今回はStable Diffusionの拡張機能「Enable Checker」についてご紹介します。
「Enable Checker」の機能は、拡張機能をたくさん導入している人におすすめの拡張機能です!
インストールの仕方から使い方までご紹介してるので、ぜひ参考にしてください。
※Stable Diffusionの立ち上げ方・使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。
拡張機能「Enable Checker」とは?
「Enable Checker」とは、拡張機能の設定項目に色付けをして、拡張機能の有効・無効を一目でわかるようにする機能です。
Stable Diffusionで画像生成のクオリティを上げるとなると、インストールする拡張機能が多くなってきますよね。
そんな時に、この「Enable Checker」があると、一目でON・OFFの見分けがつくので利便性がグンッと上がりますよ。
拡張機能「Enable Checker」の導入方法
「Enable Checker」は、GitHubの公式サイトから導入できます。
①Stable Diffusionを起動し、「Extensions」→「Install from URL」→「URL for extension’s git repository」に以下のURLを入力します。
https://github.com/shirayu/sd-webui-enable-checker
入力したら、Installをクリックしてください。
②Installedタブに移動し、Apply and quitでStable Diffusionを再起動します。
注意点:古いコミットでは動作しない可能性がある
「Enable Checker」を使用する際の注意点として、Stable Diffusionのコミットが古い場合、うまく動作しない可能性があります。
もしコミットが古い場合は、Stable Diffusionのアップデートを検討してもよいでしょう。
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい
拡張機能「Enable Checker」の使い方
ここからは、「Enable Checker」の使い方についてご紹介します。
「Enable Checker」はインストールすることで自動的に反映されるので、特に設定などはありません。
インストールした状態で「txt2img」を開いてみると、
拡張機能の設定項目に色付けされているのがわかります。
この状態から、「Tiled Diffusion」と「Tiled VAE」を有効にしてみます。
有効にしたことで、色が変わりましたね!
このように色付けされることで、拡張機能の有効・無効が一目でわかるようになります。
「Enable Checker」のカスタマイズ設定
「Enable Checker」にはいくつかカスタマイズできる設定があります。
「Settings」→「Enable Checker」を開くと以下のような設定画面が表示されます。
設定内容は以下の通りです。
項目 | 設定内容 |
---|---|
①Set the value of seed to -1 when Generate forever buttons are clicked | Generate foreverで画像を連続で生成する時、Seed値を-1に設定 |
②Enable dropdown check | ドロップダウン項目に色を付ける |
③Enable weight check | プロンプトの強さをチェックして色を付ける (私のPCでは確認できませんでした…!) |
④Enable extra network check | プロンプトに入力したLoRAの名前が間違っていたり、存在しない場合に色を付ける |
⑤Use custom colors Custom color of enabled scripts | チェックを入れるとカラー設定を好きな色に変更できる |
⑥Custom color of disabled scripts | 拡張機能を有効にしている時のカラー設定 |
⑦Custom color of enabled dropdown | 拡張機能を無効にしている時のカラー設定 |
⑧Custom color of disabled dropdown | ドロップダウン内の機能を有効にしている時のカラー設定 |
⑨Custom color of 0 weight | ドロップダウン内の機能を無効にしている時のカラー設定 |
⑩Custom color for invalid additional networks | 入力したLoRAが存在しない時のカラー設定 |
①Generate foreverで画像を連続で生成する時、seed値を-1に設定
この設定は「Generate Forever」で画像を自動的に生成させる設定にしたときに、seed値を「-1」に設定してくれるものです。
「Generate Forever」はGenerateボタンを右クリックすると、表示されます。
「Generate Forever」をクリックすると、キャンセルするまで自動的に画像が生成されるようになるため、放置してても画像生成がされるようになります。
seed値を固定した状態でこのボタンを押してしまうと「同じ画像ばかり生成されていた…。」なんてことになってしまいます。
そんなうっかりミスを防ぐことができる設定です。
②ドロップダウン項目に色を付ける
この設定にチェックを入れると、拡張機能のドロップダウンリスト内の項目も、色をつけることができます。
③プロンプトの強さをチェックして色を付ける
この設定は私のPCでは確認することができませんでした…。泣
過去のコミットを見たところ、プロンプト関係の強さを認識して色を付ける設定のようでした!
④LoRAの名前が間違っていたり、存在しない場合に色を付ける
この設定では、プロンプトに入力したLoRAの名前が間違っていたり、存在しない場合に認識され、色が付きます。
例としてLoRAモデルである「(neon)CyberpunkAI」を入力します。
一文字消してみると…。
このように、色付けして間違っていることを教えてくれます!
⑤カラー設定を変更できる
この設定にチェックを入れると、変更したカラー設定を反映することができます。
チェックを入れなくてもカラーパネルから色を選ぶことはできますが、変更が反映されないので、Apply settingsをクリックする前にチェックを忘れずに入れましょう。
⑥⑦拡張機能を有効/無効にしている時のカラー設定
この設定では、拡張機能を有効・無効にしている時のカラーを好きな色に変更することができます。
色はカラーパネルの中から選択が可能です。
⑧⑨ドロップダウン内の機能を有効/無効にしている時のカラー設定
この設定ではドロップダウン内の機能を有効・無効にしている時のカラー設定ができます。
⑩LoRAが存在しない時のカラー設定
この設定では、プロンプトに入力したLoRAが存在しない時のカラー設定ができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Stable Diffusionの拡張機能『Enable Checker』の使い方について解説してきました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 「Enable Checker」とは、拡張機能の有効・無効を一目でわかるようにする機能。
- 「Enable Checker」は、古いコミットでは動作しない可能性がある。
- 「Settings」から設定をカスタマイズすることができる。
Stable Diffusionで拡張機能をたくさん導入すればするほど、利便性を発揮する拡張機能です。
この記事を参考にぜひ一度、「Enable Checker」を使用してみてください!
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい