LINE CLOVA NoteはあのLINEが提供する無料文字起こしツールで、その精度の高さから注目を集めています。
しかし、音声ファイルをアップロードするということで、安全性が気になっている方もいらっしゃるのではないかと思います。情報漏洩の可能性などはあるのでしょうか?
今回は、そんなCLOVA Noteのセキュリティ関係について解説していきます!
LINE CLOVA Noteとは
CLOVA Noteは、LINEのAIテクノロジーブランド「LINE CLOVA」によるAI音声認識アプリです。
音声ファイルをアップロードするだけで、AIが自動で話者を識別しながら文字起こしができるという便利なツールです。
詳しい使い方については、こちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。
LINE CLOVA Noteの安全性は?
議事録作成などをする上で気になってくるのが安全性です。
CLOVA Noteがアップロードした音声データをどのように扱うかについて詳しくみていきましょう。
LINE CLOVA Noteの利用規約
LINE CLOVA Noteの利用規約には次のように記載されています。
2 サービスの提供
(中略)
2.2 本サービスは、お客様から提供を受けた音声データ及び音声データから当社の音声認識技術を用いて変換されたテキストデータ(以下、これらのデータを「音声データ等」)を、当社が管理するサーバー上に保存することがあります。
これらの場合、当社は、次の各号に掲げる事項を遵守します。
(1) お客様に対して本サービスを提供する目的に限って音声データ等を利用すること
(2) お客様の承諾を得ることなく、音声データ等を第三者に提供し、又は漏洩しないこと
(3) お客様への本サービスの提供が終了した場合には速やかに音声データ等を削除すること
(4) 音声データ等の安全確保の上で問題となる事案が発生した場合は速やかにお客様に対して報告し、被害の拡大防止、復旧等のために必要な措置を講じること
https://clovanote.line.me/publics/terms?authDomain=2001
LINE CLOVA Noteは音声データおよび変換されたテキストデータをLINE CLOVA Noteの管理するサーバー上に保存することはあっても、それが第三者に漏洩するということはないとされています。
データ提供に同意した場合のみAI技術の向上に活用される可能性がある
LINE CLOVA Noteの設定項目の一つに、「サービス品質向上のためのユーザーデータ収集の同意」というものがあります。
上記の利用規約における「音声データ及びテキストデータを当社が管理するサーバー上に保存することがあります」とは、この設定に同意した場合に集められるものと考えられます。
また、同意した場合でも誰のデータか識別できないように処理し解析されるため、個人のデータと紐づけられることはありません。
この設定に関しては次のように述べられています。
本サービスで入力された音声データの当社への提供に同意いただける場合、音声データと音声データから当社の音声認識技術を用いて変換されたテキストデータ(以下、「音声データ等」といいます。)について、厳格なセキュリティ対策を講じた上で、当社・当社の委託先の従業員(以下「確認担当者」といいます。)により確認することがあります。本サービスの設定画面において、お客様がデータ提供同意をONにしない限り、当社はAI技術の品質向上およびAI技術の研究のためにお客様の音声データを利用することはありません。また、データ提供同意をONにした上で、録音または音声をアップロードする場合、あらかじめ、本サービスで入力される可能性のある音声の話者全員の承諾を得てください。
また、一度提供されたデータの保管については次のように述べられています。
なお、データ提供同意をOFFにした場合、直ちに音声データ等の提供が中止されますが、データ提供同意がONであった期間に提供された音声データ等は削除されません(※)。ただし、当社は提供された音声データ等を、前述の通り厳格なセキュリティ対策を講じた上で、後述の「お客様のプライバシーの保護」の内容に従って取扱います。
※お客様が個別のノートを削除した場合、本サービスを退会した場合、LINEアプリで本サービスとの連携を解除した場合、本サービスと連携しているLINEアカウントを削除した場合も同様です。
データの保管期間
当社は、音声データの活用のためにお客様から提供いただいた音声データ等を、ご提供があった日から2年間に限り、保管します。ただし、音声認識エンジンの品質維持のために音声データの多様性を確保しておく必要がある場合など、2年間を超えた保管が必要であると当社が合理的に認める場合、当該必要性が認められる限度において、2年間を超えて音声データ等を保管する場合もあります。
取得されたデータは基本的には2年間保管されるようです。
データの提供に同意すると月に300分追加で文字起こしができるようになるといったメリットもありますが、同意する際には話者全員の承諾を得るようにしましょう。
逆に言えば、この設定に同意しない限り音声データが取得されたり、保管されることはないようです。
CLOVA Noteの使用で情報漏洩することはない
確認したように、データの保管には細かい規約が定められていることに加え、ユーザーデータの取得も拒否できるためCLOVA Noteの使用で情報が漏洩することはないと言えます。
データをサーバーに保管されたくない場合、重要な場面で使用する場合にはデータ提供の設定を確認するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
LINE CLOVA Noteの安全性・セキュリティ・情報漏洩について解説してきました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- CLOVA Noteに送信したデータは、同意した場合にのみAI技術の向上に活用される可能性がある
- 設定でユーザーデータの取得は拒否することができる
- 第三者への情報漏洩の心配はない
利用規約について理解して、安心した上でCLOVA Noteを使っていきましょう!
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