Stable Diffusionで画像生成されている方、以下のような悩みはありませんか?
- 自分の好きなキャラクターの画像を生成したい
- 簡単なプロンプトで好きな状況の画像を生成したい
- 生成画像の質を向上させたい
このような悩みを解消する手段の一つとして『LyCORIS』を使用するという手段があります。
LyCORISとは?LoRAとの違い
『LyCORIS』はLoRaと同じくStable Diffusionの追加学習モデルになります。
『LyCORIS』はLoRAの発展系にあたります。基本的な使い方は同じですが、以下の点に違いがあります。
- 拡張機能の導入が必要
- 「Trigger Words」という特定のワードを呪文(プロンプト)の欄に記載が必要
それでは、『LyCORIS』の使い方の説明をしていきます。
LyCORISの導入・インストール方法
google Colab上でStable Diffusionを使用されている方に向けてLyCORISを導入・インストールする方法を説明します。
※Google ColabでStable Diffusionを立ち上げる方法については、以下の記事を参考にしてください。
LyCORISの導入方法①:サイトから『LyCORIS』をダウンロード
まずは『LyCORIS』をダウンロードする方法を説明します。
『LyCORIS』はCIVITAIで以下の手順でダウンロード可能です。
- ホーム画面で「Models」をクリック
- ページ右側の漏斗部分をクリックして、プルダウンから「LyCORIS」を選択
- 様々なLyCORISが表示されるので、使いたいモノを選択
- LyCORISのページの「Download」をクリックしてダウンロード




これで『LyCORIS』のダウンロードは完了です。
google colab上でStable Diffusionを使用されている方は、ダウンロード後は以下のパスに保存してください。
/content/drive/MyDrive/stable-diffusion-webui/models/LyCORIS
※『Civitai』の使い方については、以下の記事を参考にしてください。
LyCORISの導入方法②:拡張機能をインストール
『LyCORIS』は通常のStable Diffusionでは使用することができません。
使用するためには「a1111-sd-webui-lycoris」という拡張機能をインストールする必要があります。
インストール手順は以下の通りです。
- Stable DIiffusionの「Extensions」タブをクリック
- 開いたページで「Install from URL」をクリック
- 該当箇所に拡張機能のURLを入力(下記を参照ください)
- 「Install」をクリック

3.のURLは以下になります。
https://github.com/KohakuBlueleaf/a1111-sd-webui-lycoris

以上で拡張機能のインストールは完了です。
もしエラーが出る場合はStable Diffusionの再起動を行ってみてください。
LyCORISの導入方法③:「txt2img」で操作
『LyCORIS』を使用して画像生成する場合は、「txt2img」タブにて呪文(プロンプト)を記載する必要があります。
『LyCORIS』を使用した画像生成の手順は以下のようになります。
- txt2img内の「Lora」タブをクリック
- 使いたい「LyCORIS」をクリック
- 呪文(プロンプト)が追加される。
- 呪文(プロンプト)に「Trigger Words」を追加
- 通常通り呪文(プロンプト)とネガティブプロンプトを記載して画像生成を行う


後は通常通り呪文(プロンプト)、ネガティブプロンプトを入力して「Generate」をクリックすることで『LyCORIS』を使用した画像を生成することができます。
4.の「Trigger Words」について、『LyCORIS』はLoRaとは違い学習データを生成画像に反映させるための「Trigger Words」が存在します。「Trigger Words」はLyCORISをダウンロードするページ内で確認することができます。

「Trigger Words」横のマークをクリックするとコピーすることができます。クリックして呪文(プロンプト)に貼り付けてください。
以上が『LyCORIS』を使用した画像生成の手順になります。
実際にLyCORISを使用して生成した画像

使用したLyCORIS:locon_cure_white_v1
※このLyCORISはこちらでダウンロード可能です。
呪文(プロンプト)
<lora:locon_cure_white_1:0.9>,cure white,white miniskirt, capelet, bowtie, heart brooch, arm warmers, white boots
ネガティブプロンプト
(worst quality, low quality:1.3),nsfw,
このように『LyCORIS』を導入して、「Trigger Words」を記載するだけで簡単にキャラクターの画像を生成することができました。
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい

おすすめのLyCORIS
こちらでは様々な場面で使用可能な汎用性の高い『LyCORIS』を紹介します。
おすすめLyCORIS①EnvyBetterHands LoCon
こちらは生成する画像の手の質を向上させる『LyCORIS』です。
他のLoRaと組み合わせても問題なく使用可能です。
「Trigger Words」の記載はありませんが、以下の呪文(プロンプト)で綺麗な手を生成することが可能です。
nice hands,perfect hands,

以下のURLからダウンロード可能です。

おすすめLyCORIS②In public / photographers
こちらは人前でカメラマンなどに囲まれた人物を生成するための『LyCORIS』です。
他のLoRaと組み合わせて使用可能です。
「Trigger Words」は以下のようになっています。
public,photographers,

また以下のサイトからダウンロード可能です。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
Stable Diffusionの追加学習モデルである『LyCORIS』の使い方、導入方法、おすすめの『LyCORIS』について紹介させていただきました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 『LyCORIS』はStable Diffusionの追加学習モデルでLoRAの発展系
- 『LyCORIS』を使うには拡張機能の導入が必要
- 『LyCORIS』を使用する場合は「Trigger Words」を入力する必要
- 『LyCORIS』はCIVITAIにてダウンロード可能
Stable Diffusioに『LyCORIS』を導入することで、簡単に狙った画像の生成が可能になります。
いろいろな『LyCORIS』があるので、ご自分が生成した画像に合わせて調べてみてください。
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい
