Veo『First and Last Frame』の使い方!始点・終点画像から滑らかな動画を作る手順

Veo『First and Last Frame』の使い方!始点・終点画像から滑らかな動画を作る手順のアイキャッチ画像 動画生成AI

「始点と終点の画像はもう用意できたのに、その間をどう動かせばいいのか分からない」——そんなときに頼れるのが、VeoのFirst and Last Frameです。2枚の画像を指定するだけで、その間の動きをVeoが補完して1本の動画に仕上げてくれます。

この記事では、Flow上での名前(Frames to Video)の正体から、画像の準備、実際の操作手順、滑らかに繋ぐプロンプトのコツ、そして長い動画への延長まで、手元で再現できる順番で解説します。読み終えるころには、用意した2枚から自分で動画を作り出せるようになっているはずです。

内容をまとめると…

  • First and Last FrameはFlowでは「Frames to Video」と呼ばれ、始点・終点の2枚から間を補完する機能

  • 仕上がりは2枚の画像の作り込み(画風・被写体・解像度をそろえる)でほぼ決まる

  • カメラの動きと音を具体的に書いたプロンプトで、滑らかな遷移に近づける

  • Extendで延長すれば、短い遷移をつないで1分超の動画にできる

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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

First and Last Frameとは?できること

First and Last Frameは、始点の画像と終点の画像の2枚を指定すると、その間の動きをVeoが補完して1本の動画にしてくれる機能です。テキストだけで動画を作る方法と違い、最初と最後の見え方をこちらで固定できるので、「この絵から、この絵へ」と狙った流れを作りやすいのが特徴です。

少しややこしいのが名前です。Googleの動画作成ツールFlowの中では、この機能は「Frames to Video」という名称で並んでいます。「First and Last Frame」で検索して入口で迷ったら、Flowでは『Frames to Video』を探せば同じものだと覚えておけば大丈夫です。

さらにVeo 3.1では、このFrames to Videoがネイティブ音声に対応しました。間をつなぐ映像に合わせて効果音やセリフを乗せられるため、ただ絵が動くだけでなく、短い演出として成立させやすくなっています。場面の切り替え、ビフォーアフターの提示、デザインが少しずつ変わっていく見せ方など、始点と終点がはっきりしている用途と特に相性が良い機能です。

始点・終点の2枚の画像を用意する

Frames to Videoの仕上がりは、用意する2枚の画像でほぼ決まります。ここを丁寧にやるほど、間の動きが自然になります。

意識したいポイントは3つです。

  • 画風をそろえる:始点が写真風で終点がイラスト風だと、間をうまくつなげずに不自然になりがちです。2枚は同じテイスト・同じ世界観でそろえます。
  • 被写体と配置をそろえる:同じ人物・同じ物が、始点と終点で別物に見えないようにします。位置やサイズを少しずつ変える程度にすると、自然な移動として補完されやすくなります。
  • 解像度を上げておく:粗い画像同士だと、間の映像もぼやけます。できるだけ高解像度の素材を使います。

素材の2枚は、手持ちの写真でも、AIで作った画像でもかまいません。Nano BananaのようなAI画像生成で始点と終点を作っておくと、現実には撮れない場面や、同じ人物の表情を少し変えた2枚を用意しやすく、Frames to Videoとの相性が良い作り方です。

FlowでFrames to Videoを使う手順

FlowでFrames to Videoを使う手順の手順をまとめた図解
FlowでFrames to Videoを使う手順の手順

2枚の画像が用意できたら、Flowで動画にしていきます。基本の流れは次のとおりです。

  1. Flowで新しい動画の作成を始め、入力方法から「Frames to Video」を選びます
  2. 1枚目に始点の画像、2枚目に終点の画像をアップロードします。アップロードする順番が始点・終点に対応するので、入れ違えないよう注意します。
  3. プロンプトで「どう動かすか」を指示します。カメラの動きや、間に起きてほしいこと、付けたい音を文章で書きます(具体的な書き方は次の章で解説します)。
  4. 生成設定を選びます。Veo 3.1では解像度(720pまたは1080p)、長さ(4秒・6秒・8秒)、縦横比(16:9または9:16)を選べます。まずは短め・標準解像度で試し、良ければ上げていくとクレジットの無駄が減ります。
  5. 生成を実行し、出てきた動画を確認します。イメージと違えばプロンプトや設定を変えて作り直します。

Frames to Videoは1回の生成でぴったり決まることは少なく、何度か試して近づけていくのが普通です。最初から長尺・高解像度で回すより、短い設定で方向性を固めてから仕上げる進め方がおすすめです。

滑らかに繋ぐプロンプトのコツ

始点と終点の2枚が同じでも、プロンプトの書き方で間の動きは大きく変わります。Googleが示すコツは、大きく次の3つです。

  • カメラの動きを言葉で指定する:「smooth(滑らかに)」「slow(ゆっくり)」「rapid(素早く)」といったペースに加え、arc shot(被写体の周りを回り込む)、dolly(前後に寄る・引く)、tracking shot(横移動で追う)、crane shot(上下に動く)など、撮影用語で動きを書くと意図が伝わりやすくなります。
  • 始点と終点の両方に触れる:「最初は正面の構え、そこから回り込んで背後からの視点で終わる」のように、スタートとゴールの両方を文章の中で示すと、補完の方向が安定します。
  • 音やセリフも書く:Veo 3.1は音声に対応しているので、効果音や短いセリフをプロンプトに入れておくと、映像と一緒に音まで作ってくれます。

たとえば、人物が正面から背後の視点へ切り替わる動画なら、次のように書けます。

The camera performs a smooth 180-degree arc shot, starting from the front-facing view and circling around to end on the POV shot from behind. Add gentle ambient sound that builds toward the end.
滑らかに繋ぐプロンプトのコツのプロンプトで生成した画像サンプル
滑らかに繋ぐプロンプトのコツの生成サンプル

ポイントは、抽象的な「いい感じに動かして」ではなく、動きの方向・速さ・音を具体的な言葉にすることです。

繋がらない・破綻する時の直し方

思ったようにつながらないときは、たいてい原因がはっきりしています。よくある3つのパターンと直し方を押さえておきましょう。

  • 間の映像がブレる・別物になる:始点と終点で画風や被写体がずれているのが原因です。2枚のテイストと被写体をそろえ直すと、間の補完が安定します。
  • 動きが不自然・急に飛ぶ:プロンプトでカメラの動きを指定していないと、Veoが間をどう埋めればいいか迷います。arc shotdollyなど動きの方向を言葉で足すと、滑らかになります。
  • 全体がぼやける:元の2枚が低解像度だと、間の映像も粗くなります。素材を高解像度のものに差し替えます。

それでも一発で決まらないことは多いので、プロンプトや設定を少しずつ変えて何度か作り直すのが前提です。一度に大きく変えず、「カメラの動きの言葉だけ足す」「素材だけ差し替える」と一要素ずつ変えると、何が効いたか分かりやすくなります。

Scene Extensionで動画を延長する

Frames to Videoで作れるのは、1回あたり最長でも8秒ほどの短い動画です。「もっと長くつなげたい」というときは、Scene Extension(Extend)で続きを足していくと、1分を超える連続した動画にできます。

流れはシンプルです。まずFrames to Videoで始点から終点への遷移を1本作り、その動画を起点にExtendで続きを生成します。これを繰り返すことで、短い遷移をいくつもつないで長い1本に育てられます。

この組み合わせを使うと、「AIで2枚の画像を用意する → Frames to Videoで繋ぐ → Extendで延長する」という一連の流れがFlowの中だけで完結します。素材作りから長尺化までを別々のツールに分けずに進められるのが、この作り方の利点です。

料金とクレジットの目安

Frames to VideoもVeoでの動画生成なので、作るたびにFlowのクレジットを消費します。クレジットは加入しているGoogleのプランごとに毎月(無料枠は毎日)配られ、執筆時点ではおおむね次のような配分です。

プラン配られるFlowクレジット(目安)
無料1日あたり50
AI Plus月200
AI Pro月1,000
AI Ultra月10,000〜25,000

1回の生成で消費するクレジットは、使うモデルの種類で変わります。執筆時点の目安は次のとおりです。

モデル1生成あたりのクレジット(目安)
Veo 3.1 Lite10(上位プランは5)
Veo 3.1 Fast20(上位プランは10)
Veo 3.1 Quality100

軽いモデルと高品質モデルでは、1回の生成で消費するクレジットが10倍前後変わる点に注意してください。Frames to Videoは試行錯誤が前提なので、方向性を固めるまでは軽いモデルや短い尺で回し、仕上げだけ高品質モデルにすると、クレジットを節約できます。プランの中身やクレジット数は更新されることがあるため、続けて使うなら最新の案内を確認しておくと安心です。

よくある質問

Q
First and Last FrameとFrames to Videoは違う機能ですか?
A

同じものです。「始点と終点のフレームを指定して動画を作る」やり方を指す呼び方が First and Last Frame で、Flowの画面上ではその機能が「Frames to Video」という名前で並んでいます。検索名と画面の表示名が違うだけだと考えて大丈夫です。

Q
始点と終点の画像は何枚まで指定できますか?
A

基本は始点1枚・終点1枚の合計2枚です。複数の参照画像で被写体やスタイルを固定したい場合は、Frames to VideoではなくIngredients to Videoなど別の入力方法のほうが向いています。

Q
無料プランでも使えますか?
A

Flowは無料枠でも1日分のクレジットが配られますが、Veoでの生成はクレジットを消費します。試す分には無料枠でも触れますが、継続的に作り込むなら有料プランのほうが現実的です(執筆時点)。

Q
生成した動画に音声は付きますか?
A

Veo 3.1のFrames to Videoはネイティブ音声に対応しています。プロンプトに効果音やセリフを書いておくと、映像と一緒に音まで生成されます。

Q
作った動画は商用利用できますか?
A

利用できる範囲は加入プランやGoogleの規約によって決まります。最新の利用規約を確認したうえで使うのが安全です。

まとめ

First and Last Frame(FlowではFrames to Video)は、始点と終点の2枚の画像から、その間の動きをVeoに補完させて1本の動画を作る機能です。狙った絵から狙った絵へ動かせるので、場面のつなぎやビフォーアフターの演出に向いています。

うまく作るための要点を振り返ります。

  • 2枚の画像を丁寧に用意する:画風・被写体・解像度をそろえると、間の動きが自然になります。
  • Flowで2枚を始点・終点に指定して生成する:順番を間違えないようにします。
  • プロンプトでカメラの動きと音を具体的に指定する:arc shotなどの撮影用語が効きます。
  • Extendで延長する:短い遷移をつないで長い動画に育てられます。

まずは始点と終点の2枚を用意して、短い設定で一度生成してみるところから始めてみてください。

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沖
講師 沖@画像生成
画像生成クリエイター Xフォロワー 5.5万人 romptn ai 監修者
  • 大手企業6社と契約実績(TOYOTA, mercari, 伊藤園 等)
  • AI映画制作3本、WORLD AI FILM FESTIVAL 2026 in KYOTO にて2冠達成
  • Best AI Anime 受賞
  • Japan Best AI Film(グランプリ)受賞(応募431作品中)
  • 経歴:元WEBデザイナー・マーケター → 2023年に生成AIと出会い転身 → プロのAIクリエイターへ
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