Geminiに文字数制限はある?無料版で何文字まで生成できるのかを解説!

Gemini

Geminiは、Googleが開発した高性能な生成AIです。ChatGPTとは異なり、Google WorkspaceをはじめとするGoogle提供ツールと連携できる点が大きな特徴です。

生成AIを利用する際の不安点の一つが、文字数制限です。他社の生成AIと同様に、Geminiでも入力・出力時に文字数が制限されるケースがあります。

「できる限り早く正確な情報が欲しい!」と思っているのに、Geminiのレスポンスが遅かったり止まったりするとストレスが溜まりますよね。

今回は、Geminiにおける文字数制限ついてご紹介します。モデルごとの文字数を把握しつつ、より計画的かつ効率的にGeminiを活用していきましょう!

※本記事の情報は、2025年5月時点のものです。

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Geminiは、無料版でも2,000字以上の生成が可能!

2025年5月現在のGemini無料版では、もっともオーソドックスなモデルといえる「Gemini 2.0 Flash」モデルを利用している人が多いでしょう。

「Gemini 2.0 Flash」では、最大1,048,576の入力トークン、最大8,192の出力トークンが定められています。このトークンを日本語文字数に換算すると、以下のようになります。

  • 最大入力文字数:約26万2140文字
  • 最大出力文字数:約2,050文字

つまり無料版のGeminiでは、原稿用紙で例えるなら655枚分の入力と、5枚分の出力が可能といえるでしょう。ただし画像や映像を出力する際は相応のトークンが必要になるため、この限りではありません。

Geminiの文字数の概念「トークン」とは|意味を簡単に解説

Geminiの文字数制限を理解するうえで欠かせないのが、生成AI特有の「トークン」の概念です。

ここでは、生成AIにおける文字数に位置づけられる「トークン」について解説していきます。トークンの意味や仕組みを理解することで、Geminiの文字数についてもより深い理解を得ていきましょう。

トークンとは「言葉や単語の基本単位」

Geminiには、厳密には文字数の概念はありません。文字数の代わりに存在しているのが、トークンと呼ばれる「テキストの基本単位」です。

トークンは「a」「あ」「1」などの単一の文字だけではなく、「hello」「こんにちは」などの単語全体をカウントする場合もあります。

Geminiでは、1トークンは約4文字に相当します。ただしトークンのカウントには複雑なルールがあり、厳密に「1トークンで何文字まで出力できる」というわけではありません。

あくまで目安として参考にしつつ、最大トークン数と照らし合わせながら活用することが大切です。

トークンには画像や音声ファイルも含まれる

トークンに換算されるのは、テキスト情報だけではありません。Geminiでは、画像ファイルや動画ファイル、音声ファイルなどの情報もトークン化されます(トークン化とは:情報をトークンに分割するプロセスのこと)。

必要なトークン数はファイル形式によって異なり、たとえば動画ファイルでは「1秒あたり263トークン」、音声ファイルでは「1秒あたり32トークン」に固定されています。

また多くのユーザーにとって出力機会が多い画像ファイルでは、基本的に「画像1つあたり258トークン」が必要です。

Geminiの文字数(トークン)制限は?AIに直接聞いてみた

「GeminiのことはGeminiに聞けば、正しい答えが返ってくるのかな?」という疑問を解決するためにも、文字数制限についてGeminiに直接聞いてみました(※使用したモデル:Gemini 2.0 Flash)。

どうやらGeminiでは、モデルによってトークン上限に大きな違いがあるようです。上記を踏まえ、Googleが実際に公開している情報を元に、Geminiのより具体的な文字数制限について調べてみました。

【2025年最新】Geminiモデル別の文字数制限

ここでは、Geminiのモデル別の文字数制限を表形式でご紹介します。

Geminiの文字数制限は、使用中のモデルによって異なります。自身のモデルを確認しつつ、計画的な入力・出力をおこなっていきましょう!

Geminiのモデル名入力文字数上限出力文字数上限100万トークンあたりの米ドル
Gemini 2.5 Flash プレビュー 04-17約26万2150文字(1,048,576トークン)約1万6380文字(65,536トークン)入力:$0.15(テキスト・画像・動画)、$1.00(音声)出力:$0.60(思考なし)、 $3.50(思考あり)
Gemini 2.5 Pro プレビュー約26万2150文字(1,048,576トークン)約1万6380文字(65,536トークン)入力:$1.25(トークン数20万以下)、$2.50(トークン数20万超)出力:$10.00(トークン数20万以下)、$15.00(トークン数20万超)
Gemini 2.0 Flash約26万2150文字(1,048,576トークン)約2050文字(8,192トークン)入力:入力:$0.10(テキスト・画像・動画)、$0.70(音声)出力:$0.40
Gemini 2.0 Flash-Lite約26万2150文字(1,048,576トークン)約2050文字(8,192トークン)入力:$0.075出力:$0.30
Gemini 1.5 Flash約26万2150文字(1,048,576トークン)約2050文字(8,192トークン)入力:$0.075(トークン数128,000以下)、$0.15(トークン数128,000超)出力:30セント(トークン数128,000以下)、60セント(トークン数128,000超)
Gemini 1.5 Flash-8B約26万2150文字(1,048,576トークン)約2050文字(8,192トークン入力:$0.0375(トークン数128,000以下)、$0.075(トークン数128,000超)出力:$0.15(トークン数128,000以下)、$0.30(トークン数128,000超)
Gemini 1.5 Pro約52万4290文字(2,097,152トークン)約2050文字(8,192トークン)入力:$1.25(トークン数128,000以下)、$2.50(トークン数128,000超)出力:$5.00(トークン数128,000以下)、$10.00(トークン数128,000超)

上記を見ると、Geminiが回答した内容とやや乖離があることがわかります。実際に利用する際は、Google公式による最新情報を確認することが大切だといえますね。

またGeminiを使う際に注意したい点として、会話の履歴もトークン数に含まれることが挙げられます。

とはいえ、過去のチャット内容を利用したやり取りでは、満足感の高い回答を得やすくなるのも事実です。トークン数を節約したいときに限り、チャット履歴を削除しつつ利用するのもよいでしょう。

文字数以外にも制限がある!「レート制限」について解説

「文字数・トークンの上限に達していないのに、なぜか文字が生成されない……」と不満を抱いている人もいるのではないでしょうか。

Geminiではトークン数以外にも、「レート」による仕組み上で制限が課せられる場合があります。ここでは、Geminiにおけるレート制限について解説します。

レート制限とは

そもそも生成AIにおける「レート」とは、一定時間内にユーザーが実行できるリクエスト数を指します。

つまりレート制限とは、特定の条件下において「リクエスト数を制限する仕組み」のことです。

レート制限が設けられている理由は、すべてのユーザーに公正な使用を保証するためです。たとえば1人のユーザーが短時間に大量のリクエストを送信すると、他ユーザーのGeminiが遅延してしまう可能性があります。

レート制限は、Geminiの安定した動作を多くのユーザーに提供するためには欠かせない仕組みなのです。

レートが制限が測定される対象

レート制限が測定される対象は、以下の4つです。

  1. 1分あたりのリクエスト数
  2. 1日あたりのリクエスト数
  3. 1分あたりのトークン数
  4. 1日あたりのトークン数

トークン数自体が上限に達していなくても、短文のリクエストが連続して繰り返された場合や、短時間に何度も大量のトークン数を生成した場合は、レート制限の対象になる可能性があります。

たとえば「Gemini 2.0 Flash」では、1分あたりのリクエスト数は15回が上限となっています。上記の対象の上限はモデルによって異なるため、使用中のモデルを確認したうえで公式情報を確認してみましょう。

Geminiで文字数制限が発生したときの対処法

▲5,000文字の文字生成を頼んでも、約2,000文字程度でこのように表示され、途中で切り上げられてしまう。

ここでは、Geminiで文字数制限が発生したときの対処法をご紹介します。

「できる限り早く正確な情報が欲しい!」と思っているのに、Geminiのレスポンスが遅かったり止まったりするとストレスが溜まりますよね。

Geminiの挙動に違和感を抱いたときは、原因を判断しつつ具体的な解決方法を試してみましょう。

文章を分割して入力・出力する

一度にリクエストする文章量が多い場合、トークン数を不必要に消費してしまう可能性があります。さらにGeminiが処理する情報量も増え、レスポンスの遅延につながるリスクも考えられます。文章を短く分割して入力することで、よりスムーズかつ満足度の高いレスポンスが期待できるでしょう。

またGeminiでは出力時もトークン数を消費するため、「1,000文字以内で回答して」「300~600文字程度で答えて」などのように数値を指定することで、トークン数を節約しつつ良質な回答を得やすくなります。

Geminiに具体的な指示をする

Geminiにより具体的な指示をすることでも、トークン数を節約しやすくなるでしょう。

以下に、Geminiの挙動が遅いときや不満を抱いたときに試したいプロンプト例を記載します。

Geminiの挙動プロンプト例
文章生成の途中で止まった「続きを書いて」
「〇〇(文章)の次の段落から、もう一度書いて」
文字が多すぎる「〇〇字程度で要約して」
「箇条書きで並べて」
難解な長文で理解できない「もっと簡単に教えて」

もしくは質問自体を簡潔にまとめることも、良好な挙動につながります。

異なるモデルを利用する

前項で触れたように、Geminiはモデルによって異なるトークン上限が搭載されています。

現在のモデルで文字数制限が発生してしまう場合、より上限値が高いモデルに変更するのも一つの手段です。

1分(1日)待機してから再度入力する

Geminiでは、1分間もしくは1日の間に一定以上のリクエストを送信すると、レート制限に引っかかってしまう可能性があります。

回答を待つまでの余裕があれば、リクエスト数に応じて1分もしくは1日待機することで、レスポンスが良好になるケースがあります。

Geminiの文字数制限の仕組みを理解して、計画的に活用しよう!

今回は、Geminiの文字数制限やトークンの仕組み、Geminiで文字が出力されないときの対処法などをご紹介しました。

以下に、この記事の内容をまとめます。

  • Gemini無料版は2,000文字以上の文字生成が可能
  • 文字数が制限される条件はGeminiのモデルによって異なる
  • 文字数が多くなる際は、文章の分割や指示の変更などで対応可能

Geminiをトークン上限内で有効的に活用するためには、AIへの指示のコツをつかむことも大切です。Geminiにおける文字数制限の仕組みを理解したうえで、計画的に活用していきましょう!

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