Midjourneyでディズニー風の画像を作る方法は?著作権問題と安全な使い方を徹底解説

Midjourney

Midjourneyで“ディズニー風”の世界観を再現してみたいけれど、どうプロンプトを書けばあの雰囲気に近づくのか迷う人は多いです。

特に2025年以降はAI画像の表現がより細かく制御できるようになり、工夫次第で絵本のようなタッチや映画のコンセプトアート風のビジュアルまで幅広く作れるようになりました。

一方で、ディズニーキャラクターそのものを再現することは避けるべきですが、個人で楽しむ範囲で“雰囲気だけ”を取り入れることは十分に可能です。

この記事では、Midjourneyでディズニー風のテイストを安全に、そして自然なクオリティで再現するためのポイントをわかりやすくまとめて解説します。

📖この記事のポイント

  • ディズニー風は「世界観」だけ取り入れれば安全に楽しめる
  • 既存キャラクター名を入れるのはNG
  • 生成結果は意図せず似ていないかチェックする
  • 各国でAIのルール整備が進んでいる
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

ディズニーがMidjourneyを提訴!著作権問題の詳細とは

2025年6月、ディズニー、ユニバーサル、マーベル、ルーカスフィルム、ドリームワークスなどの大手映画会社が、Midjourneyに対して著作権侵害で提訴したことが大きな話題になりました。

生成AIが一般利用者にも広く普及するなかで、企業側が「自社コンテンツがどのように扱われているのか」を問題視した経緯が注目されています。

訴訟の背景:「盗作の底なし沼」と呼ばれた理由

今回の訴訟が大きく報じられた理由のひとつが、映画会社側の「著作権で保護されたコンテンツが無断で学習に使用されているのでは?」という指摘です。

AIモデルは膨大な画像を学習するプロセスを持ちますが、訴状では「保護対象の作品も含まれている可能性がある」として問題が提起されました。

こうした経緯から、一部メディアはこの件を“盗作の底なし沼”と表現し、生成AIの学習方法そのものが議論の中心となりました。

Midjourneyの学習データ問題:許可なく著作物を利用?

訴状の中では、「Midjourneyがどのような仕組みでデータを収集しているのか」「著作権で保護された作品が無許可で学習に使われていないか」という点が争点として示されています。

AI企業側は一般的に「画像を丸写しするわけではなく、特徴を統計的に学習する仕組み」と説明しました。

しかし、著作権の観点では“学習に使う段階で許可が必要ではないか”という意見もあり、この点が国際的にも議論になっています。

ディズニー側の主張:フィルター機能があるのに使っていない?

訴訟でさらに指摘されたのが、「Midjourneyには著作権侵害を防ぐフィルター機能があるはずなのに、十分に実装・運用されていないのでは?」という主張です。

既存キャラクター名を入力すると似た画像が生成されるケースがあることから、映画会社側は「類似画像を防ぐ仕組みが不十分」と問題提起しました。

生成AIの性能が急速に向上している中で、技術的なフィルタリングの限界も注目されています。

著作権侵害にならないためのMidjourney利用ガイド

Midjourneyでディズニー風の画像を作るときに気をつけるべきポイントはとてもシンプルです。

既存のキャラクター名を使わず、世界観や雰囲気だけを取り入れる、この基本さえ守っておけば、個人の創作として安全に楽しめます。

「ディズニー風」と「ディズニーキャラクター」の違い

「ミッキーマウス」「エルサ」「ダースベイダー」など、既存作品のキャラクターをそのまま生成する行為は避ける必要があります。

一方で、Midjourneyは“アニメーション風”、“メルヘンな色使い”、“柔らかな光”など、世界観の特徴だけを抽象的に取り入れることができます。

つまり、ディズニーらしいタッチの“オリジナルキャラクター”を作ることは可能で、ここが大きな違いです。

やってはいけないプロンプトの例

例えば次のような固有名詞を入れるのはNGです。

・Mickey Mouse
・Elsa from Frozen
・Darth Vader

このような具体的なキャラクター名は、著作物に直接紐づくため避けましょう。

代わりに、特徴を抽象化したプロンプトへ置き換えるのがポイントです。

Midjourneyでディズニー風の画像を作る方法【実践編】

「どう書けばディズニーっぽくなるの?」という疑問を持つ人は多いですが、実はポイントを押さえるだけで一気に雰囲気が近づきます。

この章では、オリジナルのキャラクターや背景をディズニー風に仕上げるためのプロンプト例を紹介していきます。

ディズニー風のキャラクターを作るプロンプト例

A young magical girl with sparkling eyes, wearing a purple wizard robe with golden stars, holding a glowing crystal wand, Disney animation style, soft lighting, enchanted forest background, colorful and whimsical atmosphere, detailed character design --ar 3:4
  • A young magical girl with sparkling eyes
    → 「sparkling eyes」で“ディズニー特有のキラキラした瞳”を表現しやすい。
  • wearing a purple wizard robe with golden stars
    → 衣装に物語性があるため、ファンタジーアニメ風の雰囲気が強まりやすい。
  • holding a glowing crystal wand
    → 魔法アイテムを入れることで、ディズニー系の“魔法世界”らしさが出る。
  • Disney animation style / fairy tale aesthetic
    → 特定のキャラ名ではなく“アニメーション風の質感”として抽象的に指定している。
  • soft lighting / enchanted forest background
    → やわらかな光と魔法の森は、ディズニー映画に多い世界観を自然に再現できる。
  • colorful and whimsical atmosphere
    → “whimsical”“dreamy”といった形容は、明るく夢のようなテイストを誘導する。
A cheerful forest sprite with leaf-shaped wings, flowing green dress made of petals, barefoot in a magical woodland, surrounded by glowing fireflies, Disney fairy tale aesthetic, gentle smile, pastel color palette, dreamy and magical atmosphere --ar 4:5
  • orest sprite(森の精霊)
    → ディズニー作品に多い“自然と魔法”の世界観を表現しやすいキャラクター設定。
  • leaf-shaped wings(葉っぱの羽)
    → ファンタジー感が強く、妖精系アニメの雰囲気に直結。
  • flowing green dress made of petals(花びら素材のドレス)
    → ディズニー的な“ストーリー性のある衣装表現”になり、絵本のような見た目に。
  • magical woodland(魔法の森)
    → 典型的なフェアリーテイルの舞台で、背景が一気にディズニー感に寄る。
  • Disney fairy tale aesthetic
    → キャラクター名ではなく、物語の“雰囲気”だけを抽象的に指定しているため安全で効果的。
  • dreamy and magical atmosphere(夢・魔法の雰囲気)
    → 背景の光・空気感が映画のワンシーンのように仕上がりやすい。

ディズニー映画風の背景・風景を生成するプロンプト

A majestic fairy tale castle with multiple towers and spires, surrounded by blooming rose gardens, sparkling moat with swans, golden hour lighting, Disney movie background style, magical and romantic atmosphere, detailed architecture with stained glass windows, fluffy clouds in blue sky --ar 16:9
  • fairy tale castle(おとぎ話の城)
    → ディズニー映画で象徴的な“物語の中心にある城”を連想させる設定。
  • multiple towers and spires(複数の塔や尖塔)
    → シルエットにファンタジー性が加わり、映画背景の存在感が生まれる。
  • sparkling moat with swans(キラキラした水+白鳥)
    → ディズニーのオープニングを思わせる象徴的なモチーフ。
  • Disney movie background style(背景スタイルを指定)
    → キャラ名不使用で安全に“質感だけ”を寄せられる。
  • fluffy clouds in blue sky(ふわふわした雲)
    → 絵本・アニメ風の世界をつくる定番演出。
An enchanted forest with towering ancient trees, glowing mushrooms and fireflies, mystical fog rolling through, hidden fairy lights among branches, Disney animated movie environment, lush green foliage, magical and mysterious ambiance, dappled sunlight filtering through leaves --ar 21:9
  • enchanted forest(魔法の森)
    → ディズニー作品で頻出の“神秘的な舞台設定”。
  • towering ancient trees(巨大で古い木々)
    → スケール感が出て、冒険の始まりのような背景になる。
  • glowing mushrooms / fireflies(光るキノコ・ホタル)
    → “光の粒子”が画面を幻想的に見せるディズニー的演出。
  • hidden fairy lights(隠れた光の演出)
    → 魔法世界を自然に感じさせる効果がある。
  • Disney animated movie environment
    → 雰囲気だけ寄せるため安心して使えるキーワード。

アート風・ポスター風に仕上げるテクニック

A whimsical tea party scene in enchanted garden, watercolor concept art style, soft brush strokes, pastel color palette with gold accents, Disney pre-production artwork aesthetic, loose and painterly technique, atmospheric perspective, dreamy and artistic rendering --ar 16:9 --stylize 750
  • whimsical tea party scene(幻想的なお茶会シーン)
    → “物語のワンシーン”のような絵作りになり、ディズニーのコンセプトアート感が出る。
  • soft brush strokes(柔らかな筆致)
    → ディズニーの背景美術によくある“手描き感”が表現される。
  • Disney pre-production artwork aesthetic
    → キャラ名を使わず“制作段階の雰囲気”だけ寄せる安全な指定。
  • dreamy and artistic rendering
    → 夢の中のような雰囲気になり、コンセプトアート感がより強くなる。
A heroic character silhouette standing on cliff edge overlooking vast fantasy kingdom at sunset, cinematic movie poster composition, dramatic lighting with lens flare, title space at top, Disney animated feature poster style, epic and inspiring mood, theatrical release quality, vertical format --ar 2:3 --q 2
  • heroic character silhouette(英雄的シルエット)
    → ポスターでよく使われる“主役の後ろ姿”構図が映画的。
  • cliff edge overlooking kingdom(崖から王国を見下ろす構図)
    → 物語のスケール感を一瞬で伝える、典型的なファンタジー映画構図。
  • sunset + dramatic lighting(夕日+ドラマチックな光)
    → レンズフレアと逆光の組み合わせが“映画ポスターらしさ”を強める。
  • cinematic movie poster composition
    → 明確に“映画ポスターの構図”を指定しているため雰囲気が寄る。
  • title space at top(上部にタイトルスペース)
    → 実際の劇場ポスターのレイアウトと同じで、プロっぽく見える。
  • Disney animated feature poster style
    → 作品名ではなく“ポスターの質感”だけを寄せる安全な指定。

生成AIと著作権:知っておきたい基礎知識

Midjourneyに限らず、生成AIを使ううえで「学習データ」と「生成された画像の権利」がどう扱われるのかは、多くの利用者が気になる部分です。

この章では、利用者として最低限知っておきたいポイントだけをわかりやすく整理します。

AIが学習に使うデータと著作権の関係

生成AIは、画像を作るために「学習」と「生成」という2つの工程を経ています。

学習段階では膨大な画像から“形・色・構図の特徴”を統計的に学び、生成段階ではその学習結果をもとに新しい画像を作り出します。

ここでよく話題になるのが「学習に著作物が含まれるのかどうか」という点です。

このプロセス自体に問題があるわけではありません。

しかし、学習に使われた中に著作権で保護された作品が含まれている可能性があることから、「著作物をどう扱うべきか」という点が議論されるようになりました。

つまり、AIの“学習の仕組み”そのものが、著作権と切り離して考えられない理由はここにあります。

生成した画像の著作権は誰のもの?

Midjourneyで作った画像の扱いも気になるポイントです。

基本的には“生成された画像の権利はユーザーに帰属する”という考え方が一般的で、商用利用が可能なケースもあります。

ただし、元となるプロンプトに特定作品を連想させる固有名詞を入れてしまうと、類似性が問題になる可能性があるため注意が必要です。

オリジナル要素で構成された画像であれば、個人利用・商用利用ともに安心して扱いやすくなります。

Midjourneyを安全に使うための5つのルール

Midjourneyは個人の創作として楽しむぶんには非常に自由度が高いツールですが、著作権や利用規約の観点で最低限おさえておきたいポイントがあります。

次の5つを守るだけで、安心してAI画像を使えるようになります。

ルール①:既存キャラクター名は絶対に使わない

ミッキーやエルサなど、実在のキャラクター名をプロンプトに入れると、元作品に酷似した画像が生成されてしまう場合があります。

著作権・商標の問題にもつながるため、固有名詞は使用しないのが基本です。

ルール②:生成画像の商用利用は慎重に判断

Midjourneyの画像は商用利用可能ですが、元作品を連想させる表現が混ざっているとトラブルの原因になることもあります。

販売や広告に使う場合は、デザインに独自性があるかを必ず確認しましょう。

ルール③:生成結果を必ずチェックする

AIは意図しない類似表現を作ってしまうことがあります。

キャラクターの形や配色が特定作品に近くなりすぎていないか、仕上がりを目視でチェックするだけで安全性は大きく変わります。

ルール④:クレジット表記とAI生成の明示

SNSやブログに投稿する際は、「Midjourneyで生成」、「AIで生成」と明記しておくと誤解を避けられます。

創作物として透明性が保たれるため、読者からの信頼にもつながります。

ルール⑤:規約違反を見つけたら報告する

Midjourneyはユーザー全体でコミュニティを守る仕組みになっています。

もし明らかに規約違反と思われる画像を見つけた場合は通報することで、サービスの健全性に貢献できます。

Midjourneyの今後と生成AIの未来

生成AIをめぐる議論が活発になるなかで、Midjourneyのサービスがどう発展していくのか、そしてAI全体がどのような未来に向かうのかが注目されています。

この章では、現在の状況を踏まえつつ、今後の動きや可能性について整理します。

訴訟の結果がMidjourneyに与える影響

今回のような大規模な訴訟は、生成AIサービス全体に影響を与える可能性があります。

結論がどうなるかはまだ不明ですが、学習データの扱い方やフィルター機能の強化など、サービス側の仕組みが改善されるきっかけになることも考えられます。

Midjourneyがより安心して使える環境へ進む可能性が高く、ユーザーにとってもプラスに働く部分が多くなるでしょう。

AI規制の動き:日本と海外の状況

海外では、生成AIの急速な普及に対応するため、学習データの扱いや著作権保護に関する議論が本格化しています。

EUは「AIがどんなデータで学習しているか」をより透明化する方向に進んでおり、学習データに著作物が含まれる場合の扱いが大きなテーマになっています。

アメリカでも、U.S. Copyright Office(米国著作権局)が生成AIの学習に関する報告書を出すなど、著作物を学習データとして使う行為が著作権上どう扱われるのかが議論の中心になっています。

ただし、AIを直接規制する包括的な法律はまだなく、既存の著作権法をどう適用するかを模索している段階です。

日本は既存の制度を活かしながら、クリエイターの権利保護とAI活用のバランスをとる方向で検討が続いています。

国によってアプローチは異なりますが、「学習データの透明性」と「著作権保護の強化」は、共通のテーマとして整理されつつあります。

クリエイターとAIの共存は可能?

AIとクリエイターは対立するものではなく、むしろ共存・協力していく未来が現実的になっています。

AIは制作の補助として役立ち、クリエイターは独自の発想力・表現力で作品の価値を高めていく関係性が今後もっと広がっていくでしょう。

Midjourneyも、創作を後押しするツールとして活用の幅がますます広がっていくと考えられます。

まとめ

Midjourneyでディズニー風の画像を楽しむためには、既存キャラクターを再現しないことを意識するだけで、安心して創作を広げられます。

世界観の雰囲気や色使いだけを取り入れれば、オリジナルで温かみのある作品が簡単に作れるのも魅力です。

今後、AIをめぐるルールづくりは進んでいきますが、基本的なポイントを押さえておけば心配する必要はありません。

まずはライトなプロンプトから試して、自分らしい“ディズニー風”の表現を楽しんでみてください。

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