Stable Diffusionで使える2.5次元系モデル・呪文(プロンプト)を紹介!

Stable Diffusion

Stable Diffusion で画像を生成する時は、モデルを実写系にするかイラスト系にするか決めていました。

しかし今、実写ともイラストとも言い切れないモデルがたくさん出てきています。

「2.5次元」モデルと呼ばれるそのモデルたちは、実写とイラストの両方を学習し、これまでは不可能だった新しい表現を可能としています。

今回はそんな「2.5次元」モデルの話です。

監修者_SD
監修者プロフィール
沖@AI画像生成
Xで5万人のフォロワーをかかえる、画像生成クリエイター。Stable Diffusionを中心に、様々な画像生成AIや動画生成AIを駆使し、コンテンツを制作。画像生成に関連する講演会なども多数こなす。AI画像制作の仕事も募集中。

そもそも「2.5次元」とは?

まずは2次元、3次元それぞれについて確認します。

2次元平面上に存在する物 漫画・アニメなどの世界
3次元立体的に存在する物 現実世界の事

こんな解釈になると思います。

「2.5次元」その間にある物ということになりますが、その元祖とされるのが、宝塚歌劇団による公演「ベルサイルのバラ」です。

池田理代子原作の漫画「ベルサイユのばら」は1972年から週刊マーガレットで連載が始まります。それを宝塚歌劇団が舞台化し、「ベルばら」は社会現象となります。

また、1980年代には梶原一騎原作の漫画「タガーマスク」が漫画の世界からプロレス界に登場し、瞬く間に子供達のハートを鷲掴みにします。

もちろんこれらが起こった時代には「2.5次元」という言葉は存在しませんでしたが、これらの事柄が現在「2.5次元」と呼ばれる世界観の元々の代表的な事案とされています。

つまりは、漫画の世界から飛び出してきた3次元的存在の事をいつしか、「2.5次元」呼ぶように定着していきました。

ではStable Diffusionにおける「2.5次元」と呼ばれているモデルは、どんなモデルかと言いますと、単なる2次元(アニメ調・イラスト調)を超えた現実世界(3次元)に近い表現ができるモデルということになります。

今回は単なるイラスト系・アニメ系(2次元)を超えた表現を特徴とする「2.5次元」モデルをご紹介します。

モデルのダウンロード方法

基本的なモデルのダウンロード方法について確認しておきます。

現在最も一般的なモデルデータのダウンロード先は「CIVITAI」と「Huggig Face」となっています。

Civitai Models | Discover Free Stable Diffusion & Flux Models
Browse from thousands of free Stable Diffusion & Flux models, spanning unique anime art styles, immersive 3D renders, st...
Hugging Face – The AI community building the future.
We’re on a journey to advance and democratize artificial intelligence through open source and open science.

詳しいダウンロード方法の解説が必要な方は、下の記事を参考にしてください。

2.5次元系の画像を生成できるモデル

最近はモデルの種類がどんどん増えています。

新しめのモデルを厳選して、画像と共にご紹介します。

画像はCIVITAIを参考にして作成しました。

RE-QUIEM

かなり2次元モデル寄りです。

公式に2.5Dのキャラクターを生成する様式化されたモデルと謳っていますので、まずはこちらをご紹介します。

このモデルの色の範囲は、わずかに涼しくて暗い色調に向かっています。このモデルは、シンプルまたはプレーンな背景を持つ美しいキャラクターを作成するのに非常にうまく機能し、良い画像を生成することができます。

MixTape /// Blues

こちらも2次元寄りのモデルです。

モデルのDuckHaitenNijiをベースに使用していますが、ミックスは異なります。

デルタ版は最も様式化されています。それは多くのディテールとより立体的な仕上げで、非常にカラフルな画像を作成します。

majicMIX fantasy

こちらは3次元寄りです。

この画像ではかなり実写っぽくなりましたが、プロンプト次第ではよりイラストチックな画像の生成も可能です。

背景はイラスト感が強いです。

Fantexi_v0.9Beta

こちらも3次元寄りのモデルです。

背景がより実写寄りに表現されていますが、こちらもプロンプト次第で幅広く表現可能です。

公式に使用するVAEは「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」を推奨しています。

Elegant Entropy

豊かな色と照明構成に重点を置いて、現実的な人々と息をのむような風景を結びつけることを目的としたカスタムチェックポイントミックスです。SFやファンタジーの表現を得意としています。

立体感、細かいディティール、上手く表現できて、かなりのおすすめです。

RealCartoon-Pixar

製作者が3D漫画好きで、「漫画スタイル」の影響を強く学習しているモデルです。

基本モデルと同様に、マージで制限されているチェックポイントを使用しないようにしているそうです。

Incredible World

かなり3次元寄りですが、イラスト感もあるモデルです。

幻想的で、非現実的でファッショナブルな女の子を作る事が得意なモデルです。

AnReal

名前が「アン・リアル」です。

正に「2.5次元」的なネーミングです。

このチェックポイントマージは、リアリズムのあるよりアニメスタイルを目指しています。

HIJKLMix

写実的なイラストを生成できます。

同じ仲間に「HIJKLMix 2.5D」という「2.5次元」を謳ったモデルもありますがそちらは、よりイラスト感が強いです。

興味のある方はそちらも確認してみてください。

RestlessExisten

こちらはキャラクター自体は2次元感が強いですが、全体的な質感は2次元を超えた表現ができます。

いかがわしい内容にも強いモデルだそうです。

ZHMix-Dramati

3次元感を色濃く反映することを目的に作られたイラスト系モデルです。

このモデルは、2.5Dと3Dの間のスタイルをブレンドしています。

アジアの顔に強いモデルです。

DarkSun

どちらかというと、3次元的な世界に2次元が降りてきたような質感があります。

プロンプト次第でよりアニメ寄りにも実写寄りにも表現が可能です。

Incredible World

かなり3次元寄りのモデルです。

イラストもそこそこ学習しているようで、実写の学習だけでは表現できない細やかな質感も表現できます。

実写ベースの「2.5次元」モデルです。

モデルのリンクまとめ

今回は以上13のモデルを見てきましたが、一言に「2.5次元」モデルと言っても、ベースがイラスト系なのか実写系なのかでその表現にかなりの差があります。

もしも自分のイメージに合うモデルがあったら、下からダウンロードして実際に使用してみて下さい。

RE-QUIEMhttps://civitai.com/models/158526/re-quiem
MixTape /// Blueshttps://civitai.com/models/114795/mixtape-blues
majicMIX fantasyhttps://civitai.com/models/41865/majicmix-fantasy
Fantexi_v0.9Betahttps://civitai.com/models/18427/fantexiv09beta
Elegant Entropyhttps://civitai.com/models/78341/elegant-entropy
RealCartoon-Pixarhttps://civitai.com/models/107289/realcartoon-pixar
Incredible Worldhttps://civitai.com/models/143386/incredible-world
AnRealhttps://civitai.com/models/162161/anreal
HIJKLMixhttps://civitai.com/models/127898/hijklmix
RestlessExistencehttps://civitai.com/models/111379/restlessexistence
ZHMix-Dramatichttps://civitai.com/models/148158/zhmix-dramatic
DarkSunhttps://civitai.com/models/58431/darksun
Incredible Worldhttps://civitai.com/models/143386/incredible-world

2.5次元系のモデルで使える呪文(プロンプト)

モデル自体の傾向が色濃く反映されますが、プロンプト次第でよりイラスト系に寄せたり、実写に寄せたりすることは可能です。

・よりイラストチックに表現したい時に使えるプロンプト

Anime styleアニメ調
Illustration styleイラスト調
Cartoon style漫画スタイル

・より実写的に表現したい時に使えるプロンプト

ultra realistic超現実的
RAW photoRAW写真
photorealistic写真リアリスティック
hyperrealistic portrait超現実的な肖像画

これらをプロンプトに使うことで、ご自身の表現したい方向へ画像を誘導することができます。

また、ネガティブプロンプトに使うのも有効な方法です。

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実際に2.5次元系美少女を生成してみた!

今回紹介したモデルをいくつか使用して画像を生成してみます。

プロンプトは

Marie Antoinette, photorealistic,ultra realistic <lora:more_details:0.7> <lora:lit:0.5>

ネガティブに

worst quality, bad quality, signature, bad-hands-5, EasyNegative,Anime style

「2.5次元」の祖、「ベルばら」に敬意を払って、色々なモデルでマリーアントワネットを生成してみます。

プロンプトはかなりシンプルですが、どのモデルも細部まで綺麗に表現できています。

どれを使うか本当に迷っちゃいますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Stable Diffusionで使える2.5次元系モデル・呪文(プロンプト)を紹介!について解説してきました。

今回のポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 「2.5次元モデル」とは漫画・アニメなどの2次元を超えた表現ができるモデルの事である
  • 種類が多いので、気になるのもは実際に使ってみよう

新しいモデルがどんどん公開されています。

その中でもほとんどが実写とイラストの両方を学習させた物です。

今後もこの傾向は続くと思いますので、上手く画像を生成できるようにトレーニングを積んでおきたいですね。