Stable Diffusionを使い初めてどのくらい経ちましたか?
誰しもが最初は綺麗な画像を生成したくて、色々試してみた事でしょう。
しかし、Stable Diffusionの登場から1年が経過した今、新たなベクトルが生まれています。
もっと「暗い絵」を作りたい!
そんな欲望を抱いたあなたにぴったりの「Lora」があります。
Lora「epi_noiseoffset」とは?
「epi_noiseoffset」は、コントラストを保ちながら画像を暗くする事を目的としたLoraです。
重み付けはサンプラーに依存し、またカスタムウェイト付けが必要になることがあります。
「v 2」がリリースされ、「v1」よりも構成全体でわずかに強い仕上がりとなっています。
Lora「epi_noiseoffset」の導入方法
CIVITAIからダウンロードできます。
「Download options」のボタンを押すとファイルが2つ出てきますので、「Safetensor」のファイルを選択して下さい。
ダウンロードしたファイルの保存先は
ロー買う環境の方は「stable-diffusion-webui」→「models」→「Lora」
Google Colabの方は起動コマンドに組み込む、もしくはGoogleドライブに保存してパスを繋げて下さい。
Google Colabでloraのダウンロードがよくわからない方はこちらの記事が参考になります。
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい
Lora「epi_noiseoffset」の使い方
通常のプロンプトに「epi_noiseoffset」を組み込むことでその効果を得る事ができます。
またキーワードとして以下のプロンプトが有効とされていますので、より強く効果を引き出したい場合には使って下さい。
プロンプト | 意味 |
dark studio | 暗いスタジオ |
rim lighting | リム照明 |
two tone lighting | 2トーン照明 |
dimly lit | 薄暗いベッド |
low key | ローキー |
それでは「epi_noiseoffset」をウエイト別に使用して、画像を生成してみます。
今回は「v2」を使用しています。
生成条件は以下の通りです。
・best-quality portrait-of-(young-woman:1.2) (Genetic-Lab Cutting-edge-lab-with DNA manipulation incubation-chambers and-genetically-modified-organisms.:1.3) (spacesuit-helmet-under-arm:1.4) Spacesuit (Wearing-an-adaptive-camouflage-spacesuit:-stealth-suit adaptive-camouflage alien-environment-blending.:1.3) (beautiful-eyes:1.3) (ultra-detailed-face:1.2) (Cinematic-photograph-:1.3) UHD 4k ultra-detailed epic inspiring beautiful-lighting artistic-composition hard-light quarter-turn 1/4-body-pose upper-body-view breasts-focus Looking-at-something film-grain high-quality warm-colors colorful OverallDetail , volumetric-lighting backlight rim-light
・Negative prompt: bad-hands-5, EasyNegative, low quality
・Steps: 30, Sampler: Euler a, CFG scale: 7, Seed: 579252018, Face restoration: CodeFormer, Size: 768×1024, Model hash: ecefb796ff, Model: neverendingDreamNED_v122BakedVae
ウエイトが増すごとに暗くなっていきますが、このLoraはかなりの強度があるようで画像のベタつきも出てきます。
そして強度とともに画像が変わってしまいまうのが気になります。
その辺はサンプラーとの相性も関係があるのかもしれませんので、3つほど試してみます。
生成条件は以下の通りです。
・Hyperrealistic art A weird girl, selling flowers made of bloody paper, her eyes have tears of blood, her mouth smiles a creepy smile, in the background a rickety town with an eerie mood, BadDream, HorrorFantasy . Extremely high-resolution details, photographic, realism pushed to extreme, fine texture, incredibly lifelike <lora:epi_noiseoffset2:1>
・Negative prompt: bad-hands-5, EasyNegative, low quality
・Steps: 20, Sampler: Euler a, CFG scale: 7, Seed: 2156683425, Face restoration: CodeFormer, Size: 768×1024, Model hash: 8b08d85abd, Model: darksun_v41
サンプラーが「Euler a」だと構図が安定しないようです。
「DPM++ 2M Karras」では比較的に構図も安定しているし、stepsが増えるとより暗さが増していますね。
「DDIM」も細部が結構変わってしまいます。
以上の事から、「epi_noiseoffset」を使用する際はサンプラー3種類の中では「DPM++ 2M Karras」での使用がおすすめです。
ただ、画像を暗くするシチュエーションが、私にはあまり無いので使い所に悩みます。
宇宙飛行士の画に「0.25」で使ったぐらいの濃さで、画像にディテールをプラスする目的で使用するのがいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Stable DiffusionのLora「epi_noiseoffset」の使い方!ノイズオフセットでクオリティを上げよう!について解説してきました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 暗い画像を生成する際にはLora「epi_noiseoffset」が使えます。
- サンプラーは「DPM++ 2M Karras」がいいでしょう。
- 強度を下げて画像にディテールをプラスする使い方もあり。
画像をもっと明るくしたいと感じる事はよくあります。
そんな時に有効なLoraもよく使います。
でも暗くしたいシチュエーションって考えた事が無いので、これを思いついた制作者はすごいです。
皆さんも実際に使ってみてください。
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい