Midjourneyでプロンプトを入れるとき、皆さんはネガティブプロンプトを使っていますか?
Midjourneyのネガティブプロンプト入力方法は他のAIツールと違っており、影響の仕方も独特なので、考えながら入力する必要があります。
今回は、実際に画像生成した例をご紹介しながら、Midjourneyのネガティブプロンプトについて解説します!
Midjourneyでのネガティブプロンプトの書き方
ネガティブプロンプト自体の書き方は至ってシンプルです。
--no {表示させたくないもの1,表示させたくないもの2,表示させたくないもの3... }
–no というパラメータの後に表示させたくないものをカンマで区切り、羅列するのみです。
Midjourneyでネガティブプロンプトができない時の原因
ネガティブプロンプトを書く際によく起こしやすいミスについて解説します。
原因その1: –noの複数回使用
この時、–noというパラメータを複数回使うと、このようなエラーが出ることがあります。複数指定するときは必ずカンマを使うようにしましょう!
原因その2: スペースやカンマ位置の違い
これは他のパラメータを使用する際にも言えることですが、パラメータを使用する前のプロンプトの最後にカンマをつけると、その後のパラメータが機能しなくなります。
girl -- no poorly drawn face
のように、間には半角スペースのみ入れ、そのままパラメータを書くようにしましょう。
ネガティブプロンプトを使うと上手くできないこともある?
先程、ネガティブプロンプトは羅列するのみと述べましたが、MidjourneyはStable Diffusionや他のAi画像生成ツールのように、長いネガティブプロンプトを入れてクオリティを上げるという使い方には適していないようです。
そのため、画像生成結果で修正したいものがあった時、それを後からネガティブプロンプトとして追加するという使い方がおすすめです。
それではこちらの画像で試してみます。全体的には良いのですが、手がおかしなことになってしまっています。
そこで、こちらを生成したプロンプトに
--no malformed hands
「奇形の手なし」というネガティブプロンプトを加えてみます。
すると、次のように生成結果が変わりました!
先程より手が自然な感じになりました。ここで、さらに良い生成結果を求め、
--no malformed hands, poorly drawn fingers, bad arms
とネガティブプロンプトを加えてみたのですが、同プロンプト、同SEEDでも生成結果がかなり変わってしまいました。
そもそも手や腕をなくすという手段を取られ、構図が大きく変わりました。右上の画像の手も完璧ではない感じがします。
このように複数のネガティブプロンプトを追加すると、思っていない方向に修正されてしまうこともあります。
また、Midjourneyではネガティブプロンプトを入れすぎると、一部が反応しなくなることもあるため、現時点ではクオリティ向上のためではなく、修正の手段として考え、少しだけ使うのが良さそうです。
Midjourneyで使えるネガティブプロンプトのアイデア
それでは、成功しやすいネガティブプロンプトの使い方にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここからは実際に使ってみて良いと思ったネガティブプロンプトのアイデアをご紹介します!
アニメイラストでおすすめのネガティブプロンプトの使い方
Midjourneyでイラストを生成すると、このような吹き出しにキメラ文字の入ったイラストが生成されてしまうことがあります。
-- no texts
そんな画像が生成されてしまった時、こちらのネガティブプロンプトを使えば文字のないイラストを生成できます。
リアル系でおすすめのネガティブプロンプトの使い方
リアル系の画像生成で役に立つのが、特定のオブジェクトを消すという使い方です。
--no {特定のオブジェクト}
この画像では、背景のライトとテカリが気になったのでそれを消すネガティブプロンプトを追加します。
すると、自然光の中での写真に変わりました!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事をまとめると、
- Midjourneyでのネガティブプロンプトの書き方は「–no {表示させないもの}」
- Midjourneyでネガティブプロンプトを書くときは、細かい修正目的で行うのがオススメ
- あまり長いと認識されなかったり、出力結果がかなり変わることがある
- 文字や特定オブジェクトを消すのには適している
でした!
ぜひこれらのポイントを抑えて、Midjourneyでのより良い画像生成に役立ててみて下さい。