【ノーコード生成可】AIプログラミングツール『Dify』とは?料金・使い方について徹底解説! | romptn Magazine

【ノーコード生成可】AIプログラミングツール『Dify』とは?料金・使い方について徹底解説!

AIツール

AIプログラミングツール『Dify』をご存知でしょうか?プログラミングの知識がなくても、簡単な操作でWebアプリケーションを作成できるこのツールは、現在大きな注目を集めています。

Difyは、ノーコード・ローコードでアプリケーション開発を可能にするプラットフォームで、プログラミングに詳しくないユーザーでも、直感的に使いこなすことができます。アイデアを形にするまでのハードルを大幅に下げ、開発スピードを加速させることで、ビジネスの効率化やイノベーションの促進に貢献しています。

本記事では、話題のAIプログラミングツール『Dify』について、その特徴や料金体系、使い方などを徹底的に解説します。Difyを活用することで、どのようにアプリケーション開発が変革されるのか、具体的な事例も交えながらご紹介していきます!

本記事は、2024年5月時点での情報となります。

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AIプログラミングツール『Dify』とは?

Difyは、AIネイティブアプリケーションを簡単に作成・管理できるLLMOpsプラットフォームです。GPT-4などのモデルを基に、視覚的に操作できるように設計されています。

Difyは生成AIツールの開発を容易にすることを目的としています。従来のAIアプリ開発では単一のモデルを使用するのが一般的でしたが、Diflyでは複数のAIモデルやツールを組み合わせることで、特定のタスクに特化した高性能なアプリケーションを作成することが可能です。

【ココがすごい!】Difyの最大の特徴

Difyの最大の特徴は、RAG(Retrieval-Augmented Generation)エンジンを搭載していることです。RAGは、関連情報を検索・取得し、それを基に高品質な回答を生成する技術で、これにより幅広い分野でのAI活用が可能となります。例えば、ユーザーからの質問に対して、RAGエンジンが関連する情報を収集し、その情報を基に的確な回答を生成することができます。

また、DifyはGPT-4やClaude 3など、最新のAIモデルを統合しているため、常に最先端の技術を活用したアプリケーション開発が可能です。これにより、ユーザーは高度な自然言語処理や画像認識などの機能を、容易にアプリケーションに組み込むことができます。

Difyのオープンソースという特性も大きなメリットです。開発者コミュニティによる貢献により、プラットフォームは常に進化し、新しい機能が追加されていきます。これにより、ユーザーは常に最新の技術を利用できる環境が整っています。

Difyを利用するメリット

Difyを利用するメリットには、以下の5つがあります。

Diffyの強み①デプロイが超簡単

従来のアプリケーション開発では、コーディング、テスト、デバッグなどに多くの時間を要していましたが、Difyではビジュアルプログラミングの手法を用いることで、これらの工程を大幅に簡略化しています。

ユーザーは、予め用意されたコンポーネントを組み合わせるだけで、わずか5分以内に機能的なアプリケーションを作成し、デプロイすることが可能です!

Diffyの強み②UIが使いやすい

データベース連携、APIとの統合、ユーザー認証、ペイメント処理など、アプリケーション開発に必要な様々な機能がプラットフォーム上で提供されており、ユーザーはそれらを簡単に組み込むことができます。

また、Difyのユーザーインターフェースは非常にグラフィカルで直感的に操作できるよう設計されています。

ドラッグ&ドロップ操作でコンポーネントを配置し、それらを線で結ぶだけでロジックを構築できるため、プログラミングの知識がなくても、アプリケーションの仕組みを理解しながら開発を進められます。

Diffyの強み③モデルが横断的に利用可能

GPT-3.5、DALL-E、PythonAIなど、有名なAIモデルやツールがプリセットされており、無料で利用可能です。

これにより、ユーザーは容易に高度な自然言語処理や画像生成などの機能を、アプリケーションに組み込むことができます。

さらに、独自のカスタムモデルを追加することも可能で、既存のモデルでは満足できない場合でも、自分で新しいモデルを組み込むことができます。

Diffyの強み④RAGパイプラインが利用可能

RAGとは、関連情報を検索・取得し、それを基に高品質な回答を生成する技術です。

DifyのRAGパイプラインでは、PDF、PPT、その他の一般的なドキュメント形式からのテキスト抽出など、データの取り込みから検索までを一貫して行うことができます。

これにより、ユーザーは様々なデータソースから情報を収集し、それを基にAIモデルが高度な回答を生成するアプリケーションを、スムーズに開発することができます。

Diffyの強み⑤組み込みが容易

Google検索、Claude、DALL·E、Stable Diffusion、SLACKなど、数多くの組み込みツールが用意されています。

これらのツールを活用することで、ユーザーは高度なAIエージェントを構築することができます。

例えば、ユーザーの質問をGoogle検索で関連情報を収集し、その情報を基にClaudeが回答を生成し、DALL·Eが関連画像を生成するといった、複数のAIツールが連携した高度なエージェントを開発することが可能です。

この機能により、ユーザーは単一のAIモデルでは実現が難しい、複雑なタスクを処理するアプリケーションを開発することができます。

以上の6つのメリットから、Difyはかなり強力なAIアプリケーション開発プラットフォームと言えますね!

Difyの料金プラン

Difyでは、以下の4つの料金プランが用意されています。

月額購読の場合
年間購読の場合

年間購読の場合、2か月分無料になる割引があります!

それぞれのプランを比較するため、表にまとめてみました。

サンドボックス
(無料プラン)
プロプランチームプランエンタープライズプラン
料金(月額)無料59ドル(約9,200円)159ドル(約24,700円)要相談
クレジット200回まで5,000回/月10,000回/月無制限
アプリの生成回数10回50回
チームメンバー1人3人無制限
容量5MB200MB1GB
アップロードクォータ50回500回
(一括ダウンロード可能)
1000回
(一括ダウンロード可能)
文書処理の優先順位標準優先優先
ログの履歴15日間無制限無制限
カスタムツール×10種類無制限
カスタマーサポート・コミュニティフォーラム
・エージェントモード
・ワークフロー
・電子メールサポート
・ロゴ変更
・RAG APIのリクエスト
・優先メールとチャットサポート
・SSO認証(近日公開)
その他無料プランの全機能付きプロプランまでの全機能付きすべての機能が無制限
その他たくさんの機能

モデルのプロバイダーは共通して、「OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/ハグフェイス/レプリケート」です。

お試し登録などはできないので、まずは無料のサンドボックスプランに登録して使用感を確かめてから自分に合った料金プランに登録すると良いでしょう!

Difyへの登録方法

Difyへの登録はとっても簡単です。以下の手順で進めましょう。

Difyのトップページ右上の「Get Started」をクリックする

②githubまたはGoogleアカウントでログインして登録する

たったこれだけで登録が完了です!

Difyの使い方

では、登録が完了したところでDifyの使い方について解説していきます!

Difyの画面説明・操作方法

主に、上記画像赤枠の4つの機能を利用することができます。

探索

Difyは、豊富なテンプレートライブラリを提供しており、ユーザーは目的に合ったテンプレートを選択することで、迅速にアプリケーションを作成することができます。

例えば、チャットボットを開発する場合、関連するテンプレートを選択することで、基本的な会話フローやユーザーインターフェースが自動的に生成されます。

これにより、ユーザーは細部の調整に集中することができ、開発時間を大幅に短縮することができます。また、テンプレートは様々な業種や用途に対応しているため、ユーザーは自分のニーズに合ったものを選択することができます。

スタジオ

スタジオは、Dify AIにおけるアプリケーション開発の中心となるセクションです。ここでは、チャットボット、AIエージェント、ワークフローの管理・作成を行います。ユーザーは、ビジュアルエディタを使って会話フローを設計したり、APIとの連携を定義したりすることができます。

また、複数のアプリケーションを一元的に管理することができるため、プロジェクトの全体像を把握しながら開発を進めることができます。

スタジオは、AIアプリケーション開発に必要な機能を集約しており、ユーザーはこのセクションを中心に作業を進めていきます。

ナレッジ

ナレッジは、Retrieval-Augmented Generation(RAG)などで使用するPDFやExcelなどのデータを登録・管理するセクションです。RAGは、関連情報を検索・取得し、それを基に高品質な回答を生成する技術ですが、そのためには大量のデータが必要となります。ナレッジでは、これらのデータを一元的に管理することができます。

ユーザーは、PDFやExcelファイルをアップロードし、それらに対してラベル付けやタグ付けを行うことで、必要な情報を素早く検索・取得することができます。

また、データの更新や削除も容易に行えるため、常に最新の情報を使ってアプリケーションを開発することができます。

ツール

ツールは、SLACKやDALL·Eなどの外部ツールとの連携を行うセクションです。Difyは、これらの外部ツールとのシームレスな統合を可能にすることで、アプリケーションの機能を拡張することができます。

例えば、SLACKとの連携により、チャットボットをSLACKのチャンネルに配置することができます。

また、DALL·Eとの連携により、ユーザーの要求に応じて画像を生成し、会話の中で使用することができます。ツールセクションでは、これらの外部ツールとのAPIキーの管理や、連携設定を行うことができます。

ワークフローから作成する方法

アプリをワークフローから作ってみましょう。少し長くなりますので4つのセクションに分けて説明していきます!

①スタジオタブから「最初から作成」をクリック

②「ワークフロー」をクリックし、ワークフローの名前と説明文を入力

完了したら「作成」を押しましょう。

①「開始」→右上の「+」をクリック

②変数名とラベル名の箇所に「input」と入力→「保存」をクリック

この操作によって、アプリ上でユーザーからの質問を自動で受信できるようになります。

③右上の「+」をクリック

④組み込みたいツールをクリックして追加する

ここで注意が必要なのですが、「GoogleSearch」ツールを活用するには、SerpApiのAPIキーが必要不可欠です。

APIキーを取得するには、まずSerpApiのアカウントを作成する必要がありますが、Googleアカウントをお持ちの方は、それを使ってサインアップしましょう。

APIキーを取得したら、Difyのツールセクションで「GoogleSearch」を選択し、APIキーを入力するだけで、すぐに使い始めることができます。これにより、Difyアプリケーション内でGoogle検索を行い、その結果を利用することが可能となります。

こちらから登録してみてください!

こちらにアクセス→「Register」→Googleアカウントでログイン

②メール認証・電話番号認証を行う

③APIキーをメモする

下にスクロールするとAPIキーが表示されています。

④Difyに戻って「承認するには」をクリック→APIキーを入力→「保存」をクリック

⑤「入力変数」にスラッシュを入れる

すると、先ほど入力した「input」が表示されますので、選択してください。

⑥「RESULT TYPE」で「text」を選ぶ

⑦「次のモデル」をクリック

⑧LLMを選択→「gpt-3.5-turbo-16k-0613」をクリック

gpt-3.5-turbo-16k-0613はこの中で1番高性能みたいです。

⑨下記プロンプトをsystemプロンプトに入力

以下の「質問」に対して、「Google検索結果」を用いて回答してください。
「質問」:/ {inputを選択}
「Google検索結果」:/{textを選択}

⑩「終了」モジュールを追加する

⑪出力変数を下記画像のように入力する

以上で完了です!

①右上の「実行」をクリック

②質問をする

いかがでしょうか?

簡単な質問ではありますが、正確に答えてくれました。

③公開する(任意)

「公開」ボタンをクリックすると、他の人も利用できるようになります。

テンプレートから作成する方法

続いては、チャットボットを作成してみます。

①スタジオタブから「テンプレートから作成」をクリック

②3つ目のテンプレートをクリック

③チャットボットの名前と説明文を入力

④「デバッグとプレビュー」をクリック

⑤質問してみる

これだけでチャットボットが完成しました!テンプレートを使った方が早くて分かりやすいかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

AIプログラミングツール『Dify』の料金プラン・使い方について解説してきました。

ノーコードでアプリケーション開発を可能にするツールでしたね。直感的なインターフェースと豊富な機能により、プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単にアプリケーションを作成できます。

モデル統合、RAGパイプライン、エージェント機能など、Difyの特徴を活用することで、効率的かつ高度なAIアプリケーション開発が可能となります。

料金体系もシンプルで、無料プランから始められるため、気軽に試すことができます。Difyは、これからのAIアプリケーション開発に欠かせないツールとなるでしょう!

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