ChatGPTの開発元として知られるOpenAIが、人工知能(AI)の進化を5段階で表す新しい分類システムを社内で共有したことが明らかになりました。
この分類は、AIの能力を段階的に示すもので、投資家や一般にも公開される予定です。
OpenAIが提案する5段階のAI進化
Bloombergの報道によると、OpenAIでは以下の5段階に分類しているそう。
日本語に翻訳すると以下のようになります。
- レベル1:現在のAI、人間との対話が可能
- レベル2:推論者、基本的な問題解決が可能
- レベル3:エージェント、ユーザーに代わって長期的な行動が可能
- レベル4:イノベーター、新たな発明や創造が可能
- レベル5、組織レベルの仕事をこなすAI
OpenAIの広報担当者によると、同社は現在レベル1にあり、レベル2の「Reasoners(推論者)」に近づいているとのことです。レベル2のAIは、高度な教育を受けた人間と同等の問題解決能力を持つとされています。
同社の幹部は、最新のAIモデルであるGPT-4が人間のような推論能力を示す新機能のデモンストレーションを社内で行ったそうです。
これについてOpenAIは、「新機能の内部テストは業界の常識」としつつ、詳細は明かしていません。
AGI(汎用人工知能)への挑戦
OpenAIは長年、人間レベルの知能を持つAGI(Artificial General Intelligence)の開発を目指しています。サム・アルトマンCEOは、AGIが10年以内に実現する可能性があると予測しています。
しかし、AGIの定義や達成基準については、研究者の間でも意見が分かれています。2023年11月には、Google DeepMindの研究者たちが「エキスパート」や「超人」といった段階を含む5段階のAI進化フレームワークを提案しています。
OpenAIの野心的な目標
OpenAIの分類によると、第3段階の「エージェント」は、ユーザーに代わって数日間にわたって行動できるAIを指します。第4段階では、AIが新たなイノベーションを生み出せるようになると予想されています。
この分類システムは、OpenAIの経営陣が中心となって作成したものですが、今後、従業員や投資家、取締役会からのフィードバックを基に改良される可能性があります。
OpenAIの提案する5段階システムは、自動運転車の自動化レベルを表す業界標準のような役割を果たすかもしれません。AIの進化を具体的な段階で示すことで、技術の発展と社会への影響をより分かりやすく伝えることができるでしょう。
今後もOpenAI社が業界をリードしていくことは間違いなさそうです。
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