テキストや画像から動画が作れる『Stable Video Diffusion』が公開!導入方法・使い方は? | romptn Magazine

テキストや画像から動画が作れる『Stable Video Diffusion』が公開!導入方法・使い方は?

Stable Diffusion

Stable Diffusionを提供しているStability AI社が、11月21日にテキストや画像から動画を生成するAIモデル「Stable Video Diffusion」のリサーチプレビュー版をリリースしたと発表しました。

一体どのような機能なのか詳しいことが気になる方も多いのではないでしょうか?

そんな方のために、『Stable Video Diffusion』の概要・使い方を徹底解説していきます!

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『Stable Video Diffusion』とは?

先程も申しましたが『Stable Video Diffuison』とは、Stablitiy AI社が公開した、テキストや画像から動画を生成するAIモデルになります。

同社の画像モデル「Stable Diffusion」をベースにしており、コードはGitHubで公開されています。また、ローカルでモデルを実行するためのウェイトはHugging Faceで公開しています。

2023年11月22日時点では、商用利用不可のモデルになります。

このモデルは、

  • テキストから画像への事前トレーニング
  • 低解像度の動画の大規模なデータセットによる動画の事前トレーニング
  • 高解像度動画の小規模データセットを使った動画の微調整

という3フェーズでトレーニングされています。

リサーチプレビュー版では、2つの画像から動画を生成するモデルのみ公開されており、テキストから動画への変換は、現在ウェイティングリストに登録する状態になっているWebツールが必要となっています!

リサーチプレビュー版では、3~30フレーム/秒のフレームレートで14フレームと25フレームの2種類の動画を生成できるようになっています。

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『Stable Video Diffusion』の用途の種類

まず、今わかる使い方に関する情報を簡単にまとめておくと、2種類の方法があります。

1つ目は、画像から動画を生成するものです。

2つ目は、プロンプトから動画を生成するものになっており、詳しくはこちらの画像のようにプロンプトとして「Astronaut walking on the moon」と入力すると、『月面を歩く宇宙飛行士』の動画が生成されるという仕組みになっています。

プロンプトジェネレーターで画像生成プロンプトの参考に!
  • Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
  • 画像生成が思ったようにできない
  • 色々なプロンプトを探したい
など、画像生成AIのプロンプトに関する疑問が解決するかもしれません。

Google Colab版『Stable Video Diffusion』の使い方!

現在、研究用途でのみの公開になっているため、まだ生成できる状態ではありません。

ですが、Google Colabで使えるようにノートブックを作成してくださった方がいらっしゃいますので、今回はそのノートブックを使って『Stable Video Diffusion』を利用する方法についてご紹介していきます!

そのノートブックが、こちらになります。

Google Colab

操作方法はいつもと同じく、ランタイムに接続して実行ボタンを押していくという形になります!

このとき、『ドライブにコピー』したノートブックを使うと良いですよ。

Google Colabの使い方が分からない方は、下記記事を参考にしてください!

『Download weights』について

上から順番にコードを実行していくのですが、途中『Download weights』という項目があります。

ここでは、動画のフレーム数を選択できるようになっています。

  • svd…14フレーム数(1秒間に画像が14枚表示される)
  • svd_xt…25フレーム数(1秒間に画像が25枚表示される)

つまり、パラパラ漫画のようなものフレーム数が多いほうがより滑らかで綺麗な動画が生成できるということです。

ですので、『svd_xt』で生成することをオススメします!

こちらが選択できましたら、また実行ボタンをクリックして進めていきましょう。

『Do the Run!』について

1番最後のコードまでたどり着くと、画像が挿入できるようになります。

こちらに動画化したい画像を挿入してください!

今回はフリー画像でいくつか動画を生成してみます。

『pngファイル』でないと、エラーになるので気をつけてください!

①花火

元画像

そして実行ボタンを押すと動画の生成が始まります。(時間は10分ほどかかるので、出来るまで気長に待ちましょう…!)

そして出来上がった動画がこちらです!

どうでしょうか?

とてもきれいに花火が上がった動画が生成されていますね!

特に、花火などキラキラとしたものの表現が得意なようですね。

②走る犬

元画像

生成された動画がこちら

どうでしょうか?

元気に走っている姿が生成されましたね!

このようにいろいろ試してみましたが、人物の描写はあまり得意ではなさそうです…。ですが、改良されて人物も綺麗に動画化できるようになるでしょう。

では、イラストでも試してみましょう。

③船のイラスト

元画像

生成された動画はこちら

描写の細かさは下がりましたが、船が動いている様子はちゃんと動画化されています!

こんな感じで簡単に動画化できるので、ぜひ試してみてくださいね!

今後はプロンプトから動画も生成できるということで、公開が非常に楽しみな機能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

テキストから動画が作れる『Stable Video Diffusion』について解説してきました。

今回のポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 『Stable Video Diffuison』とは、Stablitiy AI社が公開した、テキストから動画を生成するAIモデル
  • 2023年11月22日時点では、商用利用不可のモデルになります。
  • 2023年11月22日時点では、研究用途のみの公開で一般公開を待っている状態
  • Google colab版で画像から動画を生成できる機能を試すことは可能

ついにテキスト・画像から動画が生成できるとのことなので、一般公開が非常に楽しみですね!

ほかにもStable Diffusionで動画を生成する方法も紹介していますので、是非下記記事もあわせてチェックしてみてください!

プロンプトジェネレーターで画像生成プロンプトの参考に!
  • Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
  • 画像生成が思ったようにできない
  • 色々なプロンプトを探したい
など、画像生成AIのプロンプトに関する疑問が解決するかもしれません。