ChatGPTで画像生成を行い、ある写真をジブリ風のイラストに変換する「ジブリ化」が流行しています。しかし、「SNSでよく見かけるが、著作権侵害ではないか」「自分もAIで生成した画像を投稿したいが、リスクはないか」といった疑問をお持ちかもしれません。
本記事では、ChatGPTでの画像生成における著作権リスクや注意点について解説します。SNSへの投稿や商用利用などにも使える知識が含まれていますので、ぜひ最後までお読みください!
📖この記事のポイント
- ChatGPTで作った画像は著作権侵害のリスクがある!
- ジブリ風イラスト自体はOK!しかし注意点もある
- 著作権を侵害したときのリスクは非常に大きい!
- 安心して画像生成を楽しむために、生成時や公開時には慎重な確認を!
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無料特典を今すぐ受け取る画像生成での著作権侵害リスクの判断ポイント
はじめに、ChatGPTで生成したコンテンツは、所有権や利益がユーザーにあるため、商用使用が可能です。
しかし無制限に使用が認められているわけではありません。生成画像が他人の著作権を侵害する場合には、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。そのため、著作権侵害のおそれがあるかどうかについて十分な注意を払う必要があります。
著作権侵害にあたるかどうかの判断は、次の2つの基準を参考に行われます。
- 既存の著作物との「類似性」
- 既存の著作物への「依拠性」
以下、これらについて詳しく解説します。
判断ポイント①類似性
類似性とは、生成画像が、既存の著作物の表現上の本質的な特徴を感じ取れるほど既存物に似ているかの指標のことです。既存のコンテンツの特徴が強く反映されている画像は、類似性が認められやすいです。
では、「表現上の本質的な特徴」とはどのようなものを指すのでしょうか?

著作権法は、アイデアや画風ではなく、具体的な表現を保護の対象としています。そのため、キャラクターの特徴や独自の構図などを「表現上の本質的な特徴」として保護しているといえます。
判断ポイント②依拠性
依拠性は、生成画像が、既存の著作物を参考にして作られたか否かを指します。
製作の経緯や時系列、既存の著作物が有名かどうかも踏まえ、作成者が既存物を認識し、それを意識して作ったかどうかが判断されます。
ChatGPTの活用例でいえば、プロンプトで特定の作品名や作者名を明示して、それに似た画像を作るよう指示していたならば依拠性が認められやすいです。
著作権侵害が争われた事例を2つ紹介
著作権侵害が認められた事例:出る順事件(東京地判平成16年6月25日)
この裁判例では、被告が出版した複数の書籍に含まれていたイラストが、原告のイラストの特徴的な構図や表現方法と多くの点で共通しており、類似性が肯定されました。また、依拠性についても、原告のイラストが以前から流通しているものであり、被告がそれを目にする機会があったといえることから、こちらも認められました。
被告は、出版物の差し止めと、1025万円の損害賠償の支払いを命じられました。
著作権侵害が認められなかった事例:マンション読本事件(大阪地判平成21年3月26日)
こちらの裁判例は、依拠性は認められたものの、類似性が否定されたものです。
イラストに描かれた女性の特徴のうち、一部の特徴を除いた多くの点が「人物をイラストで単純化して表現する場合にごく一般的に見られるもの」と評価され、本質的な特徴とはいえないとされました。そして、本質的な特徴と認められた一部の特徴においても、類似しているとはいえないとの判断が下されました。
流行中のAI画像生成に関する注意点
ここでは具体的に生成AIを用いて作成することが流行した「ジブリ風イラスト」と「フィギュア化」について具体的に取り上げて著作権の観点で注意点を紹介します。
①ジブリ風イラスト

流行りの「ジブリ化」は、ジブリの画風(柔らかな光、水彩画、大きな目、ノスタルジックな雰囲気など)を模倣するものです。
先ほども説明した通り、画風の類似のみでは著作権侵害は認められにくいです。画風はあくまでアイデアのひとつにすぎず、著作権法で保護される対象ではないからです。
しかし、ジブリ作品に登場する特定のキャラクターや特徴的な構図を使用した画像の生成は著作権侵害に繋がるため、境界を超えないことが大切です。ジブリの画風を模倣して楽しむ程度に留めましょう。
②フィギュア化

ジブリ化のほかにも、既存の著作物からフィギュア化画像を生成する(あるいは実際にフィギュアを作る)「フィギュア化」も人気です。
この場合、著作権の中でも翻案権という、著作物を別の表現形式に変える権利が問題になります。
過去には、大手おもちゃメーカーのバンダイが、同社のロゴや商品に酷似したフィギュア風画像の投稿を受け、SNSで注意喚起したこともありました。
既存の著作物ではなくAIが生成した画像をフィギュア化する場合は問題ない、と思い込むのも危険です。その生成画像自体に著作権侵害のおそれがないかどうかにも注意する必要があります。
著作権を侵害したときのリスクは大きい
他人の著作権を侵害した場合、損害賠償や刑事罰などの法的措置がとられることがあります。時間的・金銭的な犠牲が大きいだけでなく、社会的信用を失うことも懸念されます。
著作権を侵害する画像をSNSに投稿した場合には、炎上、投稿の削除、アカウントの停止・凍結などの騒動に発展する可能性があります。最悪の場合、開示請求が行われ、法的措置に移行する場合もあります。
画像を商用利用した場合には、より注意が必要です。損害額が大きくなりやすいので、法的措置がとられるリスクがさらに高まります。
著作権を侵害しないよう、生成画像の扱いには注意したいところです。
著作権を侵害せず画像を使用するポイント
著作権トラブルを防ぐため、次の2つの点を意識することをおすすめします。
ポイント①プロンプトに特定のキーワードを入力しない
ChatGPTで生成した画像を安全に使用するために、そもそも著作権を侵害しない画像を作ることも有効な対策です。「千と千尋の神隠しのように」「トトロのように」など、直接的なキーワードを入力することは控えましょう。
実は、「ジブリ風にして」という指示を出すことも極力避けるべきといわれています。もし著作権トラブルに発展した場合、依拠性の肯定に繋がりやすくなるからです。
画風の特徴などを、要素に分けて抽象的に指示することがベストな対策です。
以下のようなプロンプトを入力するとよいでしょう。
横長のイラストを作ってください。指示は以下の通りです。
手描きアニメーションのスタイル, 日本の田舎の風景, 美しい森, 小さな女の子が歩いている後ろ姿, 青い空, 白い雲, 柔らかな日差し, パステルカラー, 詳細な背景, 広角ショット, 奥行きのある構図, 夢のような雰囲気
生成された画像がこちらです。「ジブリ」などの特定の単語を入力せずとも、ジブリ風の画像を生成することに成功しました。

ポイント②他の著作物と類似していないか慎重に確認する
ChatGPTで生成した画像をSNSに投稿したり、商用目的で利用する前に、その画像に著作権上の問題がないか確認しましょう。
人間の目でチェックする過程を経ることで、トラブルを減らすことができます。
Google画像検索で自分の生成した画像を検索するなど最低限のチェックは必ず行いいましょう。
また、法的に自分で納得できる理由があったとしても、モラル的に微妙と迷う部分があるのであれば、使用しないことが望ましいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ChatGPTで生成した画像の著作権について解説してきました。
今回のポイントをまとめると、以下の通りです。
- ChatGPTで生成した画像には、著作権侵害のリスクがある
- ジブリの画風を模倣するのはセーフだが、特定のキャラクターや構図の再現を行うのは著作権侵害になる
- 著作権を侵害してしまうと、法的措置に発展する場合がある
- SNSへの投稿、商用利用を行う前に、人間の目でチェックすることが必要
著作権の注意点を理解した上で、ChatGPTでの画像生成を安全に楽しみ、活用していきましょう!
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