自由にプロンプトを入力することで自分好みの画像を生成することができるStable Diffusionですが、そんなStable Diffusionの画像生成WEB UIの1つとして、「ComfyUI」というものが存在していることを皆さんはご存知でしょうか?
「ComfyUI」には、生成される画像をアップスケールすることができたり、すばやくSDXLに対応してくれたり、さらにはスペックの低いパソコンでも使用できたりとさまざまなメリットがあります。
そのため、今回は、「ComfyUI」で画像をアップスケールする方法や、ワークフローの構築方法などについて解説していきたいと思います!
「ComfyUI」について詳しく知りたいという方は、ぜひ最後までご覧ください!
ComfyUIを立ち上げる方法
まずは、「ComfyUI」の立ち上げ方から解説していきたいと思います。
「ComfyUI」の立ち上げ手順は以下の通りです。
- 「ComfyUI」をインストールする
- ダウンロードしたファイルを解凍する
- ファイルを任意の場所に保存する
- モデルとVAEをダウンロードする
- 「run_cpu.bat」か「run_nvidia_gpu.bat」をクリックする
それでは、もう少し詳しく解説していきたいと思います。
まずは、こちらにアクセスし、「Direct link to download」という部分をクリックして、ファイルのダウンロードを行なってください。
https://github.com/comfyanonymous/ComfyUI?tab=readme-ov-file#installing
ファイルのダウンロードが完了したら、そのファイルを解凍していきます。
そして、解凍したファイルを任意の場所に保存しておきましょう。
ファイルの保存が完了したら、次はフォルダの中から「\ComfyUI_windows_portable\ComfyUI」を開き、「\ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\extra_model_paths.yaml.example」を「\ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\extra_model_paths.yaml」に変更したうえで、そのファイルをテキストエディタで開きましょう。
そして、「base_path」にAUTOMATIC1111のパスを指定し、「path/to/stable-diffusion-webui/」という部分を、「#」をつけてコメントアウトしてください。
以上の手順全てが完了したら、「run_cpu.bat」か「run_nvidia_gpu.bat」をクリックしましょう。
これで、「ComfyUI」の立ち上げは完了です。
※詳しいやり方は、以下の記事で解説しています!
ComfyUIでアップスケール(高画質化)する方法
お次は、「ComfyUI」を使って生成される画像をアップスケールする方法について解説していきたいと思います。
アップスケールのための手順は以下の通りです。
- GitHubのサイトから画像を保存する
- 「ComfyUI」を立ち上げる
- 事前に保存した画像を「ComfyUI」の画面にドラッグ&ドロップする
それでは、こちらも詳しく解説していきます。
まずは、下記サイトにアクセスし、サイト内の画像を保存してください。
https://comfyanonymous.github.io/ComfyUI_examples/upscale_models/
画像の保存が完了したら保存した画像を「ComfyUI」の画面にドラッグ&ドロップしてください。
これで、「ComfyUI」で生成される画像をアップスケールするための準備は完了です。
しかし、実際にアップスケールされた画像を生成するには、アップスケールを利用するためのワークフローを構築する必要があります。
そのため、以下では、ダウンロードしたアップスケーラーを利用するために必要なワークフローを構築する方法について解説していきたいと思います。
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい
アップスケーラーを利用するワークフローを構築する方法
それでは、アップスケーラーを利用するために必要なワークフローの構築方法を解説していきます。
ワークフローの構築方法には、
- ESRGANモデルをダンロードする方法
- アップスケールするワークフローを組み込む方法
の2種類がありますので、順番にご紹介していきたいと思います。
なお、今回ご紹介する方法は、下記のサイトを参考にしております。
参考:https://note.com/uchidama/n/nd9906a54ea0b
①ESRGANモデルをダウンロードする
ESRGANモデルをダウンロードする方法では、まずはこちらにアクセスしてください。
そして、以下のコードのコメントアウトを解除し、ESRGANモデルのダウンロードを実行してください。
# ESRGAN upscale model
!wget -c https://github.com/xinntao/Real-ESRGAN/releases/download/v0.1.0/RealESRGAN_x4plus.pth -P ./models/upscale_models/
!wget -c https://huggingface.co/sberbank-ai/Real-ESRGAN/resolve/main/RealESRGAN_x2.pth -P ./models/upscale_models/
!wget -c https://huggingface.co/sberbank-ai/Real-ESRGAN/resolve/main/RealESRGAN_x4.pth -P ./models/upscale_models/
こうすることで、ESRGANモデルのダンロードが完了し、ワークフローが構築されます。
②アップスケールするワークフローを組む
アップスケールするワークフローを組み込む方法では、まず、上記の参考サイトから「lanczos」のワークフローをダウンロードしてください。
https://note.com/uchidama/n/nd9906a54ea0b
続いて、「ComfyUI」の画面の空白部分をダブルクリックし、「Search」という部分から「imageScaleBy」を検索してダウンロードしましょう。
これで、ワークフローの組み込みは完了です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「ComfyUI」を利用して画像をアップスケールする方法について解説してきました。
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 「ComfyUI」の立ち上げ方は【「ComfyUI」をインストールする】→【ダウンロードしたファイルを解凍する】→【ファイルを任意の場所に保存する】→【モデルとVAEをダウンロードする】→【「run_cpu.bat」か「run_nvidia_gpu.bat」をクリックする】である
- 「ComfyUI」をアップスケールする方法は、【GitHubのサイトから画像を保存する】→【「ComfyUI」を立ち上げる】→【事前に保存した画像を「ComfyUI」の画面にドラッグ&ドロップする】である
- アップスケーラーを利用するためのワークフローを構築する方法には、「ESRGANモデルをダウンロードする方法」と「アップスケールするワークフローを組む」方法の2種類がある
「ComfyUI」を利用して画像をアップスケールしたり、ワークフローを組んだりする方法に関する知識が深まったでしょうか?
「ComfyUI」はさまざまなメリットがあるWEB UIです。
ぜひ活用してみてください!
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい