【DALL-E 3】ChatGPTで画像生成した際の著作権・商用利用について解説!

ChatGPT

2023年10月、ついにChatGPTにDALL-E 3を使用した画像生成機能が実装されました!

現在は課金しているChatGPT Plus版、Enterprise版のユーザーのみが使用できますが、ついに画像生成までできるようになったということで、その活用方法に注目が集まっています。

しかし、生成した画像の著作権や商用利用の可否についてはどうなっているのでしょうか?

今回は、ChatGPTの画像生成における権利問題について解説していきます!

この記事では2024年3月時点の情報を提供しています。

「Art」というプロンプトで生成した画像
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ChatGPT自体の商用利用はOKとなっている

結論から言いますと、ChatGPTで生成したコンテンツは、所有権や利益がユーザーにあり、商用使用が可能ということです。

ChatGPTに出力させた内容を見たり使用することは無料です!

OpenAI社の利用規約の第3章より商用利用に関する部分を以下にまとめました。

  1. 利用規約の遵守が条件:OpenAI社の利用規約に従うことが条件となります。
  2. 権利と所有権の譲渡:利用規約に従う場合、お客様にアウトプットに関する権利、所有権、利益が譲渡されます。これにより、商業目的を含む様々な目的でコンテンツを使用できるようになります。
  3. コンテンツの使用と責任:OpenAIはサービス提供や法律遵守のためにコンテンツを使用することがありますが、お客様はコンテンツに対して責任を持ちます。適用法や利用規約に違反しないように注意が必要です。

つまり、ChatGPTで出力した文章を使用して商用利用することは認められているということです。

ChatGPTで著作権侵害にあたる場合とは?

ChatGPTの学習した膨大な文章データの中には、著作権を有するものもあり米国では訴訟問題になっています。

例えばあなたがChatGPTで、「リンゴが赤い理由を教えて。」と入力したとしましょう。「リンゴが赤い主な要因は、「アントシアニン」という赤紫色の水溶性植物色素です。」と出力結果が出たとします。

他の誰かが同じ質問をして、同じような文章を出力している恐れや、すでにネット上に類似したコンテンツが存在する恐れがあります。

ChatGPTから生成された文章をそのままネット上に投稿することは注意が必要です。

※ChatGPTの商用利用の詳しい概要については、以下の記事で解説しています。

【2024年最新】ChatGPTでの画像生成は「DALL-E 3」に基づく

ChatGPTでの画像生成には、開発元であるOpen AIの提供する、「DALL-E 3」という画像生成AIが使われています。

そのため、著作権や利用規約についてもDALL-E 3の規約に基づく形になっています。

ChatGPT(DALL-E 3)で生成した画像の著作権について

ChatGPTとDALL-E 3の開発元であるOpenAIは、サービスを利用することによって生成された全てのコンテンツに対して、著作権を主張していません。

OpenAIの公式ページには、次のようなQ&Aが載せられています。

Q
DALL・Eで作成した画像を販売することはできますか?
A

コンテンツ ポリシー利用規約に従い、画像が無料クレジットで生成されたか有料クレジットで生成されたかに関係なく、DALL·E で作成した作成した画像は転載、販売、商品化する権利を含め、お客様の所有となります。

引用元: https://help.openai.com/en/articles/6425277-can-i-sell-images-i-create-with-dall-e

そのため、権利はユーザー側にあります。販売も可能なようです。

また、利用規約では次のように述べられています。

お客様が本規約を遵守することを条件として、OpenAI は、アウトプットに関するすべての権利、所有権、利益をお客様に譲渡します。これは、本規約に従う場合、販売や出版などの商業目的を含むあらゆる目的でコンテンツを使用できることを意味します。OpenAI は、コンテンツを使用してサービスを提供および維持し、適用される法律を遵守し、当社のポリシーを施行することがあります。あなたは、コンテンツが適用法または本規約に違反していないことを保証することを含め、コンテンツに対して責任を負います。

https://openai.com/policies/terms-of-use Googleにて翻訳

しかし、「DALL-E 3」が生成する画像はAIによって作成されるため、現在の著作権法上、これらの画像が「プロンプトを入力したユーザーのもの」として、著作権が保証されるかは不明瞭です。

また、OpenAIは「あなたの作品を共有するときは、あなたの作品への AI の関与を積極的に開示することをお勧めします。」とコンテンツポリシーに記載しています。

OpenAIは著作権の「譲渡」はしていますが、不明瞭な部分もあるので、AIが生成した画像についての今後の法整備に注目しながら使用しましょう。

ChatGPTで生成してはいけない画像

著作権とは少し別の話になりますが、画像生成AIのDALLシリーズでは、生成する画像について次のコンテンツポリシーが定められています。

基本的にこのポリシーに違反すると考えられるプロンプトはブロックされるようです。

使用にあたっては、当社のコンテンツ ポリシーに従う必要があります。

G-指定(年齢に関わらず誰でもみることができる)されていない画像や、(次のような)危害を及ぼす可能性のある画像を作成、アップロード、共有しようとしないでください。
憎しみ: 憎しみの象徴、否定的な固定概念、特定のグループを動物/物体に喩えること、またはアイデンティティに基づいて憎しみを表現または促進するもの。
ハラスメント: 個人を嘲笑したり、脅迫したり、いじめたりするもの。
暴力: 暴力的な行為と他者の苦しみや屈辱。
自傷行為: 自殺、切断、摂食障害、その他自分自身を傷つけようとする試み。
性的: ヌード、性的行為、性的サービス、または性的興奮を引き起こすことを意図したコンテンツ。
衝撃的: 体液、わいせつな身振り、または衝撃や嫌悪感を与える可能性のあるその他の冒涜的な主題。
違法行為: 薬物使用、盗難、破壊行為、その他の違法行為。
欺瞞: 現在進行中の主要な地政学的出来事に関連した重大な陰謀または出来事。
政治的: 政治家、投票箱、抗議活動、または政治プロセスに影響を与えたりキャンペーンを行うために使用される可能性のあるその他のコンテンツ。
公衆および個人の健康: 病気の治療、予防、診断、伝染、あるいは健康障害を患っている人々。
スパム: 未承諾の大量コンテンツ。
AI の関与について視聴者を誤解させないでください。
あなたの作品を共有するときは、あなたの作品への AI の関与を積極的に開示することをお勧めします。
必要に応じて DALL・E の署名を削除することもできますが、作品の性質について他の人に誤解を与えてはなりません。 たとえば、その作品が完全に人間によって生み出されたものであることや、その作品が実際の出来事をそのまま撮影したものであることを人々に伝えることはできません。
他人の権利を尊重します。
同意なしに人物の画像をアップロードしないでください。
適切な使用権を持たない画像をアップロードしないでください。
公人の画像を作成しないでください。
これらのルールに違反している疑いがある場合は、ヘルプセンターを通じてチームに報告してください。
当社は調査し、違反したアカウントの停止を含む、それに応じた措置を講じます。

https://labs.openai.com/policies/content-policy Googleにて翻訳

ChatGPTで画像生成する場合は、上記のことに違反する使い方をしないように気をつけましょう!

使い方については以下の記事をご覧ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ChatGPTで生成した画像の著作権・商用利用について解説してきました。

今回のポイントをまとめると、以下の通りです。

  • OpenAIはChatGPT(DALL-E 3)で生成した画像の著作権を主張していない
  • 商用利用や販売も可能だが、権利が保証されているか現行法では不明瞭
  • コンテンツポリシーに反した画像は作れない

権利関係について理解した上で、ChatGPT・DALL-E 3で画像生成を楽しみましょう!

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