Geminiのセキュリティは?情報漏洩リスクや具体的な対策・設定方法まで徹底解説!

Gemini

「Geminiを仕事で使いたいけれど、情報漏洩が怖い」「入力した内容がGoogleに学習されてしまうの?」といった不安を感じていませんか?ChatGPTに並ぶ強力なAIとして注目されるGeminiですが、ビジネスパーソンにとってセキュリティ面の理解は避けて通れない課題です。

Googleの強力なエコシステムと連携できる便利さの裏側には、私たちが正しく理解し、設定すべきプライバシーのルールが存在します。何も知らずに機密情報を入力してしまうと、思わぬ形でデータが外部に流出したり、AIの学習データとして再利用されたりするリスクがあるのです。

この記事では、Geminiのセキュリティ仕様や情報漏洩を防ぐための具体的な設定方法、さらにビジネス利用に最適なプラン選びや安全対策などを徹底解説します。

読み終える頃には、Geminiを安全に使いこなすための知識が身につき、リスクを最小限に抑えながら業務効率化を加速させることができるようになっているはずです!

内容をまとめると…

  • 個人向けプランでは入力データは原則学習利用されるが、企業向けプランでは学習利用されない!

  • 個人向けプランでもオプトアウトにより入力データを学習利用されないように設定可能!

  • 企業ではAI使用ガイドラインなどルールを決めることが一番大切!

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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Geminiのセキュリティと情報漏洩リスクの基本

Geminiのセキュリティと情報漏洩リスクについての要約画像

Geminiを利用する際、最も気になるのは「入力したデータがどのように扱われるか」という点ですよね。結論から言うと、デフォルトの設定では、入力内容はGoogleのAI学習に利用される可能性があります。

①入力したデータはAIの学習に使われる?

無料版のGeminiや、個人向けの有料プランでは、ユーザーが入力したプロンプト(指示文)や回答内容は、モデルの精度向上のために再利用される仕組みになっています。LLM(大規模言語モデル)は、膨大なデータを学習することで賢くなりますが、あなたの入力もその一部になる可能性があるのです。

ただし、企業向けプラン(Gemini For Google Workspace)では原則として入力内容は学習には利用されない設定になっています。

個人向けプランで特に注意が必要なのは、Googleの担当者(ヒューマンレビュアー)が内容を確認する場合がある点です。プライバシー保護のため匿名化はされますが、「誰が見ても中身がわかる機密情報」を入力することは、実質的な情報漏洩のリスクを孕んでいると言えるでしょう。

②Googleが定めているプライバシーポリシーの要点

Googleの公式見解では、ユーザーの利便性を高めるためにデータを収集するとされています。しかし、ビジネスで利用する場合は「情報の非公開性」が何より重要です。現在のポリシーでは、以下の点がポイントとなります。

  • データの保存期間:アクティビティの設定により、数ヶ月から数年にわたって保存される。
  • 学習への利用:無料版・個人向け有料版は原則として学習に利用される。
  • オプトアウト:設定を変更することで、一時的に学習や保存を停止できる。

これらを知らずに、顧客情報や未発表の企画書をアップロードしてしまうことは、企業としての信頼を失墜させる行為になりかねません。まずは「個人版は学習される可能性がある」という前提を持つことが大切ですね。

Geminiで情報漏洩を防ぐための3つの具体策

Geminiで情報漏洩を防ぐための3つの具体策の要約画像

では、どのようにすればGeminiを安全に使えるのでしょうか。具体的な情報漏洩対策として、今すぐ実践できる3つの方法を解説します。

①【オプトアウト】Geminiの「アクティビティ」をオフにする設定手順

個人向けプランを利用する際に最も手軽な対策は、Googleアカウントの設定でGeminiとの会話履歴を保存しないようにすることです。これにより、入力データが将来の学習に利用されるリスクを大幅に下げることができます。

オプトアウト設定のやり方
  • Step1
    アクティビティ設定へ移動

    Geminiを開き、左下の「設定」マークをクリックします。すると設定項目が出てくるので「アクティビティ」をクリックします。

  • Step2
    アクティビティをオフにする

    アクティビティの保存というセクションが表示されるので、そこで以下の箇所の「オフにする」を選択します。この際に、今までのアクティビティも消したい方は「オフにしてアクティビティを削除」を選択してください。

スマホ版でもほとんど同様の手順で設定が可能です!また、Geminiに学習させない方法については以下の記事で更に詳しく解説しています!

②プロンプトに個人情報・機密情報を入力しない

どれだけ設定を固めても、人間によるミスは防げません。根本的な対策として、「流出したら困る情報はそもそも入力しない」というルールを徹底しましょう。

入力NGな情報の具体例
  • 個人名、住所、電話番号、メールアドレス
  • 顧客企業名、取引金額、契約条件
  • 未発表の製品仕様、ソースコード、社外秘の企画書
  • 社内システムのIDやパスワード

文章の要約や翻訳を依頼する場合は、固有名詞を「A社」「商品B」のように伏せ字にしたり、一般名詞に置き換えたりして工夫してみてください。

③機密情報保護のための「Gemini Business / Enterprise」活用

もし業務で日常的に機密情報を扱うのであれば、個人向けプランではなく法人向けの「Google Workspace」のアドオンとして提供されている法人向けのプランを活用すべきです。

法人向けプランでは、「入力したデータはAIモデルの学習に使用されない」ことが契約上保証されています。Googleの非常に高度なセキュリティが適用されるため、社内ドキュメントの整理や高度なデータ分析も安心して行えます。企業の情シス部門が管理できるため、ログの監視なども可能になります。法人向けプランは大きく分けて以下の2カテゴリーに分かれています。

  • Gemini Businessシリーズプラン:1人から最大300人までの組織を対象としたプラン。
  • Gemini Enterpriseプラン:300人を超えるような大きな会社や、全社一括で導入したい場合の大規模企業向けプラン。

Gemini Enterpriseについては以下の記事で詳しく解説しています!

無料版と有料版で違う?各プランのセキュリティ面の違いを比較

現在Googleが提供しているAIプランは複数あり、それぞれ料金や機能制限が異なります。セキュリティの観点からも比較してみましょう。

プラン名月額料金セキュリティ・特徴
無料プラン無料学習に利用される可能性あり。アクティビティ設定必須。
Google AI Plus(個人向け)1,200円学習への利用は無料版と同様。
Google AI Pro(個人向け)2,900円△学習への利用は無料版と同様。
Google AI Ultra(個人向け)36,400円△学習への利用は無料版と同様。
Business starter(企業向け)800円/人学習利用されず、高度なセキュリティも搭載。
Business Standard(企業向け)1,600円/人学習利用されず、高度なセキュリティも搭載。
Business Plus(企業向け)2,500円/人学習利用されず、高度なセキュリティも搭載。
Enterprise(企業向け)要問合せ学習利用されず、高度なセキュリティも搭載。

ここで注意したいのは、個人向けプランでは「料金が高いからといって自動的に学習がオフになるわけではない」という点です。Google AI Proなどの個人向け有料プランは、あくまで「機能(モデル性能や回数)」に対する課金であり、セキュリティ仕様は無料版に近いものがあります。

また、企業向けプランにはGoogle独自の高度なセキュリティシステムも搭載しています。ビジネスで「学習に絶対使わせない」環境を構築したい場合は、Enterpriseなどのビジネス向けプランを検討することをおすすめします。

万が一情報漏洩が起きた場合のリスクと企業の対策

万が一情報漏洩が起きた場合のリスクと企業の対策の要約画像

AIを介した情報漏洩は、目に見えにくい分、発覚したときの影響が甚大です。具体的なリスクを知ることで、防衛意識を高めましょう。

①法的・社会的信用の失墜

顧客の個人情報がAIの学習データに取り込まれ、他者の回答として出力されてしまった場合、個人情報保護法違反に問われる可能性があります。また、「AIへの入力を制御できていない会社」というレッテルを貼られることで、取引先からの信用を失うことにも繋がります。

実際、2023年にはSamsungの従業員が機密ソースコードや議事録をChatGPTに入力し、AIの学習データとして外部に流出するリスクが顕在化したという事例もあります。

②企業としてのガイドライン策定の重要性

リスクを避けるために「AI使用禁止」とする企業もありますが、それでは業務効率で競合に遅れを取ってしまいます。大切なのは、「何を入力していいか、どう設定すべきか」のガイドラインを明確にすることです。

  • 使用許可ツールの指定(例:法人契約したGeminiのみ可)
  • 入力禁止データの定義(例:未発表の顧客名を含むプロンプトの禁止)
  • 出力結果の検証(例:ハルシネーション(嘘)がないかの目視確認)

このようなルールを設けることで、社員が迷うことなく、安全にAIを活用できる環境を整えることができます。AIは強力なツールだからこそ、正しく制御することがプロフェッショナルの仕事ですね。

Geminiのセキュリティに関するよくある質問

Geminiのセキュリティに関して、疑問が多い内容について解説します!

Q
Google Workspace連携をオンにするとDriveの中身も学習される?
A

個人向けのGeminiでGoogle Workspace拡張機能(DriveやGmailとの連携)を使用する場合、AIが回答を作成するためにその内容にアクセスしますが、一般的にはモデルの学習に直接利用されることはないと説明されています。ただし、情報の機密性が極めて高い場合は、拡張機能をオフにしておくほうが無難です。

Q
履歴を削除すれば、学習されたデータも消える?
A

会話履歴を削除すればGoogleのサーバーからその会話は消去されますが、「すでに学習プロセスに組み込まれてしまった情報」を完全に抽出して消すことは技術的に困難です。そのため、「後で消せばいい」ではなく「最初から入れない」という意識が極めて重要になります。

Q
VPNを使えば情報漏洩対策になる?
A

VPNは「通信の経路」を暗号化するものですが、Geminiに入力した内容自体はGoogleのサーバーに届きます。つまり、VPNを使ってもAIの学習に対する対策にはなりません。対策としては、前述したアクティビティ設定や法人プランの利用が必要です。

まとめ

Geminiのセキュリティと情報漏洩対策について詳しく解説してきました。この記事の重要なポイントをまとめると以下の通りです。

Geminiセキュリティの要点
  • 無料版・個人向け有料版はデフォルトで入力内容が学習される可能性がある
  • 情報漏洩を防ぐには「アクティビティ設定」をオフにすることが必須
  • プロンプトに個人情報や社外秘の情報は絶対に入力しない
  • ビジネス利用なら学習に利用されない法人向けWorkspaceプランが最も安全
  • 企業としてガイドラインを設定しておくのが安全

AIは業務効率を大幅に上げてくれます。しかし、その力を正しく引き出すためには、セキュリティという土台が欠かせません。まずは設定の見直しと、入力する情報の選別から始めてみてください。正しい知識を持って向き合えば、Geminiはあなたのビジネスを支える安全で強力な武器になってくれるはずです!

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