Discord上で簡単にハイクオリティの画像が生成できるMidjourney。
生成した画像を、Youtubeのサムネイルやブログに使いたいという方も多いのではないでしょうか?
また、NFTとして販売したり、大きな法人で利用することは許可されているのでしょうか?
今回はそんなMidjourneyの画像を活用したい方に向け、商用利用について解説していきます!
Midjourneyで生成した画像の商用利用できる範囲
基本的にMidjourneyで生成した画像は、それが有料版を契約している間に作られているものであれば商用利用が可能です!
逆に、無料版で生成した画像の商用利用は禁止されています。SNSへの投稿や個人で鑑賞することは許可されていますが、金銭が発生する場所での使用は避けましょう。
2023年8月現在では無料版の提供が停止されていますが、これは以前に作った画像にも当てはまるので、過去に無料版で画像生成をしたことのある方は注意して下さい。
【注意】年間100万米ドル以上の収入のある企業の場合
気をつけなくてはならないのが、年間100万米ドル以上の収入のある企業がMidjourneyの画像を商用利用する場合です。
この場合のみ、後ほどご紹介する有料プランの中でも、「プロプラン」「メガプラン」のいずれかを選択している必要があります。
100万米ドルは、2024年5月時点で1億5,600万ほどに当たります。
それ以外の商用利用(ブログ・Youtubeでのサムネイルとしての使用等)はどのプランでも問題ありません。
NFTとして販売することもできる
NFTアートとは、「代替不可能なトークンでできたデジタルアート作品」のことです。
Midjourneyで作った画像は自分のNFT作品として、OpenSeaなどのサイトで販売することが可能です。
Midjourneyの料金プラン
商用利用が可能になる、Midjourney有料版の料金プランは次のようになっています。
ベーシック プラン | スタンダードプラン | プロプラン | メガプラン | |
---|---|---|---|---|
月額サブスクリプション費用 | $10 | $30 | $60 | $120 |
年間サブスクリプション費用 | $96 ($8/月) | $288 ($24/月) | $576 ($48/月) | $1152 ($96/月) |
高速生成時間 | 3.3時間/月 | 15時間/月 | 30時間/月 | 60時間/月 |
高速生成時間を消費せずに生成(リラックスモード) | – | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
追加の高速生成時間の 購入 | $4/時間 | $4/時間 | $4/時間 | $4/時間 |
ダイレクトメッセージで一人で作業する | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
ステルスモード (他のユーザーに公開しない) | – | – | ✓ | ✓ |
最大同時ジョブ(画像生成)数 | 3/高速生成 10/待機中 | 3/高速生成 10/待機中 | 12/高速生成 3/リラックスモード 10/待機中 | 12/高速生成 3/リラックスモード 10/待機中 |
画像を評価して無料の高速生成時間を獲得 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
商用利用 | 一般的な商取引規約 | 一般的な商取引規約 | 一般的な商取引規約 | 一般的な商取引規約 |
どの程度使うかに合わせ、ぴったりのプランを選びましょう。
Midjourneyの料金プランについてはこちらの記事でもご紹介しているので、詳しく知りたい方は参考にしてみて下さい。
Midjourneyの著作権・利用規約について
ここからは、Midjouerneyの利用規約を一部抜粋しながら、著作権について解説していきます。
(まとめますので読み飛ばしていただいて構いません!)
本サービスを利用することで、あなたはMidjourney、その後継者、および譲受人に対し、あなたが本サービスに入力したテキスト、および画像プロンプト、またはあなたの指示により本サービスが作成したアセットの複製、二次的著作物の作成、公の場での表示、公の場での上演、サブライセンス、および配布を行うための永続的、世界的、非独占的、サブライセンス可能な無償、ロイヤリティフリー、取消不能の著作権ライセンスを付与するものとします。このライセンスは、理由の如何を問わず、いかなる当事者による本契約の終了後も存続します。
上記のライセンスに従い、お客様は、本サービスを使用して作成したすべてのアセットを所有するものとします。ただし、他人の画像をアップスケールすることは除きます。Midjourneyはあなたに適用される可能性のある現行法に関して、いかなる表明も保証も行いません。(中略)
お客様が作成した資産の所有権は、その後数ヶ月の間にお客様がメンバーシップをダウングレードまたはキャンセルした場合でも存続します。
(Deepl翻訳にて翻訳)
https://docs.midjourney.com/docs/terms-of-service
つまり、
- Midjourneyを利用することでユーザーはプロンプトなどのライセンスをMidjourneyに付与
- アセット(資産、生成した画像)の権利はユーザー側にある
- しかし、ユーザーに適用される可能性のある現行法に対して(資産の)保証はできない
- 有料プランの解約をした後でもその所有権は変わらない
ということです。
とりあえず、生成した画像の著作権はMidjourneyではなくユーザー側にあると言えます。
Midjourneyの利用は著作権侵害にはならない?
Midjourneyに限らず、AIで生成した画像全般に言えることですが、AIの学習元には膨大な量の画像が使われています。
AI画像生成ツールが、参考元の画像に対して著作権を侵害しているかは、専門家の間でも意見の相違があり、未解決の問題です。
Midjourneyは生成した画像についての著作権は主張していませんが、ディープフェイク(なりすまし等)と疑われそうな画像の生成をするのは控えるようにしましょう。
Midjourneyについてよくある質問
- Q他の人が作成した画像も利用できる?
- A
利用規約では利用可能とされています。
Midjourney is an open community which allows others to use and remix Your images and prompts whenever they are posted in a public setting. By default, Your images are publically viewable and remixable.
Midjourneyはオープンなコミュニティであり、あなたの画像やプロンプトが公共の場に投稿された場合はいつでも、他の人があなたの画像やプロンプトを使用したり、リミックスしたりすることができます。デフォルトでは、あなたの画像は一般公開され、リミックス可能です。(Deepl翻訳にて翻訳)
https://docs.midjourney.com/docs/terms-of-service自分のサーバーにMidjourney Botを招待して一人で画像生成している場合でも、ステルスモードでない限りは、Midjourneyのギャラリーに生成した画像は自動的に共有されています。
そして他のユーザーはその画像やプロンプトを活用したり、リミックスすることができます。
ステルスモードはプロ・メガプランでのみ選択することのできる、どこにも公開せず画像を生成する機能です。
本格的な商用利用をする場合にはこちらのモードを使用することが推奨されています。
- QMidjourney有料プランの解約方法は?
- A
- QMidjourney有料プランを解約した後でも、画像の商用利用はできる?
- A
使いたい画像が、有料版を契約していたときに生成した画像であれば可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Midjourneyの商用利用について、料金や著作権と合わせて解説してきました。
今回のポイントをまとめると次の通りです。
- Midjourneyは有料プランを契約したときに作った画像であれば商用利用が可能
- 作った画像をNFTとして販売することもできる
- 有料プラン契約中に生成した画像であれば解約後も商用利用が可能
- Midjourneyで生成した画像の著作権はユーザー側にある
ぜひ自分に合ったプランを選んで、Midjourneyで作った画像を様々な場面で活用してみて下さい!