Midjourneyで同じキャラを作る方法!キャラクターリファレンス(–cref)の使い方を解説【Web版対応】

Midjourney

Midjourneyで画像生成を楽しんでいる中で、「前回作ったキャラクターと同じ顔で別のポーズを作りたい」「お気に入りのキャラクターでバリエーションを作りたい」と思ったことはありませんか?

実際に使ってみると分かるのですが、同じプロンプトで再生成しても、毎回微妙に違うキャラクターが出てきてしまうんですよね…。特にクリエイティブな活動をしている方にとって、キャラクターの一貫性を保つのは重要なポイントです。

でも安心してください!Midjourneyには「キャラクターリファレンス(–cref)」という機能があり、これを使えば同じキャラクターを安定して生成できるようになります。

今回はそんな方のために、Midjourneyで同じキャラクターを生成する方法について、Web版・Discord版両方の操作方法から、パラメータの詳しい設定まで初心者向けに分かりやすく説明していきます!

📖この記事のポイント

  • キャラクターリファレンス(–cref)機能で同じ顔立ちのキャラクターを安定して生成できる
  • Web版はドラッグ&ドロップ、Discord版は–crefパラメータで簡単操作
  • –cw(Character Weight)で参照強度を調整し、用途に応じて使い分け可能
  • 著作権・肖像権に注意して安全にAI画像生成を楽しむことが重要
  • SHIFT AIの無料セミナーならAIのプロから無料で収入に直結するAIスキル習得から仕事獲得法まで学べる!
  • 今すぐ申し込めば、超有料級の12大特典も無料でもらえる!

\ 累計受講者10万人突破 /

無料AIセミナーを見てみる

2025年9月時点、キャラクターリファレンス(–cref)はオムニリファレンスに名称が変更されています。

監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Midjourneyで同じキャラクターを作るとは?

Midjourneyで「同じキャラクターを作る」というのは、一度生成したキャラクターと同じ顔立ちや特徴を保ったまま、服装やポーズ、背景などを変えて新しい画像を生成することです。

通常、Midjourneyで画像を生成する際は、同じプロンプトを使っても毎回違った結果が出力されます。これはAIの特性上、ランダム性があるためなんですね。

でも、クリエイティブな活動をしている方なら以下のような場面で困ったことがあるのではないでしょうか?

  • 漫画やイラストで同じキャラクターを何度も登場させたい
  • 企業のマスコットキャラクターを様々なシーンで活用したい
  • ゲームのキャラクター設定資料を作りたい
  • SNSで一貫したキャラクターを使いたい

そこで役立つのが「キャラクターリファレンス」機能です。

※Midjourneyを初めて使う方は、まず基本的な操作方法を覚えておくと安心です。詳しくは以下の記事で解説していますので、合わせてチェックしてみてください。

Midjourneyのキャラクターリファレンス(–cref)機能とは?

キャラクターリファレンス(Character Reference)は、Midjourneyに2024年3月に実装された画期的な機能です。この機能を使うことで、既存の画像に写っているキャラクターの特徴を新しい生成画像に反映させることができます

キャラクターリファレンス機能は、参照画像からキャラクターの以下の要素を学習して新しい画像に適用します。

  • 顔の特徴:目の形、鼻の形、輪郭など
  • 髪型や髪色
  • 全体的な雰囲気
  • キャラクターのテイスト(アニメ調、リアル調など)

プロンプトで「–cref」というパラメータを使用することで、この機能を呼び出すことができます。Web版では、ドラッグ&ドロップで操作できるようになっているため、初心者の方でも簡単に使えるのが魅力です!

–crefはどんな画像でも使えるの?

キャラクターリファレンス機能は、以下のような画像で活用できます。

  • 実写写真:人物の写真から特徴を抽出
  • イラスト・アニメ画像:アニメキャラや手描きイラスト
  • AI生成画像:Midjourneyで生成した画像はもちろん、他のAIツールで作った画像も可能

ただし、参照画像の品質が高いほど、より正確にキャラクターを再現できます。顔がはっきりと見える画像を選ぶのがコツですね。

–crefを使っても完全に同じにはならない理由

キャラクターリファレンス機能を使っても、100%同じキャラクターが生成されるわけではありません!!これは、AIが画像を「解釈」して特徴を抽出するため、微細な違いが生じるからです。

でも、この「ゆらぎ」があることで、同じキャラクターでもより自然で多様な表現ができるようになっているともいえます。完璧な再現を求めるよりも、「同じキャラクターの雰囲気を保った別バージョン」として楽しむのがおすすめです!

※キャラクターリファレンス以外にも、Midjourneyには画像を元にして生成する様々な方法があります。より詳しい活用方法については、以下の記事も参考にしてくださいね。

【Web版】Midjourneyで同じキャラを作る方法

Web版Midjourneyは、ドラッグ&ドロップで簡単に操作できるため、初心者の方にもおすすめです。ここでは、実際の手順を詳しく解説していきます!

STEP①:基準となる画像を用意する

まずは、同じキャラクターを作るための元となる画像を用意しましょう。

基準画像選びのコツ
  • 顔がはっきり見える画像を選ぶ
  • シンプルな構図の方が後で応用しやすい
  • 全身が写っている画像だと服装の参照もできる
  • 正面や斜め向きの顔の方が特徴を捉えやすい

もし生成する場合は、「Japanese girl, casual outfit, smiling」といったシンプルなプロンプトから始めるのがおすすめです!

STEP②:画像をドラッグ&ドロップで参照設定

次に、選んだ画像をキャラクターリファレンスとして設定します。

①新しい画像を生成するために、プロンプト入力画面に移動

②先ほど選んだ画像を、プロンプト入力欄の「Omni reference欄」にドラッグ&ドロップ

STEP③:キャラクターリファレンスで画像生成

最後に、新しいプロンプトを入力して画像を生成します。

①プロンプト入力欄に、変更したい内容を含む新しいプロンプトを入力

例:Japanese girl, formal dress, in office

送信ボタンを押して生成開始しましょう!

②同じキャラクターで新しいバリエーションが生成される

このように、服装や背景を変えるだけで、同じ顔立ちのキャラクターが違うシチュエーションで生成されます!

  • 参照画像と大きく異なる要素(性別、年齢など)を指定すると、うまく反映されない場合があります
  • 複数の人物が写っている画像だと、どのキャラクターを参照するか曖昧になる可能性があります

【Discord版】–crefパラメータの使い方

Discord版では、コマンド形式でキャラクターリファレンスを指定します。Web版に比べて少し手間がかかりますが、より詳細な設定ができるのが特徴です!

STEP①:画像URLの取得方法

Discord版で–crefパラメータを使うには、まず参照したい画像のURLを取得する必要があります。

①使いたい画像を選択して「U1」〜「U4」ボタンで単体画像として切り出す

  • U1:左上、U2:右上、U3:左下、U4:右下

②切り出された画像を右クリックして「画像のアドレスをコピー」を選択

すると、URLがクリップボードにコピーされます!

例:https://s.mj.run/ABC123defg

このようなMidjourney専用のURLが取得できます。このURLが参照画像を指定するために必要なんです。

STEP②:–crefコマンドの入力方法

URLを取得したら、新しいプロンプトと一緒に–crefパラメータを記述します。

☆基本的な書き方

/imagine プロンプト --cref [画像URL]
例:/imagine Japanese girl, formal dress, in office --cref https://s.mj.run/ABC123defg
入力時の注意点
  • プロンプト本文と–crefの間には必ず半角スペースを入れる
  • URLの前後にも半角スペースを入れる
  • URLは正確にコピー&ペーストする(手打ちはNG)

これで、通常通り画像を生成しましょう!

–cw(Character Weight)で参照強度を調整する方法

キャラクターリファレンスをもっと細かくコントロールしたいときに便利なのが「–cw(Character Weight)」パラメータです。これを使うことで、参照画像をどの程度反映させるかを数値で調整できます。

–cwパラメータの数値設定

基本的な書き方

--cref [画像URL] --cw [数値]
数値の範囲と意味
  • –cw 0:顔の特徴のみに集中、服装や髪型はプロンプトに従う
  • –cw 50:顔と全体的な雰囲気をバランス良く参照
  • –cw 100:すべての特徴を強く参照(デフォルト設定)

何も指定しない場合は自動的に「–cw 100」が適用されるので、参照を弱めたい場合にのみ数値を変更すればOKです。

Web版では、キャラクターリファレンス設定後にプロンプト欄に「–cw 50」のように直接入力します。

Discord版では、以下のように設定しましょう。

/imagine Japanese girl, summer dress --cref https://s.mj.run/ABC123defg --cw 50

–cw数値別の生成結果

実際に数値を変えるとどんな違いが出るのか、具体例で説明しますね!

–cw 100(デフォルト)の場合

  • 顔、髪型など全体の雰囲気すべてを参照
  • 元画像にかなり近いキャラクターが生成される
  • 新しいプロンプトの影響は限定的

同じキャラクターでポーズや背景だけを変えたい場合に使えます!

–cw 50の場合

  • 顔の特徴は維持しつつ、服装や髪型に変化が生まれやすい
  • プロンプトの指示とのバランスが取れる
  • 適度な統一感を保ちながらバリエーションを作れる

同じキャラクターで季節の服装チェンジやスタイルチェンジをしたい場合に使えます!

–cw 1の場合

  • 顔の輪郭や目の形など、最も基本的な特徴のみ参照
  • 髪型や服装はプロンプトに完全に従う
  • 「顔は同じだけど全く違う印象」のキャラクターが作れる

同じキャラクターで大胆なイメージチェンジをしたい場合に使えます!

数値選択のコツ
  • 初めて使う場合:まずは–cw 50から試してみる
  • 元画像と似すぎる場合:数値を下げる(30〜70)
  • 元画像と違いすぎる場合:数値を上げる(80〜100)
  • 複数パターンを試したい場合:同じプロンプトで数値だけ変えて比較

この–cwパラメータを使いこなせるようになると、同じキャラクターでも表現の幅がぐっと広がりますよ!

Midjourneyで同じキャラを作る際によくある失敗例

キャラクターリファレンス機能を使っていると、思うような結果が得られない場面がよくあります。ここでは、初心者の方が特につまずきやすい失敗例と、その解決方法をご紹介しますね!

失敗例①:キャラクターが全然似ていない場合

よくある症状
  • 参照画像を設定したのに、全く違うキャラクターが生成される
  • 顔の特徴がまったく反映されない
  • 毎回違うキャラクターが出てくる

主な原因と解決方法は、以下の通りです。

原因①:参照画像の品質が低い

  • 顔が小さすぎる、ぼやけている、横を向いているなど
  • 解決方法顔がはっきり見える高品質な画像を選び直す

原因②:複数人物が写っている画像を使用している

  • どのキャラクターを参照すれば良いかAIが判断できない
  • 解決方法1人だけが写っている画像を使用する

原因③:–cwの数値が低すぎる

  • –cw 0に設定していると、顔の基本構造しか参照されない
  • 解決方法–cw 70〜100に上げて再試行する

失敗例②:意図しない変化が起きる場合

よくある症状
  • 髪型を変えたかっただけなのに、顔まで変わってしまった
  • 服装を指定したのに、全体的に雰囲気が変わりすぎた
  • プロンプトの指示が反映されない

主な原因と解決方法は、以下の通りです。

原因①:–cwの数値が高すぎる

  • –cw 100だと元画像の影響が強すぎて、新しい指示が通りにくい
  • 解決方法–cw 30〜70に下げてバランスを調整する

原因②:相反する指示を出している

  • 元画像が「ロングヘア」なのに「ショートヘア」を指定するなど
  • 解決方法段階的に変化させるか、–cw1で大幅変更を試す

原因③:プロンプトが曖昧すぎる

  • 「different style」など抽象的な指示では思った変化が起きない
  • 解決方法「red evening dress」「office background」など具体的に指定する

同じキャラクターがうまく生成できない場合は、以下を確認してみてください!

  • 参照画像は1人だけが写っていますか?
  • 顔がはっきりと見えていますか?
  • 適切なアイコン(人型)を選択していますか?
  • –cwの数値は目的に合っていますか?
  • プロンプトは具体的に書けていますか?

これらを確認するだけで、ほとんどの問題は解決できるはずです。それでもうまくいかない場合は、別の基準画像を試してみるのも一つの方法ですよ!

スタイルリファレンス(–sref)との使い分けについて

Midjourneyには、キャラクターリファレンス(–cref)とよく似た機能として「スタイルリファレンス(–sref)」機能があります。この2つの機能は名前が似ているため混同しがちですが、実は役割が全く違うんです!

スタイルリファレンス(–sref)とは?

スタイルリファレンスは、画像の描き方やアートスタイルを参照する機能です。キャラクターの顔や体型ではなく、「どんな画風で描くか」を指定するために使います。

–srefが参照する要素
  • 色調や色彩傾向(暖色系、寒色系、モノクロなど)
  • 描画スタイル(油絵風、水彩画風、アニメ調など)
  • ライティングや影の付け方
  • 全体的な雰囲気や質感

–crefと–srefの基本的な違いを簡単にまとめましたので、参考にしてください!

機能参照する要素用途
–sref描画スタイル、色調、画風同じ画風で別のキャラを描く
–crefキャラクターの顔、体型、特徴同じ人物を別シーンで描く

※–sref(スタイルリファレンス)機能については、下記記事で詳しく解説しています!

Midjourneyのsref(スタイルリファレンス)とは?使い方からコード一覧まで徹底解説
Midjourneyのsref(スタイルリファレンス)機能について、基本的な使い方から--swパラメータでの強度調整、無料ライブラリサイトの活用法まで初心者向けに詳しく解説。画風統一のコツや注意点も紹介し、統一感のある作品制作を実現!

この2つの機能の使い分けをマスターすると、Midjourneyでの画像生成がより自由度の高いものになります。最初は片方ずつ試してみて、慣れてきたら組み合わせて使ってみてくださいね!

Midjourneyで同じキャラを作る際の注意点

キャラクターリファレンス機能はとっても便利ですが、使用する際には法的・倫理的な注意が必要です。ここでは、安全にこの機能を活用するための重要なポイントをご紹介します!

注意点①:著作権・肖像権への配慮

キャラクターリファレンス機能で最も注意すべきは、著作権や肖像権の問題です。

避けるべき参照画像
  • 有名なアニメ・漫画キャラクター:既存の作品のキャラクターを参照すると著作権侵害の可能性
  • 有名人や実在する人物の写真:肖像権侵害のリスク
  • 他人が撮影した写真:無断使用は著作権違反になる可能性
  • 他のクリエイターの作品:許可なく参照するのは適切ではない

ですので、自分で撮影した写真著作権・商用利用フリーの素材自分で作成したイラストや画像を使うようにしましょう!

注意点②:商用利用時の注意点

同じキャラクターで作った画像を商用利用する際は、以下の点を必ず確認してください。

Midjourneyの利用規約

  • 有料プランに加入していれば、生成した画像は基本的に商用利用可能
  • ただし、参照した元画像に権利問題がある場合は別

参照画像の権利確認

  • 参照に使った画像の著作権者は誰か
  • 商用利用の許可は得られているか
  • ライセンス条件に違反していないか

※商用利用について詳しく知りたい方は、利用規約や注意点をまとめた以下の記事も参考にしてください。

注意点③:AI倫理への配慮

たとえば技術的には可能でも、倫理的に問題がある使用は避けるべきです。

注意すべき使用例
  • なりすまし目的:他人になりすますための画像生成
  • 偽情報の拡散:フェイク画像の作成
  • 差別的表現:特定の属性を持つ人を貶めるような生成
  • プライバシー侵害:個人を特定できる形での無断使用

これらの注意点を守ることで、Midjourneyのキャラクターリファレンス機能を安心して活用できます。技術の進歩と共に、使う側にも適切な判断力と責任が求められているんですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Midjourneyで同じキャラクターを作る方法について、キャラクターリファレンス(–cref)機能の基本的な仕組みから実践的な使い方、さらには注意点まで詳しくご紹介しました!

この記事で紹介したことをまとめると次のようになります。

  • キャラクターリファレンス(–cref)機能を使えば同じ顔立ちのキャラクターでバリエーションが作れる
  • Web版ではドラッグ&ドロップで簡単操作、Discord版では–crefパラメータで詳細設定が可能
  • –cw(Character Weight)で参照強度を0〜100で調整でき、用途に応じて使い分けられる
  • スタイルリファレンス(–sref)との併用で、キャラクターと画風の両方をコントロールできる
  • 失敗例を理解して対策することで、より安定したキャラクター生成が可能
  • 著作権・肖像権に注意し、適切なマナーを守って使用することが重要

「同じキャラクターを何度も使いたいけど、毎回違う顔になってしまう」と悩んでいた方や、「Midjourneyでもっと創作活動の幅を広げたい」と考えていた方にとって、かなり助けになる情報だったのではないでしょうか?

ぜひ、この記事で学んだテクニックを活用して、あなただけのお気に入りキャラクターで素敵な作品を作ってみてくださいね!

romptn aiが提携する「SHIFT AI」では、AIの勉強法に不安を感じている方に向けて無料オンラインセミナーを開催しています。

AIを使った副業の始め方や、収入を得るまでのロードマップについて解説しているほか、受講者の方には、ここでしか手に入らないおすすめのプロンプト集などの特典もプレゼント中です。

AIについて効率的に学ぶ方法や、業務での活用に関心がある方は、ぜひご参加ください。

\累計受講者10万人突破/