超簡単に環境構築できる『StabilityMatrix』とは?インストール方法・使い方を徹底解説!

Stable Diffusion
comfyui

画像生成AI「Stable Diffusion」はオープンソースとして公開され、様々な形に変化しそして発展してきました。

一番メジャーなものは「automatic1111」氏のweb ui です。

そこから発展して web ui forge や comfyui なども登場してきました。

その他のプロジェクトとして「voltaML-fast-stable-diffusion」や「InvokeAI」など数多くのStable Diffusionを使った画像生成AIが制作され、無料で公開されています。

オープンソースが故に多くの人々を取り込みながら、より良い画像生成を可能とすべく日夜開発がなされています。

本記事は、2024年5月時点での情報となります。

スポンサーリンク

StabilityMatrixとは?

さて、我々一般のStable Diffusionユーザーからすると開発競争によってより高度な生成が可能となる事はとても喜ばしい事です。

反面多くの「Stable Diffusion」が乱立していてストレージを圧迫してみたり、python等のバージョン管理に手を焼いたり、はたまた新規参入者にはいったいどれを使えばいいのかが分かりづらい面があります。

「StabilityMatrix」は様々に枝分かれした「Stable diffusion」のパッケージをを一括に管理して簡単に使用できるようにするツールです。

モデルやembeddingなどの学習データも各パッケージ間で共用できるのでストレージにとても優しく、インストールもかなり簡単にできますので、これからStable Diffusionを始めるのであればStabilityMatrix経由で始めるのが良いでしょう。

また、すでにweb ui をローカル環境で使っている方にとっても他のパッケージも簡単に使える「StabilityMatrix」はかなりお勧めです。

普段使いはcomfyuiだけれども、”場合によっては生成速度が速いStable Diffusion WebUI Forgeを使ってサクッと終われせる”みたいな事も簡単にできます。

今ローカル環境で利用している方も今後の使い勝手を考えると「StabilityMatrix」への移行を考えてもいいかもしれません。

StabilityMatrixの特徴

代表的な特徴は以下の通りです。

  • インストールから起動までをクリック操作のみで実行できます。ターミナルでのコマンド入力を一切必要としません。
  • すべてのパッケージでモデルデータが共有され、またCIVITAからメタデータを検索してプレビュー表示できます。
  • モデルタイプに応じて、関連するモデルフォルダに自動的にインポートできるのでモデル管理が簡単です。
  • Automatic1111、Comfy UI、SD Web UI-UX、SD.Nextについては拡張機能の導入、管理もできます。

StabilityMatrix がサポートしているパッケージは以下の通りです。

データ作成ツール「Kohya’s GUI」が含まれている点もポイントが高いですね。

多くのパッケージがサポートされていますが、環境によって実際に使用できるパッケージは異なります。

Stable Diffusionの画像生成を最速で学びたいあなたへ!
  • Stable Diffusionの基礎を2時間でマスター!
  • 高スペックPCがない方向けに徹底解説。
  • ControlNetなど、必須級の拡張機能も網羅。
  • 今話題のSDXL、AI動画生成も。
  • 特典として、大人気「おすすめ拡張機能・モデル解説」「プロンプト大全」つき!
\このボタン限定!70%オフキャンペーン実施中!/
70%オフキャンペーン実施中!/

StabilityMatrixのインストール方法

以下のgithubページより、まずはStabilityMatrixを環境構築用のファイルをダウンロードしましょう、

GitHub - LykosAI/StabilityMatrix: Multi-Platform Package Manager for Stable Diffusion
Multi-Platform Package Manager for Stable Diffusion - LykosAI/StabilityMatrix

windows、linux、MAC OS用それぞれ用意がされていますので、ご自身の環境に適したものを選択します。

クリックするだけでダウンロードが開始されます。

そしてダウンロー出されたファイルを展開すると以下の画面が現れますので、Stability Matrix.appをダブルクリックしてください。

StabilityMatrix自体は日本語にも対応しています。

若干英語が苦手でも何も問題はありません。

”約款を読み、同意します”をチェックして続けるをクリックします。

次にデータフォルダを選択します。

Portableモードにすると全てのデータや設定が一つのフォルダに収まります。

PCをお引越しするのもとても簡単になります。

ですが残念ながら私の環境ではエラーになりPortableモードが使えませんでした。

Portableモードを選んだ場合は自動的にStabilityMatrix のデータフォルダが選択されます。

Portableモードを使わない場合は任意のフォルダを指定してください。

この画面からStable Diffusionのパッケージやモデル等を入れていきます。

romptn Q&Aで画像生成の悩みを解決しよう!
  • Stable Diffusionのエラーが解決しない
  • 画像生成がうまくできない
  • おすすめのモデルが知りたい
など、AIに関するお悩みがあれば投稿してみてください。
詳しい人が解決してくれるかもしれません。

StabilityMatrixの使い方

まずはパッケージからダウンロードしましょう。

左にあるメニューからPackagesを開き+パッケージの追加を選択します。

導入可能なパッケージが表示されますので、入れたいものを選択。

今回はAutomatic1111氏のweb ui にしてみます。

バージョンを選んで表示名を決めてインストールボタンを押す。

これだけでインストールが開始されます。

クリック操作だけでインストールができるので、とっても簡単です。

完了するとこのように表示されます。

これはV1.9.3 ですが新たにパッケージを追加して別バージョンのweb ui を導入することもできます。

用途によってセッティングを変えたweb ui を複数使用することも可能です。

Lunchをクリックするとweb uiが起動します。

webui by Automatic1111

早速画像を生成したいところですが、モデルやらembeddingやら必要なものが色々とありますね。

次はモデルデータのインストール方法を見ていきましょう。

モデルのインストール方法

メニュー画面からModel Browserを開くとCIVITAやHugging Faceから簡単にモデルをダウンロードすることができます。

並び替え、期間、モデルタイプ、ベースモデルを指定して検索も可能です。

気に入ったモデルがあれば選択してください。

あとはインポートをクリックするだけです。

自動的に所定のフォルダに収まるた為、面倒臭いモデルファイル管理を一切必要としません。

あるいは既に持っているモデルをStabilityMatrixに移行したい時は、メニューからCheckpointsを開きます。

そしてモデルファイルを所定のところにドロップするだけです。

loraやembeddingもここにドロップするだけでOKです。

画面内に無いモデルのジャンルは「カテゴリ」から選択して表示してください。

モデルデータのみお引越しすれば、ローカル環境からの移行もとっても楽ちんです。

StabilityMatrixに関するFAQ

それではStabilityMatrixに関するよくある質問にお答えしていきます。

Q1:拡張機能は利用可能?

はい、利用可能です。

拡張機能に対応しているパッケージはAutomatic1111、Comfy UI、SD Web UI-UX、SD.Nextです。

Packages画面からパッケージの右上をクリックしてメニューを開き、Extensionsを選択して拡張機能を導入する事ができます。

あるいは通常通り拡張機能を入れるやり方でも導入可能です。

例えばAutomatic1111でしたら、Extensionsタグから「URL for extension’s git repository」に拡張機能のURLを入力してダウンロードしてください。

ただし、拡張機能をパッケージ間で共用することはできません。

各パッケージ毎に必要な拡張機能をインストールして使ってください。

Q2:Embeddingは利用できる?

はい、できます。

メニュー画面からModel Browserを開いてダウンロードする事もできますし、既にお持ちのデータであればメニューからCheckpointsを開いてtextual inversionにドロップしてください。

使い方はweb ui ならweb ui の、comfyui ならcomfyui のいつもの使い方でOKです。

Q3:LoRAは利用できる?

はい、できます。

Embeddingと同様にメニューのModel BrowserやCheckpointsから導入してください。

使い方はEmbeddingと同様にそれぞれのパッケージで異なります。

Q4:ControlNetのモデルはどこに置く?

ControlNetのモデルはHugging Faceからダウンロードします。

Model Browserを開いてHugging Faceを選択し、欲しいモデルを選んでインポートするだけです。

自動的に必要な場所に保管されるのでわざわざ置き場所について考える事はありません。

アップスケールモデルなどもローカル環境では”置き場所がわからない”のが定番ですが、StabilityMatrixはModel Browserでダウンロードすればファイル管理を自動でやってくれます。

ユーザーの使いやすさをとてもよく考え設計されています。

Q5:StabilityMatrixはどんなPCスペックでも利用可能?

使うパッケージによって必要になるPCスペックが変わります。

Kohya’s GUIを使いたいのであればNVIDIA製のグラフィックボードが必須となりますし、もしも低スペックPCで画像生成をしたいのであればStable Diffusion WebUI Forgeを使えばいいでしょう。

あなたの環境に適したパッケージでStable Diffusionを楽しんでください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

超簡単に環境構築できる『StabilityMatrix』とは?インストール方法・使い方を徹底解説!について解説してきました。

今回のポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 『StabilityMatrix』ならインストールから起動までをクリック操作のみで実行できます。
  • CIVITAIからメタデータ取得でモデルがわかりやすい&管理も自動で楽ちんです。

web ui を使っているとバージョンアップした際に拡張機能が上手く機能しない事があります。

StabilityMatrixならばweb ui をバージョン別に導入できます。

特定の拡張機能の不具合の為にめんどくさいダウングレードをする事無く、新たに別バージョンをクリックのみで導入し、不具合が治ったら削除すればいいでしょう。

とっても便利なツールです。

ぜひお試しあれ。

romptn Q&Aで画像生成の悩みを解決しよう!
  • Stable Diffusionのエラーが解決しない
  • 画像生成がうまくできない
  • おすすめのモデルが知りたい
など、AIに関するお悩みがあれば投稿してみてください。
詳しい人が解決してくれるかもしれません。