Claude Code Skillsの作り方!SKILL.mdで手順を再利用する方法

Claude

Claude Codeで毎回同じ説明をしている業務があるなら、その作業はSkillsに分けられるかもしれません。Skillsは、資料作成、分析レポート、記事チェックのような反復業務を、毎回同じ品質で進めるための手順書です。

この記事を読むと、どんな業務をSkillsにするとよいか、反対にSkillsではなく別の仕組みに任せるべき場面はどこか、公開されている参考例をどう選べばよいかまで判断できます。

導入する時は、自社の業務ルールに合うか、配布元の中身を確認できるか、チームで安全に運用できるかを見てから試すのが大切です。

内容をまとめると…

  • Skillsは営業資料や分析レポートなど反復業務の品質をそろえる

  • 常時ルールはCLAUDE.md、作業ごとの手順はSkills

  • 説明文は読者の依頼語に近い日本語で具体化する

  • 公開リポジトリは中身を見てから試す

  • 小さく作って実務で改善するほどチーム運用に乗る

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監修者_SD以外
監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Claude Code Skillsとは何か

Claude Code Skillsは、何度も発生する作業を同じ品質で進めるための手順書です。普段の会話で毎回「この順番で確認して」「この観点で資料を見て」と説明する代わりに、SKILL.mdへ作業の進め方をまとめておきます。

たとえば、営業資料の構成チェック、月次レポートの作成手順、WordPress入稿前の確認、顧客アンケートの分類などは、毎回似た観点で進めることが多い業務です。こうした作業をSkillsにしておくと、依頼のたびに前提を説明し直す時間を減らせます。

ポイントは、Skillsが「AIに何でも任せる魔法のボタン」ではないことです。あくまで、自社のやり方や判断基準をAIに渡しやすくする仕組みとして使うと、実務で安定しやすくなります。

Skillsの作成用途例

Skillsは、決まった成果物を毎回一定の基準で作りたい時に向いています。特に、社内ルール、チェック観点、テンプレート、判断基準がある作業と相性がよいです。

用途例Skillに入れる内容期待できる効果
営業資料のたたき台作成提案書の構成、必ず入れる実績、禁止表現資料作成の初速が上がる
月次レポート分析見る指標、前月比の見方、異常値の扱い分析観点の抜け漏れを減らす
記事やLPの入稿チェック見出し、根拠、CTA、画像、表記ゆれ公開前レビューを標準化できる
顧客問い合わせの分類分類カテゴリ、優先度、返信前の確認点一次対応の判断をそろえられる
社内ナレッジの要約要約フォーマット、残すべき固有名詞、引用ルール共有メモの品質が安定する

最初から大きな自動化を狙う必要はありません。人が毎回説明している作業を1つだけ選ぶと、最初のSkillを作りやすくなります。

Skillsにするべき例としないべき例

Skillsを使うべきか迷ったら、「毎回使う前提なのか」「特定の業務だけで使う手順なのか」で分けると判断しやすくなります。

判断向いているもの
いつも守る前提CLAUDE.md文章トーン、禁止事項、チーム共通ルール
人が明示して実行する固定作業コマンドレポート出力、定型ファイル生成、決まった検証
役割を分けたい作業専門担当のAI調査担当、レビュー担当、実装担当
必要な時だけ読む作業手順Skills資料チェック、分析手順、入稿前確認、特定ツール操作

たとえば「社外向け文書では敬体にする」は常に守るルールなのでCLAUDE.md向きです。一方で「営業資料を作る時だけ、導入、課題、提案、導入効果の順で構成する」はSkills向きです。

何でもSkillsに入れると、逆に運用がわかりにくくなります。常時ルール、固定コマンド、作業ごとの手順を分けておくことが、チームで使う時のコツです。

SKILL.mdの最小構成と置き場所

まずは小さく作るのが安全です。Claude Codeでプロジェクトごとに使うなら、作業フォルダの中に次のような場所を用意します。

mkdir -p .claude/skills/article-check

次に.claude/skills/article-check/SKILL.mdを作ります。最初は、名前、説明文、作業手順だけで十分です。説明文には「記事レビュー、入稿前チェック、下書き改善を依頼された時に使う」のように、実際に依頼する言葉を入れます。

手順部分には、記事の目的と読者を確認する、見出しが読者の疑問に答えているか見る、根拠が弱い主張を指摘する、重要度の高い順に修正案を返す、といった流れを書きます。

全プロジェクトで使いたい個人用の手順は~/.claude/skills/<skill-name>/SKILL.md、チームで共有したい手順は.claude/skills/<skill-name>/SKILL.mdに置くのが基本です。

必要な場面で使われやすい説明文の書き方

Skillsは、説明文が曖昧だと必要な場面で使われにくくなります。説明文には、何をする手順なのか、どんな依頼で使うのかを入れます。

弱い例は、対象と場面が広すぎる説明です。

資料作成を手伝う

これだと、営業資料なのか、社内報告なのか、スライドのデザイン確認なのかが判断しにくくなります。よい例は、作業内容と使う場面が具体的です。

営業資料を作る前に、対象読者、提案の目的、必ず入れる実績、禁止表現を確認し、構成案を作る。提案書を整えたい、既存資料を改善したい、営業用スライドを作りたい時に使う。

コツは、実際に依頼する人が言いそうな言葉を入れることです。「営業資料を作りたい」「月次レポートを分析したい」「記事を入稿前に確認したい」のような言葉が入っていると、AIが作業に合わせやすくなります。

補助ファイルを分ける基準

すべてをSKILL.mdに書き込むと、読みづらくなり、更新もしづらくなります。長くなりそうなら、役割ごとに分けます。

分けるもの入れる内容向いている例
手順書本体作業の流れ、判断基準、出力形式入稿チェック、営業資料レビュー
参考資料必要な時だけ読む詳細ルールブランドガイド、法務表現、社内チェック基準
素材テンプレートやサンプルスライド雛形、メール文面、画像素材
自動処理毎回同じ確認や変換表記ゆれチェック、ファイル変換、集計処理

SKILL.mdは目次と手順の中心にして、「詳しい表記ルールは参考資料を見る」「スライドはこのテンプレートに合わせる」のように案内します。最初は手順書だけで始め、必要になったら参考資料や素材を分ける方が管理しやすくなります。

作ったSkillをClaude Codeで確認する流れ

作ったら、すぐに動作確認します。見るべきポイントは「Claude Codeが見つけられるか」と「期待した場面で使われるか」の2つです。

  1. Claude Codeを対象のプロジェクトで開く
  2. Skill名を明示して依頼してみる
  3. Skill名を出さず、自然な業務依頼でも試す
  4. 期待どおりに使われない場合は、説明文を具体化する
  5. 参考資料や素材を増やした場合は、SKILL.mdから案内できているか見る

Claude CodeはSkillの変更を検知できますが、新しく最上位のフォルダを作った場合は、再起動が必要になることがあります。

うまく使われない時は、本文を増やす前に説明文を直してください。多くの場合、問題は手順の量ではなく、AIが「この依頼にはこのSkillが関係ある」と判断できないことにあります。

おすすめのオープンソースで配布されているSkills

公開されているSkillsは、ゼロから作る前の参考になります。ただし、ライセンスや中身は配布元ごとに違うため、実務で使う前に必ず確認してください。

配布元向いている用途見る時のポイント
Anthropic Skills文書、表計算、スライド、PDF、業務コミュニケーションの参考公式の公開例として、構成や書き方を学びやすい
Open Agent Skills生産性向上、資料、データ、ビジネス系のSkill探しカテゴリから自分の業務に近いものを探しやすい
Vercel Agent SkillsWebサイト改善、UIレビュー、ReactやNext.jsの品質チェック未経験エンジニアがレビュー観点を学ぶ用途にも使いやすい
Trail of Bits Skillsセキュリティ確認、コードレビュー、開発チームの品質チェックセキュリティ寄りなので、内容を理解できる範囲から試す
SkillsMD複数ツール対応のSkillを横断検索対応ツール、配布元、更新状況を見て候補を絞る

ビジネスサイドの人が最初に見るなら、資料、表計算、PDF、業務メモのような日常業務に近いものから始めるのがおすすめです。配布元が有名でも、中身の確認は省略しないでください。

ほかのAI作業ツールでも使う時の注意

SKILL.mdは共通化しやすい形式ですが、置き場所や読み込み方はツールごとに違います。横展開する時は、本文だけでなく、どこに置くか、どう読み込まれるか、権限確認がどう出るかも確認します。

ツール代表的な扱い注意点
Claude Code個人用またはプロジェクト用のSkillsとして配置置き場所とフォルダ名を公式情報で確認する
ChatGPT / CodexAgent Skills形式に対応する環境で利用管理画面やローカル環境の扱いは利用環境で変わる
VS Code / Copilotプロジェクト内のSkillsとして使う文脈があるチームで共有する時はリポジトリ管理のルールを決める
Gemini CLI専用フォルダや共通フォルダで扱う文脈があるワークスペースの信頼設定や実行確認を確認する

話題に上がりやすいツールでも、公式情報で確認できない場合は断定しない方が安全です。「同じファイルだから必ず同じように動く」ではなく、共通で使う本文と、ツールごとの設定差分を分けて管理すると考えましょう。

チーム共有前に確認したい安全チェック

第三者が配布しているSkillは、便利そうかどうかだけで判断しないでください。Skillsは手順だけでなく、補助ファイルや外部URL参照を含められるため、通常のメモより強い影響を持つことがあります。

最低限、次を見ます。

  • SKILL.mdの目的と実際の手順が一致しているか
  • 補助ファイルに不要な外部通信やファイル読み取りがないか
  • 外部URLから内容を取得する場合、その取得先を信頼できるか
  • 秘密情報や環境変数を読む処理がないか
  • チーム共有する前に、実行してよい操作が明確か

自作Skillでも同じです。特に、社内データや顧客情報を扱う業務では、Skillが何を読んで何を実行するかをREADME並みに明確にしておくと、後から安全に運用できます。

Claude Code Skillsでよくある質問

Q
SKILL.mdを置いたのにClaude Codeが使ってくれない時は何を確認しますか
A

まず、ファイル名が正確にSKILL.mdになっているか、置き場所が正しいかを確認します。次に、説明文が曖昧すぎないかを見直します。「何をする手順なのか」と「どんな依頼で使うのか」が入っていない場合、AIは関連する手順だと判断しにくくなります。

Q
CLAUDE.mdに書く内容とSkillsに分ける内容の目安は何ですか
A

CLAUDE.mdには、いつも守るルールを置きます。たとえばブランチ運用や文章トーンの共通ルールです。Skillsには、特定の作業でだけ使う手順を置きます。たとえば入稿チェック、月次レポート作成、提案書レビューなどです。

Q
補助ファイルを入れないSkillにも意味はありますか
A

あります。最初はSKILL.mdだけで十分です。手順が安定してから、機械的に確認できる処理だけを補助ファイルへ分けると安全です。いきなり複雑な仕組みにするより、まずは短い手順書として使い始める方が失敗しにくくなります。

Q
Claude Code用のSkillはCodexやGemini CLIでもそのまま使えますか
A

考え方は流用しやすいですが、置き場所、読み込み方、権限確認はツールごとに違います。横展開したい場合は、共通で使う本文と、ツールごとの設定差分を分けて管理してください。

Q
第三者が配布しているSkillを使う時の注意点は何ですか
A

SKILL.mdだけでなく、同梱された補助ファイル、参考資料、外部URL参照も確認します。特に、不要なネットワークアクセス、秘密情報の読み取り、目的と合わないコマンド実行がないかを見てください。信頼できないものは、便利そうでも導入しない判断が必要です。

まとめ:Claude Code Skillsは小さく作って育てる

Claude Code Skillsは、AIに任せる作業を増やすための大きな仕組みではなく、何度も使う手順を安全に再利用するための小さな単位です。まずはSKILL.mdだけで始め、説明文で「いつ使うか」を具体的に書くところから整えましょう。

実務では、常時守るルールをSkillsへ押し込まないことが大切です。常に守る前提はCLAUDE.md、人が明示して実行する固定作業はコマンド、必要な時だけ読む作業手順はSkillsという形で分けると、運用が崩れにくくなります。

公開されているSkillsは参考になりますが、社内で使うなら中身の確認が前提です。小さく作り、実際の依頼で使われ方を見ながら改善していくのが、Claude Code Skillsを長く使う一番安全な進め方です。

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