【完全版】Midjourneyで背景をカスタマイズ!透過・変更・白背景指定まで徹底解説

Midjourney

商品写真やプロフィール画像を作るとき、「背景だけうまくいかない…」と感じることは多いと思います。

本記事では、Midjourneyで背景を思い通りにコントロールする方法をまとめました。

白背景の指定、好きな色やテクスチャの背景、ぼかしやライティングで雰囲気を変えるテクニックなど実践的な使い方まで一通り解説します。

「とりあえず生成」ではなく、目的に合わせて背景をデザインしたい方は、このページを見ながらそのままプロンプトを試してみてください。

📖この記事のポイント

  • 背景を変えることで作品の印象や雰囲気を自在にコントロールできる
  • Vary・Remix・Zoom・Style RefなどMidjourneyの各種機能を使い分けるのがコツ
  • 背景プロンプトだけ差し替えれば、被写体やタッチを保ったままバリエーション展開が可能
  • 統一感あるシリーズ画像やブランドビジュアルの作成に特におすすめ
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Midjourneyの背景カスタマイズとは?基本を理解しよう

Midjourneyでは、被写体をある程度そのままに、背景だけを自由に変えることができます。

たとえば白い背景で商品写真のように見せたり、背景を木目や布などの質感にしたり、あるいは既存の画像の背景だけを差し替えるといった使い方も可能です。

画像の印象を左右する「背景」をコントロールできるようになると、ビジュアルのクオリティが一気に上がります。

ここでは、背景カスタマイズでできることと、どんな場面で役立つのかをわかりやすく解説していきます。

背景カスタマイズでできること

Midjourneyでは、プロンプトや各種機能を活用することで、背景だけを自由に編集・変更することが可能です。

たとえば以下のようなカスタマイズが行えます。

  • プロンプトで白背景や特定の色、木目や布地などの背景テクスチャを指定できる
  • 背景にぼかし(blur)や光の効果(soft lighting、dramatic lightingなど)を加えて、雰囲気のあるビジュアルに仕上げられる
  • 生成後に「Vary(Region)」を使って背景部分だけを修正・変更できる
  • 「Remix」を使えば、構図を保ったまま背景だけを別のシーンに差し替えることが可能
  • 「Zoom Out」機能で背景を拡張し、横長のバナーや余白のあるレイアウトに対応できる

ただし、背景を透過(透明)にする処理はMidjourney単体ではできないため、透過画像が必要な場合は外部の背景削除ツールと組み合わせて使う必要があります。

背景透過については以下の記事で扱っています。

なぜ背景のカスタマイズが重要なのか?

画像の第一印象は、背景で大きく決まります。

特にビジネス利用では、商品画像やプロフィール写真など「余計な要素がない」シンプルな背景が好まれます。

また、クリエイティブな用途(イラスト、アート作品など)では、背景が作品の世界観やストーリーを補強する重要な要素になります。

SNSでも、投稿ごとに背景のテイストを変えるだけで差別化につながり、視線を集めやすくなります。

つまり、背景をコントロールできることは、「伝わる画像づくり」の鍵なのです。

【基本編】Midjourneyで背景を白にする方法

白背景は、商品画像やプロフィール写真などで最もよく使われる背景スタイルのひとつです。

被写体をスッキリ見せられるうえ、汎用性が高くどんなデザインにも合わせやすいため、多くの場面で重宝されます。

Midjourneyでも、プロンプトを工夫することで白背景のビジュアルを自然に生成することが可能です。

この章では、白背景の基本的な指定方法から、うまくいかない時の対処法までを丁寧に解説します。

白背景のプロンプトの書き方

beautiful product photo of luxury watch, simple white background --ar 1:1

上記のように「simple white background」とプロンプトに入力するだけで、シンプルで上質な印象の画像が生成されます。

cute cartoon character, friendly smile, pure white background, no shadows --ar 1:1 --no complex background, patterns

白背景を指定しても、思ったように余計な要素が排除されない…という時に使えるのが「–no」パラメータです。

これを使えば、「背景に余計な模様を入れない」「影を出さない」「複雑な背景を除外する」といった指示ができます。

白背景がうまく生成されない時の対処法

それでも白背景がうまく生成されない場合は、いくつかの原因が考えられます。

以下のようなポイントを見直すことで、より理想的な出力に近づけることができます。

  • 背景に関するキーワードを強める
     「pure white background」「simple background」「no texture」など、背景を明示的に指示しましょう。
  • Vary(Region)機能を使って背景だけを修正する
     一度生成した画像の背景部分を選択し、他の要素をそのままにして背景のみ再生成できます。
  • Remixモードでプロンプトを調整する
     画像をベースに再生成する際、プロンプトを再設定することで背景だけを意図通りに変えられます。
  • –styleizeの値を下げる
     Midjourneyのデフォルトスタイルが強く出すぎると、背景が勝手に装飾的になりやすいため、--styleize 100などでスタイル補正を弱めると効果的です。

これらを組み合わせて使えば、背景だけをコントロールした自然な白背景の画像を作りやすくなります。

【応用編】Midjourneyで背景の色を自由に指定する方法

Midjourneyでは、白背景だけでなく、好みの色を背景に直接指定することもできます。

「淡いピンク」「深いネイビー」「夕焼け風のグラデーション」など、色をコントロールすることで、画像全体の印象を大きく変えることが可能です。

この章では、背景色を自由に指定する基本のプロンプトの書き方や、グラデーションや質感を加える応用例まで、実際の作例とともにわかりやすく解説していきます。

基本的な色指定のプロンプト

fashion portrait, model in elegant dress, soft pink background --ar 2:3

プロンプトに「soft pink background」を指定することで、モデル写真の背景を柔らかなピンクトーンに統一できます。

他にも以下のように、色名を変えるだけで多彩な背景が表現できます。

  • 「light blue background(明るい青色の背景)」…清潔感のあるクールな印象に
  • 「beige background(ベージュ背景)」…ナチュラルで落ち着いた雰囲気に
  • 「dark green background(ダークグリーンの背景)」…高級感のあるシックな仕上がりに

背景の色指定は、雰囲気づくりだけでなくブランドの世界観や目的に合わせた調整にも活用できます。

abstract art, geometric shapes, gradient background from purple to orange --ar 16:9

さらに、色を単に塗るだけでなく、グラデーションとして表現することも可能です。

色指定は単体でも強力ですが、アートスタイルなど組み合わせることで、バナー画像やアート作品にも応用できます

より詳細な背景のスタイル指定

背景をただの色だけでなく、よりリアルな質感や雰囲気で仕上げたいときは、「テクスチャ」や「ぼかし」「ライティング」などの要素をプロンプトに加えると効果的です。

テクスチャを加える方法

product photo, wooden texture background, natural lighting --ar 1:1

たとえばこのように、「wooden texture background(木目の背景)」を指定することで、ナチュラルで温かみのある木材の質感を背景に再現できます。

また、ほかにも以下のようなキーワードで、背景のスタイルを細かく指定できます。

  • wood background(木目の背景):あたたかみのあるナチュラルな雰囲気に
  • marble background(大理石の背景):高級感・清潔感のある印象に
  • textured background(テクスチャ背景):紙・布・壁などのざらっとした質感を演出

このような質感指定を使うことで、商品写真やSNS用ビジュアルの世界観づくりがぐっとしやすくなります。

ぼかし効果を使う方法

portrait photography, blurred bokeh background, warm autumn colors --ar 3:2

背景をぼかして被写体を引き立てたい場合は、上記のように「blurred bokeh background」といったキーワードを使うと効果的です。

ほかにも以下のような指定で、背景の雰囲気を自然にぼかすことができます。

  • blurred background(ぼかした背景):背景の輪郭をやわらかくして、主役を際立たせる
  • bokeh effect(ボケ効果):一眼レフ写真のような光の玉ボケを再現
  • soft focus(ソフトフォーカス):全体をふんわり柔らかく、幻想的な雰囲気に

こうしたぼかし系プロンプトは、特にポートレートや人物撮影に使うと自然で深みのある仕上がりになります。

背景の情報量を抑えることで、視線を自然と被写体に集めることができます。

ライティングで背景の雰囲気を変える方法

fashion photography, model, soft blurred city lights background --ar 2:3

上記の「soft blurred city lights」といったように、背景のライティング(光の当て方)を工夫することで、画像全体の雰囲気を劇的に変えることができます。

ほかのライティングの種類としては、以下のような指定が有効です。

  • soft lighting:やわらかい自然光のような印象に。ポートレートやナチュラル系におすすめ
  • dramatic lighting:強い明暗差でドラマチックな印象に。印象的な雰囲気を演出したい時に
  • backlit:逆光で輪郭が光るような効果に。シルエットを際立たせたい場面で有効

Midjourneyで背景だけを変更する実践テクニック

Midjourneyでは、人物や物体などのメイン被写体を保ったまま、背景だけを差し替える高度な編集も可能です。

このセクションでは、「Vary(Region)機能」「Remixモード」「Zoom Out機能」を活用し、背景だけをピンポイントで変更・調整するテクニックを紹介します。

Vary(Region)機能で背景を部分的に変更

「Vary(Region)」は、生成された画像の特定範囲だけを選択して再生成できる機能です。

背景の一部にだけ別の雰囲気を加えたい時に便利です。

Vary(Region)機能の使い方
  • ステップ1
    元画像を用意する
  • ステップ2
    画像をアップスケールする

    Uを押して、元画像をアップスケールさせます。

  • ステップ3
    Vary(Region)を選択する
  • ステップ4
    変更したい部分が含まれる場所を選択します

    今回は、背景全体を変更したいので、四角の範囲選択を使用して、上記のようなプロンプトを入力しました。

  • ステップ5
    生成結果確認

    時計の形状が若干変わってしまっているものの、「金色の背景」にしっかりと変更されています。

上記のように変更箇所以外も選択しても生成されることはあります。

しかし、この機能を利用する場合は、背景以外の要素(人物や物体など)をできるだけ選択範囲に含めないようにするのがコツです。

境界線がきれいに分かれている画像ほど、違和感のない変更が可能になります。

Remix機能を活用した背景の差し替え

Remixモードでは、画像の構図や被写体を維持したまま、プロンプトを変更して背景だけを差し替えることができます。

Remix機能の使い方
  • ステップ1
    Remix Modeを有効にする

    方法は2つあり、/settings を使うか、 /prefer remix というコマンドで切り替え可能です。

  • ステップ2
    元画像を生成する
  • ステップ3
    Vを押してRemix Modeを立ち上げ、プロンプトを入力

    Vを押すとこのような画面が出てきます。

    元画像のプロンプトが自動的に入っているので、そのあとに変更したプロンプトを入力します。

    今回使用したのは、以下の通りです。

    [元の画像をベースに]
    same subject, tropical beach background, sunset lighting --ar 2:3
  • ステップ4
    生成結果確認

Zoom Out機能で背景を拡張する

背景がやや狭く感じる、余白を足したいという場合にはZoom Out機能が便利です。

周囲に新たな背景を追加しながら、構図のバランスも調整できます。

Zoom Out機能の使い方
  • ステップ1
    元画像を生成する
  • ステップ2
    画像をアップスケールする

    Uを押して、元画像をアップスケールさせます。

  • ステップ3
    Zoom Outを選択

    今回は「Zoom Out×2」を選択しました。

  • ステップ4
    生成結果確認

また、Custom Zoomを使えば、背景を細かくコントロールできます。

ボタンはZoom Outの隣にあります。

「Custom Zoom」をクリックすると以下のような画面が出るので、プロンプトにて数字を指定します。

「1.0〜2.0」の範囲しか入力できません。

【用途別】すぐ使える!Midjourneyの背景プロンプト集

目的に合わせて背景を指定することで、作品の完成度をぐっと高めることができます。

以下では、具体的なシーン別におすすめの背景プロンプト例を紹介します。

例①:商品写真・プロダクト画像向け背景

luxury watch on display, white background, studio lighting, professional product photo --ar 1:1

例②:ポートレート・人物写真向け背景

professional headshot, business attire, soft gray background, studio lighting --ar 2:3

例③:イラスト・アニメ風画像向け背景

anime character, cute style, pastel gradient background --ar 1:1 --niji 6

Midjourneyで背景を固定して複数バリエーションを作る方法

画像の背景を統一しておくことで、作品や商品シリーズに統一感を持たせつつ、被写体や構図だけをバリエーション展開することができます。

このセクションでは、背景画像を固定しながら複数のバリエーションを効率よく作成するための、2つの実践的テクニックをご紹介します。

Image Promptを使った背景の固定テクニック

背景として使いたい画像を URL 指定し、 –iw パラメータで重みを調整することで「この背景を使いつつ別ポーズ/別構図で生成する」ことが可能です。

画像のURLの取得方法は、以下の通りです。(元画像を選択すると出てきます)

ここでは、「例③:イラスト・アニメ風画像向け背景」で使用した画像を使って、以下のプロンプトで生成しました。

[背景画像URL] cute character design, different pose, --iw 1.5 --ar 1:1

元画像と同じ「パステルな背景」のまま生成されます。

Style Referenceで背景の雰囲気を統一

シリーズ化やブランドビジュアル化を目指す場合、特定のスタイルを参照して背景の世界観を統一することが効果的です。

–sref を使って「背景の色味・描写タッチ・空気感」を参照させれば、被写体が変わっても背景の統一感を保てます。

スタイルリファレンスの画像入力方法

スタイルリファレンスの画像入力方法は2つあります。

一つ目は、プロンプト入力左側にあるボタンから、「Style Reference」に画像を、ドラッグ&ドロップ、もしくはアップロードします。

二つ目は、使用したい画像を開くと以下のような画面がでるので、「Use」の項目の「Style」を選択します。

背景のスタイルを統一したシリーズ画像の作り方

こちらも「例③:イラスト・アニメ風画像向け背景」で使用した画像を使って、以下のプロンプトで背景の雰囲気を統一させて、違うテイストの女の子を生成しました。

このように、Style Reference機能を使えば、キャラクターの見た目を変えても背景の雰囲気を統一することができ、シリーズ感のある画像を簡単に生成できます。

ブランドや作品の統一感を出したいときに特に便利なテクニックです。

anime character with cat ears, star motif accessories, pastel gradient background (soft pink to baby‑blue), magical light sparkles, soft lighting --ar 1:1 --niji 6

(soft pink to baby‑blue)と加えることで背景のグラデーションの表現が正確に近くなります。

Style Reference + 背景プロンプトの組み合わせ

same subject をプロンプトに追加することで、「被写体はそのまま」という意図をMidjourneyに伝えられます。

これにより、背景のみを変更する指示が可能になります。

背景に関するプロンプトだけを差し替えることで、被写体や全体のスタイルを保ちながら、異なるシーンや雰囲気のバリエーションを簡単に作成できます。

全く同じ被写体を作るのには限界があります。

same subject, wooden surface background, warm ambient lighting, anime character, cute style --ar 1:1 --niji 6

まとめ

Midjourneyでは、背景を工夫するだけで作品の印象を大きく変えることができます。

本記事では、背景の変更や統一感の出し方、応用テクニックまで幅広く紹介しました。

背景はただの装飾ではなく、表現の一部として大きな役割を果たします。

プロンプト次第で、作品の完成度もぐっとアップします。

ぜひ、今回紹介したテクニックを参考に、背景演出にもこだわった画像づくりを楽しんでみてください!

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