【ChatGPT】日本語特化のGPT-4が登場!その性能はGPT-4 Turboの3倍⁉

AIニュース

人工知能の分野において、OpenAIのGPT-4の登場は大きな話題となりました。そして、2024年4月15日にOpenAIがGPT-4をベースに日本語に特化したモデルを開発したことが明らかになりました。この新しいモデルの性能はGPT-4 Turboの3倍にも及ぶと言われています。

本記事では、日本語特化版のGPT-4の開発背景や特徴、そしてGPT-4 Turboとの性能比較について詳しく解説していきます。日本語の自然言語処理の新時代を切り開くGPT-4日本語版の登場に、ぜひご注目ください!

本記事は、2024年5月時点での情報となります。

※2024年5月13日に、ChatGPTの新しいLLM「GPT-4o(オムニ)」が登場しました!以下の記事で詳しい概要や使い方について解説していますので、合わせてチェックしてみてください。

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【2024/04/15】OpenAIが日本語特化版のGPT-4を公開!

OpenAIは2024年4月15日に日本法人のOpenAI Japanを設立し、元AWS社長の長﨑忠雄氏が社長に就任したことが明らかとなりました。

Blog Japan 1
https://openai.com/blog/introducing-openai-japan

この動きに合わせ、OpenAIは画期的な「GPT-4日本語カスタムモデル」の提供を開始すると発表しました。このモデルは日本語に特化して最適化されており、翻訳と要約のタスクにおいて卓越したパフォーマンスを発揮してくれます。驚くべきことに、GPT-4 Turboと比較して最大3倍の速度で動作し、トークン数も削減されているため、コストを47%も削減できるとのことです!

上記動画でも分かるように、圧倒的な生成速度を持っているようです。

OpenAIによりますと、数か月以内にAPIを通じて広くリリースする予定だそうです。OpenAIとOpenAI Japanのタッグにより、日本市場におけるAI技術の発展と普及が加速することが期待されますね!

OpenAIの会見を文字起こししてくれている方の、下記ポストも合わせて参考にしてみてください!

日本語特化版GPT-4で出来ること

日本語特化版GPT-4の登場によって、以下の3つの機能ができるようになると考えられています!

①日本語特化版GPT-4を活用した「B2C向けの顧客サービス」

日本語特化版GPT-4を活用することで、より自然で人間らしい会話が可能なチャットボットを開発できます。このチャットボットは、顧客の質問に的確に答え、問題解決をサポートします。

 従来のチャットボットでは対応が難しかった複雑な質問や、文脈を踏まえた会話も、日本語特化版のGPT-4ならスムーズに処理できます。また、敬語の使い方や丁寧な言葉遣いにも配慮し、顧客満足度の高いサービスを提供します。

 この高性能なチャットボットを導入することで、企業は24時間365日の顧客サポートを実現できます。人件費を抑えつつ、迅速かつ質の高い顧客対応を行うことが可能となるでしょう。

②迅速でコスト効率の良い「RAGによる専門知識の統合」

RAGによる専門知識の回答の仕組み

日本語特化版GPT-4は、このRAGを活用することで、専門的な知識を必要とする分野でも高い性能を発揮します。 

例えば、医療や法律などの専門分野において、日本語特化版GPT-4はデータベースから最新の研究結果や判例を取得し、それを元に正確で信頼性の高い回答を生成できます。これにより、専門家でなくても、迅速に専門的な知識を得ることができるようになります。

 RAGを活用することで、企業は専門知識を必要とする業務を効率化でき、コスト削減にもつながります。また、専門家の負担を軽減し、より高度な業務に専念できる環境を整備することができるでしょう。

RAG (Retrieval-Augmented Generation) は、大規模なデータベースから関連する情報を検索し、それを元に回答を生成する技術です。

③日本語特有の感情を分析する「センチメント分析」

日本語特化版GPT-4は、日本語の微妙なニュアンスや感情表現を深く理解することができます。これにより、テキストデータから感情を抽出し、ポジティブ、ネガティブ、ニュートラルなどに分類する「センチメント分析」の精度が大幅に向上します。

例えば、「この製品はまあまあかな」というような曖昧な表現も、文脈を考慮して正確に判断できます。また、皮肉や冗談なども適切に処理し、誤ったセンチメント判定を防ぐことができます。

今までは以下のようなニュアンスを汲み取ることができませんでしたが、日本語特化版GPT-4の登場により解消されるとされています。

  • 文脈によって意味が異なる例:「時計にかける」と「目にかける」、「野菜を切る」と「電話を切る」など
  • 日本語の意味の微妙な違い:「薄い」と「軽い」、「見る」と「観る」など
  • 「適当」の使用例:専門的文脈では「適切」、日常会話では「おおざっぱ・手抜き」を指す

この高度なセンチメント分析は、メディアの口コミ分析や、顧客の声を活用したマーケティング戦略の立案などに役立ちます。企業は顧客の感情をリアルタイムで把握し、適切なアクションを取ることができるでしょう。

同時にOpenAI Japanも設立!

冒頭でも少しお話ししましたが、日本語特化版GPT-4の公開と同時に、OpenAIの日本支部である「OpenAI Japan」の設立も発表されました。

会見のフォトセッション:https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1584440.htmlより

拠点は、日本の政治・技術・イノベーションの中心地である東京に置かれます。そして、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、日本でのオフィス開設に際して次のようにコメントしています。

サム・アルトマン氏
サム・アルトマン氏

日本にオフィスを開設できたことを嬉しく思います。日本は長い歴史を通じ、人々と技術が協力し、大変多くのことを成し遂げています。AIが、人々をより創造的で生産的になるのを助け、まだ想像されていない新しい産業にも広範囲に価値を提供することを加速できると信じています。

このコメントからは、日本市場に対するOpenAIの期待の高さが伺えますね。

さて、OpenAI Japanの社長には、元AWSジャパン社長の長﨑忠雄氏が就任することになりました。長﨑氏は「日本のクラウド市場の立役者」とも呼ばれる人物で、米国本社から日本市場へ2兆2600億円もの投資を実現するなど、その手腕は高く評価されています。

長﨑氏のような経験豊富なリーダーを得たOpenAI Japanは、日本市場におけるAIの発展と普及に大きく貢献することでしょう。

これからは、OpenAIのスタッフとサム・アルトマンCEOに会える機会が増えるかもしれません。日本のAI業界にとって、ワクワクする時代の幕開けですね!

なぜOpenAI Japanの設立に至ったのか?

OpenAIが日本がアジアでの本拠地として選んだ理由は、主に3つの要因によるものです。

  • 日本の主要企業がいち早くChatGPTを導入し、積極的に活用していること
  • 地方自治体や行政機関もChatGPTに前向きな姿勢を示していること
  • 「G7広島AIプロセス」における日本の主導的な役割

まず第一に、日本の主要企業がいち早くChatGPTを導入し、積極的に活用していることが挙げられます。さまざまな大手企業がChatGPT、ChatGPT API、Azure OpenAI Serviceなどを活用しています。これほど多くの日本企業がChatGPTを取り入れているという事実は、OpenAIにとって見過ごせない魅力だったのでしょう。

次に、地方自治体や行政機関もChatGPTに前向きな姿勢を示していることが、OpenAIの決断に影響を与えました。特に神奈川県の横須賀市は、ChatGPT導入後1年間で職員の約半数が実際にChatGPTを活用し、約8割の職員が「仕事の効率が上がる」と回答するなど、業務効率化に成功しているそうです。(参考:https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0835/nagekomi/20230605_chatgpt2.html)

この横須賀市の事例を皮切りに、他の自治体にもChatGPTの活用が広がりつつあります。こうした行政レベルでのChatGPT活用は、OpenAIにとって日本市場の魅力を高める要因となったようです。

最後に、「G7広島AIプロセス」における日本の主導的な役割も、OpenAIが日本に注目する理由の一つです。

G7広島AIプロセス:2023年に日本が主導してG7で合意に至った取り組みで、生成AIと上手に付き合っていくためのルールや指針を作ることを目的としています。

他のG7諸国が生成AIを規制する動きを見せる中、日本は「AI生成時代の基準となる原器」作りに率先して取り組んでいます。このような日本の姿勢は、OpenAIにとって魅力的に映ったのでしょう。

以上の3つの要因が重なり、OpenAIは日本をアジアでの拠点とすることを決めたようです。

日本企業のChatGPT活用、行政のChatGPTへの積極的な姿勢、そしてG7広島AIプロセスにおける日本の主導的な役割。これらはすべて、日本が生成AIの分野で世界をリードする可能性を大いに示しています。OpenAIは、そのポテンシャルを見抜き、日本市場に大きな期待を寄せているのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「日本語特化のGPT-4が登場、OpenAI Japanも設立!」というトピックについて解説してきました。

今回のポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 2024年4月15日に、OpenAIは日本語特化版モデル「GPT-4」の公開とOpenAI Japanを創設することを発表した。OpenAIによりますと、数か月以内にAPIを通じて広くリリースする予定。
  • 日本語特化版GPT-4は、GPT-4 Turboと比較して最大3倍の速度で動作し、トークン数も削減されているため、コストを47%も削減できるとのこと。
  • 日本語特化版GPT-4で出来ること
    • ①日本語特化版GPT-4を活用した「B2C向けの顧客サービス」
    • ②迅速でコスト効率の良い「RAGによる専門知識の統合」
    • ③日本語特有の感情を分析する「センチメント分析」
  • なぜOpenAI Japanの設立に至ったのか?
    • 日本の主要企業がいち早くChatGPTを導入し、積極的に活用していること
    • 地方自治体や行政機関もChatGPTに前向きな姿勢を示していること
    • 「G7広島AIプロセス」における日本の主導的な役割

OpenAIの日本法人設立と日本語特化版GPT-4の登場は、日本のAI業界にとって大きな転機となるでしょう!日本語特化版GPT-4がリリースされ次第、使い方などを記事にまとめる予定です。

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