ChatGPTのメモリ機能とは?会話履歴をすべて参照可能に!使い方を紹介 | romptn Magazine

ChatGPTのメモリ機能とは?会話履歴をすべて参照可能に!使い方を紹介

ChatGPT

ChatGPTを使っていて「毎回同じ説明をするのが面倒だな」「前回話した内容を覚えていてくれたらいいのに」と感じたことはありませんか?そんな悩みを解決してくれるのが、2025年4月11日に大幅強化された「メモリ機能」です。

このアップデートより、ChatGPTは過去のやり取りをすべて覚えていて、より自然で一貫性のある会話が可能になりました!

この記事では、ChatGPTのメモリ機能の基本から、最新アップデートの情報、具体的な活用方法まで徹底解説します。

今回の記事で分かること
  • ChatGPTのメモリ機能とは?
  • ChatGPTメモリ機能の使い方
  • メモリ機能は無料版でも使える?
  • メモリ機能の活用事例
  • ChatGPTメモリ機能使用時の注意点
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ChatGPTのメモリ機能とは?

ChatGPTのメモリ機能は、ユーザーとの過去のチャット内容を記憶し、次回以降の会話に活かす機能です。例えば、あなたの名前や好み、職業などの情報を覚えておき、それに合わせた回答をしてくれます。

メモリ機能の主な特徴は、以下の通りです。

  • ユーザー情報の記憶:名前、好み、目的など、ユーザーが伝えた情報を保持
  • 自動更新:新しい情報を元に、メモリを自動的に更新
  • メモリの管理:「この情報を忘れて」「覚えて」などの指示でカスタマイズ可能
  • 一時チャット機能:プライバシーを重視したい場合に利用できるモード

この機能により、ChatGPTとのチャットはより自然で効率的になります。わざわざ同じ情報を何度も入力する必要がなく、まるで人間同士の会話のような自然な流れでやり取りができるのです。

【2025年4月11日更新】すべての会話履歴を参照可能に!

2025年4月11日、OpenAIはChatGPTのメモリ機能を大幅に強化し、有料プラン(PlusとPro)ユーザー向けに、過去のすべての会話履歴を参照できる機能をリリースしました。

これまでのメモリ機能では、ユーザーが明示的に「これを覚えておいて」と指示した情報や、ChatGPTが特に重要と判断した情報のみが記憶されていました。しかし、今回のアップデートにより、ChatGPTは過去のすべてのチャット履歴を文脈として活用し、より適切でパーソナライズされた応答ができるようになります。

新機能の主なポイントは、以下の通りです。

  • 全チャットの履歴参照:過去に交わしたすべての会話を記憶し参照可能に
  • 2種類の参照設定:「保存されたメモリ」と「チャット履歴」を個別に設定可能
  • パーソナライズされた回答:ユーザーの好みや興味に合わせた回答を提供
  • 一時チャットオプション:メモリに残したくない会話用のモード
  • 地域の制限:欧州経済領域(EEA)、英国、スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインでは現時点で利用不可

OpenAIのサム・アルトマンCEOは、この機能について「驚くほど素晴らしい機能であり、私たちが期待していること。あなたの人生を通じてあなたを理解する、非常に便利でパーソナライズされたAIシステムが登場する」とコメントしています。

この新機能を使うと、例えば「昨日話した旅行計画の件だけど」といった自然な会話の継続や、「先週おすすめしてくれた本のタイトルをもう一度教えて」といった質問にスムーズに対応できるようになります。

ChatGPTメモリ機能の使い方

それでは、実際にChatGPTのメモリ機能を使ってみましょう!

メモリ機能の設定方法

メモリ機能のオン/オフ切り替え

①画面左下のプロフィールアイコンをクリック

②「設定」を選択

③「パーソナライズ」タブを開く

  • 「保存されたメモリを参照する」:ユーザーの名前や好みなど、特に重要と判断された情報
  • 「チャット履歴を参照する」:すべての過去の会話内容(2025年4月の新機能)

初期設定ではメモリ機能はオンになっていますが、使いたくない場合はこれらの設定をオフにできます。

特定のメモリの削除方法

①「パーソナライズ」内の「メモリを管理する」をクリック

②ChatGPTが記憶している情報の一覧が表示される

③削除したい項目の横にあるゴミ箱アイコンをクリック

④必要に応じて「すべてのメモリを消去」することも可能

一時チャットの利用方法

画面右上にある「一時チャット」(Temporary Chat)機能をオンにすると、そのセッション中の会話内容はメモリに保存されません。プライバシーが特に重要な会話や一度きりの質問などを行う際に便利です。

メモリ機能の基本的な使い方

情報を覚えてもらう方法

ChatGPTにメモリとして情報を覚えてもらうには、主に3つの方法があります。

①自然な会話の中で重要な情報を提供する

「私の名前は田中太郎で、プログラミングを勉強中です。Pythonに興味があります。」

②明示的に覚えるよう指示する

「私の名前は田中太郎で、Pythonを勉強中だということを覚えておいてください。」

③「to=bio」コマンドを使う(より確実な方法)

to=bio 私の名前は田中太郎です。Pythonプログラミングを勉強中です。

この「to=bio」コマンドは、ChatGPTにメモリ機能への保存を明示的に指示するもので、確実に情報を記憶させたい場合に有効です。

記憶した情報を確認する方法

ChatGPTが記憶している情報を確認するには、以下のような質問をします。

「ChatGPT、私についてどんな情報を覚えていますか?」
「to=bio リストアップ」
「to=bio 指示のリストを表示して」

特定のメモリを削除する方法

チャット上でメモリを削除するには、以下のようなプロンプトを送りましょう。

「私の名前に関する情報は忘れてください」
「to=bio 私の名前をなくして」

記憶を活用した会話をする方法

メモリに保存された情報を元に、ChatGPTはよりパーソナライズされた回答ができます。

「初心者向けのプログラミング学習リソースを教えてください」
(ChatGPTはあなたがPythonに興味があることを覚えていて、Python向けのリソースを中心に紹介します)

メモリ機能を上手に活用すれば、毎回同じ情報を入力する手間が省け、より深い会話ができるようになります!

メモリ機能の容量制限について

ChatGPTのメモリ機能に関して、多くの方が「どれくらいの情報を覚えておけるの?」「容量制限はあるの?」と気になっているかと思います。

結論から言うと、ChatGPTのメモリ機能には明確な容量制限は設けられていません。理論上は無制限にメモリを利用することが可能です!

そして新しいアップデートでは過去のすべての会話履歴を参照できるようになりましたが、これは会話の流れをより自然にするための機能であり、すべての情報を永久に記憶することを保証するものではありません

長期間利用していると、古い情報よりも新しい情報が優先されることもあると思いますので、定期的にメモリの内容を確認し、必要に応じて重要な情報を再度伝えることをおすすめします!

メモリ機能は無料版でも使える?

ChatGPTのメモリ機能は基本的に無料版でも利用できますが、機能の範囲に違いがあります。

無料版で利用できる機能・基本的なメモリ機能(特定の情報を明示的に覚えさせる)
・「チャット履歴を参照」機能の一部
有料版(Plus・Pro)限定機能・「保存されたメモリを参照する」機能(2025年4月11日発表)
すべての過去の会話履歴を参照できる機能(2025年4月11日発表)

つまり、2025年4月にリリースされた新しいメモリ機能の強化版は、現時点では有料プラン(PlusとPro)ユーザー限定となっています。

OpenAIの発表によれば、この新機能は数週間のうちにTeam、Enterprise、Eduプランにも展開される予定ですが、無料版への導入予定は現時点では発表されていません。

無料版ユーザーでも基本的なメモリ機能は利用できるので、「これを覚えておいて」という指示で情報を記憶させることは可能です。ただ、長期的にChatGPTを活用したい方や、より高度な機能を利用したい方は、有料プランへのアップグレードを検討してみるとよいでしょう!

メモリ機能の活用事例

ChatGPTのメモリ機能は、さまざまな場面で活用できるんです!具体的な例を見てみましょう。

①学習サポートとして

例:プログラミング学習の継続的なサポート

最初の会話で「私はPythonの初心者で、データ分析に興味があります」と伝えておくと、その後の質問に対して適切なレベルの回答が返ってきます。

さらに、学習の進捗状況も記憶してくれるので、前回の続きから学習を進めることができますよ。

ユーザー:「前回のPandasの続きを教えてください」
ChatGPT:「前回はデータフレームの基本操作まで説明しました。今日は、データの集計方法について説明しますね...」

新しいメモリ機能では、数週間前のチュートリアルの内容まで覚えていてくれるので、長期的な学習計画も立てやすくなります

②ビジネスでの活用

例:プロジェクト管理の補助

進行中のプロジェクトの内容をChatGPTに伝えておくと、その後の質問に対して文脈を理解した回答が得られます。

ユーザー:「プロジェクトXの次のステップは何でしたっけ?」
ChatGPT:「プロジェクトXでは、デザイン案の承認が完了したので、次はフロントエンド開発の着手が予定されています。前回お話ししたように、5月15日までに完了する必要があります。」

全会話履歴参照機能を利用すれば、過去のミーティングの内容や決定事項をいつでも参照できるため、議事録代わりとしても活用できます。

社外秘や機密情報は入れないようにしましょう!

③創作活動のサポート

例:小説や記事の執筆補助

執筆中の小説のキャラクター設定や世界観をChatGPTに伝えておくと、一貫性のあるアイデアやフィードバックが得られます。

ユーザー:「主人公の鈴木さんの性格に合った台詞を考えてほしい」
ChatGPT:「以前お伺いした内容によると、鈴木さんは几帳面で少し皮肉屋だけど情に厚い性格でしたね。そんな彼らしい台詞としては...」

小説の初期設定から最終章まで、設定の一貫性そのままに創作活動をサポートしてくれます。

④日常生活での活用

例:健康管理や食事管理のアドバイス

自分の健康状態や食事の好み、アレルギーなどを伝えておくと、それに合わせたアドバイスが得られます。

ユーザー:「今日の夕食のおすすめは?」
ChatGPT:「以前お話しいただいた内容によると、あなたは乳製品アレルギーがあり、和食が好きとのことでした。そこで、豆腐と野菜を使った簡単な煮物はいかがでしょうか?」

さらに、「先週提案されたレシピとは違うものが良い」といった要望にも対応できるようになりました!

⑤特定の役割を固定しない使い方

例:トピックごとに専門家を切り替える

以下のようなメモリ設定を行うことで、ChatGPTがトピックごとに違った役割を果たせるようになります。

to=bio ユーザーは、私の役割がインタラクションごとに異なるため、固定の役割をメモリに加えないようにしてください。

この設定により、あるチャットでは「スポーツトレーナー」として、別のチャットでは「小説家」として、役割を混同せずに対応できるようになります。

⑥注釈なしコード生成の設定

例:プログラミングコードの生成時に注釈を減らす

プログラミングコードを生成する際、過剰な注釈が不要な場合には以下のように設定できます。

to=bio ユーザーはコードを出力する際、注釈やコメントアウトを含めないことを好む。ただし、修正の際元から入っている注釈に関しては干渉しない。また、特別に注釈を頼まれた場合は指定の注釈を追加する。

これにより、コードの見やすさが向上し、編集の手間が減ります

⑦APIと連携した高度な活用(開発者向け)

メモリ機能はChatGPT APIでも利用可能です。開発者は、ユーザー情報を記憶させることで、より高機能なアプリを開発できます。

例えば、顧客サポートボットにChatGPTを活用する場合、顧客の過去の問い合わせ履歴や購入履歴を記憶させることで、より適切な対応が可能になりますよ!

ChatGPTメモリ機能使用時の注意点

メモリ機能はとても便利ですが、使用する際にはいくつかの注意点がありますので確認しておきましょう!

プライバシー管理

パスワードやクレジットカード番号など、センシティブな情報は伝えないようにしましょう。プライバシーが特に重要な会話では、一時チャット機能を利用すると安全です。

共有アカウント使用時の注意

複数人で同じアカウントを使用している場合、他のユーザーが保存したメモリも共有される可能性があります。ですので、業務用で共有する場合は、個人情報の取り扱いに関するルールを明確にしておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ChatGPTのメモリ機能について、基本的な使い方から2025年4月の大幅アップデート、そして具体的な活用方法まで詳しく解説しました!

この記事で紹介したことをまとめると次のようになります。

  • ChatGPTのメモリ機能は、過去の会話を記憶し次回以降のやり取りに活かす機能
  • 2025年4月11日に大幅強化され、すべての会話履歴を参照可能(有料プラン限定)
  • メモリ機能には容量制限がないが、重要と判断された情報が優先的に記憶される
  • 一時チャット機能を使えば、メモリに残したくない会話が可能
  • プライバシーや個人情報管理には十分注意が必要

ぜひChatGPTのメモリ機能を活用して、より効率的な会話を試してみてくださいね!

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