【ChatGPT】 「GPTs(GPT Builder)」の作り方を図解で簡単に解説!

AI活用

「ChatGPTsやGPT Builderで何ができるの?」「自分でChatGPTsを作るのは難しいの?」と思っている方も多いでしょう。

実は、GPTsはこの記事を読みながらゆっくり進めていけば、誰でも簡単に実践できます。この記事では、ChatGPTsやGPT Builderの基礎から応用まで、図解を交えてわかりやすく解説します。

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【ChatGPT】 GPTsとは?機能について解説!

GPTsはChatGPTを自分なりにカスタマイズして、自分だけのカスタムバージョンのChatGPTを作ることができる新機能です。

チャットのやりとりだけでカスタマイズができるため、誰でも簡単に始めることができます。

こちらの記事は2023年12月現在の情報になります。

【ChatGPT】 GPTsとは?

2023年11月上旬にOpenAIよりリリースされたChatGPTの有料限定の新機能です。ユーザーは独自の指示で追加の知識を与えたり、スキルの組み合わせを通じて、カスタムバージョンのChatGPTを作ることができます。

つまり、ユーザー独自のニーズにあわせたチャットAIを構築することができます。

これにより、ユーザーは特定の業界や目的に特化したチャットAIを作成できます。たとえば、医療分野での患者対応や、顧客サービスでのFAQ対応など、特定の要件に合わせたカスタマイズが可能になります。

通常のChatGPTでは広く一般的な回答を答えてしまうため、そうではなく限定された状態の中での回答のほうがよい場合はChatGPTsの活用が適しています。

そして、2024年には「GPTs Store」と呼ばれる自分で作ったGPTsを他者に販売できる場所の提供が予定されています。自分でカスタマイズしたもので収益を得ることができることで、期待が高まっています。

【ChatGPT】 GPTsの機能とは?

GPTsの作り方は大きく2つあります。誰でもチャット形式で簡単に作れる「Create」少し高度な「Configure」です。

未経験の方は「Create」で作ってみて、その後「Configure」に移るとよいでしょう。この記事でも前半に「Create」を解説し、後半に「Configure」を解説しています。

「GPTs(GPT Builder)」の「Create」での作り方を簡単4ステップで解説!

まずは「Create」での作り方を解説していきます。「Create」はとても簡単です。

「Configure」でも同じような設定をしなければならないので、「Configure」を行う前に一度「Create」でお試しをしておくとイメージが想像しやすくなります。

「GPTs(GPT Builder)」「Create」での作り方:1.GPT Builder を立ち上げる

ここからは「Create」での作り方をご紹介します。たった4ステップで簡単です。

まずはChatGPTを開きます。そして左のメニューの「探索する」を選びます。これは有料サービスに課金しているユーザーにのみ表示されます。まだ課金されていない方は課金してからGPTsをお試しください。

「探索する」を押した後に表示される一番上の「Create a GPT」を選ぶとChatGPTsを作ることができます。

「Create a GPT」を押すと、GPT Builderの最初の画面が表示されます。

左側が実際に制作する場所で、右側はプレビューで、完成したGPTが試せる場所です。

左側では、どんなGPTを作りますか?と質問されているので、自分の作りたいGPTを伝えます。

例として今回は冷蔵庫にある食材から1週間分の夕食の献立と買い物リストを作ってくれるGTPを作ってみます。

ChatGPTとの会話は英語で進んでいきますが、チャットに「日本語でお願いします」と伝えると英語を日本語に翻訳してくれます。指示も日本語で問題ありません。

冷蔵庫の食材を伝えるので、その食材を中心に新たな食材も加えて月曜日から日曜日までの夕食の献立をつくってほしい。新たに購入するものは買い物リストとして出力してほしい。

このような文章を入力しました。

「GPTs(GPT Builder)」「Create」での作り方:2.GPTタイトルの決定

にGPTのタイトルを決めます。

例えば、「〇〇顧客サービスアシスタント」や「旅行プランナー」など、具体的な名前を付けると良いです。今回はChatGPTから「Menu Planner」という名前が提案されましたが、「冷蔵庫シェフ」という意味の「FridgeChef」にしました。

「GPTs(GPT Builder)」「Create」での作り方:3.ロゴを決定する

ロゴを決めます。ChatGPTがロゴの画像を生成してくれるので、気に入った場合はOKと回答します。気に入らない場合はどのような見た目に修正するのかを伝えましょう。

今回は、かわいい冷蔵庫のシェフの絵が出てきたのでこのまま進めています。

この後、優先すべきまたは除外すべき特定の食材(ベジタリアンなど)、調理方法やユーザーが同じ食材を複数の方法で使用できる場合の対応方法など、ChatGPTからチャットAIを作るにあたっての質問があります。

英語がわからない場合は都度日本語に直してください。

「GPTs(GPT Builder)」「Create」での作り方:4.トーンを決定する

チャットAIのトーンを決定します。

これは、チャットAIが生成するテキストのスタイルや性格を定義します。例えば、カジュアルなトーン、専門的なトーン、フレンドリーなトーンなど、目的に応じてトーンを選ぶことができます。

今回はフレンドリーなトーンを選択しました。

これでチャットAIの完成です。さっそく右の画面でChatGPTのように試してみましょう。

豚肉500g、キャベツ半玉、卵6個、にんじん1本

という入力だけで、1週間のメニューと追加で買い物が必要なものを出力してくれます。

するとこういった回答が返ってきました。

素晴らしい食材のセレクションですね!豚肉、キャベツ、卵、にんじんを使って、日本の家庭料理を中心とした週間メニューを考えましょう。この食材は日本料理において非常によく使われるものなので、色々なレシピが考えられますよ。それでは、月曜日から日曜日までのメニューを提案します。

週間メニュー

月曜日:豚肉とキャベツの炒め物
豚肉とキャベツをシンプルに炒め、少しの醤油と砂糖で味付けします。お好みでニンニクや生姜を加えると一層美味しくなります。

火曜日:にんじんと卵のチャーハン
にんじんを細かく切って炒め、溶いた卵とご飯を加えてチャーハンを作ります。豚肉の残りがあれば、一緒に炒めても良いでしょう。

水曜日:豚肉の生姜焼き
豚肉に生姜と醤油ベースのタレを絡めて焼きます。ご飯のお供に最適です。

木曜日:キャベツとにんじんのみそ汁
キャベツとにんじんを細かく切り、お味噌汁に入れて簡単に一品作りましょう。

金曜日:豚肉と野菜のオムレツ
豚肉、キャベツ、にんじんを炒めて、卵で包んだオムレツにします。トマトソースやデミグラスソースをかけても美味しいです。

土曜日:キャベツと卵のサラダ
キャベツを細かく切り、ゆでた卵と一緒にマヨネーズと醤油ベースのドレッシングで和えます。

日曜日:にんじんと豚肉の煮物
にんじんと豚肉を甘辛く煮て、ご飯のおかずにぴったりの一品にします。

追加の買い物リスト
醤油
砂糖
ご飯
お味噌
マヨネーズ
酢
ニンニク(お好みで)
生姜
トマトソースまたはデミグラスソース(オムレツ用)

日本料理の楽しい事実:日本では「一汁三菜」という考え方があり、バランスの良い食事として、一つの汁物と三つのおかずを用意することが一般的です。このメニューもそのバランスを考慮して作られています。
料理を楽しんでくださいね!

これで毎回ChatGPTに「冷蔵庫にある食材から夕食のレシピを作ってください」や「追加の食材のリストを出力」という指示がなくても、食材を入力するだけで期待したものが返ってきます。

このように今よりも、さらに手軽にChatGPTを使えるようになるのがChatGPTsの良さの1つです。

「GPTs(GPT Builder)」の「Configure」での作り方を簡単8ステップで解説!

次に「Configure」での作り方をご紹介します。「Configure」ではさらに高度な設定ができ、使いこなすことができればChatGPTsの強みを活かすことができます。

「Create a GPT」の最初の画面の左上部に「Create」と「Configure」を選ぶことができます。「Configure」を選ぶことでより高度な設定ができるようになります。

「GPTs(GPT Builder)」の「Configure」での作り方:1.アイコンの設定

最初は、アイコンを設定します。好きな画像を設定することができます。

生成が必要な場合はChatGPTに生成してもらいましょう。

「GPTs(GPT Builder)」の「Configure」での作り方:2.GPTの名前の決定(Name)

「Create」の時と同様にGPTの名前を入力します。

思いつかない場合はChatGPTに聞きましょう。

「GPTs(GPT Builder)」の「Configure」での作り方:3.GPTの説明文(Description)

Descriptionは説明文です。GPTの機能や目的を説明する短い文を入力します。この説明文は、選択画面でユーザーがGPTの用途を判別するために使います。個人でも、他人でも他のGPTの判別しやすような説明文を付けることを推奨します。

「GPTs(GPT Builder)」の「Configure」での作り方:4.GPTへの指示文(Instruction)

Instructionは前提条件やプロンプトを設定する場所です。例えば、「日本の家庭料理を中心にレシピを考える」、「ファミリー向けのレシピを前提にする」などです。

避けるべき条件についても設定します。「ベジタリアン向けのレシピにする(肉食料理を回避)」などが設定できます。

「GPTs(GPT Builder)」の「Configure」での作り方:5.プロンプトの例文(Conversation starters)

Conversation startersは「会話のスタート」を入力しておく箇所です。つまり、例文を書く場所です。ここで、ユーザーがGPTと、どのように対話すればよいかを案内します。

例えば食材からレシピをつくるGPTの場合「ここに現在冷蔵庫にある食材を入力してください(豚肉500g、卵6個など)」と書くとよいでしょう。

「GPTs(GPT Builder)」の「Configure」での作り方:6.参照ファイル(Knowledge)

Knowledgeは参照ファイルを指定する場所です。これには、関連する記事(例えば商品紹介をするAIであれば商品のカタログPDFをあらかじめ参照させておくことが可能)、データベース、その他の情報をGPTに渡しておくことができます。

ここがGPTsにできて、通常のChatGPTにできない部分であり、GPTs固有の機能です。あらかじめ膨大な量の情報をGPTsに与えておいてチャットAIを作ることができます。

対応しているファイル形式はこちらから参照してください。

OPEN AI

「GPTs(GPT Builder)」の「Configure」での作り方:7.機能の選択(Capabilities)

3つの機能を使用できます。

  • Web Browsing : インターネットに接続し、情報を取得することで最新の情報を取得できます。
  • DALL·E Image Generation : DALL-E で画像生成する機能を使えます。
  • Code Interpreter : コードインタープリターを使用可能にします。

「GPTs(GPT Builder)」の「Configure」での作り方:8.外部APIの実行(Action)

外部APIの実行機能を設定することで、GPTは外部のサービスやアプリケーションと連携し、より高度なタスクを実行できるようになります。APIリクエストを送信して、ChatGPTにAPIにどのような指示を出すか設定できる場所です。

作成したGPTの公開範囲の設定方法

完成したチャットAIの公開範囲を設定しましょう。特に非公開にしたいものを公開したりしないように注意しましょう。

既にSNS上で、ChatGPTsを使っていた人が公開したくないチャットAIを全世界に公開にしてしまっていたという話を散見しました。ケアレスミスで大事故につながらないよう要注意です。

作成したGPTの公開範囲の設定方法:Saveボタンを押す

満足のいくGPTsが完成すると最後に保存をします。画面右上に保存するボタンがあるため保存します。この時に共有する範囲も設定します。

作成したGPTの公開範囲の設定方法:「GPT」を共有する方法

誰か知り合いや、会社内だけの人に共有したい場合は、「リンクを持つ人のみ」を選びましょう。これを選択することでリンクを知っている人だけがアクセスできるようになります。

作成したGPTの公開範囲の設定方法:「GPT」を公開する方法

公開するを選ぶと全世界に公開され、だれでも見ることができます。製作者の名前が出るため、うっかり個人情報を公開してしまうことのないよう注意してください。

作成したGPTの公開範囲の設定方法:「GPT」を非公開にする方法

私だけを選べは非公開になります。自分だけが見れる状態になります。

ChatGPT「GPTs」作り方のまとめ

いかがだったでしょうか?

この記事をまとめると

  • ChatGPTsは自分でカスタムバージョンのチャットAIをつくれる機能
  • ChatGPTsの作り方を「Create」と「Configure」の2パターンで解説
  • 「Create」は会話形式でカスタムできるお手軽な作り方
  • 「Configure」はデータを与えたり、API連携できたりする高度な設定が可能
  • 完成したGPTsの公開範囲に注意
  • 「GPTs Store」のリリースが予定されているため今後にも期待

でした。

現在ChatGPTを日常的に繰り返しの業務に使っている人には自分なりのGPTsを作ることができ、さらに効率化が期待できます。

これから「GPTs Store」がリリースされると、ますます盛り上がる可能性を秘めているChatGPTs。今のうちにどんなものか触っておくことを強くおすすめします。

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