「池袋アニメーションフィルハーモニー」の初演奏会をめぐる騒動が話題となっています。同オーケストラは、サックス奏者の松下洋さんの提唱により発足し、300人の応募からメンバーが選抜されました。世界コスプレ検定協会代表理事のコノミアキラさんがアドバイザーを、堺武弥さんが指揮者を務めるとのことです。
しかし、第一回演奏会のチラシやホームページに使用された画像が「生成AI」によるものだったことが発覚しました。歌手の高橋洋子氏は、アニメ音楽に関わる立場として、こうした状況での出演は好ましくないと判断し、出演を辞退したそうです。
高橋さんは自身の公式X(旧Twitter)で、「運営の姿勢につきまして、高橋洋子の想いと異なり、アーティストとして向き合うことができない出来事がございました」と説明しています。一方、同オーケストラ実行委員会も公式Xで、「アニメを愛する楽団を名乗っているのにもかかわらず、昨今の生成AIを取り巻く問題について自覚が足りなかったことを恥じております」と謝罪しました。
今回の騒動は、生成AIをめぐる議論に新たな一石を投じることになりそうです。アニメ音楽というジャンルにおいて、生成AIの使用がどこまで許容されるのか、アーティストと運営側の認識の違いが浮き彫りになった形です。今後の展開に注目が集まっています。
