【初心者向け】Grokでイラスト生成する方法を実例付きで解説！

AI画像生成・イラスト生成に興味はあるけど、「難しそう」「有料ツールばかり」と感じて、なかなか手を出せない…そんな人も多いのではないでしょうか？

特に、MidjourneyやStable Diffusionなどは、英語や複雑な設定が必要だったり、有料プランに入らないと画像が満足に生成できなかったり…。

「SNSでバズってるけど、結局ハードル高いんでしょ？」と感じて、諦めてしまった経験がある人もいるはずです。

でも最近、X（旧Twitter）上で話題になっている「Grok」なら、もっと気軽にイラスト生成や画像生成が楽しめるという声も。

今回の記事では、

のような疑問に応えつつ、記事で詳しく解説していきます。

監修者プロフィール

森下浩志

日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

【基礎知識】Grokとは？注目される理由と特徴

Grokは、Elon Musk氏が率いるxAI社が開発した生成AIで、テキストによる対話に加えて、画像生成にも対応している点が注目されています。特別なソフトや設定を必要とせず、チャット画面上でそのまま操作できるため、初心者でも扱いやすい点が支持されています。

近年では、MidjourneyやStable Diffusionなどの画像生成AIが話題を集める中で、GrokもWebやX（旧Twitter）経由で手軽に使えるツールとして注目されています。

Grokの基本情報と開発元

Grokは、OpenAIやGoogle DeepMindの元研究者たちが設立したxAI社によって開発されたAIチャットボットです。現在は、Webブラウザから直接使う方法と、X（旧Twitter）アプリやブラウザを通じて使う方法の2つがあり、利用者のスタイルに応じて使い分けることができます。

基本機能は誰でも無料で利用できますが、より高度なモデル（例：Grok 4）や一部機能を安定的に使いたい場合には、有料プラン（X PremiumまたはPremium+、SuperGrok）の加入が必要です。

チャット形式で操作でき、日本語入力にも対応しているため、初心者でも直感的に扱える点が支持されており、SNSとの親和性の高さも人気の理由の一つです。

Grokの画像生成機能が注目される理由

Grokの魅力は、テキスト生成機能だけでなく、画像生成がチャットベースで行える点にあります。特別なアプリやツールをインストールする必要がなく、X上のチャット画面で「画像を作成」ボタンを押すか、プロンプトを直接入力することで画像が自動生成されます。

他の画像生成AI（例：MidjourneyやDALL·Eなど）に比べても、設定不要でスムーズに操作できることから、AI初心者やクリエイティブ業務に携わるライトユーザー層からも高い支持を得ています。

Grokで作れる画像のスタイル

Grokでは、プロンプトを入力するだけで、さまざまなスタイルの画像を生成できます。リアル系の風景や人物から、アニメ風のキャラクター、抽象的なアートまで、幅広いビジュアルが表現が可能です。

また、画像生成時に「アニメ風」「写実風」「えんぴつ風」などのスタイルを選択することもでき、プロンプトと組み合わせることで、より希望に近い表現を再現しやすくなっています。

リアル系イラストとアート作品

Grokでは、自然風景・人物・建物などをリアルに描写した画像も生成可能です。

プロンプトに「写真風」「絵画風」などを加えることで、油絵タッチや水彩風など、アート作品のような表現も再現できます。  

アニメ風・キャラクター風のスタイル

「アニメ風」「マンガ風」「キャラクターっぽく」といった日本語プロンプトでも、かわいらしいキャラやイラストが生成されます。アイコンやSNS投稿向けの軽めのビジュアルにはぴったりです。  

Midjourneyほどの細密さはないものの、色彩は明るく親しみやすく、構図もシンプルなので初心者が試すには最適です。

Grokの得意スタイル・苦手な表現

Grokは全体的に「明るく柔らかい雰囲気」や「幻想的で抽象的な背景」が得意です。日本語でも自然に伝わるため、英語の特殊表現を覚える必要はありません。  

ただし、非常に細かいディテールやリアルな描写・手の表現はまだ不安定なことがあります。また、特定の構図（例：斜め構図、文字入りデザイン）などの細かい指定にはやや対応しきれない場面も。  

とはいえ、発想次第で多様なビジュアルが楽しめる柔軟性は十分あり、日常用途には申し分ないスタイルの幅があります。

Grokで画像生成するには？始め方と基本操作

ここでは、Grokで画像生成をするために必要な準備や基本的な操作を紹介します。

使い始めるための準備

Grokには、利用スタイルに応じた下記の2つの使い方があります。

どちらの方法でも、インストールや特別な設定は不要。手軽に始められるのがGrokの魅力です。

画像生成の手順を実演（プロンプト入力〜結果）

Grokでの画像生成は、次のステップで簡単に行えます。

プロンプトは日本語でOKです。英語の特殊コマンドや記法は必要ありません。ボタン操作と入力だけで完結するシンプルなフローなので、初心者にも扱いやすいです。

画像の保存・シェア・再利用はできる？

生成された画像は、画面に表示された直後にそのまま保存・共有が可能です。画像の右上または下部にあるダウンロードマークをタップ（またはクリック）するだけで、端末に簡単に保存できます。

また、生成後に表示される「ポストする」ボタンを押せば、X上にすぐ投稿することも可能です。SNS用のビジュアルとして手軽に発信できるのがGrokの強みです。

保存した画像は、ブログ記事のアイキャッチやプレゼン資料への挿入など、さまざまな場面で再利用できます。ただし、商用利用や再配布を行う場合は、xAIやXの利用規約を事前に確認し、著作権の取り扱いに注意することが大切です。

実際に使ってみた感覚は？初心者目線でレビュー

Grokは誰でも使える画像生成AIとして注目されていますが、実際の使い心地はどうなのでしょうか？ここでは、画像生成AIを初めて本格的に使ってみた筆者の視点から、気になった点・良かった点を率直にレビューしていきます。

「操作が難しそう」「英語でしか使えないのでは？」といった不安を抱えている方にとって、実際の体験談は判断材料になるはずです。

使う前に気になったこと

Grokを使う前に気になったのは、「英語のプロンプトじゃないとダメ？」「有料じゃないと使えない？」という点でした。Midjourneyなどの画像生成AIでは、英語のコマンドが必要だったり、有料プランに加入しないと画像生成が難しかったりするため、初心者にはハードルが高い印象があります。

しかし、Grokでは日本語入力でそのまま画像生成ができ、無料のままでもかなり柔軟に使えることがわかりました。この気軽さが、使ってみようと思えた大きなきっかけでした。

やってみて感じたリアルな印象

XアプリでもGrokアプリでも実際に使ってみると、操作はとてもシンプルで直感的。Grokマークをタップしてチャットを開き、「画像を作成」ボタンを押すか、直接「⚪︎⚪︎⚪︎の画像作って」とプロンプトを入力するだけで画像がすぐに生成されます。

日本語で入力しても意味をしっかり理解してくれるため、難しい英語や専門用語を使う必要もなく、「本当にこれだけで画像ができるんだ」と驚きました。動作も軽く、画像がすぐに表示されるため、直感的に使えて気持ちよさを感じるレベルです。

良かった点・気になった点

良かった点は、手軽さとスピード感です。XやWeb上からアクセスしてすぐに使い始められ、複雑な設定が一切不要。チャット感覚で画像生成ができ、日本語入力だけで十分という手軽さは、他の画像生成AIにはない魅力でした。
生成された画像もSNSにそのまま投稿できたり、保存して使えたりと、活用の幅が広がります。

気になった点としては、公式には「2時間ごとに最大10枚」といった制限があるとされていますが、筆者が実際に試したところ、42枚以上の画像を生成が可能でした。現時点では制限が緩めのようですが、安定性や仕組みが不透明なため、商用や継続利用を前提とする場合には注意が必要かもしれません。

他の画像生成AIとの違い【Midjourney比較】

画像生成AIにはさまざまな選択肢がありますが、ここでは特に話題性の高いMidjourneyとGrokを比較し、それぞれの特徴や違いを整理します。使いやすさや価格、画像表現力などの観点から見ていきましょう。

使いやすさの比較（Grok vs Midjourney）

Grokは、Xの画面上やWebブラウザからそのまま使える手軽さが特徴です。インストール不要で、チャット画面に日本語でプロンプトを入力するだけで画像が生成されるため、初心者にも扱いやすい設計です。

Midjourneyは、Discordを通じて操作する必要があり、初期設定やプロンプトの形式にやや慣れが求められます。カスタマイズ性の高さが魅力ですが、導入までのハードルはGrokよりも高めです。

価格・制限の比較（無料／有料）

Grokは基本的に無料で使えるため、初めて画像生成を試したい方にもおすすめです。公式には「2時間ごとに最大10枚」といった制限が案内されていますが、筆者は実際に42枚以上の画像を連続生成できた経験があります。
ただし、日やアカウント状況によって上限が変動する可能性もあるため、安定した利用を望む場合にはX PremiumまたはPremium+、SuperGrokの加入が必要です。

Midjourneyは完全有料制で、無料での利用枠は提供されていません。機能面や画質面での優位性はありますが、気軽に試したいユーザーにとってはGrokのほうが敷居は低いといえます。

画像表現力・スタイルの違い

画像のクオリティや細密さでは、Midjourneyが一歩先を行っている印象です。特にリアルなポートレートやファンタジー系の描写においては、表現の幅広さと再現度の高さが魅力です。  

一方、Grokは全体的に柔らかく明るいトーンの表現が得意で、SNS向けのビジュアルやポップなイラストに適しています。高度な構図や特殊なスタイルの再現にはやや限界があるものの、手軽さとスピード感で十分補えます。

Grokを使う際の注意点【初心者必読】

Grokは手軽に画像生成ができる便利なツールですが、利用にあたっては知っておきたい注意点もあります。ここでは、著作権や利用制限、AI画像生成全体に関するリスクについて紹介します。

著作権と商用利用について

Grokで生成された画像は、現時点では個人利用やSNS投稿には大きな制限はありません。

ただし、商用利用や再配布となると注意が必要です。画像の権利はxAI側に帰属している可能性があり、商用プロジェクトでの使用にはライセンス確認が推奨されます。

特に、アイコンやデザインに活用する場合は、利用規約を事前に確認し、著作権侵害を避ける意識が必要です。

無料版での制限事項

Grok自体はX Premiumに含まれる機能の一部ですが、画像生成にはいくつかの制限があります。たとえば、1日に生成できる画像の数や、リクエスト間の時間制限などです。

また、画像のサイズや画質も他の画像生成AIに比べると控えめで、細部にこだわりたい場合には物足りなく感じるかもしれません。あくまで「簡易的な生成ツール」として認識しておくのがよいです。

AI画像生成全体における注意点

Grokに限らず、AI画像生成にはいくつかの倫理的なリスクがあります。たとえば、人物の顔を模した生成画像の使用や、不適切なプロンプトによる表現は、誤解やトラブルを招く可能性があります。

また、AIが出力した画像を「自作」と偽ることや、他者の著作物を模倣する行為も避けるべきです。AIの利便性を活かしつつ、社会的責任を持って利用することが大切です。

無料AIセミナーで実践力を高めよう

AIツールの使い分けやプロンプトの工夫を知ることで、表現の幅がさらに広がります。初心者でも安心して参加できる無料セミナーを活用して、スキルアップを目指しましょう。

Grokを使って画像生成を楽しんでみたけれど、「もっと良いプロンプトの書き方が知りたい」「他のツールも活用してみたい」と感じた方には、AI活用スキルを体系的に学べる無料セミナーが最適です。

特に、GrokだけでなくMidjourneyやDALL·E、Canvaなどの生成AIを使い分けながら、創作やビジネスに役立てたい方にとって、実践的な知識が得られる貴重な機会となります。

SHIFT AIの無料セミナーでは、実際のプロンプト事例を用いたワークや、講師によるリアルなデモンストレーションが体験できます。また、同じ関心を持つ参加者との交流を通じて、新しい視点や活用法を得ることも可能です。

AIに対する理解を深め、実際に手を動かしながら学ぶことで、自分に合った画像生成のスタイルが見えてきます。「わかる」から「使いこなせる」へと一歩進みたい方におすすめです。

まとめ｜Grokで画像生成の第一歩を

Grokは、Xユーザーにとって手軽に使える画像生成AIとして注目を集めています。以下のポイントをおさらいしましょう。

まずは、Grokで気軽に1枚の画像を生成してみましょう。その一歩が、あなたの創作活動を大きく広げるきっかけになるかもしれません。