ラフ画を元に鮮やかなイラストを生成したいと思ったことはありませんか?
Stable Diffusionの「img2img」という機能を使うと、それが実現できます!
では、どのようにしてラフ画を用意し、それを元にどのようにしてイラストを生成するのでしょうか?
この記事では、ラフ画からクオリティの高いイラストを生成する方法を具体的にご紹介します。
最後まで読むことで、ラフ画を上手に活用できるようになります!
Stable Diffusionでラフ画からイラストを生成する方法
ラフ画、線画、または落書きからイラストを作成する際には、Stable Diffusion Web UIの「img2img」機能が役立ちます。
「img2img」を使うと、選択した「画像」と「プロンプト」を基にイラストを生成することが可能です。
ラフ画を細かく清書する手間を省くことができるほか、プロンプトのみではAIに伝えにくい複雑なデザインのイラストも作成できます。
「img2img」について
「img2img」とは、「Image to Image」の省略形で、文字通り「画像から画像への変換」を意味します。
Stable Diffusionにおける「img2img」機能は、既存の画像を基調に新たな画像を生成する機能です。
もう一つの方法の、「txt2img」機能では、テキスト(プロンプト)を用いて画像を生成しますが、理想通りの画像を作り出すのは難しいことがあります。
しかし、「img2img」を利用することで、「txt2img」よりも手軽に、そして迅速に理想の画像を作成することが可能になります!
詳しくはこちらの記事を参照してください。
ラフ画を用意する
ラフ画を描く際は、最終的な作品を思い描きながら進めます。img2imgでの使用に適したラフ画を描くための主要なポイントは次の3つです。
1. 完成形とラフ画の縦横比(アスペクト比)を一致させる
ラフ画で完成形の縦横比に合わせておくことが重要です。Resize modeを使用して生成時に縦横比を調整しようとすると、構図が意図しない形に変わる可能性があります。
2. 完成形に必要な要素を大まかにでも描き込む
例えば、「空には鳥が飛び、芝生の上に建っている家」というシーンを描く場合、ラフ画には「家」「芝生」「空で鳥が飛んでいる」といった要素を大雑把にでも反映させます。
3. 完成形の配色を大体に合わせておく
img2imgでは配色の大幅な変更が難しいため、ラフ画で完成形の配色をおおよそ塗っておくことが望ましいです。
これらのポイントを押さえることで、「img2img」を用いた際により理想に近い画像を生成しやすくなります。
ツールについて
詳細が描かれたラフ画であればあるほど、基調の画像に近い新たな画像が生成されますが、あくまでもラフ画風でも、画像生成には全く問題ありません。
ラフ画作成のツールに関しては特に特別なものを用意する必要はないです。
お絵描きができるものであればなんでも大丈夫です。
ただ、アスペクト比を調整したり、最終的にデジタルに変換するため、ipadなどの電子機器でラフ画を描けるツールを用意しておくと後々便利です。
ラフ画からイラストを生成する
それでは、ここからは実際にラフ画を用いてイラストを生成してみましょう。
ラフ画を描いたツールはメモアプリの「GoodNotes 6」です。
生成したい画像は、「空には鳥が飛び、芝生の上に建っている家」です。
こちらがそのためのラフ画です。
ラフ画を元に生成した画像がこちら。
拙いラフ画でも非常に高品質な画像が生成されました。
たとえ絵が苦手でも、呪文(プロンプト)と組み合わせることで大いに活用できる機能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Stable Diffusionでラフ画からAIイラストを生成する方法について解説してきました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- ラフ画を基に画像を生成するときは、「img2img」を使用しよう
- ラフ画を用意するときは、3つのポイントに注意する
- ラフ画は画像の大枠を決めるだけでも役に立つ
Stable Diffusionを使用してラフ画からクオリティの高いイラストを生成する方法について、この記事を通じて具体的な手順とヒントをご紹介しました。
今回学んだ知識を活かし、あなたのクリエイティビティを最大限に発揮して、素晴らしいイラストを生み出してください。
また、Stable Diffusionに関連する他のトピックやツールについてもさまざまな記事をご用意しています。
興味をお持ちでしたら、是非、当サイトの他の記事もご覧になって、さらなる知識とインスピレーションにご活用いただければ幸いです。
これらの記事があなたの役に立つことを願っています。
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