずスペースを入れるのを忘れないでくださいね!

※画像読み込み機能の詳しい使い方は、こちらの記事で解説しています。

写真をアニメ化するコツ

写真をうまくアニメ風に変換するには、いくつかのポイントがあります。

高解像度の画像を使う:元の写真の解像度が低すぎると、AIが細部を正確に認識できず、思い通りの結果が得られないことがあります。できるだけ高画質で、対象物がはっきり写っている写真を使いましょう!

背景はシンプルなものを選ぶ:背景が複雑だと、AIがどこを主役として認識すれば良いか混乱してしまいます。特に人物をアニメ化したい場合は、背景がシンプルな写真や、背景がぼけている写真を選ぶと良い結果が得られますよ!

適切なプロンプトを追加する:画像URLだけでなく、どんな風にアニメ化したいかを具体的に指定しましょう。

例:[画像URL] anime style illustration, soft colors, detailed facial features, gentle lighting --niji 6

anime style illustration(アニメ風イラスト)、detailed facial features(詳細な顔の特徴)といった言葉を入れることで、よりアニメらしい仕上がりになります!

色調や雰囲気も指定する:写真のリアルさをどれくらい残すか、色合いをどうするかも指定できます。

指定内容プロンプト例効果
パステル調soft pastel colors優しくて可愛らしい雰囲気
鮮やかな色vibrant colorsアニメらしいはっきりした色
温かい色調warm tonesオレンジ系の温かみのある色
クール系cool tones青系の落ち着いた色

実写キャラをアニメ風に変換する例

実際の人物写真をアニメキャラ風に変換する時のプロンプト例を紹介します!

[画像URL] anime character illustration, detailed eyes, smooth skin, soft lighting, anime art style --niji 5 --style expressive

--style expressiveを加えることで、目や表情がより印象的に描かれます。

特定のアニメスタイル風に変換したい場合は、以下のようなプロンプトを使ってみてください。

[画像URL] cute anime character, large expressive eyes, soft features, pastel colors, kawaii --niji 5 --style cute

--style cuteを使うことで、より可愛らしいデフォルメ風のキャラクターになりますよ。

リアルさを残しつつアニメ化したい場合は、以下のようなプロンプトを使ってみてください。

[画像URL] semi-realistic anime style, photorealistic texture, detailed shading, anime facial features --niji 6

semi-realistic(セミリアル)やphotorealistic texture(写実的な質感)という言葉を入れることで、リアルさとアニメの中間のような仕上がりになります!

風景写真をアニメ背景風に変換する例

風景写真もアニメ背景風に変換できます!

[画像URL] anime background illustration, vibrant colors, detailed landscape, cinematic composition --niji 5 --style scenic

--style scenicを使うことで、背景の美しさが際立つアニメ風の風景になります。

注意点:著作権と個人情報保護

画像を使用する際は、以下の点に注意してください。

他人の写真を使う場合・本人の許可を得てから使用する
・無断で他人の顔写真をアニメ化して公開しない
・有名人や著名人の写真を使う際は特に慎重に
生成した画像の公開について・個人を特定できる情報が含まれていないか確認する
・SNSなどに投稿する際は、プライバシーに配慮する

※Midjourneyの商用利用やライセンスについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

画像読み込み機能を使えば、自分の写真や好きな風景をアニメ風にアレンジできるので、ぜひ試してみてくださいね!

ただし、著作権や個人情報保護には十分注意して、適切に使用することを心がけましょう。

Midjourneyでよくある失敗とその解決方法

Midjourneyでアニメ風イラストを生成していると、「思い通りにならない…」という場面に遭遇することがありますよね。

でも大丈夫!よくある失敗パターンには、ちゃんと解決方法があるんです。

ここでは、アニメ風イラスト生成でよくある失敗例と、その対処法を詳しく解説していきます!

アニメ風にならない時の対処法

「Nijiモデルを使っているのに、なぜかリアル調になってしまう…」という経験はありませんか?その原因は、2つあります。

原因①: Nijiモデルが正しく設定されていない

設定画面でNijiモデルを選択したつもりでも、別のモデルに切り替わっている可能性があります。

解決方法
  • プロンプトに直接 --niji 6 を追加する
  • /settings で現在のモデル設定を確認する

原因②: プロンプトがリアル調を示唆している

photorealistic(写実的)やrealistic(リアル)といった言葉が入っていると、リアルな画像が生成されやすくなります。

解決方法
  • リアル系の言葉を削除する
  • 代わりに anime styleillustration2D art といった言葉を追加する

他にも、--style cute--style expressive といったスタイル指定を追加するのも効果的ですよ!

キャラクターの顔や手が崩れる時の対処法

アニメキャラを生成する時、顔のパーツがおかしかったり、手の指の本数が変だったりすることがあります。

そんな場合は、以下の解決方法を試してみてください!

解決方法①: 顔の特徴を具体的に指定する

例:detailed facial features, symmetrical face, clear eyes, well-defined face --niji 6

symmetrical face(左右対称の顔)やwell-defined face(明確な顔立ち)といった言葉で、顔の構造を安定させられます!

解決方法②: 顔のアップを避ける

極端なクローズアップは、AIが顔のバランスを取りにくくなります。

【崩れやすい】
extreme close-up face --niji 6

【安定しやすい】
upper body, portrait --niji 6

解決方法③: 手を隠す構図にする

例:hands behind back, hands in pockets, holding object --niji 6

手を見せない、または物を持たせることで、不自然さを回避できます!

解決方法④: Seed値を変えて何度か生成する

同じプロンプトでも、Seed値(画像生成の乱数)が変わると結果が変わります。何度か生成し直すことで、手が正しく描かれたバージョンが出てくることがありますよ。

※Seed値の詳しい使い方は、こちらの記事で解説しています。

背景とキャラのバランスが悪い時の対処法

「背景が目立ちすぎてキャラが埋もれてしまう」または「背景が寂しすぎる」という問題もよくあります。

①キャラを目立たせたい場合

1 girl, character focus, simple background, soft background blur --niji 6

character focus(キャラクターに焦点)やsimple background(シンプルな背景)で、キャラが主役になります!

②背景を充実させたい場合

1 girl, detailed background, beautiful landscape, cinematic composition --niji 5 --style scenic --ar 16:9

detailed background(詳細な背景)や--style scenicを使うことで、背景の描き込みが増えます。

また、横長の比率(--ar 16:9)にすることで、背景を広く見せることができますよ!

意図しないリアル調になってしまう時の対処法

Nijiモデルを使っていても、時々リアル寄りの画像が生成されることがあります。

解決方法①:アニメ要素を強調する言葉を追加する

anime art style, 2D illustration, cel shading, bold outlines --niji 6

cel shading(セル塗り)やbold outlines(太い輪郭線)といった、アニメ特有の表現を指定しましょう!

解決方法②:Rawモードを避ける

--style raw を使うと、プロンプトに忠実になる反面、リアル寄りになることがあります。

アニメ風にしたい時は、Rawモードを外してみてください。

解決方法③:Stylizeの値を上げる

1 girl, anime style --niji 6 --s 300

--s の値を上げることで、Midjourneyの美的センスが強く反映され、アニメらしい表現になりやすくなります!

ネガティブプロンプトの活用

「この要素だけは入れたくない!」という時に便利なのが、ネガティブプロンプトです。

Midjourneyでは、--no パラメーターを使って、生成したくない要素を指定できます。

例:1 girl, anime style --niji 6 --no realistic, photorealistic, 3D

--no の後に、避けたい要素をカンマ区切りで並べます。

よく使われるネガティブプロンプトは、以下の通りです。

避けたい要素ネガティブプロンプト
リアル調--no realistic, photorealistic
3D表現--no 3D, CGI
暗い雰囲気--no dark, gloomy
複雑な背景--no detailed background, busy background

※ネガティブプロンプトについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

失敗は成功のもと!いろいろ試しながら、自分なりのコツを見つけていってくださいね。

【FAQ】Midjourneyアニメ風生成のよくある質問

アニメ風イラスト生成についてよくある質問をまとめました!

Q
NijiモデルとMidjourneyモデルの違いは?
A

Nijiモデルはアニメ・漫画風のイラスト生成に特化したモデルで、はっきりとした輪郭線や鮮やかな色彩が特徴です。

通常のMidjourneyモデルは写実的・芸術的な画像生成に向いています。アニメ風イラストを作りたい場合は、Nijiモデル(--niji 6)の使用がおすすめです!

Q
Midjourneyは無料で使える?
A

2024年3月に無料プランは終了しており、現在は有料プラン(月額10ドル〜)の契約が必要です。ただし、画像生成に特化したアプリ「にじジャーニー」では、20回分の無料トライアルが利用できます!

※料金プランの詳細は、こちらの記事で解説しています。

Q
Midjourneyはスマホでも使える?
A

はい、使えます!Web版Midjourneyならスマホのブラウザからアクセス可能ですし、Discord版もスマホアプリで利用できます。ただし、画面が小さいため、細かい設定はPCの方がやりやすいです。

※スマホでの使い方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

Q
Midjourneyで版権キャラを生成しても大丈夫?
A

既存の作品名やキャラクター名を直接プロンプトに入力することは、著作権侵害のリスクがあるため避けるべきです。代わりに、髪型・髪色・服装などの特徴を具体的に記述することで、似た雰囲気のオリジナルキャラクターを作ることができますよ!

※Midjourneyの危険性や注意点については、こちらの記事をご覧ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Midjourneyでアニメ風イラストを作る方法について、Nijiモデルの使い方からプロンプトのコツ、トラブル対処法まで詳しくご紹介しました!

この記事で紹介したことをまとめると次のようになります。

  • Nijiモデル(--niji 6)を使うことがアニメ風生成の基本
  • プロンプトはキャラクター・ポーズ・背景・雰囲気の構成要素に分けて考える
  • スタイル指定(--style)やsrefコードで画風を細かく調整できる
  • **アスペクト比(--ar)やStylize(--s)**で構図やクオリティを向上させる
  • 写真からアニメ化する際は高解像度の画像とシンプルな背景を選ぶ
  • 失敗した時はネガティブプロンプト(--no)や具体的な指示で解決できる

Midjourneyでアニメ風イラストがうまく作れず悩んでいる方や、もっとクオリティの高い作品を作ってみたいという方に、かなり助けになる情報だったのではないでしょうか?

ぜひ、この記事で紹介したテクニックを参考にして、自分だけのオリジナルアニメ風イラストを作ってみてくださいね!

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