Stable Diffusionで男性が生成できない場合の対処法!呪文(プロンプト)やモデルも紹介 | romptn Magazine

Stable Diffusionで男性が生成できない場合の対処法!呪文(プロンプト)やモデルも紹介

Stable Diffusion

Stable Diffusionで絵を描こうとすると、男性を出力するつもりがなぜか女性が出力されることありますよね。

実は使っているモデルが悪かったり、ちょっとプロンプトを変えるだけで理想の男性を描くことができるんです。

今回はStable Diffusionで男性が出ない場合の対処法について解説していきたいと思います。

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Stable Diffusionで男性が生成されない原因は?

まず何も考えずに「anything-v3」のモデルを使用して、「solo man」と命令して出力してみましょう。検証のために同時に4枚出力してみます。

プロンプトでは「1人の男性」と出力しているのですが、結果を見る限りいかがでしょうか?少なくとも上2つは女性ですよね。

逆に「Solo Girl」と入力としても、男の子が描かれることはなく普通の女の子が4枚出力されたと思います。

これは基本的なプロンプトとして、「solo, man」と入力しましたが、実はこれだけでは情報が足りないのです。何の情報が足りていないかというと、「男」というものについての情報が足りていないのです。

使用しているモデルには、それぞれモデルを作成したときに学習した教材があります。

しかし今回使用したanything-v3では、女性の絵の学習比率が高いため、男というものをAIが完璧に理解していないのです。特にアニメ絵は目の大きさや輪郭が少し変わっただけで男女が違って見えるほど繊細です。

人は感覚的にその少しの差を意識して描くことができますが、AIではプロンプトやネガティブプロンプトの情報が足りていないと描くことが難く、男性モデルが生成されない原因となります。

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男性を生成しやすい呪文(プロンプト)

男性を生成するには、プロンプトで男性に関することを強調表示とすると良いでしょう。

男性を象徴するような髭や筋肉を入れると女性が描かれる頻度が減りますが、少年を書きたい場合は、イメージから離れてしまうかもしれません。

またネガティブプロンプトで女性要素を強調して追加することと、女性の身体的特徴を入れることも有効です。

世間で多く使われているモデルは、女性の絵を描くときに使われることが多いため、女性に関するネガティブプロンプトを強調させることで女性っぽく見えることを防ぐことができます

髪型でlong hairなどをネガティブプロンプトにいれることも有効ですが、中世的な男性を描きたい場合は注意が必要です。

また父、母のように単語で性別が確定してるプロンプトを入れるのも有効ですが、年齢が少し高くなるので、少年を描きたいときは省くか強調をマイナスで使うと良いでしょう 例:(father:0.5)

呪文意味
プロンプトboy少年
guy男性
man男性
male男性
male focus男に焦点
father
beardあごひげ
muscle筋肉
muscular male筋肉質の男性
ネガティブプロンプト(girl:1.2~1.5)少女
(lady:1.2~1.5)女性
(woman:1.2~1.5)女性
big chest大きい胸
long hair長い髪
mother
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男性の生成が得意なモデル

男性の生成が得意なモデル、もしくはプロンプトを弄ることで得意になるモデルについて説明します。

アニメ系モデル

・Nilaier/Waifu-diffusers

アニメイラストを学習させたモデルで、二次元の絵に強いモデルです。

次に紹介するanything-v3.0と同様に、アニメを描きたいとなったときによく使われるモデルの一つです。

・Linaqruf/anything-v3.0

アニメイラストの生成が得意なモデルで、ネガティブプロンプトのによらず、クオリティの高いイラストが生成されることから、一般的によく使われるモデルの一つです。

・Linaqruf/hitokomoru-diffusion

美少女のイラストの生成が得意なモデルで、男性を描くときにはネガティブプロンプトに女性関係の命令(girlやbig chest)を入れることで、中世的~男性的なイラストを生成できるモデルです。

・andite/anything-v4.0

アニメイラストの生成が得意なモデルで、ネガティブプロンプトのによらず、クオリティの高いイラストが生成されることから、一般的によく使われるモデルの一つです。

美少女だけでなく、男性、風景画なども短いプロンプトだけで生成できる優秀なモデルです。

・eimiss/EimisAnimeDiffusion_1.0v

基本的には美少女や風景のアニメ絵を出力するのが得意なモデルです。

しかしhitokomoru-diffusion同様にネガティブプロンプトに女性の要素を入れることで、男性を描くことができます。

・andite/pastel-mix

パステル調のイラストを生成するのが得意なモデルです。

水彩画風のタッチなので風景の画像も得意で、絵本のような絵を出力することができます。

・DucHaiten/beta-test

全体的に彩度の低く落ち着いたイラストを生成するのが得意なモデルです。

・Korakoe/OpenNiji

全体的にキラキラしたイラストを生成するのが得意なモデルです。

色彩がはっきりしたイラストを生成しやすく、少女アニメのような特徴的な絵を出力することができます。

実写系モデル

・DucHaiten/DucHaitenDarkside

特撮やSFのようなイラストを生成するのが得意なモデルです。

全体的に落ち着いた感じが特徴的な絵を出力することができます。

・SG161222/Realistic_Vision_V1.4

写真のようなリアルに近いイラストを生成するのが得意なモデルです。

肌や洋服の質感が現実に近いため、写真のような絵を出力することができます。

特殊系モデル

・yehiaserag/anime-pencil-diffusion

紙に鉛筆やマーカーで描いたような手書き風のイラストを生成するのが得意なモデルです。

anime pencil concept style」をプロンプトに入れないと普通の実写風の画像が生成されますが、体のパーツが多かったり、顔がおかしい等、人として成立しずらい絵となっています。

またプロンプト以外にもStep数や画像サイズなどによって、大きく構図が変わるモデルにもなります。

人物指定しているつもりでも、プロンプトが少ないと背景のみが出力されることが多いです。

・DucHaiten/DH_ClassicAnime

実写系に近いアニメイラストを生成するのが得意なモデルです。

・smokeweed/Gerph

とある絵師様の画像を学習に使用したモデルで、その特徴的なイラストを生成するのが得意なモデルです。

実際に男性の画像を生成してみた!

アニメ、実写、特殊と色々出てきたので、特徴あるモデルでの生成結果を確認していきます。

比較するために、基本的なプロンプトを下記として出力します。

青年をイメージしやすいように服装はスーツとして、どのように変わるかを確認したいと思います。

差分を見るためプロンプトは基本的な命令、ネガティブプロンプトには女性要素と手足の欠落などの要素を入れます。

プロンプト

masterpiece, best quality, ultra detailed, 
solo man, male focus, business suits

ネガティブプロンプト

(girl, lady, woman:1.2),big chest, long hair, 
worst quality, low quality
bad anatomy, bad hands, missing arms, text error, missing fingers, jpeg artifacts, long neck, signature, watermark, blurry, fisheye lens, animal, deformed mutated disfigured, mutated hands, missing hands, extra hands, liquid hands, poorly drawn hands, mutated fingers, bad fingers, extra fingers, liquid fingers, poorly drawn fingers, bad legs, missing legs, extra legs, bad arms, extra arms, long torso, thick thighs, partial head, bad face, partial face, bad eyebrows,
ugly, disfigured

アニメ系モデル

・Linaqruf/anything-v3.0

二次元のアニメ絵では比較的高水準で画像が生成できていると思います。

また背景の絵を含めて一枚絵としてみた時も違和感は少ないモデルです。

指などの細かいところをControl.netなどを使用すれば、それだけで絵として完成します。

・Linaqruf/hitokomoru-diffusion

anything-v3.0とは違う味わいの二次元のアニメ絵として生成できていると思います。

肌の皺などが細かく描かれている印象です。

anything-v3.0同様細かいところをControl.netなどで修正すれば、絵として完成することができます。

・andite/pastel-mix

水彩画風のアニメ絵です。

詳細に絵を描くというよりは大まかな色使いが特徴的です。

他のモデルにはない独特なタッチの絵になりますが、背景などそれに合わせたプロンプトの調整も必要です。

・Korakoe/OpenNiji

anything-v3.0よりも目やネクタイなど、色味が輝いているのが特徴です。

実写系モデル

・DucHaiten/DucHaitenDarkside

実写としては少ないプロンプトでクオリティの高い画像が出力されるモデルです。

頭身のくずれも少なく、血管や皺なども再現できています。

DucHaitenDarksideの名前の通り、少し暗い落ち着いた彩度で出力されます。

・SG161222/Realistic_Vision_V1.4

実写としては少ないプロンプトでクオリティの高い画像が出力されるモデルです。

背景のクオリティ含めて一枚絵として、ある程度完成しているものを出力できます。

特殊系モデル

・yehiaserag/anime-pencil-diffusion

特殊な鉛筆で描いたような絵を出力できます。

ただし顔や体のバランスや彩色などの設定が少し難しく、人物絵を出しているつもりでも上記の画像のように背景の絵になることも多いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Stable Diffusionを用いて男性キャラクターの生成が難しい場合の問題と、その対処方法について解説してきました。

今回のポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 男性が生成できない原因は、プロンプトとモデルの要因が大きい
  • モデルの学習教材は女性が多く、ネガティブプロンプトに女性要素を入れる必要がある
  • モデルによって、男性の描き方も変わる

色々な画像が出力できるStable Diffusionですが、実は男性を出力するにはコツがいりました。

StableDiffusionで小説の挿し絵などを書こうとして、男性が描けなくて困る。男っぽくなくて困るということはよくあること。

ですが、この記事を読んだ後はきちんと男性らしい絵が出力されていると思います。

ぜひこの記事を参考に、Stable Diffusionでクオリティの高い男性キャラをたくさん描いてみてください!

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