Midjourneyで建築パースは作れる?プロンプト例とコツを初心者向けに徹底解説

Midjourney

Midjourneyで「建築パースっぽい1枚」を作りたいけど、どんな言葉を入れれば雰囲気が出るのか分からない…という人は多いです。

でも実は、“建築っぽさ” は専門ソフトや3Dの知識がなくても、素材・光・カメラの表現 を少し意識するだけで一気に近づけられます。

この記事では、はじめての人でもそのまま試せる “建築パース向けのキーワード例” とちょい足しで印象が変わるコツをまとめます。

「まずはイメージから入ってみたい」、「1枚で雰囲気を共有したい」そんな人にこそ向いている内容です。

📖この記事のポイント

  • 建築パースはMidjourneyだけで “方向性の1枚” が作れる
  • まずは6要素(建築タイプ/スタイル/建築家/材質/環境/カメラ)を並べるだけで印象が安定
  • ::(数値)・–no・Vary で “寄せ” の調整がしやすい
  • プロンプト例の表は「コピペして使える」=初心者でもすぐ試せる
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監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

Midjourneyで建築パースは作れる?まず知っておきたい基本

Midjourneyだけでも建築パースっぽい表現は可能です。

ただ、完全な図面精度までは再現できないので「できる範囲」を理解して使い分ける必要があります。

この章ではまず、その前提となる基本を整理します。

Midjourneyが建築パース制作に使える理由

Midjourneyが建築パース制作に使える理由は、以下の理由からです。

  • 床のウッド感、壁の光沢、コンクリートの質感など“素材の見た目の違い”を再現しやすい
  • 光の当たり方の差(朝/夕方/人工照明など)が反映されやすく、印象の確認がスムーズ
  • カメラアングルの比較がしやすい(俯瞰/手前主体/遠景寄り など)
  • 3Dソフトの経験がなくても、方向性のラフ案をつくれる
  • 打ち合わせ前に「こんな雰囲気でいきたい」という提案画像を短時間で作れる

つまりMidjourneyは「細かい寸法の検討」ではなく「方向性を決めるための初期検討」に強いツールです。

この段階の“印象共有”ができれば、あとから人間側で具体的な図面や提案に落とし込みやすくなります。

建築パース制作に向いている利用シーン

「はじめの理解」と「伝わりやすさ」を担保する目的なら、初心者でもすぐ使える強さがあります。

特に下の3つの場面では、“画像があると一気に伝わる” シーンです。

初期構想のイメージ作り
まず“方向性”を固めたい段階で便利です。
素材感や色の傾向を軽く変えて比較できるので、検討の入り口を決めやすいです。

クライアントへのプレゼン資料
まだ図面がない段階でも「こういう雰囲気で考えています」と共有するための“説得力のある1枚”として使えます。
言葉だけではズレやすい場面で役立ちます。

SNSやポートフォリオでの発信
雰囲気の違う案を複数投稿して、自分の作風や提案の幅を見せる目的にも使えます。
“方向性が提示された画像” は発信コンテンツとして扱いやすいです。

まとめると、Midjourneyは「まずイメージから入る」人に向いています。

先に“見せるもの”が1枚あるだけで、会話と判断が速くなります。

Midjourneyで建築パースを作成するメリット・デメリット

Midjourneyは、短いプロンプトから“雰囲気が分かる1枚”を作れる強みがあります。

ただし、実務でそのまま使える精度までは担保できません。

ここでは、「どこに強みがあって、どこに限界があるのか」を先に整理しておきます。

Midjourneyで建築パースを作成するメリット

以下がMidjourneyを使う時に感じやすいメリットです。

メリット
  • 短時間で、見栄えの良いイメージを作りやすい
  • 複数の案を並べて、差が出やすい比較ができる
  • 3Dモデリングの知識がなくても使える
  • 結果的にコストが抑えられる

Midjourneyで建築パースを作成するデメリット

Midjourneyで作られた画像は “施工判断ができる精度” ではありません。

見た目が整っていても、実務で使える保証まではありません。

デメリット
  • 細かいディテールまでは思い通りにコントロールしにくい
  • 寸法や構造面の正確性は担保されない
  • 商用利用には有料プランが必要
  • クライアントワークでは “参考イメージ扱い” が前提になる
  • 商用利用時の著作権に注意が必要

Midjourneyの基本的な使い方

Midjourneyは、特殊な設定をしなくても画像生成を始められます。

まずは基本の流れを知っておくと、その後の細かい調整も理解しやすくなります。

ここでは、最初に押さえておきたい使い方の手順をまとめます。

Midjourneyの基本操作

  1. Midjourneyを開く
  2. 「What will you imagine?」と書かれた枠内にプロンプトを入力する
  3. Enterで送信し、数分待つ
  4. 気に入った案が出たら保存する

複雑なことはなく、簡単にできます。

Discord版を使いたい方は以下の記事を参考にしてください!

建築パース制作に効果的な初期設定

建築パースっぽく見せたい時は、最初にこの3つだけ設定しておくと、方向性がつきやすいです。

アスペクト比の設定(例:16:9、1:1)
建築は横長が多いので、まず「横長」にしておくと見やすいです。

Aesthetics(美的要素)の調整
明るめ/暗めなどの“全体の雰囲気”をそろえられます。
「これぐらいのトーンが好き」を固定すると比較しやすいです。

画像参照(img2img)の活用
参考になる写真があるなら、その画像を添えて生成すると“方向性のズレ”が起きにくくなります。

【基本編】Midjourneyで建築パース作成に使えるプロンプトの書き方

建築パースっぽさは、どの要素を入れるかで大きく変わります。

Midjourneyでは、下の6つを意識して並べると、仕上がりの雰囲気が安定しやすいです。

  • 建築タイプ(住宅/商業施設など)
  • スタイル(モダン/クラシカルなど)
  • 建築家(参考にする作風の方向性)
  • 材質(木/ガラス/コンクリートなど)
  • 環境(光の雰囲気・天候など)
  • カメラアングル(正面/俯瞰/低めなど)

まずは、この並びを基準にして書いてみるのがおすすめです。

[建築タイプ], [スタイル], [建築家], [材質], [環境], [カメラアングル]

建築タイプの指定方法とキーワード例

日本語英語(プロンプト表現)
一軒家single family house
アパート・集合住宅apartment building
オフィスビルoffice building
ショッピングモールshopping mall
博物館museum
図書館library
レストランrestaurant
ホテルhotel

建築スタイルの指定方法とキーワード例

日本語英語(プロンプト表現)
モダン建築modern architecture / minimalist design
クラシカル建築classical architecture / neoclassical design
日本的建築traditional japanese / zen architecture
インダストリアルindustrial style / loft design
北欧(スカンジナビアン)scandinavian design / nordic style
ミッドセンチュリーmid-century modern
ポストモダンpostmodern architecture

建築家のスタイルを参照する方法

建築家名英語(プロンプト表現)
ザハ・ハディド(現代建築)Zaha Hadid
ノーマン・フォスター(現代建築)Norman Foster
ル・コルビュジエ(モダニズム)Le Corbusier
フランク・ロイド・ライト(モダニズム)Frank Lloyd Wright
安藤忠雄(日本の建築家)Tadao Ando
隈研吾(日本の建築家)Kengo Kuma

【応用編】Midjourneyで建築パース作成に使えるプロンプトの書き方

プロンプトの精度を上げたいときは、構造だけでなく「素材」「光」「カメラ視点」を細かく指定するのが効果的です。

この3つは建築パースの印象を強く左右する要素なので、1ワードだけ追加しても写真の雰囲気がガラッと変わります。

材質・テクスチャの指定方法

日本語英語(プロンプト表現)
打ちっぱなしコンクリートexposed concrete
ガラスカーテンウォールglass curtain wall
木材パネルwooden panels
大理石marble surfaces
ラフな質感rough texture
光沢仕上げglossy finish

環境・ライティングの指定方法

日本語英語(プロンプト表現)
朝の光morning light
ゴールデンアワーgolden hour
夜景night scene
快晴clear sky
雨の雰囲気rainy mood
ソフトな光soft light
ドラマチックな光dramatic lighting

カメラアングルの指定方法

日本語英語(プロンプト表現)
正面視点front elevation view
俯瞰aerial perspective
リビング視点living room view
アトリウム視点atrium view
断面図cross section view
アイソメ視点isometric view
広角レンズwide angle lens
魚眼レンズfish-eye view

上記の他にも下の記事でカメラアングルについてまとめています。

実際にMidjourneyで建築パースを作ってみよう【実例付き】

ここからは、実際にプロンプトを入れて画像を作る流れを見ていきます。

スタイル・素材・光などのキーワードを組み合わせるだけで、初心者でも「それっぽい建築パース」が作れます。

まずは例文をそのままコピペして、どのくらい印象が変わるのかを体感するところから始めましょう。

プロンプト例①:モダンな一戸建て住宅

two-story modern house, clean geometric design, Kengo Kuma inspired, natural wood cladding with white plaster walls, floor-to-ceiling glass panels, small Japanese garden in front, soft morning mist, gentle sunrise glow, slightly elevated front angle, architectural digest style --ar 16:9

プロンプト例②:商業施設(オフィスビル)

high-rise corporate office tower, sleek international style, dark tinted glass exterior, bronze metallic frame details, polished granite base, busy city intersection background, late afternoon sun creating strong vertical shadows, low angle hero shot, professional real estate photography --ar 9:16

プロンプト例③:公共施設(美術館)

contemporary art museum, flowing organic architecture, SANAA architects style, pure white curved walls, translucent glass sections, reflecting pool surrounding building, overcast diffused skylight, people walking on pathway for scale, bird's eye view from 45 degrees, fine art architectural photography --ar 16:9

プロンプト例④:住宅インテリア(リビング)

spacious open-plan living area, mid-century modern interior, walnut wood paneling on accent wall, cream colored linen sofa, vintage leather armchair, concrete polished floor, large sliding glass doors opening to garden, afternoon natural light streaming in, potted fiddle leaf fig tree, cozy hygge atmosphere, interior design magazine quality --ar 4:3

よりイメージに近い建築パースに近づけるコツ

ここからは「あと一歩リアルに近づけたい時」に役立つコツです。

キーワードをただ並べるだけでも画像は作れますが、重みづけや除外を組み合わせると “意図のブレ” が減ります。

すごく細かい知識が必要なわけではなく、2〜3個の操作だけで印象が変わるので、まずはこの3つから試すのがおすすめです。

コツ①:プロンプトの重みづけ(::数値)を活用する

同じキーワードを置いても、Midjourneyは「どれを強く反映するか」を自動で判断します。

そこで役立つのが::数字の重みづけです。

::2 のように数字を大きくすると “その要素を強く採用してほしい” という指示になります。

逆に ::0.5 など小さくすると “軽めでOK” というニュアンスになります。

  • デザインの軸になる要素 → 少し大きめ(例:::2)
  • 補助的に添える要素 → 低め(例:::0.5)

この2つを分けるだけで、構図のブレや世界観のズレが減り、意図に寄せやすくなります。

まずは「主役」と「補助」に分けて付けてみましょう。

コツ②:ネガティブプロンプト(–no)で不要な要素を除外する

思っていないものが写り込むことがあるので、その時に使うのが --no(ネガティブプロンプト)です。

Midjourneyは “良かれと思って勝手に補完する” ことがあるので、不要なものは明確に除外するのが効果的です。

  • --no people =人を入れない
  • --no text =文字を入れない

特に建築パースでは “人” “看板” “家具の余計な装飾” が勝手に出てきやすいので、一度は入れてみる価値が高い項目です。

いらない要素を消すだけでも、構図のノイズが減って “建物そのもの” が見せやすくなります。

ネガティブプロンプトの書き方については以下の記事で詳しく取り上げています!

コツ③:バリエーション機能で複数案を比較する

Midjourneyには “バリエーション” があり、同じプロンプトでニュアンス違いの案をまとめて出せます。

特に建築パースは“壁の素材” “光の角度” “カメラ位置”などで印象差が出やすいので、比べる作業そのものが価値になります。

画像を開くと「Vary」 と書かれた項目があり、それがバリエーション機能です。

「Vary Subtle」は“軽めの違い”、“Vary Strong”は“方向性を大胆に変える”イメージです。

まずは1枚出して、良さそうな方向だけVaryを押して広げていくと、ムダなく比較できます。

Midjourneyで作成した建築パースの活用方法

ここでは、初心者でもすぐ取り入れやすい3つの活用パターンを紹介します。

使い道を意識した上で生成すると、画像選びの判断もしやすくなります。

活用例①:クライアントへのプレゼン資料として活用

企画段階の方向性確認や、雰囲気の共有に使えます。

文章だけでは伝わりにくい“素材感”や“光の印象”を、1枚の絵で一瞬で共有できます。

特に、建物の用途や想定ユーザー像がまだ固まっていない段階ほど“仮のパース”が効きます。

画像があると「この方向で考えています」と視覚で合意しやすくなるので、認識のズレが早い段階で調整できます。

結果的に、打ち合わせ〜再提案の往復回数が減るでしょう。

活用例②:SNSやポートフォリオでの発信

SNSで自分の世界観を伝えたい時にも使えます。

特に“固定デザイン”を持たない人ほど、簡単に雰囲気の統一ができます。

  • 複数案を作る
  • 色味やスタイルを揃えて出す
  • 「こんな方向性で制作しています」と添える

これだけで “制作者視点” が見える投稿になります。

ポートフォリオも同じで、まずは「方向性のサンプル」を数枚置いておくと、受け手もイメージがつかみやすいです。

最初から完成作品だけにこだわらなくてもOK、「検討中の案」も立派な発信素材になります。

活用例③:Photoshop・Blenderでの後処理と仕上げ

Midjourneyで土台を作り、仕上げをPhotoshopや3Dソフトで行う方法があります。

  • Photoshopで色補正・明暗バランスを整える
  • 不要な影や小物を除去する
  • Blenderなどで立体感や反射を足す

といった “微調整レイヤー” を乗せると、完成度が一気に上がります。

Midjourney単体で完結させるのも良いですが、後処理を前提にすると “建築パースの最終形” に寄せやすいです。

Midjourneyの商用利用と著作権の注意点

Midjourneyで作成した画像は、仕事・広告・販売物などにも活用できますが、“何でも自由に使っていい” わけではありません。

ここでは、商用利用できる条件と、トラブルを避けるために押さえておきたい著作権まわりの注意点を整理します。

商用利用の可否と条件

Midjourneyで生成した建築パースは、有料プラン加入者であれば商用利用が可能です。

現在は無料プランが存在しないため、建築パースを案件用に使う場合も、特別な手続きは不要で「有料プラン利用=商用利用OK」という扱いになります。

ただし、販売・プレゼン資料・ポートフォリオ掲載など、実際に“外に出す”場面では、使用するプラットフォーム側のガイドラインも併せて確認しておくと安心です。

著作権と利用規約の注意点

Midjourneyで生成した画像の著作権は制作者であるあなたに帰属します。

加工・調整・利用範囲の指定などは自由に行えますが、以下の点は特に注意が必要です。

既存建築物の模倣に関する注意
実在する建物を“そっくり再現”するような指定は、著作権や設計者の権利侵害につながる可能性があります。
あくまで「テイストのヒント」に留め、固有名詞や完全な再現は避けるのが安全です。

クライアントワークでの注意点
案件で使用する場合は、納品前に「AI生成であること」の明示があるとトラブル防止につながります。
また、商用利用規約/販売先プラットフォームの利用規約は、事前に目を通しておくのがおすすめです。

まとめ

Midjourneyは「まず方向性を形にしたい」 人にとって、相性がいいツールです。

6つの要素を揃えて、::(数値)・–no・Varyなどで味つけするだけで“一気に判断できる1枚” が作れます。

図面や精密さはあとから詰めればOKです。

まずは 雰囲気を共有するための最初の1枚 として使い倒してみてください。

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