英語が得意なChatGPTですが、自分の作った英文を校正してもらえたら便利ですよね。ですが、
- どうしたらイメージ通りの校正をしてくれるの?
- 校正してもらうときのコツはある?
- 注意点が知りたい
と思っている方も多いのではないでしょうか。この記事ではChatGPTに英文校正してもらうときのコツやテクニック、注意点について解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください!
ChatGPTは英文校正もできる
ChatGPTは文章生成AIと言うだけあって文章の校正も得意です。そのため英語校正もすることができます。
ChatGPTを英文校正で使うコツ
ここからはChatGPTで英文校正するときのコツを紹介します。
ChatGPTのプロンプトを明確かつ細かく設定する
英文を校正するときに限らず、ChatGPTを使うときはプロンプトを細かく指示することがコツとなります。具体的には以下のようなものがあります。
- 役割を与える
- どのように校正してほしいか伝える
- 英語で指示する
・役割を与える
いきなり指示を出すよりも、ChatGPTに役割を与えてから指示を出すテクニックは色々なところで使えます。例を見てみましょう。
他にも「あなたは母語が英語のアメリカ人です」などの指示などが使えるでしょう。
・どのように校正してほしいか伝える
さらにどのくらいのレベルの文章にしてほしいか指示をだすのも有効です。
日常会話程度の英語にしたいのか、ビジネスレベルにしたいのか、詩的な表現にしたいのかなど、どのように校正してほしいのかまで細かく指示をだすとかなり実用的になってくると思います。
・英語で指示する
ChatGPTはインターネット上のテキストデータを学習しているため、日本語のデータ量よりも英語のデータ量のほうが多く学習されています。そのため、日本語で会話をするよりも英語で会話したほうが精度が高くなる傾向にあります。
この3つのポイントを意識してプロンプトを作ってみましょう。以下のプロンプトは例です。
You are an excellent English teacher in a language classroom. Please proofread the #Sentence below in English. Please keep the meaning of the text unchanged, and write in a business-level manner.
#Sentence:
ここに校正してほしい文章を入力
日本語訳
あなたは語学教室の優秀な英語教師です。以下の #Sentence を英語で校正してください。文章の意味は変えず、ビジネスレベルで書いてください。
#Sentence:
ここに校正してほしい文章を入力
”a business-level manner”と書いてある部分を別の表現に書き換えれば、校正後の文章を文学的にするなどのコントロールができます。
英語論文等の長文は数回に分けて送る
論文は長文であることがよくありますが、ChatGPTのプロンプトに入力できる文字数には制限があります。もし長い論文の内容をプロンプトに含めたい場合、分けてプロンプトを作ることで対応することができます。分割して校正してもらう場合の手順の例を紹介します。
- 作業の説明をする
- 分割した文章を渡す
- 全て校正してもらう
1.作業の説明をする
まず以下のようなプロンプトでこれからすることを説明します。この指示を出すことによって、文章を分割して渡しても対応することができます。
これから英文を複数回に分けて渡すので、その英文を校正してください。「校正してください」と指示するまでは作業をしないでください。その場合「次の入力を待っています」とだけ返してください。「校正してください。」と指示したら複数回に分けて渡した英文全てを校正してください。
2.分割した文章を渡す
次に英文の一部と、一緒に「校正しない」ということを伝えるのが大事です。また最後まで英文を渡しても、一旦「校正しないで」と指示しないと全文を校正してもらえないようです。
(ここに校正してほしい英文を入力)
上記の英文は全文の一部です。まだ校正しないでください。
3.全て校正してもらう
英文を全文渡し終えたら、以下のプロンプトで全文校正してもらうことができます。
複数回に分けて渡した英文全てを校正してください。
実際の会話画面です。
もし校正をしてもらうなら、先に解説したプロンプトのコツを参考に、どのように校正してほしいかも伝えると良いでしょう。
実際にChatGPTで英文校正をした例
すでに公開済みのものではありますが、論文を例にあげたので論文の英文を校正してみます。
A COMPARATIVE ANALYSIS OF PROOFREADING CAPABILITIES: LANGUAGE EXPERTS VS. CHATGPT (校正能力の比較分析: 言語の専門家 VS.チャットGPT)という論文があったのでここから引用させていただきます。リンクから飛んだ先の154ページから読むことができます。この項目で校正する文章はすべてこの論文からの引用です。
以下のプロンプトで校正してもらいます。解説として分かりにくくなってしまうため、全文ではなく一部のみ校正します。
You are an English proofreader. Make the entered #sentences elegant and high-level words and sentences suitable for papers. Keep the meaning of the sentence, but make it more academic. Please tell me only the correction points.
#sentences:
(ここに校正してほしい英文を入力)
日本語訳
あなたは英語校正者です。入力した #sentences を論文に適した上品で高度な単語や文章にします。文の意味を保ちながら、より学術的なものにします。修正点だけ教えてください。
#sentences:
(ここに校正してほしい英文を入力)
校正前
Examining ways to tailor ChatGPT specifically for proofreading activities
is an interesting subject for further studies.
Despite the fact that ChatGPT
has demonstrated potential as a proofreader, improving its performance can
be done by training the model on a bigger corpus of proofread texts or by
introducing further linguistic rules and domain-specific knowledge.
Such efforts may improve the model’s comprehension of context and increase its
precision in detecting and fixing grammatical faults in written text.
日本語訳
ChatGPT を校正作業に特化して調整する方法を検討するさらなる研究が必要な興味深いテーマです。
ChatGPT であるにもかかわらず、
校正者としての可能性を実証しており、パフォーマンスを向上させることができます。
校正済みテキストのより大きなコーパスでモデルをトレーニングするか、
さらなる言語規則と分野固有の知識を導入します。
こうした取り組みは、モデルが文脈を理解する能力を向上させ、書かれたテキストの文法的な誤りを検出し修正する精度を高めるかもしれません。
校正後
Examining methodologies to customize ChatGPT specifically for the task of proofreading represents a compelling area for further scholarly investigation.
Despite the notable potential that ChatGPT has exhibited as a proofreading tool, enhancing its efficacy can be achieved through augmenting its training data with a more extensive corpus of meticulously proofread texts or by integrating additional linguistic rules and domain-specific expertise.
Such endeavors have the potential to elevate the model’s contextual comprehension and augment its acumen in identifying and rectifying grammatical imperfections within written compositions.
日本語訳
ChatGPT を特に校正作業に合わせてカスタマイズする方法論の検討は、さらなる学術的研究が必要な魅力的な分野です。
ChatGPT が校正ツールとして示した注目に値する可能性にもかかわらず、その有効性を高めるには、細心の注意を払って校正されたテキストのより広範なコーパスでトレーニング データを強化するか、追加の言語ルールとドメイン固有の専門知識を統合することによって達成できます。
このような取り組みは、モデルの文脈の理解を高め、作文内の文法上の欠陥を特定して修正する洞察力を強化する可能性があります。
2文目は少し意味が変わっているように思えますが、それ以外は意味は同じまま表現を校正してくれました。
ChatGPTで英文校正をする際の注意点
文章の基礎的な修正に関しては優秀です。
ですがChatGPTの校正は、意味が変わってしまうほど大きく書き換えてしまうことも多いです。またパラグラフごと削除してしまうなど大胆な行動もすることがあるため、あらかじめ考慮しておく必要があります。
まとめ
いかがでしたか。ここまでChatGPTで英文校正してもらうときのコツやテクニック、注意点などについて解説してきました。
まとめると、
- どんな文章に直してほしいか細かく伝える
- 長文のときは分割することをあらかじめ伝え、複数回に分けて文章を渡す
- 論文の校正に使うことができるが、不完全な部分もあるため全てを任せるのはまだ難しい
でした。
ぜひ今回紹介したコツを参考にChatGPTで英文校正をしてみてくださいね!
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