Geminiの無料版で使えるモデルは?モデルごとの違いも解説

Gemini

「Geminiの無料版ってどのモデルが使えるの?」「モデルによって何が違うの?」といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

Geminiの無料版では「Gemini 2.5 Flash」と「Gemini 2.5 Pro」の2つのモデルが利用可能です。しかし、無料版のGemini 2.5 Proでは一部制限があります。

この記事では、Geminiで利用できる各モデルの特徴や、無料版と有料版の違いについて詳しく解説していきます。

この記事を読めば、自分の目的に合ったGeminiのモデルとプランが分かるようになるはずです!

この記事で分かること
  • Geminiで使える2つのモデルの特徴
  • 無料版で利用できるモデルと制限
  • モデルごとの性能と想定用途の違い
  • 無料版と有料版のできることの違い
監修者プロフィール
森下浩志
日本最大級のAI情報プラットフォーム「romptn ai」編集長。著書に「0からはじめるStable Diffusion」「0からはじめるStable Diffusion モデル・拡張機能集編」など、AmazonベストセラーのAI関連書籍を多数執筆。AIにおける情報の非対称性を解消するための社内研修や出張講義も行う。

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Geminiで使える2つのモデル

Geminiには、2025年に公開された「Gemini 2.5 Flash」と「Gemini 2.5 Pro」という2つのモデルがあります。それぞれ異なる特徴を持っており、用途に応じて使い分けるのが重要です。

Gemini 2.5 Flash

Gemini 2.5 Flashは、2025年に公開されたモデルで、Googleはこれを「スピードと低コストを実現するために設計された、強力で最も効率的な主力モデル」と位置づけています。

その最大の特徴は応答速度の速さにあり、1世代前のGemini 1.5 Proと比較しても、一般的なテキスト生成やコード処理など、すべての能力で高速化が図られています。

ベンチマークとは、専用のソフトウェアを使い、コンピュータの処理性能を数値化して比較するための基準です。

Gemini 2.5 Pro

Gemini 2.5 Proも同じく2025年に公開されたモデルですが、こちらはGemini 2.5 Flashが汎用モデルであるのに対し、高性能モデルと位置づけられています。

最大100万トークンの大容量コンテキストウィンドウを搭載し、処理速度と精度が向上しました。そのため、長文の解析や複雑なプログラミングコードの生成といった、より複雑なタスクに対応可能です。

100万トークンは日本語に換算すると約60万文字に相当します。

無料版で使えるモデルはどれ?

PCを見ながら悩む女性の画像

無料版のGeminiでは「Gemini 2.5 Flash」と「Gemini 2.5 Pro」のどちらも利用可能です。

Gemini 2.5 Proは2025年3月29日より無料ユーザーにも開放されました。

ただし、無料版のGemini 2.5 Proには以下のような制限があります。

  • レート制限がある
  • コンテキストウィンドウの長さも制限される
  • Canvasは利用できない

レート制限とは短時間での利用回数に関するもので、コンテキストウィンドウは一度に扱える情報量を指します。 これらの明確な制限値は現時点では公表されていません。

Geminiの全機能を制限なく使いたい場合は、有料プランである「Gemini Advanced」への加入が必要です。

Gemini Advancedは、月額2,900円の「Google AI Pro」プランに含まれています。

項目別にみるモデルの違い

PC画面に「Gemini 2.5 Flash」と「Gemini 2.5 Pro」の文字が映っている画像

Gemini 2.5 FlashとGemini 2.5 Proは、どのような点が違うのでしょうか。「性能」と「想定用途」の2つのポイントから違いを解説していきます。

性能の違い

2つのモデルの使い分けを分かりやすく言うと、

  • 一般的なタスクや高速な応答を求めるならGemini 2.5 Flash
  • 高度な推論や専門的なコーディングといった重いタスクはGemini 2.5 Pro

となります。

詳細な性能の違いは、以下の表の通りです。

項目Gemini 2.5 FlashGemini 2.5 Pro
位置づけ標準モデル上位モデル
処理速度シリーズ最速Flashよりはやや遅い
推論通常の推論モード通常モード+Deep Think
(複数仮説を裏で検討するため、回答精度が向上)
コンテキスト長最大100万トークン最大100万トークン
マルチモーダル入力テキスト・画像・音声・動画テキスト・画像・音声・動画
Deep Research対応対応
優先度ピーク時には待機キューが発生する場合がある有料ユーザー優先キューで安定している

想定用途の違い

それぞれのモデルで想定される主な用途も異なります。 

Gemini 2.5 Flashは軽めのタスクに適しているのに対して、Gemini 2.5 Proは、より専門的で複雑なタスクを得意としています。

両モデルの想定用途と得意な出力内容の違いは、以下の表の通りです。

項目Gemini 2.5 FlashGemini 2.5 Pro
想定用途・日常のチャット
・簡易的なリサーチ
・軽めの制作タスク
・学術研究
・技術系のレポート作成
・専門的なリサーチ
得意な出力内容・メールの文章作成
・ブログ記事
・簡易的なプログラミングコード
・学術論文のレポート作成
・複雑なプログラミングコード

無料版と有料版でできることの違い

Geminiは無料でも十分に高機能ですが、有料版ではさらに多くの機能が制限なく利用できます。

無料プランにはいくつかの制限が設けられており、短時間に何度も利用すると一時的に使えなくなるケースも少なくありません。

明確な利用回数の上限は公開されていません。

頻繁にGeminiを使いたい、あるいは常に高度な処理を行いたい場合は、有料版へのアップグレードがおすすめです。

有料版は、月額2,900円のサブスクリプションプラン「Google AI Pro」に加入することで利用できます。このプランには、Googleドライブのストレージ拡張や、AI搭載ノートアプリ「NotebookLM」の有料機能など、Googleの各種AIサービスが利用可能です。

有料プランには、さらに上位のプランとして月額約3万6,400円の「Google AI Ultra」プランがあります。

無料版と有料版の主な違いは以下の通りです。

項目無料版有料版(Google AI Pro)
月額料金無料2,900円
利用可能モデルGemini 2.5 FlashGemini 2.5 Pro(制限あり)Gemini 2.5 FlashGemini 2.5 Pro
PDF対応可能(容量制限あり)対応可能(長文にも対応可能)
画像アップロード・解析対応可能(制限あり)対応可能
コンテキスト長非公開最大約100万トークン
Deep Research利用可能(回数制限あり)利用可能
画像生成対応対応
動画生成非対応Veo3を利用可能(制限あり)
優先アクセス混雑時に制限あり有料ユーザー優先処理あり

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Geminiで使える2つのモデルの特徴から、無料版・有料版の違いまで詳しく解説しました!

この記事の内容をまとめると次のようになります。

  • Geminiには高速な「Gemini 2.5 Flash」と高性能な「Gemini 2.5 Pro」の2つのモデルがある
  • 無料版でも両方のモデルを利用できるが、Gemini 2.5 Proにはレート制限などの一部機能制限がある
  • 日常的なタスクはGemini 2.5 Flash、専門的なリサーチや複雑なコード生成はGemini 2.5 Proが適している
  • 制限なくGemini 2.5 Proモデルを使いたい場合は、月額2,900円の「Google AI Pro」プランがおすすめ

利用目的や頻度に合わせて、最適なモデルとプランを選びましょう!

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