ComfyUIで画像生成をしているとき、こんな経験はありませんか?
「同じキャラクターで、もっと画像を作成したい…」
「服装やシチュエーションを変えたいだけなのに…」
そんなとき、「Reference Only」がとても便利です!
今回は、この「Reference Only」をComfyUIで使う方法を詳しく解説していきます。
ComfyUIとは
ComfyUIは、画像生成AIであるStable Diffusionを操作するためのツールの一つです。
特に、ノードベースのUIを採用しており、さまざまなパーツを接続することで画像生成のプロセスを制御します。
Stable Diffusionの画像生成Web UIとしては、AUTOMATIC1111が広く知られていますが、ComfyUIはSDXLへの対応速度や、低スペックPCでも使用可能な性能の高さから注目を集めています。
※ComfyUIの機能やメリット、導入方法などについては、以下の記事で詳しく解説しています!
Reference Onlyとは
Stable Diffusionの拡張機能「Refernce only」は、任意の画像を参考にして、新たに画像を生成することができます。
お気に入りキャラクターを参考画像とし、かなり似せた画像を生成することが可能です。
Stable Dffusionの拡張機能の「ControlNet」で使える機能の一つで、ControlNetのバージョン 1.1.153以降で使用可能です。
※Reference Onlyについては、以下の記事で詳しく解説しています!
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい
ComfyUIでReference Onlyのインストール方法
ここからは、ComfyUIに「Reference Only」をインストールする方法を解説しましょう!
インストールのステップは以下の2つに分かれています。
- 「ComfyUI Manager」のインストール
- 「Reference Only」のカスタムノードをインストール
ComfyUI Managerのインストール
「Reference Only」のインストール方法と使い方を解説する前に、大前提として「ComfyUI Manager」をインストールしていなければ「Reference Only」も導入できません。
事前に「ComfyUI Manager」をインストールしましょう!
「ComfyUI Manager」をインストール方法
- ComfyUIのダウンロードファイル内から、インストールした場所のSVD-webui\custom_nodesディレクトリに移動します。
- Gitを使用して、ComfyUI Managerをクローン作成するために、次のコマンドを入力します:git clone https://github.com/ltdrdata/ComfyUI-Manager.git
- これで、次回ComfyUIを立ち上げた際に、ComfyUI Managerが使用可能になります。
- 画面右の欄に「Manager」が表示されていれば、ComfyUI Managerのインストールは完了です。
※「ComfyUI Manager」については以下の記事で詳しく解説しています!
Reference Onlyのカスタムノードをインストール
それでは「Reference Only」のカスタムノードのインストール方法を解説しましょう!
Reference Onlyのカスタムノードのインストール方法
1. メインメニューの「Manager」タブを開きましょう。
2. 「ComfyUI Manager Menu」から「Install Custom Nodes」を開きましょう。
3. 「Reference Only」を検索し、チェックをつけて「Install」ボタンをクリックしてください。
4. ComfyUIを再起動して、以下の状態にあればインストール成功です。
5. インストールした「Reference Only」は「Custom_nodes」フォルダに保存されます。
以上で「Reference Only」のインストールが完了です!
Reference Onlyのワークフローの読み取り方法
「Reference Only」を使うためのワークフローを構築しましょう。
ComfyUIに「Reference Only」をインストールしたタイミングで、ワークフロー「reference_only_simple.json」が同時に保存されています。
ComfyUIの生成画面のメインメニュー「Load」から「reference_only_simple.json」をアップロードすれば、ワークフローの読み取りができます!
「reference_only_simple.json」の保存場所は以下の通りです。
「ComfyUIフォルダ」→「Custom_nodes」→「ComfyUI_experiments」→「Workflows」
Reference Onlyのワークフロー
Reference Onlyの使い方
それでは、実際に「Reference Only」を使ってみましょう。
以下の手順に従い画像を生成してみてください!
「Reference Only」の使い方
1. 「Load Image」に参照画像をアップロードします。
2. 「Upscale Image」を設定します。
デフォルトでは768×768の画像サイズになっています。任意のサイズに調整しましょう!
3. 「ReferenceOnlySimple」で「batch_size」を設定します。
デフォルトでは2に設定されています。必要ならば変更しましょう!
4. 各種設定を行います。
「CheckPoint」、「CLIP Text Encode(Prompt)」や「Ksampler」などの基本的な設定を行いましょう。
今回は、プロンプトを「in the cafe」を「on the beach」へ、「T-shirt」を「dress」へ変更します。
5. 準備ができたら「Queue」で画像を生成しましょう。
出力された画像が以下の通りです!
参照画像(左)&出力画像(右)
シンプルな設定でここまで表情が似ている画像が出力されました!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「Reference Only」をComfyUIで使う方法について解説してきました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 「Reference Only」は同じキャラクターを生成するのに便利な拡張機能です。
- 「Reference Only」はカスタムノードをインストールすることで使用可能になります。
- インストールが完了すれば、ワークフロー読み取ることで利用できます。
「Reference Only」は、同一人物の画像を生成するときにとても便利な拡張機能です。
この記事を通じて、「Reference Only」について理解を深め、皆様の活動がより効率的になれば幸いです。
また、ComfyUIについては他の記事でも詳しく解説していますので、そちらもぜひご覧ください!
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい