「Affinityが無料になったって聞いたけど、Adobeと比べてどうなの?」
そんな疑問を持つデザイナーやクリエイターの方は多いのではないでしょうか。
2025年10月、Canvaに統合されたAffinityは完全無料化を実現し、プロ向けデザインツール市場に衝撃を与えました。一方、Adobe Creative Cloudも最新のAI機能「Firefly」を大幅強化し、進化を続けています。
本記事では、Affinity by CanvaとAdobe Creative Cloudを機能・AI性能・価格の3軸で徹底比較します。写真編集・ベクターデザイン・DTPの各機能差、Canva AIとAdobe Fireflyの実力、そしてあなたに最適な選択肢まで、実務で使える情報をお届けします。
📖この記事のポイント
- 2025年10月、Canvaに統合されたAffinityは基本機能が完全無料化され、ベクターデザイン・写真編集・DTPの3つのスタジオを1つのアプリで使えるようになった
- Adobeは「Adobe Firefly」を軸に、生成画像・生成動画・生成音声などクリエイティブ系AI機能の拡張が進行中
- 機能やAI性能はそれぞれに良さがあり、自分のスタイルに合わせて選ぶのが失敗しないコツ
- 費用面では5年間でAffinity(AI機能あり)が約41,500円、Adobeが544,800円となり、約13倍の差が生まれる
- 副業クリエイターやフリーランスはAffinityやAIのような便利なツールを活用すれば効率的に収入を上げることができる
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AffinityとAdobeは2025年に大きな転換点を迎えました。まずは両者の最新状況を整理していきます。
Affinityの進化:Canvaとの統合
Affinityは2024年3月にCanvaに買収され、2025年10月に完全無料化と統合を果たしました。
従来は「Affinity Designer」「Affinity Photo」「Affinity Publisher」という3つの独立したアプリでしたが、現在はこれらが1つの統合アプリ「Affinity by Canva」に集約。画面上部のタブで「ベクタースタジオ(デザイン)」「ピクセルスタジオ(写真編集)」「レイアウトスタジオ(DTP)」を瞬時に切り替えられる仕組みになっています。
最大の変化は価格モデルです。従来は買い切り型でしたが、基本機能は完全無料、AI機能のみCanva Pro(年額8,300円)で利用可能という新体系になりました。
Adobeの進化:2025最新アップデート
Adobeは2025年8月にCreative Cloudコンプリートプランを個人向けCreative Cloud Proと名称変更。同時に、生成AI機能が新プランに組み込まれました。
また、「Adobe Firefly」を軸に、生成画像・生成動画・生成音声などクリエイティブ系AI機能の拡張が進行中。例えば、Illustratorではホーム画面またはワークスペースからアップロード不要で、Fireflyウェブサイトで生成したラスター画像とシームレスに連携できるようになっています。
AffinityのスタジオとAdobeのソフトの各機能比較
ここからは統合されたAffinityの3つのスタジオと、Adobeの対応製品を機能面で詳しく比較します。それぞれの強みと弱みを確認していきましょう。
Affinityベクタースタジオ vs Adobe Illustrator
ベクタースタジオとIllustratorの基本機能は同等レベルです。パス操作・ペンツール・シェイプツールなど、ベクターデザインの核となる機能は両者とも充実しています。
最大の問題は、日本語の縦書きが標準では非対応であるという点です。Affinityは横書きのみ対応のため、書籍や雑誌など縦書きが必須の案件では使用できません。SNSでは縦書きにするテクニックが多く出回っていますが、ひと手間が必要になります。
Affinityピクセルスタジオ vs Adobe Photoshop
写真編集の基本機能では両者に大きな差はありません。レイヤー操作・マスク・調整レイヤー・ブレンドモードなど、実務で必要な機能は一通り揃っています。
Affinityで高く評価されているのは、Photoshopでは一部機能に制限がある32bit HDR編集。また、非破壊編集による作業の柔軟性です。
一方、Photoshopは現場での信頼が厚いツール。クライアントによってはPhotoshop(Adobe製品)を指定されることも少なくありません。
Affinityレイアウトスタジオ vs Adobe InDesign
レイアウトスタジオの基本機能は充実しています。マスターページ・段組設定・表組み・画像配置など、パンフレットやカタログ制作に必要な機能が揃っています。
ただし、細かい組版機能ではInDesignに劣ります。書籍や雑誌など、日本語組版が重要な案件ではInDesignが必須でしょう。
レイアウトスタジオの最大の利点は、他のスタジオとのシームレス連携。画像編集やベクター編集をアプリ切り替えなしで実行できるため、特に小規模な制作物では作業効率を高められます。
Canva AIとAdobe Fireflyの実力比較【生成AI】
近年のデザインツール選択で最も重要なのがAI機能です。Canva AIとAdobe Fireflyの実力を、実際の使用感をもとに比較します。
Canva AIのできること
Canva AIはAffinity内で直接利用でき、以下の機能を提供します。
生成系の機能:
- 画像・ベクター生成
画像編集系の機能:
- 背景削除
- 生成展開ツール(足りない部分を拡張できる)
- 生成塗りつぶしツール(選択した箇所にオブジェクトを追加できる)
- 生成編集ツール(テキスト指示で画像を変更できる)
特殊効果系の機能:
- 縦向きぼかしツール(背景にぼかしを入れられる)
- 縦向き照明ツール(画像内の照明を調整できる)
- 色付けツール(画像の色合いを調整できる)
- 超解像ツール(画像を高解像度にできる)
その他の機能:
- 主題選択(メインの対象物を選択する)
- 深度マップ作成(画像の奥行き情報を白黒で示す)
- サンプル深度ツール(画像の一部を選択できる)
これらの機能を使うにはCanva Pro(年額8,300円)の契約が必要で、無料版Affinityでは利用できません。また、上記以外にもCanva内のAI動画・音声生成、編集機能の活用が可能な点は特筆すべきポイントです。
Adobe Fireflyのできること
Adobe Fireflyは近年大幅強化され、以下の機能を提供しています。
Photoshop統合機能:
- 生成塗りつぶし(選択した箇所にオブジェクトを追加できる)
- 生成拡張(画像を任意方向に自然拡張)
- 不要な物を検出(電線・人物など邪魔な要素を自動削除)
- 画像を生成(テキストから画像を生成)など
Illustrator統合機能:
- 生成塗りつぶし(ベクターシェイプ内を自然に塗りつぶし)
- 生成拡張(画像を任意方向に自然拡張)
- パターンを作成(カスタムパターンをAI生成)
- ベクターを生成(テキストから編集可能なベクター画像を生成)など
これらの機能はCreative Cloudの全プランに標準搭載されており、追加料金は不要です。商用利用も可能となっています。
実際に画像を生成・編集したレビュー
それぞれのAIの実力も確認していきましょう。
画像生成
最初に、例として実際に画像を生成してみました。下記は同じプロンプト「夕暮れの海辺でコーヒーを飲む女性」で生成した結果です。


Affinity by Canvaでは、5秒程度で3つの案を出してくれました。女性をメインに「夕暮れ」「海辺」という状況もよく表現されています。Adobe Fireflyでは10秒程度で1枚の画像を生成してくれました。Affinityと比べると指示した背景が際立ち、エモさのある画像になっているように思います。
他のプロンプトでも試してみましたが、品質ではAdobe Firefly、スピードではAffinityが勝っている印象を持ちました。
生成塗りつぶし
続いて、「ペットの犬の写真」を追加してほしいと指示をした結果です。


Affinity by Canvaでは、日本語で指示をするとエラーとなってしまうため、プロンプトを英語に翻訳する必要がありました。また、範囲の選択がしづらい点が気になります。
Adobe Fireflyは直感的に操作しやすく、案も3つほど提示してくれます。そのパターンも犬種が異なるもの、顔の向きなどさまざまであることに驚きました。
Affinity vs Adobeの価格比較
機能面の違いが確認できたところで、価格についても比較していきます。価格面の違いは明確です。
| 項目 | Affinity by Canva | Adobe Creative Cloud |
|---|---|---|
| 基本機能 | 完全無料 | 年間約100,000円 |
| AI機能 | Canva Pro:年額8,300円 | 標準搭載(追加料金なし) |
5年間のコストで比較すると、Affinity(AI機能あり)が約41,500円、Adobeが544,800円となり、約13倍の差が生まれます。
ただし、価格だけで判断するのは危険です。Adobeの価格にはPhotoshop、Illustrator、InDesign、Premiere Proなど20以上のアプリが含まれ、動画編集や3D制作など幅広い作業に対応できます。Affinityは静止画デザインに特化したツールです。
Affinity vs Adobeの向き不向き
最後に、両ツールの特性を踏まえ、どんな人に向いているかを整理します。
Affinity by Canvaがおすすめな人
以下の条件に当てはまる方には、Affinityが最適です。
- コストを抑えたい個人クリエイター・フリーランス
年間10万円のサブスク負担は大きく、無料または年額8,300円で済むAffinityは魅力的です。特に駆け出しのデザイナーや副業クリエイターには最適な選択肢です。 - 横書き中心の制作を行う方
ロゴデザイン、Webデザイン、SNS用グラフィック、ポスター、名刺など、縦書きが不要な案件のみならAffinityで十分対応できます。 - 統合ワークフローを活用したい方
写真補正→ロゴ配置→レイアウトという流れを1つのアプリで完結したい場合、Affinityの統合スタジオは非常に効率的です。小規模な制作物では作業時間を大幅に短縮できます。
Adobe Creative Cloud Proがおすすめな人
以下の条件に当てはまる方は、Adobeを選ぶべきです。
- クライアント指定でAdobe形式が求められる方
制作会社やデザイン事務所では、Adobe製品を活用した制作を求められる場合があります。 - 縦書き・日本語組版が必須の方
書籍、雑誌、縦書きパンフレットなど、日本語の高度な組版が必要な案件ではInDesignが必須です。Affinityでは対応できません。 - 動画編集やモーショングラフィックスも行う方
Premiere ProやAfter Effectsが必要な場合、Creative Cloudのコンプリートプラン契約が合理的です。静止画だけでなく動画も扱うなら、Adobe一択となります。 - 印刷物が多い方
印刷所はAdobeのデータをそのまま入稿できるところが多い一方で、Affinityではまだまだ少ない現実があります。印刷物のクリエイティブはAdobeで作成した方が効率的です。
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完全移行 vs 併用 vs 部分導入の判断基準
デザイン業界では「移行」を希望する声も多く聞こえますが、実務では「どちらか一方」ではなく、併用や使い分けも選択肢です。以下の3パターンから最適な戦略を選びましょう。
パターン1:完全Affinity移行
以下の条件をすべて満たす場合、完全移行が可能です。
- クライアント指定形式がない(または柔軟に対応可能)
- 印刷入稿が少ない
- 動画編集は不要
- プラグインや高度な自動化に依存していない
この場合、年間10万円のコスト削減が実現し、基本機能だけなら完全無料で運用できます。
パターン2:Adobe継続・Affinity補助利用
クライアントワークが中心で上記条件を満たさない場合、Adobe継続が現実的です。ただし、個人案件や試作段階でAffinityを使う併用スタイルも有効です。
例えば下書き段階はAffinityで制作し、クライアント納品前にAdobeで仕上げる方法なら効率もUPするでしょう。
パターン3:機能別部分導入
「写真編集だけAffinity Photo、ベクターデザインはIllustrator」のように機能別に使い分ける方法もあります。AdobeのPhotoshop単体プラン(月額3,280円)だけを購入している方は、Affinity無料版への移行でコスト削減もできますね。
AdobeからAffinityへの移行方法・互換性
現在Adobeを使用している方が気になるのは、今のプロジェクトをそのままAffinityで引き継げるのかという点でしょう。
AffinityはPSD、PDF、SVG、TIFF、IDMLなどさまざまな画像形式に対応しているため、プロジェクトをそのまま開くことができます。
一方で、特にIllustratorの互換性については注意が必要です。特定のフォントやレイアウトについては表示崩れなどの問題が多く報告されています。そのため、まずは無料版Affinityをダウンロードし、実際の制作ファイルで互換性と使い勝手を確認することをおすすめします。
まとめ
本記事では、Affinity by CanvaとAdobe Creative Cloudの比較を行いました。ポイントは以下の通りです。
- Affinity by Canvaの最大の強みは基本機能が完全無料で、3つのスタジオが統合され、作業フローもシームレスになったこと
- 一方でAdobeの強みは業界標準の互換性と信頼性。クライアントからの指定がある際や印刷所への入稿が多い場合は代替不可
- 基本機能はどちらも問題なく使用できるが、スピードや柔軟性を求めるならAffinity、細かな調整や品質を求めるならAdobeが適切
- AI機能はどちらも充実しており、画像生成のほか画像拡張、塗りつぶし、背景透過など時間のかかる作業を効率化する機能が揃っている
- AffinityはPSD、PDF、SVG、TIFF、IDMLなどさまざまな画像形式に対応しているため、プロジェクトをそのまま開けるが、表示崩れが起きるケースも
まずは無料のAffinity by Canvaをダウンロードして、実際に試してみることをおすすめします。自分の使いやすさや許容できるコストに合ったツールを見つけましょう!
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