CPythonとは？Pythonとの違いもわかりやすく解説

CPythonは、Pythonの公式実装であり、最も広く使用されているインタープリタの一つです。Pythonのコードを直接実行するのではなく、C言語で書かれたインタープリタを使用して実行します。

この特性により、CPythonは高速な実行速度を持っています。

しかし、他のPython実装と比較して特定のケースでのパフォーマンスに違いがあることもあります。

監修者プロフィール

森下浩志

日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

CPythonとは

CPythonは、Pythonのデファクトスタンダードな実装として知られています。このインタープリタは、Pythonのコードをバイトコードに変換し、そのバイトコードを実行する仕組みを持っています。

CPythonの主な特徴は、C言語で書かれていることと、GIL（Global Interpreter Lock）というスレッドのロック機構を持っていることです。

これにより、マルチスレッドの利用が制限されることがありますが、多くのライブラリやツールがCPythonに最適化されているため、非常に高い互換性を持っています。

CPythonとPythonの違い

Pythonはプログラミング言語そのものを指し、CPythonはその実装の一つを指します。Pythonには、CPythonの他にもJythonやIronPythonなどの実装が存在します。

これらの実装は、異なる特性や目的を持って開発されています。例えば、JythonはJava上で動作するPythonの実装であり、Javaのライブラリを直接利用することができます。

一方、CPythonはC言語のライブラリとの連携が得意です。

CPythonとCythonの違い

Cythonは、PythonのコードをC言語のコードに変換するツールです。この変換により、PythonのコードがC言語の速度で実行されることを目指しています。

CPythonとCythonの主な違いは、CythonがPythonのコードをC言語に変換することで、実行速度の向上を図る点です。

一方、CPythonはPythonのコードを直接インタープリタで実行します。

まとめ

CPythonはPythonの公式実装であり、最も広く使用されているインタープリタです。他のPython実装と比較して、特定のケースでのパフォーマンスに違いがあることもありますが、高い互換性と豊富なライブラリが利用可能です。

Cythonとの違いについても理解することで、適切なツールを選択する際の参考となります。