Stable Diffusionの『Outpainting』で見切れた画像を修正する方法! | romptn Magazine

Stable Diffusionの『Outpainting』で見切れた画像を修正する方法!

Stable Diffusion

画像は綺麗に生成できたけど頭が見切れてしまい、作り直し・・・なんてことはありませんか?

Stable Diffusionのimg2imgにある『outpainting』という機能を使うと、お気に入りの画像を広げることができます。

今回はその方法を紹介します!

※Stable Diffusionの立ち上げ方・使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。

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『Outpainting(アウトペインティング)』とは?

outpainting』を使うと画像の外に絵を付け足すことができます。

AIが画面の外にありそうなものを予測して、付け足してくれるというもの。

『outpainting』はStable Diffusionの「img2img」というタブに標準搭載されている機能なのですぐに実践できます。

※「img2img」については、以下の記事で詳しく解説しています。

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『Outpainting(アウトペインティング)』の使い方

『Outpainting(アウトペインティング)』の使い方は実際にみていただくのが速いです。

まずは比較画像をご覧ください!

呪文(プロンプト)

8k, RAW photo, best quality, masterpiece, realistic, photo-realistic, clear, professional lighting, beautiful face, best quality ,ultra high res,
BREAK
(upper shot :1.5), 
BREAK
realistic Japanese cute, girl,30 years old, long hair, smile, (chubby : weightの値) ,
BREAK
sundress,
BREAK
sea,

ネガティブプロンプト

EasyNegative, deformed mutated disfigured, missing arms, 4 fingers, 6 fingers,
extra_arms , mutated hands, bad anatomy, disconnected limbs, low quality, worst quality, out of focus, ugly, error, blurry, bokeh, Shoulder bag, bag, multiple arms, nsfw.

元画像

左に広げる

さらに上に広げる

いかがでしょうか。元の画像から左に上に違和感なく広げることができました!

このように、広げた時の画像を予測して生成してくれる機能です!

プロンプトジェネレーターで画像生成プロンプトの参考に!
  • Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
  • 画像生成が思ったようにできない
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など、画像生成AIのプロンプトに関する疑問が解決するかもしれません。

『Outpainting』を使いこなすコツ5選!

ここからは、『Outpainting』を使いこなすコツ5選を紹介していきます!

① 何度も生成する(ガチャ)

②拡張する際の幅は小さくする

③「Denoising strength」を調整する

④ 呪文(プロンプト)は元画像と同じものを入力する

⑤最後は「img2img」で仕上げる

では、それぞれ詳しくみていきましょう。

①何度も生成する(ガチャ)

一度でうまく行くことはめったにないので、何回も生成する(ガチャ)ことは必須です!

※実際に9枚作成してみました。若干閲覧注意です

手が映り込んだり足が映り込んだり、うまくいかないことも多いです・・・。

何度も生成することで良い画像に巡り会えます!!

②拡張する際の幅は小さくする

広げる幅が大きいほど不自然な画像が生成がされやすいため、一度に拡張の幅を大きくしない方がいいです。

おすすめは、拡張方向も固定すること!

拡張を全ての方向にしてしまうと、右側は綺麗に生成できたのに左側がイマイチ・・・なんてことが起きます。

違和感のない画像を短時間で生成するために、拡張の方向を1方向ずつがおすすめです。

右が良い画像ができたら、次は上方向にチェックして広げるといったように

1方向ずつ拡張すると、時短でいい画像を生成できますよ!

❌全ての方向にチェック

⭕️1方向ずつチェック

実際に生成してみました!

拡張幅128Pixcel、全方向にチェック

拡張幅48pixcel、左方向のみ

全方向で一気に広げようとすると上の画像のように、不要なものが生成されやすくなります。

なるべく少しずつ幅を広げるようにすると、少ない回数で良い画像の生成が可能です

③「Denoising strength」を調整する

Denoising strength」を調整すると、継ぎ目の違和感を減らせます。

0~1.0までの値で調整することが可能です!

Denoising strength:ぼやけ具合の調整機能のこと

設定のやり方

img2img画面から少し下にいくとDenoising strengthの設定が行えます。

④呪文(プロンプト)は元画像と同じものを入力する

呪文(プロンプト)を変えてしまうと、生成される画像の品質が下がってしまいます。

呪文(プロンプト)なしの場合も特徴を維持できなくなります。

なるべく同じ呪文(プロンプト)を入力しましょう!

⑤最後は「img2img」で仕上げる

同じ構図で高クオリティの画像を生成するため、仕上げは「img2img」を使いましょう!

同じseed値で生成してみました

img2img利用前

img2img利用後

少し画像のイメージが変わってしまいましたが、ほぼ同じ構図構図・同一人物で生成ができました。

『Outpainting』が上手くいかない場合の対処法

続いては、『Outpainting』が上手くいかない場合の対処法を5つ紹介していきます!

①画像がぼやける場合

②不要なものが生成された場合

③つなぎ目が不自然な場合

④何度試しても同じ修正になる場合

⑤書き足した部分のタッチが元画像と違う場合

5つのケースで原因と解決方法をまとめてみました。

①画像がぼやける場合

Denoising strengthの値をチェックしましょう!

ぼやけ具合はDenoising strengthの値を上げる事で解決できます。

Denoising strength0.1

Denoising strength1.0

一目瞭然ですね。Denoising strengthは低い状態で使うとあまりいい画像が生成できませんでした。

Denoising strengthは0.7以上で使うのがおすすめです!

②不要なものが生成された場合

拡張範囲をチェックしましょう!

拡張範囲が大きい:128Pixels

拡張範囲が小さい:24Pixels

拡張範囲を一気に上げすぎると不要なものが生成されやすいです。

上の画像では、足のようなものが生成されてしまいました。

拡張範囲を少しずつ行うと、不要な生成を防ぎやすくなります。

③つなぎ目が不自然な場合

inpaintで修正しましょう!

inpaintとは、画像の一部分を修正する機能のこと

inpaint利用前

inpaint利用後

肩から腕の部分に違和感があったのでInpaintで修正しました。

Inpaint利用後の方が違和感なく生成されていますよね!

少しの修正ならInpaintがおすすめです!!

※『inpaint』については、以下の記事で詳しく解説しています。

④何度試しても同じ修正になる場合

seed値のチェックを見直しましょう!

seed値を固定していると背景が変わりません。

背景を変えるなら、seed値の値は規定値の”-1”使いましょう。

・seed値固定で2枚生成

・seed値”-1”で2枚生成

seed値を固定することで、背景に変化が出なくなってしまいました。

生成(ガチャ)で無駄に時間を使わないために、seed値が”-1″になっているかチェックしましょう。

※『Seed(シード)値』については、以下の記事で詳しく解説しています。

⑤書き足した部分のタッチが元画像と違う場合

checkpoint』をチェックしましょう!

chekpointとは、画像生成モデルのことです。

モデルが違えば、イラストや画像のタッチも変わってしまいます。

タッチが違って揃えたいと思った時には、『chekpoint』を見直しましょう!

check point変更なし

check point変更あり

『chekpoint』を変更すると、服装のスタイルまで変わってしまいました。

違和感なく画像を拡張するなら『chekpoint』を揃えましょう!

※『checkpoint(モデル)』については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

『Outpainting』で見切れた画像を修正する方法について解説してきました。

今回のポイントをまとめると、以下のようになります。

  • Outpainting(アウトペインティング)を使うと画像を広げることが可能!
  • 難しい設定不要。標準機能で画像を自然に広げることが可能!
  • 画像はStable Diffusionで生成したもの以外でもOK

Outpaintingを使いこなすことで、自分のお気に入りの写真のサイズを自然に広げることも可能

まさに写真のサイズも可能性も広げる機能ですね。

ぜひ試してみてください!!

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