Stable Diffusionの画像生成は、基本的にプロンプトで指定した内容に沿って画像を生成しますが、プロンプトを入力することなく画像を生成する方法があります。
それは『PFG』というStable Diffusionの拡張機能を使用することです。今回は、”『PFG』とは何か”、”どのように『PFG』を導入・使用するか”を解説します。
「プロンプトで指定するのが難しい画像を生成したい！」、「画像を生成したいけど、プロンプトを考えるのが面倒…」そんな方に本記事はおすすめです！
『PFG』とは？
『PFG』とは、“Prompt Free Generation”の略で「プロンプト不要で画像を生成する」ことができるStable Diffusionの拡張機能のことです。
Stable Diffusionには拡張機能が多くあります。重要な拡張機能のひとつである『ControlNet』に関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
ちなみに、拡張機能でなく画像生成モデルとしての『PFG』もあり、Civitaiというサイト上で公開されています。こちらのモデルは、複数人をリアルに描いたり、NSFW(職場閲覧注意)の画像などを生成しやすいそうです。
気になる方は、こちらのサイトからモデルをダウンロードしてみてください。
『PFG』のダウンロード方法
拡張機能の『PFG』は以下の手順で導入します。
手順１：“Extensions”内にある“Install from URL”タブを開き、「https://github.com/laksjdjf/pfg-webui」と入力した後、Installボタンをクリックする。
手順２：“Installed”タブを開き、“Apply and restart UI”をクリックした後、Stable Diffusionを再起動する。 (その際、Extension内に「pfg-webui」が記載されていることを確認。)
手順３：『stable-diffusion-webui』→『extensions』→『pfg-webui』→『models』のフォルダ内にPFGのモデルを格納する。
※PFGのモデルは、こちらのサイトから「pfg-novel-n10.pt」/「pfg-wd14-n10.pt」/「pfg-wd15beta2-n10.pt」のいずれかをダウンロードしてください。
これで拡張機能『PFG』を導入することができました。
- Stable Diffusionのプロンプトの見本が知りたい
- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい
『PFG』の使い方
今回は、『PFG』を用いて複数人の画像を生成してみましょう！
まずは、Stable Diffusionの「txt2img」や「img2img」タブを開いた際に、下部に「PFG」というタブが追加されていることを確認しましょう。
続いて「PFG」のタブを開き、「Enable」にチェックを入れ、画像を挿入します。
※今回は、”オフィスのような場所で2人の女性が映っているフリーの画像”を使用します。『PFG』を用いて生成したいイメージの画像を準備しましょう！
最後に、設定項目を調整し画像を生成します。(例) pfg scale：１、pfg model：pfg-novel-n10.p、pfg num tokens：10
※pfg scaleを小さくするほど、挿入した画像の影響が弱くなります。
以下が生成された12枚の画像です。
元画像とポーズや服装は異なるものの、プロンプトの入力をすることなく”オフィスのような場所で2人の女性が映っている”という情報がしっかりと画像に反映されています。
まとめ
いかがだったでしょうか？
今回は、Stable Diffusionの拡張機能である『PFG』について、その導入方法と使用方法について解説しました。ポイントをまとめると、以下のようになります。
- 『PFG』とは、「プロンプト不要で画像を生成する」ことができるStable Diffusionの拡張機能のこと。
- 複数人をリアルに描いたり、NSFW(職場閲覧注意)の画像などを生成しやすい『PFG』というモデルもある。
- 『PFG』の導入方法：“Extensions”タブからURLを入力・インストールし、PFG用のモデルを所定のフォルダに格納する。
- 『PFG』の使用方法：「PFG」タブ内に、”生成したいイメージの画像”を挿入し、設定項目を調整してから画像を生成する。
拡張機能の『PFG』は、細かい描写の指定は得意でないものの、プロンプトの入力不要で気軽に画像を生成できる便利なツールです。ぜひ、一度試してみてください。
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- 画像生成が思ったようにできない
- 色々なプロンプトを探したい
