Gemini(旧Bard)でプロンプトを使うコツは?プロンプト例7選と注意点を解説 | romptn Magazine

Gemini(旧Bard)でプロンプトを使うコツは?プロンプト例7選と注意点を解説

ChatGPT

Gemini(旧Bard)はGoogleが開発した対話型文章生成AIサービスで、多岐にわたる用途で活用されています。

しかし、その機能を最大限に引き出すためにはプロンプトの使い方に工夫が必要です。

この記事では、Gemini(旧Bard)でプロンプトを効果的に使うためのコツと、具体的な使用例7選、そして利用する際の注意点について詳しく解説します。

文章生成から英語学習まで、Gemini(旧Bard)の可能性を広げるヒントが満載です。

※2024年5月に、Geminiの新しいモデル「Gemini 1.5 Flash」が登場しています!以下の記事で解説していますので合わせてチェックしてみてください!

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Gemini(旧Bard)とは?

Gemini(旧Bard)は、Googleが開発した対話型文章生成AIサービスです。同時にGoogleから情報を得ることで時事問題などにも回答できることが特徴です。

2023年5月11日から日本語でも利用できるようになりました。

Gemini(旧Bard)はChatGPTやMicrosoftのCopilot(旧Bing AI)と並び、大規模な言語モデルとして位置づけられています。幅広い用途で活用され、ニュース記事やブログの執筆支援、教育や研究分野での情報検索などに役立つサービスです。

ユーザーが文章や質問を入力すると、Gemini(旧Bard)は文脈や意図を理解し、適切な回答を生成します。

PaLM2でさらに高度な回答が可能になった

Gemini(旧Bard)の特徴の一つは、その高度な回答能力です。最新のPaLM2というモデルを使用しており、より複雑な質問にも適切な回答を生成することができます。

PaLM2は高度な回答能力を持つ言語モデルです。このモデルは最新の自然言語処理技術を使用しており、より複雑な質問にも適切な回答を生成することができます。

PaLM2の開発には深層学習技術が活用されています。Googleの巨大なデータセットから学習し、膨大な情報を把握しています。これにより、時事問題や一般的な知識に関する質問に対しても正確な回答を提供することができます。

PaLM2は大量のデータを学習し、文脈を理解して適切な回答を生成することが可能です。そのためGemini(旧Bard)はより高度な質問にも対応することができます。

このモデルは、言語処理の分野での進歩を象徴しており、人々の情報アクセスや意思決定に役立つことが期待されています。

ChatGPTと同じプロンプトをGemini(旧Bard)で使える?

Gemini(旧Bard)はChatGPTと同じプロンプトを使用できるため、既存のChatGPTのプロンプトをそのままGemini(旧Bard)で使用することが可能です。

Gemini(旧Bard)は自然言語生成モデルであり、テキストの生成や応答を提供する際に優れた能力を持っています。そのため企業や個人は既存のChatGPTのプロンプトを変更することなく、Gemini(旧Bard)を利用することができます。

例えば商品レビューの生成プロンプトをChatGPTで使用していた場合、そのままBardでも使用することができます。Gemini(旧Bard)は高度な文章生成の機能を持っているため、品質の高い商品レビューを生成することが可能です。

さらに他のさまざまなタスクにもGemini(旧Bard)は対応しており、文章生成や質問応答、要約などにも利用できます。企業は既存のシステムにGemini(旧Bard)を組み込むことで、より効率的かつパワフルな自然言語処理の機能を活用することができます。

このようにGemini(旧Bard)はChatGPTのプロンプトを使用するとができるだけでなく、さざまなタスクに対応した高度な自然言語デルとして活用できます。

Gemini(旧Bard)でプロンプトを使うコツは?

Gemini(旧Bard)でプロンプトを効果的に使うためには、以下のコツがあります。

  • 具体的な指示を与える
  • 文脈を提供する
  • 繰り返しや再試行

具体的な指示を与える: Gemini(旧Bard)はChatGPTとは異なり、より具体的な指示が必要です。例えば、「新しいレシピを作成してください」というように、具体的なタスクを指示することで、Geminiがより適切な応答を生成できるようになります。

文脈を提供する: Gemini(旧Bard)にはChatGPTと同様に文脈が重要です。前の会話や情報を提供することで、Geminiがより適切な応答を生成できます。

繰り返しや再試行: Gemini(旧Bard)の応答が期待通りではない場合、同じプロンプトを再試行するか、異なるアプローチで質問することも有効です。試行錯誤しながら最適な結果を得るために、繰り返しや調整を行いましょう。

Gemini(旧Bard)で使えるプロンプト例

以下ではGemini(旧Bard)で使えるプロンプト例を7つ、解説します。

プロンプト使用例①:文章の要約をする

長い文章や記事を短く要約する際に、Gemini(旧Bard)のプロンプトを使用することができます。

要約する際のポイントは以下の通りです。

  • 主要な情報や重要な内容を把握しましょう。
  • 文章の中心となるアイデアや主張を見つけましょう。
  • 不要な詳細や繰り返しを省略しましょう。
  • 要約文は短く簡潔にまとめることを心がけましょう。

これらのポイントに注意すれば、元の長い文章や記事を正確に要約することができます。

Webページの要約も可能

ウェブページのURLを入力するだけで、そのページの要約が可能です。

この方法で時間を節約し、効率的に情報を取得できます。

プロンプト使用例②:表作成をする

Gemini(旧Bard)のプロンプトを使用するとデータを整理して表形式で表示することができます。この機能を利用することで、売上データなどを月ごとに整理し、データの視覚化と分析を容易にすることができます。

データの整理と可視化が簡単に行えるので、この機能を活用して効果的なデータ分析を行ってみてください。

プロンプト使用例③:メール文作成

ビジネスや個人間のメール文作成にもGemini(旧Bard)のプロンプトを活用することができます。返信やお礼のメールなど、効果的な文面を作成するのに役立ちます。コミュニケーションを効率的に行うことができます。

Gemini(旧Bard)はコミュニケーションを効率的に行うために設計されています。メールの文面を作成する際に、アイデアやフレーズを提供し、より詳細な内容を書く手助けをしてくれます。

例えば返信メールを作成する場合、Gemini(旧Bard)に「返信メールの文面を作成してください」とリクエストすると、具体的なアイデアやフレーズが提案されます。それらを使って効果的なメール文を簡単に作成することができます。

同様に、お礼のメールを作成する際にも、Gemini(旧Bard)は役立ちます。感謝の気持ちを表現する適切な文言やアイデアを提供してくれるので、より心温まるメッセージを作成することができます。

ビジネスや個人のコミュニケーションにおいて、適切な文面を作成することは非常に重要です。Gemini(旧Bard)のプロンプトを使用することで、効果的なメール文を簡単に作成し、コミュニケーションを円滑に進めることができます。

プロンプト使用例④:グラフの分析をする

Gemini(旧Bard)のアメリカ英語版のみになりますが、マルチモーダル(画像の認識機能)が使えます。

Gemini(旧Bard)の言語設定をアメリカ英語にすると、データファイルをアップロードできるようになります。

プロンプト入力欄のすぐ左横に現れるプラス記号をクリックすると、画像がアップロードできます。

以下の画像は、日本の経済指標の一つであるコンポジット・インデックスについて解析させた結果です。

2020年6月以来増加していることがわかります。これは将来的に日本の経済が成長することを示唆しています。ただし、成長は比較的緩やかであると予想されています。

現在の指数は108.5で、長期平均値である100よりもわずかに高いです。100を超える値は、将来の経済成長を示し、100を下回る値は将来の経済の縮小を示します。

次回の短観先行指数の発表は2023年12月です。指数が引き続き上昇し、日本の経済が成長し続けるかどうかを見守る必要があります。

この機能を使って、Gemini(旧Bard)にグラフを読み取らせて分析してもらう、または自分が作りたいウェブサイトのざっくりした図をもとにプログラミングコードを作成してくれるといったことが可能になります。

「画像生成」はできないので、その点は注意が必要です。

プロンプト使用例⑤:プログラムコードを作成する

Gemini(旧Bard)のプロンプトを使って特定のタスクを実行するプログラムコードを作成することができます。

プログラミングの初心者から上級者まで、アルゴリズムや構文のサポートを受けることができます。

C++、Go、Java、Javascript、Python、Typescriptなど20以上のプログラミング言語にも対応しています。

プロンプト使用例⑥:画像からウェブサイトの作成をする

先ほどご紹介したマルチモーダル(画像認識機能)を使って、画像を元にウェブサイトのデザインを提案することも可能です。

例えば下記の例は、メモ書きしたウェブサイトのデザインをアップロードして、HTMLとCSSを一つのファイルにしてメモ書きのようなウェブサイトを作りたいと入力した結果です。

プロンプト使用例⑦:英語学習に使用する

Gemini(旧Bard)は英語学習に役立つ情報を提供することができる便利なツールです。文法の解説や例文の提供など、さまざまな学習ニーズに対応することができます。

例えば文法の解説であれば「現在完了形の使い方を教えてください」といった質問に対して、Gemini(旧Bard)は簡潔な解説を提供します。これにより、英文法の理解が深まり、学習者はより正確な表現ができるようになるでしょう。

またGemini(旧Bard)は、さまざまな文脈で使用される英語の例文を提供することもできます。学習者が特定の文法ポイントや表現方法を理解するために、具体的な例文が必要な場合に便利です。

さらに英語学習者が自身の英作文力を向上させるためにも役立ちます。例えば、「以下の文章を適切な英語に直してください」といった形式で文章を提示すれば、Gemini(旧Bard)は修正案を提案します。

そして英会話のサポートにもGemini(旧Bard)は役立ちます。学習者が特定のフレーズや表現を使って会話を行いたい場合に、Geminiは適切な言い回しや表現を提供します。

Gemini(旧Bard)を使用する際の注意点

Gemini(旧Bard)を使って文章を生成する際に、いくつかの注意点があります。

まず、適切なプロンプトを使用することが重要です。プロンプトは、Gemini(旧Bard)に与える入力のことであり、回答の質や内容に影響を与えます。具体的で明確な質問や要求をすることで、より適切な回答を得ることができます。

またGemini(旧Bard)はインターネット上から情報を収集して学習しているため、正確な情報を提供することが期待できます。しかし情報の正確性を確認するためには、他の信頼性の高いソースと照らし合わせることが重要です。

さらに、Gemini(旧Bard)は人工知能のツールであり、完全に自律的に動作するわけではありません。ユーザーのフィードバックや指示に基づいて学習し、改善されていきます。

そのため、使い方や要求方法に関するフィードバックを提供することで、Gemini(旧Bard)の性能向上に貢献することができます。

Gemini(旧Bard)はあくまでもツールであり、人間の判断や批判的思考の代替手段としてではなく、補完的な目的で使用することが重要です。

情報の確認や意見の参考として活用する際には、自身の判断力を持ちながら使用するようにしましょう。

まとめ

本記事では以下のポイントを解説しました。

  • Gemini(旧Bard)の特徴: PaLM2モデルを使用した、時事問題や一般的な知識に関する質問に対しても正確な回答ができる対話型文章生成AIサービス。
  • ChatGPTとのプロンプトの互換性: 既存のChatGPTのプロンプトはそのままGemini(旧Bard)で使用可能。
  • プロンプトの効果的なコツ: 具体的な指示、文脈の提供、繰り返しや再試行がポイント。
  • Gemini(旧Bard)とそのプロンプトの使用例: 記事要約や表作成、メール文作成、グラフ分析、プログラムコード作成、ウェブサイト作成、英語学習など多岐にわたる。
  • 利用上の注意点: 適切なプロンプトの使用や情報の正確性の確認、ユーザーからのフィードバックの提供、人間の判断との補完的な使用が重要。

Gemini(旧Bard)は、その高度な文章生成能力と多様な機能により、多岐にわたるタスクに対応する強力なツールです。

上記のコツと例を参考にBardを効果的に活用して、より効率的かつパワフルな自然言語処理の機能の恩恵を享受しましょう。

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