ChatGPTでウェブ検索する方法は、GPTs(旧プラグイン)を使うかWeb browsing機能を使うかの2通りあるのですが、どちらが良いのでしょうか?
今回は実際に使って比較しながら説明していきます!
ChatGPTとは?
ChatGPTは、「Chat Generative Pre-trained Transformer」の略称で、OpenAI社が開発した人工知能の自然言語処理技術を活用したチャットボットです。自然な言葉で質問や疑問に回答し、さまざまな情報を提供します。大量の文章データを学習しており、その知識をもとに幅広い情報を提供する能力を持っています。これにより、人間のような対話が可能です。
例えば、数学の問題が分からない場合、ChatGPTに質問することで、解法のヒントや説明を得ることができます。また、旅行の計画を立てる際にも、観光スポットの情報をChatGPTに尋ねることで、旅行先の選定がスムーズになります。
※ChatGPTのインストール方法や登録方法については、以下の記事で解説しています。
Webブラウジング機能とは?
ChatGPTのWebブラウジング機能は、インターネット上での情報検索やウェブサイト閲覧を可能にする機能です。
この機能を使うと、最新のニュース、特定のトピックに関する情報、実際のウェブサイトの内容など、インターネット上のリアルタイムの情報にアクセスできます。
具体的には、以下のような例があります。
- 検索: 特定のキーワードやフレーズに基づいてインターネットを検索し、関連するウェブサイトのリストを表示します。
- ウェブページの閲覧: 検索結果から選択したウェブページの内容を表示します。
- リアルタイム最新情報の取得: 最新のニュース記事、天気予報、スポーツのスコア、イベント情報など、時系列で変化する情報の取得が可能です。
- 質問への回答の向上: インターネット上の最新情報を元に質問に答えることができるため、より正確で現在の情報に基づいた回答が可能になります。
続いて、ChatGPTでWeb検索する方法をご紹介していきます!
ChatGPTでウェブ検索をする方法
ChatGPTでウェブ検索をする方法は2通りあります。
- 「WebPilot」というGPTs(旧プラグイン)を使う
- Webブラウジング機能を使う
実際に使用しながら、解説していきます。
①GPTs(旧プラグイン)を使う
まず、ChatGPTでウェブ検索をするには、以下の条件を満たさないとできません。
- ChatGPTに登録していること:2024年5月現在、無料プランでもGPTs(旧プラグイン)が利用できるようになっています!
- 公式アプリでは検索できず、ブラウザ版のみで検索できる→2024年5月現在、アプリ版でもWEBブラウジング機能が利用できるようになっています!
では早速、ChatGPTでウェブ検索をしましょう。
しかし、そのままだとウェブ検索できないため、GPTs(旧プラグイン)を使います。GPTsを使うことウェブ検索ができるようになり、最新の情報を扱えるようになります。
ChatGPTでウェブ検索するのにおススメなGPTs(旧プラグイン)は3つ。
①WebPilot
WebPilotは、特定のウェブページを訪れてその内容を取得するためのツールです。これにより、ユーザーは特定のウェブページから情報を抽出したり、その内容を翻訳したり、リライトしたりすることができます。
②MixerBox WebSearchG
ユーザーがチャットインターフェース内で効率的に検索エンジンの結果を閲覧できるようにするプラグインです。
③KeyMate.AI Search
ChatGPTがインターネット上の最新情報を検索するためのプラグインです。このプラグインを使用することで、ChatGPTは訓練データのカットオフ日以降の情報にアクセスし、ユーザーの質問に対する最新かつ正確な回答を提供することができます。
プラグインの詳細に関して、以下の記事でそれぞれ解説しているので、参考にしてみてください。
性能が高く、おすすめはWebpilot!
今回は、WebPilotを使って検索していきます。
WebPilotを使用するには、ChatGPTのGPTsストアからダウンロードする必要があります。
ダウンロードがまだの人は、以下のボタンを開いてみてください。
①WebPilotを使って最新情報を得る方法
では早速、WebPilotを使って、本日(2023年9月10日)の主な国内ニュースを聞いてみましょう。
プロンプトはこちら。
本日の日本国内の主要なニュースを教えてください。
このように、NHKから最新のニュースを引用してくれました。
②WebPilotを使って記事を要約する方法
弊社のすでに公開されている記事のURLを、WebPilotを使って要約してみましょう。
プロンプトはこちら。
下記のURLの記事の内容を要約してください。
対象のURL⇒https://romptn.com/article/559
このように、題名・内容・まとめの三部構成で要約してくれました。
③WebPilotを使って動画のURL先の情報を要約する方法
今回は、こちらの動画のURLを使って要約できるのか検証していきます。
プロンプトはこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=vCq12qbjwCI
このコンテンツを500字程度で要約してください。
このように、動画の情報を要約してくれました。
②ChatGPTのWebブラウジング機能を使う
ChatGPTで、Webブラウジング機能を使った方法もご紹介します。
【現在は不要!】ChatGPTでWebブラウジングを使う方法
では、ChatGPTでWebブラウジングを使う方法を順を追って解説していきます。
ChatGPTの設定(Setting)の「Beta features」をクリックします。
今は「Plugins」と「Advanced data analysis」の表示しか出ていませんが、「Web browsing」をクリックすると使えるようになります。
Webブラウジング機能でできること
Webブラウジングでできることを紹介します。
- 最新情報を得ること
- 指定したURLから、記事を要約すること
前の章で紹介したWebPilotの①と②は、Webブラウジング機能でもできます。
では、③の動画のURL先の情報を要約する方法は、どうなるのか実際に検証してみます。
プロンプトはこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=vCq12qbjwCI
このコンテンツを500字程度で要約してください。
解答はこちら。
すみませんが、現在の私のモデルではYoutubeの動画のコンテンツを直接参照することはできません。しかし、動画のタイトルや、その他の詳細(アップロード者、公開日、概要欄の説明、コメントなど)を調査することは可能です。あるいは、動画の内容についての情報を提供していただければ、それに基づいて要約することもできます。
このように、Webブラウジング機能では動画のURLを要約することができませんでした。
【追記】Microsoftの「Bing」がChatGPTに統合!
ChatGPTは2023年5月にMicrosoftが開発した検索エンジン「Bing」と統合することを発表しました。
有料版ChatGPTであればWebブラウジング「with Bing」として、Bingの検索エンジンを使用したウェブ検索ができるようになっています!
【追記】WEBブラウジング、ベータ版から正式リリース
2023年10月17日、ChatGPTのWebブラウジング機能がベータ版から正式リリースさらました。
正式リリースされたことによって、Webブラウジング機能を使う際に別のモードへの変更が不要になり、ChatGPT Plusのユーザーの操作性が改善されました。
ChatGPT Plusのユーザーが必要とする操作は、単に「GPT-4」モデル選択画面で「Browse with Bing」を選ぶことのみであり、とっても簡単にWEBブラウジング機能を利用できるようになりました!
Webブラウジングと検索のGPTs(旧プラグイン)どちらが良い?
WebPirotもWebブラウジング機能もウェブ検索するには、どちらも優れていることが分かりました。
しかし、結論を言うとWebPilotの方がおススメです。
WebPilotにしかできないことはこちら。
- 動画の要約ができる
- 他のGPTs(旧プラグイン)とも併用できる
WebPilotは他のGPTs(旧プラグイン)と併用できます。そのことについて詳しく解説します。
①ChatGPTのGPTs(旧プラグイン)は同時に使えるのはいくつまで?
ChatGPTのGPTs(旧プラグイン)は、同時に3つまで指定可能です。
②WebPilotと併用するのにおススメのGPTs(旧プラグイン)
WebPilotと併用するのにおススメなGPTs(旧プラグイン)を2つ紹介します。
- Diagrams:Show Me
- Photorealistic
プラグインのダウンロードの仕方はこちらで解説しています。
①WebPilot × Diagrams:Show Me
Show Meは、グラフや図などを簡単に描画してくれるGPTs(旧プラグイン)です。
今回は、学校で習う太陽系についての構造を図式化してもらいましょう。
プロンプトはこちら。
現在の太陽系の構造を図で教えて。
すると、図式化に失敗してしまいました。
さらに追加したプロンプトはこちら。
上を図式化してほしい。
今度は成功できました。
「この画像をオンラインで編集する場合はこちら」をクリックすると以下の画面になります。
こちらで編集できますよ。
※「Show Me Diagrams」の概要については、以下で解説しています。
②WebPilot × Photorealistic
Photorealisticは、画像生成AIの「Midjourney」のプロンプトを生成するGPTs(旧プラグイン)です。
画像生成AIの「Midjourney」は有料ですが、「Stable Diffision」のような無料ツールでも問題なく使用することができます。
今回は、「Stable Diffision」を使って画像を作っていきます。
プロンプトはこちら。
https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=2136589
このサイトの画像を「Stable Diffusion」のプロンプトにしてください。
プロンプトは英語表記でお願いします。
すると、プロンプトを一瞬で作ってくれました。
英語表記のプロンプトをコピーして、「Stable Diffusion」を無料で使えるmage spaceで画像生成していきましょう。
コピーした部分はこちら。
Create a photorealistic image of a cute girl, inspired by Japanese anime and manga styles. The girl should have a youthful and innocent appearance, with bright eyes and a cheerful expression. Her attire should be casual and colorful, reflecting contemporary fashion trends among young girls in Japan. The background should be minimalistic, allowing the focus to remain on the character
1分程度待つと、以下の画像ができました。
いかがでしょうか。
ChatGPTのプラグインは500個以上ありますが、自分の用途にあったものを組み合わせて使ってみてください。
※「Photorealistic」の概要については、以下で解説しています。
まとめ
こちらの記事では、ChatGPTを使ったウェブ検索する方法について2通り紹介しました。
- WebPilotもWebブラウジング機能も、最新情報や指定したURLの記事要約はできる
- WebPilotは動画のURLの内容を要約や他のGPTs(旧プラグイン)と併用することができる
- WebPilotの方が使える機能が多くおすすめ!
でした。
これまで、ChatGPTは情報が古いことがデメリットでしたが、今回ご紹介したようなGPTs(旧プラグイン)やWebブラウジング機能を使うことで最新の情報を知ることができるようになりました。
また、GPTs(旧プラグイン)は同時に3つまで使うことができるので、それぞれのもつ機能を組み合わせることでより効率的に作業をすすめることができるでしょう。
- ChatGPTで〇〇を効率化したい
- スライドを作るならどのAIツールがおすすめ?
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同じ悩みを解決した人がいるかもしれません。ぜひ質問してみてください!