Stable DiffusionでAI動画が生成できる拡張機能『ebsynth_utility』の使い方! | romptn Magazine

Stable DiffusionでAI動画が生成できる拡張機能『ebsynth_utility』の使い方!

Stable Diffusion

「Stable DiffusionのEbsynth utilityを使ってみたいけど、導入方法が必要なのか分からない」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

こういった疑問にお答えするため、この記事では「Ebsynth utilityをStable Diffusionに導入する方法」や「Ebsynth utilityの利用方法」について解説していきます。

この記事を最後まで読むと、Ebsynth utilityで動画を生成できるようになります!

本記事は、Windowsを前提に解説しています。ご了承ください。

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拡張機能「ebsynth_utility」とは?

Ebsynth Utilityは、動画を生成するStable Diffusionの拡張機能です。Ebsynth Utilityで動画を生成する場合、元となる動画が必要になります。

Ebsynth Utilityは元動画から一部を抽出して人物をStable Diffusionで生成した人物に置き換えた上で、動画化します。

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拡張機能「ebsynth_utility」の導入方法

Ebsynth Utilityは、以下の手順でStable Diffusionに導入します。

  1. 「Extension」→「Install from URL」と進む
  2. 「URL for extension’s git repository」 の欄に”https://github.com/s9roll7/ebsynth_utility.git”をコピペ
  3. 「Install」をクリック
  4. 「installed」のタブに移動し、「Apply and restart UI」をクリック

まずStable Diffusionを立ち上げて、「Extension」のタブを開きます。「Install from URL」のタブ内の「URL for extension’s git repository」 の欄に、以下のURLをコピペしてください。

https://github.com/s9roll7/ebsynth_utility.git

コピペしたら、「Install」のボタンをクリックしましょう。最後に「installed」のタブに移動して、「Apply and restart UI」をクリックしたら、Stable Diffusionが再起動されてインストール完了です。

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Ebsynth Utilityを使う前の下準備

Ebsynth Utilityは導入するだけでは、利用できません。以下の下準備が必要です。

  • 元動画を用意
  • 作業用のフォルダを作成
  • FFmpegの導入
  • EBsynthのインストール
  • Control Netの導入

どの順番でもいいので、全て用意してください。

①元動画を用意する

まずはEbsynth Utilityで動画を生成するための動画を用意してください。前述した通り、Ebsynth Utilityはゼロから動画を生成するのではなく、動画内の人物をStable Diffusionで生成した人物に変換すして動画を生成します。

元にする動画は、著作権に引っ掛からなければ、何でもOKです。フリー動画を使うなら、https://www.pexels.com/ja-jp/でダウンロードしてください。

動画は専用のフォルダを作成して、保存しましょう。

フォルダ名は何でもOKです。ただし日本語、スペース混じりのフォルダ名ではエラーが起こってしまいます。

②作業用のフォルダを作成する

Ebsynth Utilityで動画を生成する作業のためのフォルダが必要なので、作成してください。先ほどの動画を保存するフォルダとは別物です。

作業用フォルダの名前も何でもOKですが、動画保存用フォルダと同じく日本語の名前やスペースが入っている名前はNGです。

③FFmpegを導入する

動画編集ソフト「FFmpeg」を導入する必要があります。FFmpegはStable Diffusionの拡張機能ではなく、独立したソフトです。

https://github.com/BtbN/FFmpeg-Builds/releasesから「ffmpeg-master-latest-win64-gpl.zip 」というファイルをダウンロードしてください。

ダウンロードしたファイルを解凍して、Cドライブにおきます。ファイル内にある「bin」というファイルを、以下の手順でPathに設定してください。

  1. Windowsのスタートメニューから「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ    システム」→「システムの詳細設定」→「環境変数」と進む
  2. 「Path」を選んで「編集」→「新規」と進む
  3. 「参照」をクリックしてbinフォルダを指定
  4. 「OK」をクリックしたら完了

Pathに変換したら、FFmpegの初期設定は完了です。

④EBsynthをインストールする

Ebsynth Utilityで動画を生成するなら、EBsynthというツールも必須です。Ebsynth Utilityで変換した一部の画像を、EBsynthで他の画像に適用させます。

https://ebsynth.com/からEBsynthをインストールしてください。下にある「No thanks, just start the download.」をクリックすれば、メールアドレスの登録は必要ありません。

ダウンロードしたzipファイル「EbSynth-Beta-Win」を解凍すれば、完了です。

⑤Control Netを導入する

必須ではありませんが、あると便利なのでControl NetをStable Diffusionに導入しておきましょう。Control Netの導入方法や使い方については、以下の記事を参照にしてください。

拡張機能「ebsynth_utility」の使い方

以下の手順で、Ebsynth Utilityを使って動画を生成します。

  1. 元動画から画像・マスクを抽出する
  2. キーフレームを抽出する
  3. キーフレームを画像に変換する
  4. 「ebsynth_utility」用のファイルを作成する
  5. Ebsynthを使う
  6. 画像を結合する
  7. 背景を変更する(したい方のみ)

順番に解説していきます。

①元動画から画像・マスクを抽出する

まずは元動画から、画像とマスクを抽出します。

Stable Diffusionで「Ebsynth Utility」のタブを開いてください。「Project directory」に作業用フォルダの名前、「Original Movie Path」に元動画を保存してあるファイル名をコピペしましょう。

動画は「ここに動画をドロップ」にドロップしても構いません。

「configuration」で動画のサイズを設定して、「Generate」をクリックしてください。作業用フォルダの中に「video_frame」「video_mask」というフォルダが作られて、中に大量の画像がダウンロードされれば完了です。

動画生成には「video_frame」フォルダ内の画像を使います。「video_mask」内のデータは、背景を消すときに使用します。

②キーフレームを抽出する

次に、動画からキーフレームを抽出します。キーフレームとは、動画内の重要なフレーム(動画)のことです。

Process Stageで「stage 2」に変更して、「Generate」をクリックすれば完了です。作業用フォルダ内に「video_key」というフォルダが作成されて、キーフレームが保存されます。

③キーフレームを画像に変換する

続いて、抽出したキーフレームを画像に変換します。

video_keyフォルダ内の画像を1枚、img2imgにドロップしてください。画像サイズを元の画像と合わせて、プロンプトで画像を調整しましょう。

このとき、Control Netを利用してうまく調整するのもありです。

④「ebsynth_utility」用のファイルを作成する

ebsynth_utility専用のファイルを作成します。

Process Stageで「stage 5」に変更して、「Generate」をクリックすれば「Ebsynth」用のファイルが作成されます。

⑤Ebsynthを使う

ここからは、事前にインストールしてあるEbsynthを使って、キーフレームに嵌め込んだ人物を、他のフレームに適用させていきます。

まず「EbSynth-Beta-Win」フォルダ中にある、Ebsynthを起動してください。Ebsynthを起動させたら、上の「Open」をクリックします。

stage 5で作成したebsynth_utility専用のファイルを読み込ませて、「Advanced」をクリックしてください。Synthesis Detailが「High」、Use GPUが「On」になっているのを確認した上で、「Run All」をクリックすれば完了です。

stage 5で作成したファイル全てで実行しましょう。

⑥画像を結合する

最後に、画像を結合させて動画化します。

Stable Diffusionに戻って、Ebsynth Utilityタブでconfigurationのタブでstage 7を選択してください。設定はデフォルトでOKです。

「Generate」をクリックすれば、画像の結合が完了です。(_with_snd.mp4)」「音声なし」の2種類の動画が作成されれば完成です。

⑦背景を変更する(したい方のみ)

動画の背景を変更したい方は、configurationタブ内で「satge8」に切り替えてください。背景に差し込みたいmp4ファイル(動画)、またはフォルダ(画像)を指定して、Generateをクリックすれば完了です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Ebsynth utilityについて解説してきました。

今回のポイントをまとめると、以下のようになります。

  • Ebsynth utilityは動画を生成する拡張機能
  • 動画生成には、元となる動画が必要
  • 「FFmpeg」と「EBsynth」の外部ツールが必要

Ebsynth utilityでの動画生成は、かなりややこしいです。何度も挑戦して、マスターしていってください。

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