関西大学総合情報学部の研究グループが開発したコミュニケーションロボット「Pupiloid」は、瞳だけで傾聴する能力を持ち、会話の熱量に応じて共感する仕組みを持つ最先端ロボットです。日本科学未来館での展示が開始されました。
このAIニュースのポイント
- 「Pupiloid」は、コミュニケーション時の音声や振る舞いから会話の熱量を推定し、それに応じた傾聴態度や共感態度を生成します。
- このロボットは、実空間での発話や振る舞いを仮想的な温度情報に変換し、会話の熱量を推定することで傾聴態度を制御します。
- 「Pupiloid」の応用は集団コミュニケーションの雰囲気推定に期待され、介護福祉や接客業、教育・エンタテインメントなどへの幅広い展開が予想されます。
関西大学総合情報学部の研究グループは、会話時の音声や振る舞いから会話の熱量を推定するモデルを実装したコミュニケーションロボット「Pupiloid」を開発しました。このロボットは、人間の感情の強さに応じて変化する瞳孔反応を模倣し、会話において話し手の期待に沿った振る舞いを設計します。音声入力のリズムを解析して、うなずき動作や相槌を生成することで、話し手を惹きつける積極的な傾聴態度を実現します。
「Pupiloid」は日本科学未来館の常設展示「ハロー!ロボット」で展示されており、訪問者はPupiloidとの対話を通じて、傾聴態度の重要性を体験できます。このロボットは認知症や孤独感の予防、地域コミュニティへの参加促進など、社会的な応用に大きな可能性を秘めています。特に介護福祉、接客業、教育・エンタテインメント分野での応用が期待されています。
出典: PRTimes